浅倉卓弥のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
紹介動画から興味を持って即購入。
人生のタラレバが解消できる鍵になるかとおもったが、
主人公の後悔した人生のやり直しの設定に無理があってこれじゃ実際どう自分が感じるかは分からないから結局違和感で終わってしまうよなーとも思った。
しかし人生の分岐はいくつもあって、その結末を見ることで今の人生何が必要だったのか気づいていく。そしてどの人生が良かったとかでなく人生の諸行無常を感じながらも愛し愛され人とつながることの大切さ、何を大切にしたいかを自分自身が決める意思が必要なんだと言うメッセージ性があると思った。
海外文学だがとても読みやすい翻訳ですぐに読めた。 -
Posted by ブクログ
「あの時、別の選択をしていたらもっと良い人生だった」 誰しも〝たられば〟で過去について考えたことはあるのではないでしょうか。自分自身も後悔ばかりの人生ですし、もっとああしていれば良かったなと何度も思いました。さらに言えば、自分の選択肢は間違ってばかりだと考え込むことが多い時もありました。
この物語を読む前と読んだ後では、人生の選択についての考え方が変わってきます。どんな選択をしたとしても完璧な人生は無い。生きることに意味があるんだと前向きな気持ちになります。
主人公ノーラと共に長い旅をした気分になり、読み終わった後は幸せな気持ちになりました。
哲学の話も出てきて大変興味深いです!
やはり、 -
Posted by ブクログ
平成の世に生きる、剣道の達人の高校生、友恵と武蔵。落雷に巻き込まれ、目が覚めたらそこは平成末期⁉︎友恵は木曾義仲のパートナー巴御前に、武蔵は源義経と運命を共にする武蔵坊弁慶に生まれ変わった!
激動の時代に翻弄されながらも、己の宿命を受け入れて逞しく生きていく2人。同じく平成の世からやってきた四郎は、北条義時に。
今大河ドラマで描かれている、まさにその時代の人々の生き様が、平成生まれの彼らの目線でわかりやすく描かれていて、歴史好きの人はもちろん、そうでない人もどんどん引き込まれてしまう、そんな秀作です。
長い物語でも全く飽きずに楽しめる一冊です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレミステリー大賞とのことで、推理モノかと思ったが、壮大なファンタジーであり、音楽・脳化学・宗教と、色んな観点から真面目に考えさせられる長編だった。
ベートーベンの月光ソナタは好きな曲なので、読んでいる途中からずっと頭の中を流れている。最後、礼拝堂で弾いている場面は鳥肌が立った。
キリストの描写があったが、真理子は「聖人」だなと思った。子どもが出来ない身体だけれども、沢山の人が彼女によって救われ、寿命を永らえている。例えば千織ちゃんの成長とか、和枝夫人の回復とか、未来さんの結婚(たぶん子供は出来るだろう)とか、これらは真理子によって残された命である、本人は自分が存在した意義を最後に実感し、納得