上田勢子のレビュー一覧
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心のモヤモヤの正体と対応策が分かった。
他人に振り回されてきたけれど、今からは自分の人生を生きると決めた。
職場にいるガスライター対策!
・物理的な距離を置く(時差出勤)
・1秒でも関わる時間を減らす(忙しそうにする)
・関わる必要がある時は他の人も巻き込む(一人で話しかけない)
・言われた事を上司に報告する(上司とのコミュニケーションに利用する)
嫌いな人への気持ちを上自分のスキル向上のためのエネルギーに上手く転化する。
嫌いな人がいるから全力を出せる。
ぬるい環境は楽だけど退屈だから、私はいまのしんどい環境を実は望んでいたのかもしれない。 -
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heでもsheでもない、theyという代名詞の選択肢が、個人名でもあること。たしかにこの観点からは、男女に分けない日本語の代名詞は、比較的ではあるが使い勝手がよいものかもしれない。
ジェンダーフルイドという、ジェンダーが移ろいゆく人だっている。固定観念では考えられないのであり、固定観念で考えて制度を縛ることによって、疎外感をおぼえ、人格の本質的な部分で生きづらくなってしまう人たちがいる。そのような人たちを少数派として切り捨てる法制度でよいのか。先の司法判断は、マイノリティのこうした実感に目を向ける動きの一つの現れとして歓迎したいし、世界は少しずつよくなっていると信じている。 -
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ネタバレ出産後初めて読んだ本です。
産まれる前からお腹の中の子の性別を聞かれることに非常に違和感がありました。
性別がどっちであろうと、この子はこの子なのに。
著者は、周りの人達に子供の性別を明かさずに育児をしています。本当の性別は周りの人間ではなくて、本人が決めることだと。
真似することは到底出来ないですが、それでも自分の心と自分の子供にはそのような気持ちで接したいと私も思いました。
女の子だから、男の子だからと、こちらが先回りして決めつけることはせず、ピンクでもブルーでも他の色でも、全ての色の中から好きな色を堂々と選べるような人間になってほしいと思います。 -
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なかなかひとを特別好きになれず悩んでいて(嫌いであるということではないです。みんな友達になりたい)、ふっとアセクという言葉を思い出した。しまなみ誰そ彼という漫画で知った言葉だった。
この本を読んで、恋愛感情の有無と性的指向は分けて考えていいんだということ。アセクシュアルは性的指向が白紙であるということを知った。
特に、誰にも恋愛感情を持たないことを表す「アロマンティック」という言葉に出会えたことがすごくすごく良かった。
まだ結論を出すには日が浅くて、クエスチョニングを選択したいけど、もし、自分の中に恋愛感情が存在しないとわかっても、それを示す言葉がこの世に存在するというのは、こんなに安心できる -
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本書は「白人の心の弱さ」という著者の白人性研究の中で培われた概念をベースに、現代の人種差別の形を非常に明瞭に指摘する著作です。
人種の差が無いかのように振る舞い、「私はレイシストでは無い」と言うリベラルな人々はレイシズムという制度の中で社会化された自らを顧みることなく、レイシズムを無かったことにしてしまうという議論はレイシズムに限らず、女性差別、外国人差別、障害者差別、LGBT差別など全ての差別に通ずる議論です。
「私は一切差別をしない」と考えている人がいかに多く、それを指摘して話し合うことがいかに難しいかは日本にいても女性差別や障害者差別等の場で日々体験していることです。自分もまた差別的行為 -
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おーもしろかった!自分は差別しないし差別意識がない、なぜなら。。と挙げる理由が既に差別意識に基づいているし問題に向き合っていない、という主張。リベラルを明言している親が自分の娘の恋人がブラックと知ると半狂乱になる的な話はよくある。あと、差別の話はマジョリティ側の問題なのにいつも被差別側の話ばかりなのはなぜか、とか(「黒人の問題なんていうものはないのです。あるのは白人の問題だけです」)マジョリティ側個人に話を向け、深掘りすると100%取り乱し「自分は差別なんかしていない」と感情的に話を遮りそれ以上議論が進まない、とか。それはたとえば、交通事故の対応にきた警官が事故を起こしてしまった罪悪感でショッ
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大変面白かった。
解説者の解説にもあったが、この脆弱性というのはマジョリティとマイノリティとの関係において圧倒的に優位に立つマジョリティ側が持つ脆弱性であると思われる。そのため、アメリカにおける白人だけでなく、日本における日本人にももちろん当てはまるし、各国における主要民族となるマジョリティ側は全て当てはまるのではないだろうか。
逆に言えば、歴史的には支配層が被支配層に対して持っていた特権が、そのまま現代社会においても社会制度として残存しており、その特権について突っ込まれるとマジョリティの脆弱性が表面化するのかもしれない。
現代そして未来の日本において移民や混血などLGBTなどの多様性の問題は -
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非常に耳の痛い話。でも自分の中でなんとなく違和感があった「俺わかっている」的な感覚を改めて戒めてもらえてすごくよかった。ここから進めなければいけない。
今のところ本年ベスト3に入る書籍。これは読んでよかった。
「わたしたちはなぜレイシズムに向き合えないのか」と白人に向けて書かれた本ではあるが、これを少し日本人の視点に変えて読んでみると、我々の中にもしっかりと様々な差別が潜んでいることがわかる。
・レイシズムは「個人主義」的視点で、簡単に解決できるような「個人」の問題ではなく、構造的に「社会化」されたものであることをまず受け止める必要があることを著者は訴える。
・そして日本でも姿形は違えど -
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ネタバレ『見えない性的指向 アセクシュアルのすべて』を通読し、アセクシュアルという概念について理解を深めた。アセクシュアルは性的指向の一形態であり、他者に対して性的に惹かれない人々を指す。本書では、それが病気や障害ではなく、健全かつ成熟した状態においても見られる現象であることが強調されている。 構成としては、前半でアセクシュアルの定義や特徴が整理され、後半ではアセクシュアル当事者への接し方や、当事者自身がどのように受け入れていくかについて解説されている。ただし、専門用語の多さにより、読者が理解を補うために前半へ戻る必要が生じる点は効率性を損なう要因となっていた。巻末に用語集を設ければ、読者体験の質は
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「理系女子」等、(家父長制社会にとって)「女性らしくない」とされる分野に立つ女性への呼び方が非難されつつある。
でも逆の立場で考えてみると、「スイーツ男子」の類も似たような原理ではないだろうか?
弟(大の甘味好き)がスーツ姿でパフェを食べていたら、同じ店内にいた知らない集団から笑いものにされた…という話を数年前に聞いた。「スイーツ男子」には「男のくせにスイーツが好き」という侮蔑のニュアンスも含んでいないか?
そんな疑問が膨れ上がっていた中での本書。家父長制社会が定める男らしさを男性達は強いられている。本文ではこれを「有害な男らしさ」と呼び、これは苦悩だけでなく差別的な発言や暴力など悪質な問題