ヤスのレビュー一覧
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とらドラ本編の最終巻となりました。
話の流れそのものは、比較的ありきたりなラインを抜けてはいませんが、それでも1巻で想起させたイメージを上手く昇華させ、なおかつ龍と虎という2人の存在を綺麗に描けていたのではないでしょうか。
爆発力のある作品ではなかったかと思いますが、トータルでは全10巻を通して安定していたかなと思います。ちゃんと新たなスタートとして区切りをつけてくれたのも個人的には良い印象です。
作者の竹宮ゆゆこさんにはまた違った雰囲気の中での物語を期待したいですね。そちらも楽しみです。とりあえずはスピンオフ3巻を読んでみることにします。 -
Posted by ブクログ
佳境を迎えるにつれ、ヒロイン3人と主人公の関係は複雑に絡み合うことに。しかし、それは結局単純な構図に色んな気持ちがないまぜになってしまった結果であり、主人公である竜児は最後の最後でそのことに気づく。
前巻からの流れとしてはまとまりのある内容。全体として誇張表現になりがちなところはあるが、それもキャラをくっきり見せたいという意図の上であると思うので読みづらさはなし。
前半の流れよりむしろここに来てからが面白い。今まで絡むことのなかった糸がぐちゃぐちゃに混ざり合ったことで話に展開が生まれている。
また、アニメの時に比べ、心理描写も多少わかりやすくはなっているので、そういった意味でも読みやすい -
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ついにとらドラも完結。
アニメ版と時期を合わせたように完結したのだが、アニメ版も同様な終わりだったのかな?
とらドラに限らず、アニメ全般、テレビ自体を昨年の11月頃からパタリと見なくなったので顛末が分からないんだよねw
そんなことより原作について。
途中の紆余曲折の部分はやたら「愛」を連呼して無理やり話を進めた感はあるが、竜児・大河と収まるべき所に納まって、竜児が改めて進路希望書に書いた
「みんな幸せ!」
を体現した大団円な最後。
シリーズとしては終了であるが、大河が戻って来た直後の後日談や、他の主要キャラクタのエピソードなどスピンオフシリーズで出して欲しいね。 -
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ドタバタラブコメのとらドラの8作目。
今回は、亜美のセリフ
「-あんたが、それで、本当にいいならね」
の一言に凝縮されていると思う。
自分の本心に気がついてしまったが、押し殺し、実乃梨を立てようとするも、最後の最後で本音を吐露してしまう大河。
かたくなに仮面をかぶり続ける実乃梨。
ちらっと本音(?)を言いつつも「バカだから嫌い」と自分にも言い聞かせようとしている亜美。
・・・なんですかこの苦い展開は;;
修羅場はあるかなぁ・・とは思っていたが予想外の実乃梨と亜美の間で爆発するし。
奇しくも大河の本音を聞いてしまった竜児の行動が次のポイントかなぁ。 -
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手を取り合い親のもとから逃げた竜児と大河。二人は逃げるがお金を持たず、そんな所へ助けにきたのは・・・。
親と決別した道を進むのか、それとも別な道を進むのか。
竜児と大河の答えは?
今回でついに最終巻。
竜児の出した答えは・・・文章におこしたら恥ずかしくなったので是非読んで確認してください(笑)
でもまぁ、「つばがり」っていうのはその人との繋がりではすまないと思った。今の若者はそのことをきちんと理解していて欲しい。
竜児、大河、実乃梨、亜美、北村。それぞれの成長をシリーズ通して読めたことが、この「とらドラ!」を読んで一番楽しかった。
やはり物語の主要キャラは成長しないと読んでいてつまらな -
Posted by ブクログ
インフルエンザから回復し、学校はついに新学期。竜児と実乃梨のため、大河は自立を宣言し、いっさい竜児の世話にならないようにし、亜美は竜児のことを避けるようになっていた。
そんな中、学校では修学旅行が迫っていた。竜児はこの旅行中で実乃梨の真意を聞こうとするが、男子vs女子、実乃梨vs亜美と喧嘩が絶えず、なかなか聞けない。
そして大河が史上最大のドジをかまし・・・。
すべて白日のもとに晒されることとなった八巻です。
亜美の気持ち、実乃梨の気持ち、そして大河の気持ち。それぞれがはっきりと言葉で語られていました。
竜児は一体どうするのでしょうか。後半に続く・・・といった感じの締めになっています。