市川沙央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説を、心の栄養に。
表紙をめくると、真っ赤な紙の上に銀色の文字でそう書いてありました。
ことばの下には、ハートを胸に抱えるゴートくんのイラストが。
そのページの裏には、こう書いてあります。やっぱり銀色の文字です。
この秋、新たな文芸誌「GOAT」が誕生しました。
誌名の由来は、紙を愛してやまない《ヤギ》。
表紙にいるのは、”ゴートくん”。
物語を栄養にして生きています。
さあ、一緒に、物語を探す旅に出かけましょう。
518ページ+綴じ込み7ページの厚い雑誌の価格は熱い攻めの510円!
巻頭のカラーページ、写真ページ。
本文ページの紙の色は、濃いピ -
Posted by ブクログ
芥川賞を受賞した『ハンチバック』から2年振りとなる第二作品集。「オフィーリア23号」 と「女の子の背骨」の2篇を収録している。
「オフィーリア23号」は、哲学者オットー・ヴァイニンガーの生まれ変わりと称する女子大学院生が、恋人の劇団主宰者と共に三島由紀夫の「憂国」を無修正ポルノとして映像化しポルノサイトで配信しようとする話。ぼくは『ハンチバック』のレビューに「文学的になんちゃら」と偉そうに書いたが、本作のほうがよほど純文学っぽいなと思った。芥川賞候補になるかはわからないが。
「女の子の背骨」は、難病を患う主人公とさらに症状の重い姉の家族を描いた作品。
両作品とも一読してすんなりと腑に落ちるとい