佐藤信のレビュー一覧
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購入済み
斬新な歴史書
氏族を順に説明しているだけではない。古代史の最新の知見が降り注ぐので、これを読む間、当時の奈良、飛鳥、京都、難波にタイムトラベルできます。「伴氏」=「大伴氏」など色々腑に落ちることがありました。木簡でわかった情報も素晴らしい。
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Posted by ブクログ
日本の世界文化遺産を時代順に紹介しながら日本史を語るという、今までありそうでなかった一冊。世界遺産の本を読んでも、北から順番に、とか登録された順番に、ということが多いのですが、このように日本史の流れとして捉えるのは重要な観点です。
考えてみれば、歴史として考えれば、縄文時代、古墳時代から、古代・中世・近世・近代を経て、戦後の原爆ドームにいたるまで、ほぼすべての時代を網羅しているし、地理的にも、北は北海道・東北から、南は九州・沖縄まで、すべての地方に関係しているため、この取り組みは非常に興味深いものです。
これらの世界遺産が日本史においてどのような意味を持つか、それが世界にどのように評価されたか -
Posted by ブクログ
なぜか忽然と日本の古代史に興味が出てまず手にとってみた作品。飛鳥時代から平安初期くらいまでの事件、戦乱が取り上げられており〜具体的には磐井の乱、蘇我・物部戦争、乙巳の変(大化の改新)、白村江の戦い、壬申の乱、長屋王の変、広嗣の乱、橘奈良麻呂の変、講藤原仲麻呂の乱、対蝦夷戦争、平城太上天皇の変(薬子の変)、応天門の変、菅原道真左遷事件、平将門の乱・純友の乱、前九年合戦・後三年合戦〜で昔、日本史の授業でさらっとは見たことがあるけれども詳しくはよく覚えていないな、という内容。今は大化の改新と言わずに乙巳の変って言うんだね。いろんな専門家がそれぞれの事件について解説する内容になっていてわかりやすい。貴