坂崎かおるのレビュー一覧

  • 海岸通り

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    一人称で書かれているので最初わからないが、次第に主人公のダメ人間っぷりが露わになってくるのがじわじわきて面白い。

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    2024年07月17日
  • 嘘つき姫

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    ネタバレ

    表題作がお気に入り。
    どこまでが嘘か。嘘を重ねて真と信じるようになってしまったこともあるのではないか。歴史の影でそんなことを想像した。
    他の8編も良かった。

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    2024年05月04日
  • 箱庭クロニクル

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    どのお話も、現実と過去の記憶とが交差して、読んでいて不思議な感覚に陥る。時空を越えて、するすると進んでいく感覚。
    ○ベルを鳴らして→昔のタイプライターを扱う女性のお話し。文字盤に隠されたメッセージが、時代や国を経て伝わり、謎解きのようで感動的。
    ○インザヘブン→アメリカの教育ママのもと、子ども目線のお話し。
    ○名前をつけてやる→意外性のある新入社員の教育係役、絆が深まったと思ったのに、最後裏切られたように感じるあたり共感。
    ○あしながおばさん→トンカツ店のお客(主人公おばさん)、クレームまがいの投書をしつつ、バイト女子との平和なやり取りが続くのかと思いきや、最後、お子さんの死がフィードバックし

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    2025年12月07日
  • 海岸通り

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    物足りなかった
    文体、言葉選びが易しい ストーリーの人間くささの加減が中途半端で物足りなかった 中途半端にありえそうな、またあり得なさそうな感じで、こうゆう作風ならばもっと「なんでそうなるねん」と思わせて欲しかった 
    物語の雰囲気やゆるりとした文体の速度はかなり好きだったのだが、人間のあいまいさ不可解さが自分には足りなかった
    そこをもっと極めて表現して欲しいと思った 

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    2025年09月17日
  • 箱庭クロニクル

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    文芸誌GOATで知った作家さん。
    あの作品は癖が強かったけど、この短編集は意外とスラスラ読めたってことは自分に合ってたのかもしれない。
    それぞれの話から感じられる空気感もなんとなく心地良い。

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    2025年08月28日
  • 箱庭クロニクル

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    なぜか惹きつけられる。いろんな引き出しがあって面白い。人によって合う合わない、好き嫌いがはっきり出る作家さんではないかと思った。

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    2025年07月09日
  • 箱庭クロニクル

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    どこか不思議であたたかみも不穏さもある短編集。
    今の私には深々と刺さる感じではなかったけれど、どこか気になるし色々と思考の海に潜っていきたくなる不思議な魅力をもつ物語たちだったように思う。

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    2025年06月30日
  • 箱庭クロニクル

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    毒気がある短編集。
    タイプライターの話「ベルを鳴らして」が特に好きだった。後の方の短編がわかりづらかった。

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    2025年06月08日
  • 箱庭クロニクル

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    特定のジャンルにとらわれない、様々な傾向の作品を書き分ける器用な著者の3冊目の作品集。6篇の短篇を収録している。圧倒的な高評価を獲得した『嘘つき姫』に首をひねったぼくには、この短篇集もイマイチだった。芥川賞候補となった『海岸通り』は未読である(←たぶん読まない)。
    『嘘つき姫』もそうだったと思うが、読んでいる間はそれなりに楽しいけれど、読み終わった途端に忘れてしまう使い捨ての読書体験だと感じた。それでいて思わせぶりな表現や、妙に技巧的な文体が鼻につく。そんな印象だった。

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    2025年04月03日
  • 箱庭クロニクル

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    六編からなる短編集。テイストは諸々で、読み心地は最初なんだかゾワつく床の上を裸足で歩かされているような不気味さに落ち着かない。が、徐々に読み慣れてきて、3番目の「名前をつけてやる」が来て、ひと息ついて、あ、こういうのもいけるのね、と懐に入られ、安心してたところに続く「あしながおばさん」で気を引き締められ、「やわらかくもあたたかくもないそれ」のゾンビが出てこないゾンビものに肝を冷やされる。一編一編心があちゃこちゃに振り回される。
    全体通して、ここで終わったらちょうどいいのにーって思うとこからもうひとふた展開あって、あーなるほどと裏切られまくるのもまた一興。なんだか不思議なものを読ませてもらった。

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    2025年03月20日
  • 箱庭クロニクル

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    短編集6篇
    表紙の切り絵がとても素敵で、それぞれの短編に関連したデザインも描かれていている。
    「ベルを鳴らして」が運命の皮肉と恋心の切なさで心に残った。

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    2025年02月24日
  • 箱庭クロニクル

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    アンソロジーで知った作家さん。だいぶ好みなので他の作品も読みたい。和文タイプ使ったことあるが、あれは早くは打てないよ…。

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    2025年02月23日
  • 嘘つき姫

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    [嘘つき姫]第二次世界大戦中ドイツ軍の侵攻を受けて、マリーは母親と共にパリを離れます。道中孤児のエマと出逢い、冷戦の時代まで通じて関係が続いていきました。東西対立や西側諸国の赤狩りなどが起こっていた当時、生きづらい中でつかれるウソを取り上げた物語と感じました。静かで読みやすいものだったと思います。星3つ。

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    2025年02月21日
  • 海岸通り

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    私には難解な話だった。
    介護施設の清掃員の久住さんと、新人のウガンダ人のマリアさん、それに入居者の佐藤さん、それからウガンダ人のコミニュティーの人々の普通のような普通でないような日々。
    認知症の佐藤さんと交流する久住さんはちょっと普通ではないように思うが、では何が普通なの、常識って何なの、と久住さんの行動から考えてしまう。
    久住さんは訳ありそうだし、マリアさんも日本人の夫がいて日本人に馴染もうとしているようで、ウガンダ人のコミニュティーも大切にしている。
    久住さんの人物像が曖昧なのは敢えてなんだろうけど、私にはそこがまた難解で、話を捕まえきれなかった。
    老人介護の問題や、人種差別の問題も垣間見

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    2025年02月13日
  • 箱庭クロニクル

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    どのお話もなんだかざらっとした、心がざわつくような読後感でした。美しい文章で、読みやすいですが登場人物の言動にわからない部分もあり、あまり入り込めませんでした。

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    2025年02月11日
  • 箱庭クロニクル

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    短編集。
    最初の「ベルを鳴らして」は物語の展開が緻密で好き。
    「あしながおばさん」はちょっとホラー。
    最後の「渦とコリオリ」は姉の性格悪すぎるだろー、と思った。

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    2025年02月10日
  • 海岸通り

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    ネタバレ

    高齢者施設と、そこの清掃員、
    在日外国人アフリカ系の女性マリア。
    やるせない気持ちの持って行き場がない読後感。

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    2025年02月08日
  • 箱庭クロニクル

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    終始ミステリアスで、ザラザラした感情が渦巻いていた。場面展開が多く、時々混乱するが、核心に近づく感じがあって期待感は膨らむ。題材選びや展開はうまい。しかし、読後がモヤっとする。強いメッセージがありそうで、結局何を伝えたいのかわからない。不思議な世界観でした。

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    2025年01月30日
  • 嘘つき姫

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    日本のSFっぽい話より
    どこか遠い外国の昔の話の方が
    小さな子供だった頃に
    おとぎ話の続きを
    ワクワクしながら読んだことを
    思い出させてくれて面白かった。
    せつなさ、恋しさ、さびしさ
    やるせなさとか
    何かと何かが関わることで生まれる
    この世界にあるいろいろな感情と
    逃れることのできない運命や
    残酷さというものを
    初めて知ったときのような感じがした。

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    2025年01月04日
  • 箱庭クロニクル

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    幻想的な物語に登場する女性たちは、それぞれ心に暗い部分を抱えています。
    それらと向き合い、折り合いをつけながら生きていくのですが、読んでいて気持ちがざわつき、さざ波が立ったように感じました、

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    2025年01月02日