浅倉卓弥のレビュー一覧

  • 新装版 君の名残を 上

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    現代の学生たちが落雷に巻き込まれたことがきっかけで過去にタイムスリップして、それぞれ巴御前、武蔵坊弁慶、北条義時としてその時代を生きるという話。

    その設定と上・下巻の装丁に惹かれて手に取った本ですが、世界観や各勢力の背景など歴史小説によく出てくる説明部分が苦にならないほど文章が肌に合いました。

    こういう相性の良い本との出会いは、読書の楽しみの一つだなと実感するのでした。

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    2022年04月02日
  • 四日間の奇蹟

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    よく使われそうなネタ感は否めないが、そこは丁寧な描写や話の持っていき方が上手いのかな、気にならずに読めた。
    それよりも、この作品の良いところはもっと他の部分。このミス大賞受賞だが実際はミステリーではない。

    胸が痛んで涙が出る話。


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    2022年03月18日
  • 新装版 君の名残を 下

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    片道切符のタイムスリップが何とも切ない。改変ではなく、既にある歴史がそうなるように…という理由もよく考えると変だが、整合性を求めてはいけない。先が見えていて変えようのない運命とどう向き合って生きていくか、という深いテーマがそこにある。友恵の残したメッセージが、平泉のラストシーンに重なって胸を打った。

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    2022年02月23日
  • 四日間の奇蹟

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    ネタバレ

    このミス大賞受賞作

    真理子さんと千織の心が入れ替わるという面白い展開だった。
    実際には起こり得ないことだからこそ、起こるべく未来が変わってほしいと思った。

    ちょっとページが長い気もするが、その分臨場感も味わえる。

    ミステリーと言われると難しい気もするが、明るい未来へ着実に進んで終わるのは気持ちよかった。

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    2022年02月19日
  • 新装版 君の名残を 下

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    初めて読んだのは大学生のときで、その時はめちゃくちゃ泣けて鮮烈に面白かった記憶があり、新装版を買ってみた。源平合戦の歴史物として重厚で読み応えがあったが、かつてほどの感動がなかったのが正直なところ。
    時の流れの中で、守るべきもののために一生懸命戦った人は美しいし、たとえ破れても想いがあったことは変わらない。最後、友恵が書いた文が由紀に届いて、その想いが少しだけど届いて、救われた気がした。読後感が幸せなので、やっぱり良い物語だと思った。

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    2022年02月17日
  • 新装版 君の名残を 上

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    ずっと気になっていた、平家物語ベースのタイムスリップもの。大河ドラマのお陰で?ようやく復刊。読む前はよくあるファンタジー系恋愛・青春小説をイメージしていたが、これが思いのほか本格的な歴史小説にもなっていて、重みのある内容。しかも序盤から畳み掛けるような展開。いつの間にかどっぷりハマっていた。ミステリーとしても秀逸。過去に跳ばされた友恵(巴)と義仲の出会い、武蔵(弁慶)の試練、志郎(義時)の出自、そして黒幕?文覚(盛遠)の悲恋などどれも読み応えあった。いよいよ歴史が大きく動く下巻。数々の名場面が如何に描かれるのか、現在とどう繋がるのか、3人の運命の行方は…。

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    2022年02月18日
  • 北緯四十三度の神話

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    すれ違う姉妹がゆっくりと関係を修復していく物語。
    「相手を理解する」というよりも、「相手を鏡として自分を理解し受け入れる」過程がメインなのが興味深く、同世代の女性として共感できる部分も大きかったです。

    浅倉さんの文章はいつも繊細で優しく、すっと心にしみこみます。この作品では人に対して羨ましさや憎らしさを感じてしまうその気持ちが綺麗に言葉にあらわされていて、大人になる前に抱えてきた表現できなかった気持ちが今更ながら理解できた気がしました。

    北海道出身の自分には、ひとつひとつ丁寧な雪の描写にも魅力を感じました。
    (浅倉さんは札幌出身と聞いて納得でした)

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    2021年03月13日
  • 四日間の奇蹟

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    指を失ったピアニストの青年と脳に障害を持つ女の子。
    診療所を訪れたふたりに起こった奇蹟。2002年の作品とあるので、昔の作品なのですね。

    途中、東野圭吾の秘密を連想しながら読み勧めましたが、不覚にも、最後の方は泣いてしまいました。
    最後の方になって、診療所の設立に尽力した人にあるひとの名前があがった時は優しい気持ちになれました。

    必要とされる人が突然いなくなる悲しみ。家族のいる人に限らず、誰もがそうかもしれないですが、きっと耐え難いものがあるかもしれません。でも逆に言えば誰かのために生きられた証だと思うから、自分もその時が来たら、そうありたいなと感じました。

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    2021年01月03日
  • 北緯四十三度の神話

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    年子の姉妹のお話
    姉28歳大学の助手として研究に忙しく
    妹はラジオアナウンサーで週一深夜放送を受け持つ
    二人の思いが徐々に語られ
    人ってやっぱ大変だなと思いました
    しかもそれが姉妹ということでなおさら

    これは二人のその後も見てみたいなと
    特にお姉さんのほう

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    2020年07月16日
  • 北緯四十三度の神話

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    これ読む人は『北緯43度 日本』と検索しますよね?

    浅倉卓弥さんの作品は毎回プロットがせつない。

    今回も学者の姉とDJの妹で両親は早くに死に別れているというだけで、もうせつない。


    姉と妹の間にある蟠りの話です。

    人間関係に疲れている人にオススメです。
    そして、読む季節は今が良いんじゃないかなぁと思います。

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    2017年03月19日
  • 黄蝶舞う

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    この著者の「君の名残を」は壮大なファンタジーだったのだけど、これは同じ時代を舞台にした「本格時代小説」とのこと。といっても、そんなあおり文句は不要なくらい面白かった。義時と実朝のやりとりに、前作の影響を感じてちょっとうれしかったかな。それにしても、大河ドラマ「草燃える」の印象が強くて、その時代の本を読むとあのときの配役で思い浮かんじゃうのがなんとも・・・

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    2012年06月11日
  • 桜待つ、あの本屋で

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    表紙の綺麗な装画とタイトルに惹かれ、手に取った作品。
    この物語の不思議な本屋が売っている「親切」や「奇跡」の押し売りなら、私は喜んでネギを背負って鴨になりたい。そんなヨコシマな気持ち全開で読み進めた。

    不思議な本屋「咲良」との出会いが、
    「本当に大切なものって何だろう?」とハッとさせられ、傷ついた心にそっと寄り添い癒やしてくれる感じが、たまらなくいい!

    なかでも第一話「かんじんなことは目に見えない」に描かれる、不器用な母娘の確執。目に見えない本当の意味を知ることで、凍りかけた心が春の暖かさで溶けていくような、ぬくもりを感じた。
    家族だからって、黙っていて伝わることなんてない。純文学じゃある

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    2026年02月20日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    好きなことば
    大丈夫だよ。ちゃんと見守られているから。花は水をもらっているよ(p.397)
    思いのままなんですからね(p.6)
    いいこともちゃんとやってきますから。ねぇ、ノーラ。だから、きっと大丈夫(p.48)

    「いいこともちゃんとやってきますから。」
    SNS時代、他人と自分を比べてしまう私たちが普段忘れがちな当たり前を、もう一度考え直すきっかけになる1冊。
    友達からこの本の紹介を受けたが、シュレディンガーの猫が主題なのでしょうか(?)
    ミッドナイトライブラリーはいわゆるどんな存在なのか?生と死の重ね合わせの世界観の単純化の仕方が独特!

    哲学をちょっとでも学んで、違う見方でもう1度読んでみ

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    2026年02月14日
  • 四日間の奇蹟

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    ネタバレ

    相性が良かったのか文章はかなり読みやすかった。
    主人公の過去の出来事から千織と生きてきた現在まで、センターの人々との交流……あたりまでは各人のキャラも良く好みだったのだが、途中から真理子がほぼ主人公と化す展開で千織も出てこなくなるしダレてしまった。描きたかった要素なのはわかるが真理子にどれだけ入れ込めるかによると思う。
    終盤の奇跡の連鎖はやりすぎとも感じず綺麗にまとめていたとは思うが、……いや真理子って結局単なる事故で運悪く死んでるだけじゃん?という気持ちが拭えず。あの展開に持っていくのにどうしてもその要素が必要か?ともやもやした。読み終わって悪くはなかったけど期待した内容とは少しずつずれてい

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    2026年02月10日
  • 桜待つ、あの本屋で

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    素敵な表紙の絵に誘われて読みました。何だか本に待たれているような不思議な感じ。まさに、表紙の絵の中に入っていくような感じ。一足お先に春を感じられました。
    奇跡とは、確かに案外周りでもよく起こっているのだと改めて感じました。自分のまわりにあるすべてのことが、当たり前ではないことがわかります。

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    2026年02月05日
  • 四日間の奇蹟

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    ストーリー展開は予想出来たものの、人間の性(サガ)について真っ向から描かれた作品。前半は脳に関する知識が多く、ダレてしまった。このミス大賞の作品だけどミステリーを期待すると思いっきり肩透かしを喰らうけど、情景描写が秀逸で大人のための大人ファンタジー。

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    2026年01月25日
  • 四日間の奇蹟

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    脳の病気を題材にしたところは面白いなと思いました。
    私は医療系の大学通ってるので脳の話の下りは勉強になりました。
    文章は読みやすかったですが、1人の会話文が長いような気がしました(汗)。

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    2025年11月27日
  • 四日間の奇蹟

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    入院中に読みました。
    年老いて怪我や病に襲われてもなお人は生き続けなければならないのか、を自然と考える日々の中で読むにはぴったりの作品。

    其々に傷や重荷を背負い、その責任を負い続ける人々。生きるとは?死とは?
    もう私の歳になると、死んだらどうなる?みたいなことの恐怖はなくて、身綺麗に死にたいってことの方が重要になってくるので少し感覚にズレはあるのだけれど、読みやすくて美しいストーリーだった。

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    2025年11月15日
  • 桜待つ、あの本屋で

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    表紙が綺麗で手に取って読んでみた。表紙に惹かれたのは正しかった。物語自体も不思議な世界観が広がっていたという意味で美しかった。本を読むことが異なる世界の扉を開くきっかけになることが共感できるし、本が好きになる気持ちを高める物語だった。

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    2025年11月07日
  • 桜待つ、あの本屋で

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    装丁が綺麗だなと思ってたけど、そこに全部表れている。
    最後の娘さんの話のところで、そういう経緯でここは出来たんだとかわかって良かった。

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    2025年10月25日