泉麻人のレビュー一覧

  • 大東京23区散歩
    著者の東京散歩シリーズはずっと読み続けてきたが、本書はその集大成という感じで、中身もより濃い内容になっている。ただ、ちょっと過激で面白いと感じでいた表現が今回はかなり抑えられているようにも感じられる。時代の要請なのかもしれないけれど、散歩もそれだけ気を配る必要が出てきたということだろうか。
  • 赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学講義録なのだ!
    内容はいたって真面目(と思える)。もっと凄まじい内容を想像したが、これかこれでよいと思う。バカを語っていることには間違いはないのだけれど。
  • 大東京バス案内
     こういう街ネタ(バスだが)は大好きで、今回も氏のテイストと視点、そして昭和感ばりばりのネタが良かった。地元でもなく、おばけ煙突やら東京5輪など記されても全然わからんが、雰囲気は味わえるのがうれしいやら悲しいやら。
     記事の中でやはり気になるのは、各地名の由来。都内の各地にはろくでもないとほほの由来...続きを読む
  • 大東京バス案内
    泉麻人氏、本領発揮の1冊。
    東京のバスを乗って乗って乗り尽くした力作です。雑誌連載時のタイトルは「東京完全バス批評」だったそうですが、まさにその通りの内容で、路線バスに乗って東京を制覇するという気概が文面からほとばしっています。

    読んでいると小旅行に出かけたくなる、楽しいガイド本です。ちょっと都民...続きを読む
  • 大東京23区散歩
     かつての東京23区物語から、氏の散歩物エッセイのファンでありました。今回の大著も一気読み。660pもあったが、速攻読破。新ネタも盛り込まれ、臨場感もばっちし。多くの場が知っていたり、行ったことのあるところなのもますます良い。氏の記事の最後の方にちょくちょく出てくる、その後なくなってしまった、という...続きを読む
  • 地下鉄の穴
    まだ、インターネットや携帯電話が出始めの頃の内容だが、内容が色あせず、今読んでも面白く、納得感があるのはさすがだなあと思う。目の付け所が鋭いだけでなく、想像力がたくましいのだと思う。このような時事物エッセーをまた書いてほしいと思う。
  • おやつストーリー
    嬉し懐かしとっても美味しいお菓子コラム。ミルキー、つくんこ、おっとっと……etc。いっぱい詰まった究極のスウィート・メモリー。
  • 銀ぶら百年
    街をブラブラするのは楽しい。銀座をブラブラすることを「銀ぶら」と言うが、誰が言い始めたのか気になる。




    諸説あるが、昭和の初めに刊行された銀座案内の本「銀座細見」の著者の安藤更生によると、大正4、5頃からだ。虎の門の「虎狩り」などと一緒に、都会生活に対して、特別警抜な才能をもっている慶應義塾の...続きを読む
  • 銀ぶら百年
    銀座は奥深い。なぜ金座ではなく、銀座が栄えたのか。
    通りの名前も興味あり。よし田のコロッケそばを食べてみたい。
  • 銀ぶら百年
    銀ぶらという言葉が生まれて100年という。銀座の歴史を街歩きの達人が辿る。銀座の商店会に連載されたコラムから。

    銀座100年の歴史、筆者以上の適任者はいないだろう。慶応中等部時代から町に出入りしていたというから年季が入っている。

    「銀座」というだけで一つのブランド。それを支える多くの老舗店の現在...続きを読む
  • 夏の迷い子
    東京オリンピック世代、
    青春時代を懐かしく振り返れば、タイムトリップしたかのように、あの頃の風景がよみがえる不思議ノスタルジックな短編集

    介護の母と、遠い縁日を語らう「夏の迷い子」

    リタイア後、学生時代を暮らした街に戻ってきた「バス運転士」

    集団就職前に中学生聖火ランナーとして走った記憶と恋の...続きを読む
  • 東京23区外さんぽ
    徒歩3分で区外になる、まさに境目の西武線ユーザーの私としては、身の回りのなじみのある土地の情報で読み応えたっぷりでした。見知った土地でも知らないことがたくさんあり、もちろん足を運んだことのない地域の情報は、興味深いものばかりでした。近所を歩いていても、史跡や碑など、今まで目に入らなかったものが目に付...続きを読む
  • 東京23区外さんぽ
    4年前「大東京23区散歩」を読んで面白かったので、こちらも読む。同じシリーズを面白く読む私は私なのだが、いろいろな状況は大きく変わってしまった。そのことを何度も思いながら読んだ…
    全部は無理にしても、いろいろ行ってみたいなぁととりあえずのんきな感想を…
  • 東京23区外さんぽ
    多摩地域の散策本ということで読んでみた1冊。各市町村を数ページずつ紹介しているので、立川を含めよく知っているまちについては著者よりも確実に知っているけれど、他のまちについては初めて知ることも多くて「今度行ってみよう」と思えたところもいくつもある1冊でした。各町村や観光協会が出している情報はよくまとめ...続きを読む
  • 大東京23区散歩
    あえてマニアックな方向へ行かずに泉麻人氏の気の赴くままに歩いている。昭和から平成、そして平成も終わろうとする〈いま〉の東京という町の息づかいを活写した記録文学である。
  • 大東京23区散歩
    東京23区を、一つづつ巡るもの。しかも、一つの区について、2~3回に分けられて書かれているので、中々の分量の本になっています。元々は、『おとなの週末』の連載。

    もちろん、普通の有名スポットではなく、路地裏の様なディープなスポットを巡っているので、中々興味深いです。これをもとに、書かれたところに行っ...続きを読む
  • カラー版 東京いい道、しぶい道
    <目次>
    まえがき
    第1章  城北エリア
    第2章  城東エリア
    第3章  城南エリア
    第4章  城西エリア
    第5章  多摩エリア
    あとがき

    <内容>
    読売新聞のウェブの連載を基に(雑誌「首都高」のコラムや書き下ろしも含む)、毎回大した距離を歩いてはいないが(1~4㌔ぐらい)、「✕〇通り」を街歩きし...続きを読む
  • 赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学講義録なのだ!
    自分を繕うのをやめてもっとバカになろう。「これでいいのだ!」と言えるように。これが出来そうで出来ません!!
  • 大東京23区散歩
    知らないところは行ってみたくなり、知っているところは現在の姿を確かめに行きたくなる。
    かなりの情報量で、読み通す人は同病人...
  • 東京ディープな宿
    東京在住の泉さんが、東京のホテルに泊まって東京の町歩きをする紀行文。

    ホテルそのものの描写はやや不足している感がありますが、近場でありながらしっかりとした「旅行記」になっており、その意味では非常に面白い1冊です。

    それにしても、泉さんはこの手の紀行を書くのが本当に上手い。いつもながら、ふらりと町...続きを読む