佐藤信のレビュー一覧
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購入済み
斬新な歴史書
氏族を順に説明しているだけではない。古代史の最新の知見が降り注ぐので、これを読む間、当時の奈良、飛鳥、京都、難波にタイムトラベルできます。「伴氏」=「大伴氏」など色々腑に落ちることがありました。木簡でわかった情報も素晴らしい。
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Posted by ブクログ
日本の世界文化遺産を時代順に紹介しながら日本史を語るという、今までありそうでなかった一冊。世界遺産の本を読んでも、北から順番に、とか登録された順番に、ということが多いのですが、このように日本史の流れとして捉えるのは重要な観点です。
考えてみれば、歴史として考えれば、縄文時代、古墳時代から、古代・中世・近世・近代を経て、戦後の原爆ドームにいたるまで、ほぼすべての時代を網羅しているし、地理的にも、北は北海道・東北から、南は九州・沖縄まで、すべての地方に関係しているため、この取り組みは非常に興味深いものです。
これらの世界遺産が日本史においてどのような意味を持つか、それが世界にどのように評価されたか、これまでの世界遺産のガイド的な本にはない本格的・専門的な内容です。また、富士山の章のように、世界遺産登録にまつわる経緯も紹介されています。これまでの日本の世界遺産の本から一歩踏み込みたいかた、違った視点で日本史を見つめたいかたにはおすすめの内容です。
・現在20件を越える日本の世界文化遺産では、日本史の立場では、日本史の立場だけでなく、世界史・人類にとっての歴史的価値を証明するという課題を解決しなくてはならなかった。
・本書は、「世界遺産の日本史」と題して、「日本列島の世界文化遺産からみた日本史」に焦点をあてて、最新の研究成果に基づきながら、日本の歴史・文化を世界史の中に位置づけることをめざしたい。
・邪道の試みといえなくもない
・本書は、日本列島の世界文化遺産に焦点をあてて、原始・古代から近代にいたる日本の歴史・文化が世界・人類にとってどのように歴史的に価値づけられるのかという国際的視野から、逆に日本史・日本文化の歩みを照射しようとしたものである。
<目次>
日本の世界遺産をめぐる動向
北海道・北東北の縄文遺跡群
百舌鳥・古市古墳群ー古代日本の墳墓群
宗像・沖ノ島と関連遺産群
法隆寺地域の仏教建造物
古都奈良の文化財
古都京都の文化財ー日本の伝統文化を形成した遺産群
紀伊山地の霊場と参詣道
富士山ー信仰の対象と芸術の源泉
厳島神社
平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群
琉球王国のグスク及び関連遺産群
石見銀山遺跡とその文化的景観
姫路城
日光の社寺
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
白川郷・五箇山の合掌造り集落
富岡製糸場と絹産業遺産群
明治日本の産業革命遺産ー製鉄・製鋼、造船、石炭産業
原爆ドーム -
Posted by ブクログ
なぜか忽然と日本の古代史に興味が出てまず手にとってみた作品。飛鳥時代から平安初期くらいまでの事件、戦乱が取り上げられており〜具体的には磐井の乱、蘇我・物部戦争、乙巳の変(大化の改新)、白村江の戦い、壬申の乱、長屋王の変、広嗣の乱、橘奈良麻呂の変、講藤原仲麻呂の乱、対蝦夷戦争、平城太上天皇の変(薬子の変)、応天門の変、菅原道真左遷事件、平将門の乱・純友の乱、前九年合戦・後三年合戦〜で昔、日本史の授業でさらっとは見たことがあるけれども詳しくはよく覚えていないな、という内容。今は大化の改新と言わずに乙巳の変って言うんだね。いろんな専門家がそれぞれの事件について解説する内容になっていてわかりやすい。貴族というとおっとり和歌をよんでいたイメージがあるが天皇家が権力を確立していく過程においてはこんなに血なまぐさい事件がいろいろあったのだなと改めて思わせられた。蘇我・物部の争いにしても単純な仏教受け入れ賛成、反対の争いではなかったのでは、などいくつか新しい目線での解釈もあり興味深かった。