浅倉卓弥のレビュー一覧
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平成の世に生きる、剣道の達人の高校生、友恵と武蔵。落雷に巻き込まれ、目が覚めたらそこは平成末期⁉︎友恵は木曾義仲のパートナー巴御前に、武蔵は源義経と運命を共にする武蔵坊弁慶に生まれ変わった!
激動の時代に翻弄されながらも、己の宿命を受け入れて逞しく生きていく2人。同じく平成の世からやってきた四郎は、北条義時に。
今大河ドラマで描かれている、まさにその時代の人々の生き様が、平成生まれの彼らの目線でわかりやすく描かれていて、歴史好きの人はもちろん、そうでない人もどんどん引き込まれてしまう、そんな秀作です。
長い物語でも全く飽きずに楽しめる一冊です。 -
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ネタバレミステリー大賞とのことで、推理モノかと思ったが、壮大なファンタジーであり、音楽・脳化学・宗教と、色んな観点から真面目に考えさせられる長編だった。
ベートーベンの月光ソナタは好きな曲なので、読んでいる途中からずっと頭の中を流れている。最後、礼拝堂で弾いている場面は鳥肌が立った。
キリストの描写があったが、真理子は「聖人」だなと思った。子どもが出来ない身体だけれども、沢山の人が彼女によって救われ、寿命を永らえている。例えば千織ちゃんの成長とか、和枝夫人の回復とか、未来さんの結婚(たぶん子供は出来るだろう)とか、これらは真理子によって残された命である、本人は自分が存在した意義を最後に実感し、納得して旅立ったのだろう。彼女に助けられた人たちも、彼女のことをずっと語り継いでいくわけである。
子孫を残すことが使命である動物とは異なり、血の繋がっていない他人に自己犠牲の愛情を示し、影響を与え、何かを受け継いでいくという、人間らしさを感じさせる生きざまだった。
心に残ったセリフとしては、倉野医師の放った一言である。
「信じるということは、人間の脳に与えられた偉大な力」 -
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ずっと気になっていた、平家物語ベースのタイムスリップもの。大河ドラマのお陰で?ようやく復刊。読む前はよくあるファンタジー系恋愛・青春小説をイメージしていたが、これが思いのほか本格的な歴史小説にもなっていて、重みのある内容。しかも序盤から畳み掛けるような展開。いつの間にかどっぷりハマっていた。ミステリーとしても秀逸。過去に跳ばされた友恵(巴)と義仲の出会い、武蔵(弁慶)の試練、志郎(義時)の出自、そして黒幕?文覚(盛遠)の悲恋などどれも読み応えあった。いよいよ歴史が大きく動く下巻。数々の名場面が如何に描かれるのか、現在とどう繋がるのか、3人の運命の行方は…。
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すれ違う姉妹がゆっくりと関係を修復していく物語。
「相手を理解する」というよりも、「相手を鏡として自分を理解し受け入れる」過程がメインなのが興味深く、同世代の女性として共感できる部分も大きかったです。
浅倉さんの文章はいつも繊細で優しく、すっと心にしみこみます。この作品では人に対して羨ましさや憎らしさを感じてしまうその気持ちが綺麗に言葉にあらわされていて、大人になる前に抱えてきた表現できなかった気持ちが今更ながら理解できた気がしました。
北海道出身の自分には、ひとつひとつ丁寧な雪の描写にも魅力を感じました。
(浅倉さんは札幌出身と聞いて納得でした) -
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ネタバレ仕事が辛く、「辛いときにおすすめする本」というSNSを見て読んでみました。
人は誰でも「あのとき、ああしてたらよかった(かも)」と思うことがあるでしょう。
私はどちらかというと後悔はしない方で、自分の選択をよかったほうにとらえるタイプなのですが、それでもやはり、「もし、◯◯だったら」と思うことは多々あるので、そんな別の人生を体験するというストーリーはなかなか興味深かったです。
なんといっても、自分では知らないことを、スマホでエゴサしたりウィキペディアで調べたりしてなんとか話を合わせる、というのは昔ではありえないことですが、今どきというか、面白く読みました。
真ん中あたりは飛ばし読みしましたが、ラストで本当のメッセージを理解。
「私は生きている」
「誰かが求める完璧な娘とか妹とか、恋人とか妻とか母親とか、もうそういう何かになろうとしなくていいのだ。ただ自分は自分としてそこにいればそれでよかった。あとは自分で決めた目標に向け邁進し、自分で答えを出せばいい。」
求められたことをこなすほうが向いている人もいると思いますが、やはり私は自分で決めたことをやりたいなーと再認識しました。
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・白石友恵 高校生。女子剣道部の主将で原口武蔵とは幼馴染み。
・原口武蔵 高校生。男子剣道部の主将で実家は剣道場を営む。
・北村志郎 中学生。友恵の親友・由紀の弟。友恵に仄かな憧れを抱く。
・巴御前 平安時代末期の女武将。木曾義仲と共に平家追討の戦で活躍する。
・木曾義仲 平安時代末期の武将。源頼朝・義経の従兄弟。平家追討の先陣を切る。
・武蔵坊弁慶 源義経に仕え、豪勇を謳われた法師。
・源義経 源頼朝の弟。頼朝の挙兵に従い平家を滅亡に追い込んだ立役者。
・北條義時 源頼朝の配下。鎌倉幕府第二代執権。承久の乱で朝廷を制圧し武家政権を確立させた。
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累計130万部突破『四日間の奇蹟』の著者・浅倉卓弥が描いた、渾身の浅倉版「平家物語」である『君の名残を』が装いも新たに復刊します。幼馴染みで、剣道部主将を務める高校生・原口武蔵と白石友恵は雨が降りしきる下校途中、忽然と姿を消してしまう。二人が目覚めたそこは平安末期、動乱の前夜だった……。現代の高校生が、突然、平安時代の末期にタイムスリップし、それぞれが重要な歴史上の人物として生きていく壮大な歴史ロマンスです。