坂崎かおるのレビュー一覧

  • 海岸通り

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    ネタバレ

    久住は老人ホームの清掃員として週3日働く。
    入所者の「サトウ」さんと
    ニセモノのバス停に座り会話をしながらバスを待つ。

    清掃の仕事には手を抜かない。
    家賃を滞納したり、備品を持って帰ったりと
    小さな悪事を働くのだが、なぜか憎めない。
    同僚のウガンダ人のマリアとのやりとりは読んでいてホッとする。

    久住は要所要所で差別的な思いを抱いてしまい
    いちいち訂正をする。
    彼女の正義を見た気でいたのだが
    P121
    〈この世界に正しい人なんていない。たぶん、絶対〉
    そうきたか。

    おもしろかった。
    次回作もぜひ読んでみたい。

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    2024年09月20日
  • 海岸通り

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    友達に勧められて読んでみた。
    とにかく文章がうまくて綺麗。話に不自然な部分はあるが気にならない。
    主人公がちょっと頭が悪いが、こういう人の心情をうまく書けていて気持ちいい。
    芥川賞にノミネートされたが、酷い病気とか予想外の題材じゃないから難しいとは思った。老人ホームと外国人じゃ弱すぎるんだろうなと。
    でも、賞に関係なく詩みたいに楽しく読めました。

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    2024年09月18日
  • 嘘つき姫

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    ネタバレ

    短編集9篇
    SFっぽい物語が多いが表題作はフランスを舞台にした第二次世界大戦時の物語。どうしても死なない魔女やタマゴッチのようなリアルな子育て、埋めた爪から指が生えてきたりと突拍子もない事態に目を奪われるが、その根底に漂う深い、あるいは説明し難い愛に心が揺さぶられた。ひとつづがそれぞれ違った味わいでとても面白かった。

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    2024年08月29日
  • 嘘つき姫

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    タイトルと装画から想像するものと全く違った。
    めちゃくちゃ軽いのかと思ってどちらかと言えば期待せずに読み始めたのだけど、装画のイメージと違ってすごく良かった!

    9つの短編で、全て書き方やテーマが異なり、どの作品も面白い。私は外国が舞台の作品が好き。海外児童文学の翻訳という感じが良い。日本が舞台になると翻訳口調がなくなって、ちょっと普通になる。

    「嘘つき姫」以外に共通しているのは今もしくは現実には存在しないものが出てくるということ。魔女とかロボット的なものとか。それからブラックな感じもいい。

    0
    2024年08月23日
  • 嘘つき姫

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    表紙の女の子の可愛さとは裏腹に中身は結構ドス黒かった。百合っぽくてほわわーんって感じかと思ったら、全ッ然違った。百合ってゆうか、レズビアン。なんか、恋愛上の関係を同じなんだけど、百合はなんか「私たちの世界よ…キラキラキラーン」みたいな感じなんだけど、レズビアンは「私、子供欲しいの。だから、今度、精子を買うね…。ズーン」。いや、本当にこうなのかは知らないよ⁉︎私の勝手な思い込みだけど、百合だと思ってたから、かなりショックだった。で、あとグロいシーンもあったから、かなり、うん、すごくがーんってきた。あ、でも、めっちゃ面白かったけどね。
    (自分で読み直してみると、読みにくいね。私の文)

    0
    2024年08月20日
  • 嘘つき姫

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    ネタバレ

    表題作がお気に入り。
    どこまでが嘘か。嘘を重ねて真と信じるようになってしまったこともあるのではないか。歴史の影でそんなことを想像した。
    他の8編も良かった。

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    2024年05月04日
  • サンクトペテルブルクの鍋

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    内容さっぱりわかんないけど、めちゃめちゃ読みやすくて、途中途中で急に惹き込まれて、そしてまたわからなくなって、いやいや何の話だこれは!ってなるんだけど、最終的な感想が「面白かった」になるのすごいな。
    好き嫌いは分かれそうだけどわたしは好き。

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    2026年08月15日
  • 箱庭クロニクル

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    「名前をつけてやる」「あしながおばさん」「あたたかくもやわらかくもないそれ」の日常のなかにある違和感や人間関係、思い出と新たな未来の描かれ方がよかった。
    「ベルを鳴らして」などの他の話も悪くはないが、自分には少し美しくまとまり過ぎていて、前3作くらいの日常感のほうがしっくりときた。

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    2026年08月05日
  • サンクトペテルブルクの鍋

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    今GOAT 特集悪を読んでいる。
    そうしたら中にしっかりした量の小説が収載されていたのがこちら。
    普通に本として売り出されていてビックリ。
    考えたら当たり前だけど文芸誌を読みなれていないもので、雑誌から抜け出してハートカバーの本になってる!!という驚き、、、はさておき。

    読者をディスったりして煽りタイプのオラオラから始まるし、ロシアのピョートル大帝とかサンクトペテルブルグとか出てくるのにムサイ日本の大学生の闇鍋??何が起こっている??
    みたいなつかみから始まるので最初は結構戸惑うし、何の話なのかわからなくて3行位で寝るが数日続く。でも人って恐いね、そのお作法に慣れてくる。

    お話は21世紀の

    0
    2026年08月02日
  • 海岸通り

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    海辺の老人ホーム「雲母園」にはニセモノのバス停がある。家に帰りたいと言う認知症の人のためのものだ。
    そのバス停で一緒にバスを待ち、来ないからまた明日にしましょうと部屋へ戻る。
    いいアイデアだなぁ、と思う反面、切ないなぁとも。

    全体的に静かで淡々としている。
    いろんなことが起こるんだけど、話し手が冷静なのでこちらも落ち着いて読める。
    独特の空気感、結構好き。

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    2026年07月11日
  • 箱庭クロニクル

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    日本推理作家協会賞短編部門受賞作を含む短編集だが、芥川賞候補作家と云うことで、やはり私向けではなかった。残念・・・

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    2026年07月08日
  • 箱庭クロニクル

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    短編集。面白かった。
    決して外には出さない、内に秘めた思いが熱い話が多かった。「ベルを鳴らして」「あたたかくもやわらかくもないそれ」が個人的にはよかった。今と過去が交錯していて頭がぐるぐるするところがいい。
    同じ著者の別作品を読んで面白かったのでこの作品を読んでみたが印象が全然ちがう。さらに別作品も読んでみたくなった。

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    2026年05月16日
  • 箱庭クロニクル

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「ベルを鳴らして」大正時代。邦文タイピストの物語。
    「イン・ザ・ヘブン」アメリカ。禁書運動に夢中の母親と娘。
    「名前をつけてやる」現代日本。新製品のネーミングで営業部と競うことになったデザイン部。女性二人の闘い。
    「あしながおばさん」店員に亡き娘を投影する女性。
    「あたたかくもやわらかくもないそれ」「ゾンビ」病。
    「渦とコリオリ」バレエを巡る姉妹の確執。

    いずれも胸がざわざわする物語。
    不穏を孕んだ静謐な語り口。

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    2026年05月03日
  • 海岸通り

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    老人ホームを舞台に、清掃員として関わる女性の話。結局主人公がなぜそういうことをしたのか、本当は悪い人なのかいい人なのか掴みづらかった。

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    2026年04月01日
  • 海岸通り

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    淡々と進む話

    だけど、人間らしかったり、生きにくい姿が見えたり、はたまた、人間関係の深さや希薄さが見えたり、主人公の人生、その1ページをみている、そう感じる作品だった

    華やかさはないけれど、主人公の口に出てしまうちょっとした発言は解る気がする

    じわっと心に何か染みる作品でした

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    2026年03月15日
  • サンクトペテルブルクの鍋

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    面白かった。
    鍋をかこむ3人の男たち。煮込まれるバレーのトゥシューズ。場面がどんどん変わっていくので頭がぐるぐるする。サンクトペテルブルクか高崎か。何が何だかわからない。そのわからなさがいいのかもしれない。

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    2026年03月15日
  • サンクトペテルブルクの鍋

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    好きと嫌いが真っ二つに分かれるだろうなと思った。なんともシュールな展開が嫌いではないし
    新しい分野みたいな気がして、もし機会あればまた読んでみようかなと思わせる作家さんだった。

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    2026年02月27日
  • サンクトペテルブルクの鍋

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    確かにこの作品そのものが闇鍋みたいな読後感だった。そもそも今読んでる舞台は日本なのか?ロシアなのか?とても不思議な気持ちになる。
    序盤は作者にかなり煽られるが、不思議と嫌な気分にはならずむしろ心地良いまであった。

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    2026年02月21日
  • サンクトペテルブルクの鍋

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    およそ食材にするものではない物もひとつところに突っ込んだ鍋の沁み出た灰汁もそのままに濁った出汁へと箸を差し入れて具を摘み上げ、それを安い電球の白々しいひかりの中で首を傾げながら矯めつ眇めつし、結局何なのか何故ここにあるのか分からないまま口に運んで食べ合う闇鍋のような渾沌が渦巻いていました。語弊を恐れずに言えば分かりやすく面白い小説ではないと思います。けれど、美味しいんだか不味いんだかよく分からないものを食べる時間が時として最高に楽しい時間になるように、この小説の魅力は、混ぜ合わされた時代と場所と語りの饒舌硬質の答えが明確に見えてこないからこそぼんやりと、それこそ湯気のように掴みどころなく立ち上

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    2026年02月06日
  • 嘘つき姫

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    BL小説なのかと思いましたが、そういう意味も含めて近未来小説(SF)なのだと思いました。よくわからない話もありましたが、次も読んでみたい作家さんだと思わされました。

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    2026年01月19日