上田勢子のレビュー一覧

  • ガスライティングからの回復――心理的支配から抜け出し、自分を取り戻すための7つのステップ

    Posted by ブクログ

    心のモヤモヤの正体と対応策が分かった。
    他人に振り回されてきたけれど、今からは自分の人生を生きると決めた。
    職場にいるガスライター対策!
    ・物理的な距離を置く(時差出勤)
    ・1秒でも関わる時間を減らす(忙しそうにする)
    ・関わる必要がある時は他の人も巻き込む(一人で話しかけない)
    ・言われた事を上司に報告する(上司とのコミュニケーションに利用する)

    嫌いな人への気持ちを上自分のスキル向上のためのエネルギーに上手く転化する。
    嫌いな人がいるから全力を出せる。
    ぬるい環境は楽だけど退屈だから、私はいまのしんどい環境を実は望んでいたのかもしれない。

    0
    2025年10月03日
  • ノンバイナリーがわかる本――heでもsheでもない、theyたちのこと

    Posted by ブクログ

    heでもsheでもない、theyという代名詞の選択肢が、個人名でもあること。たしかにこの観点からは、男女に分けない日本語の代名詞は、比較的ではあるが使い勝手がよいものかもしれない。
    ジェンダーフルイドという、ジェンダーが移ろいゆく人だっている。固定観念では考えられないのであり、固定観念で考えて制度を縛ることによって、疎外感をおぼえ、人格の本質的な部分で生きづらくなってしまう人たちがいる。そのような人たちを少数派として切り捨てる法制度でよいのか。先の司法判断は、マイノリティのこうした実感に目を向ける動きの一つの現れとして歓迎したいし、世界は少しずつよくなっていると信じている。

    0
    2025年07月03日
  • 女性から虐待されている男性へ――女性はなぜ傷つけ、男性はなぜ留まってしまうのか

    Posted by ブクログ

    これは本当によかった。ここ数年で読んだ本の中で一番かもしれない。
    平易な言葉で女性=善、男性=悪、これっておかしくないか? という事が書かれている事である。もちろん逆がある事もまた然りだが。
    どうしてか弱い女性が困っていると助けるのに、男が困っていても誰も助けないのか。これはSNSにおいても同じ。いつも疑問に思っていた事の答えはこんなに簡単な事だったのかと驚いた。

    0
    2025年04月30日
  • ピンクとブルーに分けない育児――ジェンダー・クリエイティブな子育ての記録

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    出産後初めて読んだ本です。
    産まれる前からお腹の中の子の性別を聞かれることに非常に違和感がありました。
    性別がどっちであろうと、この子はこの子なのに。
    著者は、周りの人達に子供の性別を明かさずに育児をしています。本当の性別は周りの人間ではなくて、本人が決めることだと。
    真似することは到底出来ないですが、それでも自分の心と自分の子供にはそのような気持ちで接したいと私も思いました。
    女の子だから、男の子だからと、こちらが先回りして決めつけることはせず、ピンクでもブルーでも他の色でも、全ての色の中から好きな色を堂々と選べるような人間になってほしいと思います。

    0
    2025年01月30日
  • 見えない性的指向 アセクシュアルのすべて――誰にも性的魅力を感じない私たちについて

    Posted by ブクログ

    当たり前のことが書いてあるが、その当たり前のことを意外とみんな知らない。アセクシュアルは病気じゃないよとか。

    0
    2024年08月12日
  • ノンバイナリーがわかる本――heでもsheでもない、theyたちのこと

    Posted by ブクログ

    トランスとは、ノンバイナリーとは何なのか少しずつ紐解いていける一冊だった。自分の生き方についてもっと考えたい。

    0
    2024年07月06日
  • 男の子をダメな大人にしないために、親のぼくができること

    Posted by ブクログ

    つい陥ってしまいそうになる『こっちだって…』
    相対的、正と負で捉えてしまいがちだけれど、関連性のある別の事柄
    最も強く感じられるのは自分自身の痛み
    それはそれとして考えていくことの大切さ

    0
    2024年06月25日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    差別されている人達から見れば、所詮は優位に立つ白人の言うことで、特に目新しいことではないかもしれないが、著者の問題提起は少なくとも白人の側から無意識化された差別意識あぶり出して、自分たちの差別的言動への理解を深めていこうとする真摯な努力が見られるように思う。先入観は生きてきた年数だけの経験から育まれているので、そう簡単に払拭できるものではないということを、肝に命じておきたい。

    0
    2023年12月17日
  • ノンバイナリーがわかる本――heでもsheでもない、theyたちのこと

    Posted by ブクログ

    今まで知らなかったノンバイナリーについて知りたくて読み、どういうことかわかったし、ノンバイナリーの人たちを取り巻く(辛く厳しいことが多い)状況もわかった。著者は言語学の知識があるので、第2章の「ジェンダーと言語」もとても興味深いものだった。
    ただ、ノンバイナリーの人たちのことがわかったと言っても、感覚的には理解するのは難しい。私がノンバイナリーではないから完全に理解したり共感したりはできないものなのだろう。でも、私とは違う感覚の人がいることはわかったし、そういう違いはお互いに尊重すべきだということを忘れないでいよう。

    0
    2022年12月10日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    レイシズムという社会制度について説明している
    特権がある側の立ち居振る舞いが、制度の在り方に関わる点は能力主義と共通しているように感じる。
    レイシズムが課題であること自体は当然知っていものの具体的な内容については無知だったので、何が問題なのか/なぜ問題なのかをイチから知るきっかけになった

    0
    2022年10月11日
  • 見えない性的指向 アセクシュアルのすべて――誰にも性的魅力を感じない私たちについて

    Posted by ブクログ

    なかなかひとを特別好きになれず悩んでいて(嫌いであるということではないです。みんな友達になりたい)、ふっとアセクという言葉を思い出した。しまなみ誰そ彼という漫画で知った言葉だった。
    この本を読んで、恋愛感情の有無と性的指向は分けて考えていいんだということ。アセクシュアルは性的指向が白紙であるということを知った。
    特に、誰にも恋愛感情を持たないことを表す「アロマンティック」という言葉に出会えたことがすごくすごく良かった。
    まだ結論を出すには日が浅くて、クエスチョニングを選択したいけど、もし、自分の中に恋愛感情が存在しないとわかっても、それを示す言葉がこの世に存在するというのは、こんなに安心できる

    0
    2022年07月21日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    本書は「白人の心の弱さ」という著者の白人性研究の中で培われた概念をベースに、現代の人種差別の形を非常に明瞭に指摘する著作です。
    人種の差が無いかのように振る舞い、「私はレイシストでは無い」と言うリベラルな人々はレイシズムという制度の中で社会化された自らを顧みることなく、レイシズムを無かったことにしてしまうという議論はレイシズムに限らず、女性差別、外国人差別、障害者差別、LGBT差別など全ての差別に通ずる議論です。
    「私は一切差別をしない」と考えている人がいかに多く、それを指摘して話し合うことがいかに難しいかは日本にいても女性差別や障害者差別等の場で日々体験していることです。自分もまた差別的行為

    0
    2022年05月17日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    おーもしろかった!自分は差別しないし差別意識がない、なぜなら。。と挙げる理由が既に差別意識に基づいているし問題に向き合っていない、という主張。リベラルを明言している親が自分の娘の恋人がブラックと知ると半狂乱になる的な話はよくある。あと、差別の話はマジョリティ側の問題なのにいつも被差別側の話ばかりなのはなぜか、とか(「黒人の問題なんていうものはないのです。あるのは白人の問題だけです」)マジョリティ側個人に話を向け、深掘りすると100%取り乱し「自分は差別なんかしていない」と感情的に話を遮りそれ以上議論が進まない、とか。それはたとえば、交通事故の対応にきた警官が事故を起こしてしまった罪悪感でショッ

    0
    2022年02月12日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    大変面白かった。
    解説者の解説にもあったが、この脆弱性というのはマジョリティとマイノリティとの関係において圧倒的に優位に立つマジョリティ側が持つ脆弱性であると思われる。そのため、アメリカにおける白人だけでなく、日本における日本人にももちろん当てはまるし、各国における主要民族となるマジョリティ側は全て当てはまるのではないだろうか。
    逆に言えば、歴史的には支配層が被支配層に対して持っていた特権が、そのまま現代社会においても社会制度として残存しており、その特権について突っ込まれるとマジョリティの脆弱性が表面化するのかもしれない。
    現代そして未来の日本において移民や混血などLGBTなどの多様性の問題は

    0
    2022年01月11日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    非常に耳の痛い話。でも自分の中でなんとなく違和感があった「俺わかっている」的な感覚を改めて戒めてもらえてすごくよかった。ここから進めなければいけない。

    今のところ本年ベスト3に入る書籍。これは読んでよかった。

    「わたしたちはなぜレイシズムに向き合えないのか」と白人に向けて書かれた本ではあるが、これを少し日本人の視点に変えて読んでみると、我々の中にもしっかりと様々な差別が潜んでいることがわかる。

    ・レイシズムは「個人主義」的視点で、簡単に解決できるような「個人」の問題ではなく、構造的に「社会化」されたものであることをまず受け止める必要があることを著者は訴える。
    ・そして日本でも姿形は違えど

    0
    2021年08月29日
  • 見えない性的指向 アセクシュアルのすべて――誰にも性的魅力を感じない私たちについて

    Posted by ブクログ

    「アセクシュアル」という言葉に馴染みがない、よく知らない人のための入門書。
    当事者の周囲の人に向けたアドバイスにも1章割いて説明されているので、性的指向の多様性に全く触れてこなかった人でも、理解を深める手助けになるだろう。

    LGBTQ+の「+」に内包される、文字通り見えない人々であるアセクシュアル。
    その輪郭を捉えるための光を投げかける一冊。

    0
    2021年08月22日
  • ガスライティングからの回復――心理的支配から抜け出し、自分を取り戻すための7つのステップ

    Posted by ブクログ

    ガスライティングとは何かという定義から、ガスライター(心理的に支配する側)の支配パターン、パーソナリティ、さらにはそうした支配/被支配の関係から回復する7ステップをエクササイズと共に提唱していて実用的だと思いました。

    0
    2025年11月15日
  • 見えない性的指向 アセクシュアルのすべて――誰にも性的魅力を感じない私たちについて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『見えない性的指向 アセクシュアルのすべて』を通読し、アセクシュアルという概念について理解を深めた。アセクシュアルは性的指向の一形態であり、他者に対して性的に惹かれない人々を指す。本書では、それが病気や障害ではなく、健全かつ成熟した状態においても見られる現象であることが強調されている。 構成としては、前半でアセクシュアルの定義や特徴が整理され、後半ではアセクシュアル当事者への接し方や、当事者自身がどのように受け入れていくかについて解説されている。ただし、専門用語の多さにより、読者が理解を補うために前半へ戻る必要が生じる点は効率性を損なう要因となっていた。巻末に用語集を設ければ、読者体験の質は

    0
    2025年09月11日
  • 私はアセクシュアル――自分らしさを見つけるまでの物語

    Posted by ブクログ

    セクシュアリティの話ではあるのですが、
    副題の「自分らしさを見つけるまでの物語」がとてもしっくりきました。

    規範的な文化にどこか息苦しさを感じている方にお勧めです。

    自分のセクシュアリティとは違うのですが、何故か惹かれる話で、一気に読みました。
    (コミックなので読みやすさもあります)

    2章の
    「メンタルヘルスやセクシュアリティの面で、規範的な文化にハマらない人たちは、みんなこんなふうに感じているのかな?」
    という著者の思いにとても共感したので読めたのだと思います。

    0
    2025年08月09日
  • 男の子をダメな大人にしないために、親のぼくができること

    Posted by ブクログ

    「理系女子」等、(家父長制社会にとって)「女性らしくない」とされる分野に立つ女性への呼び方が非難されつつある。
    でも逆の立場で考えてみると、「スイーツ男子」の類も似たような原理ではないだろうか?
    弟(大の甘味好き)がスーツ姿でパフェを食べていたら、同じ店内にいた知らない集団から笑いものにされた…という話を数年前に聞いた。「スイーツ男子」には「男のくせにスイーツが好き」という侮蔑のニュアンスも含んでいないか?

    そんな疑問が膨れ上がっていた中での本書。家父長制社会が定める男らしさを男性達は強いられている。本文ではこれを「有害な男らしさ」と呼び、これは苦悩だけでなく差別的な発言や暴力など悪質な問題

    0
    2024年06月22日