佐藤信のレビュー一覧

  • 古代史講義 ──邪馬台国から平安時代まで

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    邪馬台国から奥州藤原氏まで最近の研究の知見も交えて俯瞰。古代史は新たな歴史的史資料が発見されるとそれまでの説がドラスティックに塗り替えられることを実感。

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    2021年08月24日
  • 古代史講義【氏族篇】

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    古代の氏族を追いながら、歴史をみる一冊。
    寺社を巡っていると、古代豪族の祖神や氏寺にまつわるものも多いので勉強のために読んでみた。

    藤原氏などの例外もあるが、一章ごとに一氏族。それぞれ執筆者も違い、ダブる説明や論調の違いもあり。

    後半は系図が複雑で難しかったが、前半の氏族の成り立ちなどは興味深く、初心者には勉強になった。

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    2021年08月23日
  • 古代史講義【氏族篇】

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    蘇我氏や藤原氏といった誰もが知る古代氏族から、佐伯氏や東漢氏といったマイナー(?)どころまで、幅広く押さえられている。個人的には武家となる清和源氏以外の源氏の広がりに興味を持った。

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    2021年07月27日
  • 古代史講義 ──邪馬台国から平安時代まで

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    「日本古代史はこうだ」というのではなく、
    「日本古代史はこのように構成されつつある」
    という書です。

    歴史とは新発見により変わります。
    例えば、崇仏論争により蘇我氏と物部氏が戦ったと言われてきましたが、物部氏の中にも仏教を受容していた人がいた事が明らかになっているようです。
    歴史像を具体的に再構成するのは一見地味ながらも、歴史学の醍醐味なのでしょう。

    そうした作業に焦点をあてようとしたのが本書です。(2018年)
    この古代史講義は他にも【戦乱篇】(2019年)、【宮都篇】(2020年)、【氏族篇】(2021年)とあります。
    古代史の最新学説を知りたい方にはお勧めできるかも知れませんが、ハイ

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    2021年05月02日
  • 古代史講義 ──邪馬台国から平安時代まで

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    邪馬台国から平安時代までと副題にある通り、複数の研究者が最近の古代史の動向を整理した本。古代史の学び直しのために読んだが、特に考古学の成果を取り入れた見解は興味深かった。かつて教科書や受験勉強で仕入れた知識を更新するにはちょうど良い。各章の末尾に、さらに深く学ぶための読書案内があるのも良い。

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    2021年01月31日
  • 古代史講義【戦乱篇】

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    日本古代史について、戦乱に焦点を当て、6世紀の磐井の乱から11世紀の前9年・後三年合戦までを別々の筆者によるオムニバス形式で扱う。

    日本史は中学以来ご無沙汰なので、壬申の乱、アテルイ、平将門、源義家など点で主要人物、事象を抑えていたが、本書によって、飛び飛びではあるものの、古墳時代の王権から平安時代に至るまでの流れを大掴みに掴むことはできた。特に、国際情勢と絡めて書いてある磐井の乱、乙巳の変、白村江の戦い、藤原氏への権力集中につながる長屋王の変、橘奈良麻呂の乱、藤原氏仲麻呂の乱、応天門の変などは背景の理解や読み物としても面白かった。

    一方、オムニバスなので、書き手によって読みやすさに違いが

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    2020年09月21日
  • 古代史講義【宮都篇】

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    古代日本の宮室・都城について、最新の発掘調査による成果を踏まえつつ、個々の事例毎に解説されている。かなり詳細な知見が蓄積されてきているのが分かり、発掘調査に携わる方々には頭が下がる。読んでいて奈良に行きたくなった。

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    2020年09月04日
  • 古代史講義【宮都篇】

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    これは大変いい本だ。15の論考すべてに驚きや感動がある。
    最初に目次を見たときには鳥羽殿・白河殿・法住寺殿についてや平泉についての論考があるのに、福原京は無いので意外に思ったが、載ってることにじゅうぶんな意味はある。
    「平安京」は町家とともに寝殿造を最初の都市住宅として評価する。前提としてさらっとそれ以前の、平城京の貴族の住宅を塀で囲われた古墳時代以来の豪族居館としてるのにはたまげた。なんという表現だ!
    「多賀城」の書き出しも好き。

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    2020年06月07日
  • 古代史講義 ──邪馬台国から平安時代まで

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    日本て国がどう秩序立てられてきたのがよく分かる。もっとも統治者側の話だけだけど。
    藤原道長が実は関白はやってなかったていうのにはビックリ。

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    2019年06月01日
  • 古代史講義【戦乱篇】

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    「乙巳の変」と記して「いつしのへん」なんだそうだ。当然ながら変換できない。これが何かというと蘇我入鹿が中大兄皇子に暗殺された645年の政変をさすらしい。大化改新のことだよね。その他「薬子の変」も今では「平城太上天皇の変」なんだそうだ。王家に忖度することなく事実に基づいたネーミングらしい。古代戦乱の評価は今日も変容し続けているわけで、これはどの時代も同じなんだろうなぁ。

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    2019年05月16日
  • 古代史講義【戦乱篇】

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    前に読んだ「古代史講義」の姉妹編。15の戦乱、政争の研究状況を紹介。参考文献も載っていて楽しみも広がる。この時代に詳しいわけではないけれど、今後の関西移住計画にも愉しめる一冊だった。

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    2019年05月08日
  • 古代史講義 ──邪馬台国から平安時代まで

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    古代史の最近の研究成果、動向を15のポイントにまとめて伝える良書。興味を持ったテーマを更に楽しめるよう参考文献もしっかり備わりおトクな一冊。ただ、参考文献記載書籍を何冊か購入してしまったので、罪作りな一冊でもある。

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    2019年05月04日
  • 古代史講義 ──邪馬台国から平安時代まで

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    最新の研究ベースでの古代史本。歴史を物語として楽しむタイプのおっさんをどんどん潰していくな、しかし。

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    2018年03月16日
  • 推計学のすすめ 決定と計画の科学

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    『統計学入門』を読んだあとなので、内容はよく分かった。

    現実に起こりうる具体例から統計学の手法を紹介している。各種の検定や、検定の違いや、相関係数まで、一通り理解できる。

    2013年度から数学Ⅰにデータ処理がはいってきましたが、これを教える時にネタになりそうな具体例がたくさんあり、重宝するかも★

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    2013年03月14日
  • 推計学のすすめ 決定と計画の科学

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    『統計でウソをつく法』をより専門的にした感じの本。
    現実の事象を統計を使って解き明かすという今となっては新しくも何ともない考え方だが、某番組よりは科学的で専門的だろう。

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    2009年10月04日
  • 日・英 くらべて読める山川日本史 4 近代・現代Ⅰ The Modern & Contemporary Eras Ⅰ

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    明治、昭和の激動の時代。他のボリュームよりもボリュームのある量となっているが、この激動の日本史が好きな方はサラッと読めるのかもしれない。
    産業革命から第二次世界大戦終結までの範囲となっている。使用されている英語は相変わらず難しいのと完全対訳でないところが読むのに苦労する。

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    2025年10月24日
  • 日・英 くらべて読める山川日本史 1 原始・古代 The Primeval & Ancient Eras

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    本格山川の日本史が英語と一緒に読める本。見開きで左が英語で右が日本語の構成だが必ずしも直訳ではなく、英文ではあえて別の説明を入れたり変えたりもしている。
    歴史本は用語が多く、一つ一つの意味を取るのが大変だ。特に日本の歴史では漢字が文字だけでさまざまな意味を補っており、それをそのまま音で英語にしても全然響かなかった。
    やはり日本史の面白さは日本語と共にあると思った。

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    2025年09月10日
  • 古代史講義 ──邪馬台国から平安時代まで

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    筑波大学教授、三谷芳幸 著。
    筑波大学の授業科目「日本史概説I-a」(第1~8章)、「日本史概説I-b」(第9~15章)の教科書。
    政変の顛末。

    書き出しに「日本古代史像は、最近大きく変貌」と言うほど、そんなに変わってないじゃないか、と第一印象では感じたのが正直なところ。しかし読み進めて行くと高校では習わなかった情報が続々と出てきて印象も変わる。結局のところ古い時代はそう新しい史料は出てこないということか、時代が下った後半の章には新たな試みも多く、当時の気候や地球環境を推定して歴史に結び付ける考察など興味深い。
    各章でそれぞれの時代に起こった、○○の乱とか△△の変が取り上げられる。中学・高校

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    2025年08月31日
  • 古代史講義 ──邪馬台国から平安時代まで

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    愛国心をくすぐる古代史でもなく、物語でもなく淡々と進むので、読み物としては楽しくないかもしれない。
    ただ最近は愛国心をくすぐるような本ばかり読んでいたので客観的にみる意識に戻る事ができた。

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    2024年05月12日
  • 古代史講義【海外交流篇】

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    ネタバレ

    『古代史講義』にも色々あって、今回は「海外交流篇」
    中学生の時に任那日本府はなかった(泊勝美)を読み
    驚いた記憶がある、以来肯定否定の繰り返しで時々は
    確認したくなるとともに、実態は兎も角遥か古代から
    半島と人も文化・製品も交流があるのが当時の社会だ
    なとおもいがとぶ
    (倭の五王の上奏文で将軍号を授けられているので、
    なんらかの武力的優位がある関係があったと思ってい
    る・・・知らんけど)
    だから「第4講 加耶と倭」で「任那日本府が特定の
    問題のために派遣された使節云々・・・」は不承知だ

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    2023年12月28日