酒井大輔のレビュー一覧
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ドンキの社風や社内制度をよく描いている。
ドンキ躍進の理由がよく分かる一冊。
ドンキの特徴として現場への権限委譲が挙げられる。
値決めから店内のディスプレイまでを現場担当者が決定する。それはメイトと呼ばれるアルバイトにまで及ぶという。またカルチャーとして、CV(コンビニエンス)+D(ディスカウント)+A(アミューズメント)を掲げている。便利で安いまでは、競合のイオンやコンビニなどと優劣つかないが、楽しませる店内作りで他とは一線を画している。こらは他の店舗型ビジネスにも応用できる要素だと思う。
会社の創業理念が浸透しているのもいいと思った。創業者は既に退任しており、いまは後継の社長が経営指揮 -
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巻末にリストされている参考文献の数がもの凄く多いです。
これらの参考文献を使って、第二次世界大戦後の日本の政治学がどのように、発展してきたのかを記述しています。
論文の引用件数を数えて、誰が政治学の中心だったかなどを紹介しています。
丸山眞男、蠟山政道、松村岐夫などの論文が引用件数が多かったようです。
政治学のような実験できないと思われていた学問分野でも、実験政治学という一分野が発達してきている、などがわかりました。
この本の作者は、大学の先生でなくて、国家公務員だそうですが、仕事をしながらこんな凄い本を書くのは、本当に凄いと思いました。 -
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ドンキの強みは、一店舗一店舗、独自に商品を仕入れ、値付けもどこに並べるのかも決めてしまう。その決定権は店長にあるのではなく、バイトも含む個々の担当者が決めることができる。
ドンキには、失敗を許容する考えがあり、失敗を糧に学んでいく文化が浸透している。
「主権在現」と言って、現場に徹底して権限を委譲する。従業員に任せるのは一部ではなく全部任せる。ヘマや失敗は山ほどあるが、押し付けるのと比べると社員が活き活きと仕事をするようになった。
創業者の「安田隆夫」さんは、「66歳、一番脂が乗り切った時期だからこそ、勇退を決断した」と語っていました。また、ご自身が起草した企業理念集である『源流』や『御法 -
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とても面白かった。
気づけば売上2兆円というコピーに惹かれて購読。
ドンキって、マイルドヤンキーが集まるとこでしょくらいの認識しかなかったけど、ここまで業態が多様化しているとは全然知らなかった。お菓子ドンキとかお酒ドンキとか。
現場のメイト(アルバイト)に仕入や根付け、在庫管理まで権限があるとは驚きだった。(主権在現)
創業会長の安田氏のインタビューも体育会系嫌いとか言ってて面白かった。
気になった一文
P.327「やはり人というのは、自分が主役になって、自らの意志によって決められる仕事に関しては、真摯かつ一生懸命取り組むものだな」
P.337「人間はみんな承認欲求の塊だと思っているんです」 -
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ネタバレ・ワークマンが変えたこと
①オペレーション(店舗運営)からプロダクト(PB)へ
→店舗運営の標準化によるFCからPBを中心とした商品への転換
②データ経営へ(仮定が間違っていたら、意見を変える)
③本気の経営(社長が率先して最後までやり抜く)
④トレードオフ経営へ
→業績を上げる:社員の気合いではなく、経営陣が儲かる仕組みを作る
→決算スケジュール:発表を一週間遅らせる(株価に影響なし)
・ワークマンが変えなかったこと
①標準化経営(売場面積、品揃え、店内業務のマニュアル化)
②ローコスト経営(家賃を売上の3%に留める)
③余計な仕事はやらない
→社内行事、接待、販促費
→海外展開(インバウン -
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視聴の目的が「情報収集」の方に届けばいい
YouTube動画で、無理に面白くしなくてはという気持ちもありましたが、そうではないと気づけて安心しました。
悪ふざけ動画を公開している企業に対して、「この会社大丈夫かな?」と不安を抱くこと、
YouTubeは「接客」という言葉がズキンと刺さり納得です。
勉強になったこと
・動画であれば、言葉や 写真だけでは伝わりづらい、 接客・サービスの雰囲気や、会社の空気感 ・信頼感のようなものも伝えることができます
・テレビも YouTube も人々がそれを見るときの目的は大きく分けて 二つあります。「ひまつぶし」と「情報収集」です
・YouTube の -
ネタバレ 購入済み
よくネタが続くなぁ…
基本的に『ゴリ先が無敵』と言うオチは同じなのだけれども、展開が日本漫画のテンプレのバーゲンセールみたいで面白い。あぁ、そういう展開の漫画、あったよなーっと思い当たる節ばかり。それらが、単話から続き物になり出して、画力の向上とともにキャラがたってきた感じ。個人的には、同僚の女性教諭がお気に入り。
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202107/
ワークマンプラスは、ワークマンが扱う1700アイテムに及ぶ膨大な商品群から、アウトドアウェアやスポーツウェア、レインスーツなど、一般受けするだろうとみた320アイテムを切り出したに過ぎない。その上で、マネキンや什器を入れ、照明や内外装、陳列方法を思い切って変えた。つまり、ワークマンとワークマンプラスは同じ商品を扱う”同一店”だったのだ。
しかし、それだけで売上は爆発した。ワークマンプラスの売上高は、既存店平均の2倍に急伸。まさに商品を変えずに売り方を変えただけで2倍売れたのだ。/
システムは『構想1年、作って1年、使って6年』。だからCIOは絶えず8年先を見ているんですよ。 -
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ワークマン、最近人気だがまだ行ったことない。常務は元商社マンで60歳からおじである会長に迎えられてワークマン入りしたらしい。入社以来2年くらいは売れてる店を回ってブラブラして、2年後からどんどん改革したらしい。元々ワークマンは在庫リスクのあるPBはやっていなかったが、ユニクロニトリのようにSPA(製造小売)にならなきゃダメと舵を切り、5年で社員年収を100万円ベースアップ、客層拡大とデータ経営を進めた。三井物産時代に寺島実郎氏の長期業態策定ビジョンを手伝った経験から、「計画」ではなく「ビジョン」を策定。「計画には期限があるからだいたい守られないが、ビジョンは言い続ける限り達成できる」
サイズが -
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記者の筆者が取材した、ワークマンの成功をまとめた本である。
内容としては、ワークマンの独自性・その他との差別化のポイントをまとめた本になっている。
クリエイティブな広告手法、データとフィールドワークの融合、FCで経営している理由は地元に密着させるため、など。
ポイントは、
①同質経営でない独自のポジションを押さえる
②時代の変化を先取りする
③愚直に方針を徹底する
上記が大事とのこと。なかなか難しいが、それをうまく成功に導いている。
目次は以下の通り。
≪目次≫
はじめに ワークマンとは何者か
第1章 ワークマンを変えた男
第2章 大躍進の裏に「データ経営」あり
第3章 -
購入済み
未知の領域
B2Bの商売しかしてこなかった自分にとって未知の領域のお話でした。
読み進めるうちに、任天堂の伝説の人、横井軍平さんが行ってきた基本の思考、枯れた技術の水平思考を思い出させる取組江尾されてきたんだと感じました。
本書を読んで本当に良かったです。