あらすじ
ジェンダーをなくすのではなく、ジェンダーに基づく差別をなくしたい。
生まれた時から子どもを男女の枠にはめることに、どんな意味があるのだろう。子どもがステレオタイプを押し付けられずに自由に自分のジェンダーを探求できるよう、社会学者のカイルとその夫ブレントが実践した「性別にとらわれない育児」の記録。
「男の子? 女の子?」前触れもなく降りかかるこんな質問。乳児から子どもをピンクとブルーに分けることは、早くからジェンダー二元論の感覚を押し付けてしまうということ。著者と夫は、「ズーマー」と名付けた子どもが自分で自分のジェンダーを見つけるのを助け、様々な多様性を重んじることのできる人になるように、性別にとらわれない「ジェンダー・クリエイティブな子育て」をすることを決意した。育児や教育に性別にとらわれないノンバイナリーな視点を少しでも取り入れてみようかという人や、幼稚園や学校がほとんどすべての場面で男女を区別することに違和感をもっている人に読んでほしい本。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
出産後初めて読んだ本です。
産まれる前からお腹の中の子の性別を聞かれることに非常に違和感がありました。
性別がどっちであろうと、この子はこの子なのに。
著者は、周りの人達に子供の性別を明かさずに育児をしています。本当の性別は周りの人間ではなくて、本人が決めることだと。
真似することは到底出来ないですが、それでも自分の心と自分の子供にはそのような気持ちで接したいと私も思いました。
女の子だから、男の子だからと、こちらが先回りして決めつけることはせず、ピンクでもブルーでも他の色でも、全ての色の中から好きな色を堂々と選べるような人間になってほしいと思います。