市川沙央のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
なんとこの凝った装丁の雑誌が510円‼︎ と話題なので買いました。
実際昔は500円で文庫本が買えたのに、今となっては文庫本ひとつに1000円かかるって憂えられている現代だからこその価格設定だよね⁉︎ とちょっと嬉しくなりました。
その価格の為に抑えられた所もあるのだろうけど、小説における『デザインのひきだし』の様な、仕様が大好きな文字同人(良い意味ですよ)の様な印象を受けました。字を読むのには障害にならない配慮をしつつもテーマに合った本文紙替え、あまり他の雑誌で見ない特殊紙表紙。
読み捨てるのではない、保存出来る本としての雑誌。
雑誌だけどその期間内だけではなく、重版していく粋な心意気のお陰 -
Posted by ブクログ
ハンチバックを書いた市川沙央さんにしか描けない作品を読みたくて。
楽しい時間が過ごせる本じゃないから⭐️3つだけど、この本でしか感じられない気持ちの分⭐️2つをプラス
「ああ、きれい」と誰もが感じられる印象派の絵画ではなく、「何故、こんな気持ちになる絵を観に来たんだろう?」と自分に問いかけながら現代抽象画の展覧会に居るような気持ちで1作目を。
会場から出て一息つくように、一晩おいてから2作目を。
「お兄ちゃま」が「お姉ちゃま」になり、理解し合えない家族の日常が続く。
家族でも理解し合ってはいないように、同じ社会で暮らしていたって理解はしていない。
自分以外の世界を知ろうとできるか。
「心地 -
Posted by ブクログ
新しい文芸誌
表紙可愛い。
キャラクター(表紙の子)可愛い
毎刊テーマが決まってる(今回は愛)
紙の本の価値について熟考されている。
紙という素材にもこだわっている
識字困難な人も読める対応をとっている
ジャンル多彩
投稿作家多彩
等々とにかくてんこ盛りに盛りに盛った体制に携わった人たちの鼻息が聞こえそう。
値段が510円ってのが安すぎて気になるけど、四方八方から手にとって貰えるような配慮なのかも。頑張って欲しい。
とにかくビックリするくらい沢山の作家さんが投稿してるのに驚いた。業界のことはわからないし、小説しか読まないけど売れっ子作家さんがずいずいと並ぶ様は圧巻。一月に数冊読む位の自分 -
Posted by ブクログ
市川沙央さんの「ハンチバック」以来の新作には二つの中編が収められており、いずれもある意味特殊と思われそうな家庭環境が影響しているように感じられました。
一つ目の「オフィーリア23号」、タイトルは本編を読めば何となく想像できそうな中で、三島由紀夫の生き様や、オットー・ヴァイニンガーの「性と性格」を引っ提げたミソジニーに、『まともな人間は戦争で死んだ』等々、多くの刺激的な言葉が登場するけれども、あまり不快とは感じなかったことが印象に残り、それは登場人物達がそれぞれに何派であるとか信念や持論のようなものを唱えていても、その人自身の本質は見えてこなかった点にあるのではないかと思い、そこには誰かの