浅倉卓弥のレビュー一覧

  • 桜待つ、あの本屋で

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    ある条件が整った時だけたどりつける不思議な本屋さん。
    そこには不思議な少女と猫。
    あぁ、お店の前にある素敵な桜も含めて、行ってみたくてたまらない。様々な濃さの桜色の花びらが舞う世界。想像以上の美しさなのだろうな。
    母をなくすことも、記憶を失っていくことも、双子の片割れとお別れすることも、悲しくて辛いけれど。
    でも、あの少女と猫が見せてくれた景色は優しい。
    ああいう「押し売り」は素敵だね。
    もう、ボレロのあの曲が心の中でエンドレス。
    朗読される4冊は、どれも名作。
    第二話の、「おじいちゃん」、そういうことか。驚いた、けど納得、うん。
    私があのお店に行けるなら、その1冊は、どの1冊なのだろうかと考

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    2025年12月06日
  • 桜待つ、あの本屋で

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    ネタバレ


    最初はあらすじを読む前に完全にタイトルと表紙の儚くて幻想的な暖かい雰囲気に惹かれました

    内容は全四章の連作短編です
    最後の章で、ようやくこの物語の核に触れられます

    中々に重く感じる内容もあり、人によっては未だに覚悟のいる描写もあるかと思いますが、心の整理と再生、前へ進むための背中を押してくれる物語です

    どの話にも共感できる部分、これから経験していくであろう想像が混ざりあっていて、うまく言葉にまとめられませんが、人としての生きる力を支えてくれるような気がします

    タイトルにもありますが、桜の描写がとても綺麗で美しい風景が目に浮かびます

    どんな時代のどんな場所とも繋がることの出来る本を、

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    2025年11月25日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ネタバレ

    半分哲学の本ですが、反哲学のお話でもある。
    自分は哲学にも疎いのでとても勉強になる面白い一冊だった。
    真面目に向き合った上に得られる思考でノーラの環境は何も変わらないが、視点を変える強さを手に入れた。

    自分がこれまでにもたらせた選択の結果に目を向け、今得られた全てを持って全力で生きたいと思った。

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    2025年11月23日
  • 桜待つ、あの本屋で

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    本屋という言葉と表装に反応してしまった本
    思わず手にとってしまう本は

    そういう本は
    今の自分に必要な本なんだと思う。
    沢山想像しようと思った。

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    2025年10月11日
  • 桜待つ、あの本屋で

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    咲良という名のお店 ワインカラーのジャンパースカートの女の子と三毛猫 しっかり私の心に入り込みました

    本とはまさに未知への扉 

    素敵な本に巡り会えました

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    2025年07月11日
  • 桜待つ、あの本屋で

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    表紙に惹かれて購入。

    "よく晴れた春の日の、満開の桜の木の下で"
    桜舞うベンチに座り、この本を開いて、桜に思いを馳せながら、この物語を読み進めたいな。

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    2025年06月28日
  • 四日間の奇蹟

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    再読⭐️
    心と肉体が離れて存在しているということを受け入れられるか。
    人と人との関係の深さからの奇蹟に涙しました。

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    2025年06月15日
  • 新装版 君の名残を 下

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    成るべくして成ったという感じ。
    大変満足。

    御守りが繋がるとは。

    あれ以外の道があるとは思わないけど、あれで良かったんだろうな。全力を尽くした。

    巴と大姫が話出来て良かった。

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    2025年04月12日
  • 新装版 君の名残を 下

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    浅倉先生の作品は初。「平家物語」をベースにしているようですが、創作されたストーリーが面白い。これが、事実でもいいかも笑。今も誰かがあちらの世界へと想像してしまう。

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    2025年03月14日
  • 新装版 君の名残を 上

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    やるせないこの気持ち。

    分からない事だらけのなか、死ぬという結果だけが分かっている恐怖。

    読むにつれ緊張感が高まっていく。

    まさか志郎君の出生が謎だったとは。

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    2025年03月08日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    後半からの引き込まれ具合がすごい!
    悩みや不安の只中で、出口がないように思える時に、人と比べて卑屈になってしまう時に、そっと目の前に灯りをくれるような一冊だと思いました。
    過去の選択に対して選ばなかったものへの未練や、たらればは無限にあるけど、ここから作って行かれる“未来の可能性“が一番強い。“だって私たちは、一秒ごとに新たな宇宙に足を踏み入れているのだから。“素敵な一節がありすぎる。

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    2025年02月17日
  • 四日間の奇蹟

    購入済み

    とても良いお話し。

    最初は読み進まなかった。どういう展開になるのかわからなかったが、まさか!という想定していなかった出来事が起きたところから一気に読み進めました。
    不思議な話だけど、自分の人生、家族の人生色々自分置き換えて少し自分を見つめ直し、そして泣きました。

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    2025年01月10日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    人生をどこかでやり直せるとしたら、私の人生はどう変わるだろうか。

    ある人生の決断が迫っていて、これで良いのだろうか?何が正しいのだろうか?決め手を見出せず、何かしらの決め手を求めていたところ、行き着いたのがこの作品でした。
    当時の私は、これまで歩いてきた人生の延長線上にしか立てない自分が苦しい、狭い、そんなふうに感じて苦しんでいました。
    読み始めて数ページ、すぐに主人公に共感できた私は、初めて過去に歩いてきた道に大きな後悔と不満のなかにいたようです。大きな人生の岐路とも言えるのかもしれません。
    主人公は自分が嫌で、現実が嫌で、過去の決断も現在の関係も何もかもにうんざりしています。
    その中で、

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    2024年10月22日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    人生は選択の連続とよく言うけれど、あの時こうしてたら・・のその先が必ずしも良いものとは限らなくて。今をただ生きることから希望が生まれると。たくさん刺さるフレーズがありました。
    久々の海外文学でしたが、とても良い本に出会えました。嬉し。

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    2024年08月15日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ネタバレ

    読み終わって、気づいたらなんだかとても元気が出た!(元気をもらった!)

    読み始めた時点で結末がわかるような話なのに、そこに辿り着くまでに起こる様々な出来事やドラマ、気づきがあって、それが深いゆえにとても良かった。

    ノーラは色々な可能性を実際に試したからこそ納得ができた。私たちにもそういう機会があれば良いのだろうが、そうはいかず今の人生がベストという実感がないからこそ、隣の芝生が青く見えがち。だけど、ノーラが気づいたように、私たちには自分の芝生を美しくできる可能性がちゃんとある。だから、今はそうは思えなくても、自分でつくっていったらいい。

    と同時に、誰かの期待に応えるのをやめようと思っても

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    2024年07月27日
  • 四日間の奇蹟

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    最後まできっちり読ませる筆力が凄い。これがデビュー作とは到底思えない完成度の高さにびっくりしながら、読後感のよいラストまであっという間でした。

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    2024年07月19日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ネタバレ

    今いる場所で、今いる周りの人たちを大切にしたいと感じた1冊。

    「大事なことは目に見えない」

    「大事なのはあなたが何を見ているかではない。何が見えているのかだ」

    「一人で沈んでいきそうになっても、張り巡らされた愛の網の目がきっと助けてくれる」

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    2024年06月16日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ひとりきりで、悩んでて辛くて、もうずっと暗い真夜中みたいなとこにいる人に、ぜひ読んでもらいたい。

    他人が抱える問題を自分が解決することはできないし、そのことで自分が悩んでいても仕方がない。
    他人の望む人生を生きることの無意味さ。

    人生は、なにを見るかではなく、なにを見ているかが大切。


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    2023年12月16日
  • ミッドナイト・ライブラリー

    購入済み

    今、みんなに読んでほしい。

    人生やり直せたらなとか、あの時に違う選択をしていたら、、って思うことは誰しもあるはず。
    この本は、よくある、「タイムスリップして、過去の人生をやり直す」のではないところが斬新だし、考えさせられる。
    考えさせられるけど、重くないし、説教臭くもない。
    ぜひ、多くの人に読んでほしい作品です。

    なお、英語の原書の方も読みましたが、翻訳でもしっかりニュアンスが伝わってくるので、翻訳でがっかりということもないです。

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    2023年05月29日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    決断の連続で作り上げるもの 物凄く良かったです。
    誰もが持つであろう、人生に対する後悔…「もしもあのとき」。
    それを、死に際の女性が体験し、少しずつ自分と向き合い、自分の人生を生きる決意を固める物語。
    なんというか、背中を押されたような、生きる勇気をもらえたような気がします。
    これからなんでもできる。
    その可能性を信じられる。
    そんな希望の光を宿した物語でした。

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    2025年12月18日