mebaeのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
mebaeさんのイラストに惹かれて読み始めたシリーズでしたが、なかなか凝った設定で楽しみにしてた第4巻。いよいよ「探偵殺人ゲーム」のプレイ開始です。やや難解なくらいに数も多いルールの中で、卓越した智恵と記憶と言葉の誘導などをフル活用して対戦。反則技に近い特殊能力を持った月見月家の連中が単純な論理的推論を崩し、予測できない展開をもたらすことが可能になってる点が作品に幅を持たせています。
3巻まではこの殺人ゲームをきっかけに知り合ったりする話はあったもののゲーム自体は作中でプレイされてなかったので、ある程度の重要人物のお披露目が終わった4巻目にしてようやく開始された次第。まあこのゲームプレイす -
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Posted by ブクログ
この人、本当に新人か?と疑ってしまうくらいの出来栄え。一言でいうなれば、お見事。
上手い具合に騙されたよ。たまに“こういうこと”をやる作家がいるが、斬新な騙し方に映った。叙述トリックなんて簡単に言い捨てるのは御法度。
推理小説と銘打たれてるがそのカテゴリーとは少し趣を異にする。厳密には作中で事件は起こらないのだ。起こったことを推理するという事後的な展開だから。
構成は申し分がない。何より無駄な伏線が無いことが素晴らしい。
この手の小説はたいていキャラクターが伏線的意味をなさない場合があるが、本作ではキャラクターの存在ややり取りが重要なファクターを占める。夫婦漫才を彷彿させ、本編に意味をなさない -
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Posted by ブクログ
都築初(高校2年生)のクラスに転校生としてやってきたのは、近未来的なデザインの電動車椅子に乗った美少女だった。しかし美少女――月見月理解は、自らの態度と言動により、美少女から電波女へと周囲の第一印象を変えてしまう。
もちろんこんな変な少女のことなんて、初は知らない。しかし理解は初をれーくんと呼び、文字通り押し倒して唇を重ねて舌まで入れた。
昼休み。初は理解に連れ出され、屋上へ。その時には薄々、初は理解の正体に気付いていた。
れーくん……初は一回だけ、そのハンドルネーム(0)で「探偵殺人ゲーム」と呼ばれるオンラインゲームに参加したことがあった。そのゲームに、理解も探偵Rの名でログインして -
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Posted by ブクログ
ネタバレ不思議電波さんのお話。電波さんってイタいよねっていうお話なのに、不思議とむず痒さは生じない。ラノベ愛読者の自分も脳内厨二病だからなのか、著者の文章力の為せる技なのか。おそらく、主人公が最後まで一般人であり続けたからだと思う。
佐藤一郎の高校デビューは、脆くも崩れ去る。夜中の学校、教科書を取りに行った一郎は、一際激しいオーラを発する魔女と出会う。異世界めいた発言の多い魔女は、何てことはない不登校のクラスメイトだった。普通の高校生を渇望していた一郎には、彼女を中心に妄想戦士たちが集まってくる。日常を守るために、妄想戦士の最後の闘いが始まる。
夜の魔法は人間の不思議適応力を数倍に引き上げる。宇 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『その日。教科書を忘れた俺は、夜半に忍び込んだ学校で彼女と出会った。教室に向かう階段の踊り場。冷たい月の光のスポットライトを浴び、闇を見据えている少女。』
引用終わり。
表紙見たときは正統派ファンタジーだと思いました。
プロローグ?が卑怯すぎる。
何も知らずに読み始めたので主人公と同じ気持ちになれて楽しかったですw
内容はボーイミーツガールであり学内カーストであり成長物語。
一冊で完結で読後感もよし。
『人類は衰退しました』で田中ロミオさんのファンになったんですが、
やは人物の描写が私の好みに合います。
他の作品も読んでみたいので小説家活動のほうも期待です。
2013 6/1
映画 -