山上信吾のレビュー一覧

  • 歴史戦と外交戦 - 日本とオーストラリアの近現代史が教えてくれる パブリック・ディプロマシーとインテリジェンス -

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    タイトルだけ見ると「また愛国本か」と思うかもしれない。でも読んでみたら、想像よりずっと冷静で実務的な本だった。
    この本が問うているのは、日本は国際社会において「情報戦」で戦えているか、という一点だ。
    著者たちが指摘するのは、戦後の日本が「事なかれ主義」で外交に臨んできた結果、相手側の主張だけが国際社会に定着してしまっている、という構造的な問題だ。本書ではその背景として、戦後占領期のWGIPが日本人の自虐史観形成に影響を与えたという見方も紹介されている。この点については賛否あると思うが、「反論しないことが品格ではなく敗北になっている」という指摘は、自分も素直に危機感を覚えた。
    参考事例として登場するのがオーストラリア。中国による影響工作を早期に察知し、法整備や世論喚起で対処したプロセスが紹介される。
    「日本の立場を正確に、戦略的に発信していく」という著者の提言は、イデオロギーを超えてまっとうだと思った。歴史認識の各論については読者それぞれが判断すればいい。ただ、「黙っていれば穏便」という姿勢がすでに通用しない時代になっているという問題意識は、多くの人が共有できるだろう。

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    2026年05月10日
  • 日本外交の劣化 再生への道

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    外務省OBで駐豪大使も務めた山上信吾氏が「外交官としての遺言」と称して、弱腰外交を始め国益を損なう外務省の負の実態を内部事情も含めて歯に衣着せずに吐露した一冊。

    国際視野に立った大局観の欠落、場当たりの無責任な事なかれ主義、国家重責を担う覚悟・意識の希薄さなど、現場を知る視点からの指摘は適格かつ厳しい。
    同様の劣化は外務省に限らず民間含めて多くの組織に言えることで、幅広い読者の参考となる内容だと思います。
    筆者の得難い経験から多くの教訓が示唆されていますが、とくに「喧嘩をせよ、恋をせよ」は相互理解のための本気の人づきあいを指した意味深長な言葉として刺さりました。

    真に外交官らしくあった筆者が出る杭として打たれてしまったことは、国益損失として残念に思います。

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    2026年03月17日
  • 媚中 その驚愕の「真実」

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    媚中 その驚愕の「真実」。門田隆将先生と山上信吾先生の著書。媚中媚中と言うのは簡単だし媚中反対媚中反対と言うのも簡単。でも今や世界に誇る経済大国である中国と上手に付き合わないとやっていけないのが現実。そんな現実から目をそらして媚中反対媚中反対と言ってもよいことなんて何一つない。中国と上手に付き合うために媚中が必要なときだってあるだろうし。

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    2025年12月31日
  • 官民軍インテリジェンス

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    日本のインテリジェンスについて、民間、軍人、官僚のそれぞれの立場から語られた貴重な本。一般の人であってもインテリジェンスとの関わりはあり得るし、この分野にきょうみがある若い人にも読んでほしい本です。
    戦後日本の弱点ですが、そろそろ見直していかなければいけないことです。
    スパイ防止法についての話題も昨今よく出るようになりました。政治の中で進んでいくことに期待します。

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    2025年10月19日
  • 歴史戦と外交戦 - 日本とオーストラリアの近現代史が教えてくれる パブリック・ディプロマシーとインテリジェンス -

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    頼もしい方もいらっしゃるんですね。
    日本の外交って頑張ってはいるんでしょうけど、私のような一般人からしたら、もっと頑張ってほしいですね。(他力本願ですが、、、)
    日本人としての良さが裏目に出てしまう国際社会で、どう立ち回れば良いか、とても良い前例を作って下さった山上さん、山岡さんを感謝感謝です。
    頑張りましょう日本人!!

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    2025年09月30日
  • 媚中 その驚愕の「真実」

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    『まぁそうだろうな』というのが感想。
    読み進めば読み進めるほど残念な気持ちになっていく。
    残された時間は少ない。
    国家感と気概をもった政治家が現れることを心待ちにしている。

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    2025年09月07日
  • 媚中 その驚愕の「真実」

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    外務省や政治家の問題を取り上げ、中国の脅威について論じられている。
     如何に、在日二世や創価学会はたまた中国、韓国の帰化人が厄介なのかがわかる。

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    2025年08月25日
  • 中国「戦狼外交」と闘う

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    ネタバレ

    自分は外交について「日米」「日中」は身近だったが「日豪」については今まで意識したことがなかった。日本とオーストラリアで「中国問題」に対する意識を丁寧に摺合せを行ってきた筆者。日々、台頭してゆく中国に立ち向かうための重要なポイント。「歴史カード」を振りかざす中国に果敢に立ち向かうための重要なポイント。それは「中国と同じ土俵に乗らない」こと。見るべき相手は中国ではなく、任国であるオーストラリア。中国に対する意見、立場を日豪で共有して、大所高所に立つ。中国だけに目を向けるのではなく、「オーストラリア駐日大使」の立場で戦ってゆく。山上大使の果敢な行動に心打たれた。

    いつか「カウラの地」に立ってみたい。

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    2024年11月12日
  • 中国「戦狼外交」と闘う

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    外交官の真の仕事はなんぞや。
    外交官に求められる資質はなんぞや。

    その答えが新書一冊に詰まっている。
    そして、中国の「戦狼外交」への処方箋も

    答えが分かってるんだから、実践しろよ、外務省!!

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    2024年06月07日
  • 歴史戦と外交戦 - 日本とオーストラリアの近現代史が教えてくれる パブリック・ディプロマシーとインテリジェンス -

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    外交とは、会議室で握手することだけではないらしい。歴史認識、メディア、世論、情報もまた、国益を左右する舞台である。
    かつて激しく戦った日本とオーストラリアは、いまや重要なパートナーとなった。過去を忘れたのではない。それを知り、越えて、関係を築いてきた。
    黙っていれば誠意は伝わる。そんな日本の美徳も、世界では通じるとは限らない。そつなく、時が流れを待つ外交なんてない。投げかけられた言葉のすべてに答える必要もない。反論を重ねてばかりでは、いつしか相手の土俵に惹き込まれているだけではなく、立論していかなくてはならないという。
    語ること。そして、あえて応じないこと。
    丁々発止から生まれる絆が手法であり、誠意ある外交なのだろうか。

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    2026年09月02日
  • 高市外交の正念場 反日勢力との闘い、日本再生の分岐点

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    元駐豪大使の筆者が、我が国を取り巻く国際情勢と我が国が取るべき外交戦略について、高市政権成立後の令和8年にまとめたもの。

    筆者自らが「歯に衣着せぬ」と評する書きぶりで、古巣の外務省を始め、媚中守旧派の政治家たちを容赦なく切り捨てる。

    自らの経歴や実績についての自負からか、我田引水だったり傲岸不遜なきらいもあるが、その指摘は的確で頷けるところが多い。

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    2026年08月14日
  • 国家衰退を招いた日本外交の闇

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    前駐豪大使による、我が国を取り巻く国際情勢や政権、外交当局についての論考。

    24年末〜25/3の高市政権以前の断面なので、石破政権や岸田政権に対する否定的な評価が多い。

    当時に比してイラン戦争、ドローンを中心としたウクライナの反攻、Aiバブル?など、情勢はさらに混沌さを増しているが、本書に書かれた対米、対中、対露の認識はいずれも的確。

    第5章の手嶋龍一氏との対談は興味深い。
    対談前半の厳しい世界情勢や我が国の脆弱な外交、防衛、インテリジェンス態勢について両氏の認識は一致するが、大東亜戦争に対する評価、認識となると手嶋氏の元NHK記者の地金が現れる。
    「負ける戦争はしてはいけない」と説く手嶋氏の持論が容易に敗北主義につながるとの著者の指摘は正しい。

    第4章の「弱腰外務省の実態」は他の著書にも書かれているし、あえて本書に含める必要はなかった。
    アサ芸ビズの連載が元とのことで、やむを得なかったのかもしれないが。

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    2026年07月23日
  • 媚中 その驚愕の「真実」

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    外務省を内部から変えようと戦った前駐豪大使の山上信吾と保守現実派の作家・ジャーナリストの門田隆将の対談集。

    国益を追求することなく、赴任国との諍いを起こさないことだけに専念する外交官や、外交実務を志さずに特定の政治家に阿る外務官僚。
    政治家や政党とのつながりによって、中国に間接的にコントロールされている官僚人事や国内世論。

    他の本でも触れられている内容も多いが、当事者と博覧強記の2人の、当人たち曰く「自由闊達な」会話の内容には、危機感を募らせざるを得ない。

    本書の対談は高市総理誕生の前、石破政権期に行われており、当時は可能性が低いと思われていた高市政権への強い期待や希望が随所に述べられているが、高市政権が実現した現在となれば、前年の石破政権から様変わりした政権運営への期待と、圧倒的多数は確保したものの従来と変わり映えのしない自民党の体質に苦闘する高市政権の姿に、複雑な思いを抱く。

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    2026年06月01日
  • 国家衰退を招いた日本外交の闇

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    戦後日本は、経済成長を支えに「対話と協調」の外交を築いてきた。しかし平和の看板の陰で、自国の意思を語らぬ姿勢が常態化したともいえる。山上信吾氏は、その沈黙が国益を削り、国家の衰退を招いたと指摘する。近隣国への過度な配慮、場当たり的対応、責任を曖昧にする政治。積み重なった曖昧さは、気づけば外交の背骨を細らせていた。国の未来を守るのは、美辞麗句ではない。世界の荒波の中で、何を守り、何を譲らぬのか。その覚悟を持つ言葉こそ、いま日本に問われている。

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    2026年05月22日
  • 拝米という病「媚中」に並ぶ悪弊を断つ

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    日本の戦後史としては、多くの人々に知られつつある内容である。重要なのは、外交官としての経験に裏打ちされていることである。そして、多くの政治家や外交官が国益を考えずに現状維持の行動を続けていることに、ある種のあきらめを感じた。

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    2026年05月11日
  • 官民軍インテリジェンス

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    具体的なインテリジェンスの重要性や課題など実例を踏まえて説明があったので分かりやすい。
    また、外務防衛民間の三者での対談形式であったため1人の考えではなくインテリジェンス全体を俯瞰して理解することができた

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    2026年05月02日
  • 国家衰退を招いた日本外交の闇

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    駐豪大使も務めた山上氏がアサ芸ビズに連載したコラムをまとめた日本外交論。

    本著は2024頃の内容ですが、直近の日本外交にもつながる問題の数々がオブラート無しで端的に語られていて小気味良いです。
    表面はソフト、中身は固く芯の通った著者の人間性が伝わってきます。我欲を国益に優先する官僚・政治家が少なくない中、外交官としての矜持を優先して次官にも正面から意見できる人もいたことがわずかな救いです。山上氏の影響を受けた後進が出てくることに期待したい。
    著者は弱腰外交の原因に、①対立を避ける国民性、②外務官僚の妥協癖、③政治家の胆力不足を挙げていますが、政治無関心な低民度の寄与も小さくないです。この半年くらい改善傾向ですが続くとよいですね。

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    2026年04月16日
  • 拝米という病「媚中」に並ぶ悪弊を断つ

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    It was particularly insightful coming from a former senior MOFA official. Given the structural constraints of Japan’s imperfect civil service system, it is extremely difficult to shift such deeply rooted dynamics and influence the direction of a large bureaucracy like MOFA. That said, in what is widely seen as the most severe security environment since the war, Japan cannot afford to continue with incremental, ad hoc diplomacy. The time has come to move beyond siloed approaches and integrate diplomacy, economic policy, military, and intelligence.

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    2026年04月12日
  • 日本初の女性宰相 高市早苗研究

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    高市総理への礼賛に終わらず提言すべき事はするというスタンスの6人の言霊が熱かった。
    中でも山上氏の外交、三浦氏のブリーフィングなどの首相スキル、田母神氏の国防などの目から鱗の提言はタメになった。
    まだまだ知らない事が多いのを痛感するという副産物も得られる本であった。

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    2026年02月08日
  • 日本外交の劣化 再生への道

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    日本の外交の外交官の意識までが赤裸々に描かれており、読み応え満点。

    外務省が徐々に内向きになっている。在外が評価されてない。
    安倍外交は、アメリカ重視の姿勢など評価されている一方で、ロシアに対する曖昧な対応、2島返還が問題視されていた。
    語学力が超重要。



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    2025年11月23日