石据カチルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ文体やストーリー上の粗さを考えると★3~4が妥当かな、とも思いましたが、出会えて良かった作品だと感じたので、★5。
近世ヨーロッパをモチーフにした架空の世界で、クーデターやら軍事やらの言葉が飛び交う、やや異色の少女向け小説です。
クーデターから命からがら逃げ延びた王女が、ルチアと名を換え、家族を救うため、国を救うため、なにができるのか考え、成長していきます。
このテの小説にありがちな暴走するお姫様ではなく、聡明で控え目な「だんまり姫」で、無理に一人立ちせず周囲に助けられて成長していくところが主人公として良いなと思いました。周囲の人が彼女をちやほやしないのも。あと、理工系という特色をよ -
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Posted by ブクログ
アヴァルスは少女まんがなんですよね??
水菜さんが好きで購入。1巻読んで想像してたより面白かったので、続きも買っちゃいました。
軍学校が舞台のファンタジーですかね?
1巻のアンドリューはあんまり愛せないけど、2巻のアンドリューは可愛かった(笑
しかし、水菜さんはこういう友情と恋愛感情の間にいる男同士が好きですね……少なくともシュバはそうだし。ミラージュはガチBLでしたっけ?
アンドリューが出てこなくなったと思ったら、どんっどんシリアスな方向へ……!!
4巻のさいごのほうの「とう、さん……」て言ってるフォンの泣き顔がうわあああっ可愛いよおおおお!!!(だまれ
とりあえずフォンはとっても可愛 -
Posted by ブクログ
前作「ルチア」から少々年代をさかのぼった時代になるものの、世界観などは同一設定で書かれているのでシリーズ続編とでもいうべきか。
未読の方のために詳細は省くが、「ルチア」で登場人物たちの会話の中に話題としてだけ登場していた人物が主人公。「ルチア」の主人公クエルヴァ同様、自分の国を守るために自分の持てる力で困難に立ち向かっていくという内容のため、ほとんど似た話になるのかと思いきや意外とそうでもなかった。
むしろ「ルチア」で少々わかりにくかった背景にある国の状況や、係わりのあるそれぞれの国の思惑、そして主人公が後になぜそう謳われるようになったかが判るストーリーのため、是非先に「ルチア」を読んでからこ -
Posted by ブクログ
最近のティーンズ文庫の文章レベルの低さと内容の独自性のなさにうんざりしていたものの、それでも賞を得たからには何か一つくらいは読み応えのあるものが見つかるはず…と思い、駄目元で手を出した一冊。
最初はどうもティーンズ文庫らしくない展開だなと思っていたけれど、これは間違いないなかった。
少女向けの割には(ストーリー的に)どうしても恋愛要素が薄いのは否めないものの、主人公が自分の持てる力でどう相手に立ち向かうのか、そして微弱ながら要所要所でその持てる力の使いどころを間違えないので、展開を期待はすれど興ざめすることなくページをめくることが出来た。
レーベルの認知度の低さのせいかなかなか手に取りにくいか