市川沙央のレビュー一覧

  • 女の子の背骨

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    読みづらいな、難しいな、何言ってんだろなって思って、先に皆んなの感想を読んだ。皆んな同じ気持ちだったみたいで安心した(笑)
    表題作よりもオフィーリア23号の方が圧倒的に難解だった。
    意味わからなすぎて途中で読むのやめようとも思ったけど、だからこそ、逆に(?)最後まで読もうと思って読んでみた。
    難解さを分かったような気になって読むのも、まぁまぁ楽しい。かも?

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    2026年06月04日
  • 女の子の背骨

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    『オフィーリア23号』と表題作の2作が入った短編集です。
    やっぱり純文学って難しーと思いながら読みました。でも、難しいけど面白い。市川さんの高い知性と教養とブルジョワジーさを感じました。

    『オフィーリア23号』の主人公の那緒はミソジニストであり、オットー・ヴァイニンガーという差別主義者のハンガリー系ユダヤ人の生まれ変わりなのだと嘯く大学生です。
    恋人であり劇団で主演俳優をやっている和人から、三島由紀夫の『憂国』のリアル映像化を持ちかけられます。本番行為ありで、その無修正動画をpornhubにアップしようというのです。

    女性である那緒がそこまでミソジニーに染まっているのは何故…??と思いながら読みました。そもそも、今の時代にミソジニストの女性を主人公にするなんて、すごい挑発的というか思い切ったことをするなぁ…と。
    しかし、最後まで読むと、那緒のミソジニー思考は母への嫌悪感と罪悪感に強く関わっているのだと納得しました。父親から殴られる母を助けなかった自分を正当化するための手段だったのではないか。「女は愚かで性欲以外でものを考えられない」から、殴られて当然なのだと思い込もうとしていたのだろうか。

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    2026年05月03日
  • GOAT

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    新しい取り組みの再生紙
    読書バリアフリー
    UDデジタル教科書体の開発には頭が下がります。

    気に入った話
    ◎山羊と七枚 野崎まど

    広告で気になった本
    ◎誘拐ジャパン 横関大

    気になった台詞、箇所
    ◎違う海にいる 麻布競馬場
    「一番風呂泥棒に遭いました」

    ◎愛はどこから アフロ
    どこからが浮気か、の質問に答えた元カノに彼の友人と同じく「……すげえ」となった。


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    2026年04月04日
  • GOAT

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    やっと読み終わった。読むのに随分時間がかかった。

    GOATはさらさのエッセイ目当てでmeetsを買った時に一緒に買って、先にmeetsを読んだんだけど、そっちもいまいち刺さらなくて、でも買ったからとりあえず最後まで目を通そうと思って最後まで読んだけどやっぱり刺さらなくて。

    何だろう、テーマが「愛」だから合わなかったのかな。
    50にして絶賛厨2病発症中なもんで「愛」というものがなんか説教臭く感じちゃって。

    とりあえず収録された中では「違う海にいる」が一番心に残った。他人の新築の家で一番風呂泥棒(そんな発想がなかった。最高にクール)をすることに、思想を持って取り組む主人公がよかった。そして給湯器のリモコンのあの何とも言えない陽気な音が設定で消せることを知った。早速消した。ありがとう。麻布競馬場。

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    2026年03月25日
  • 女の子の背骨

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    ハンチバックを書いた市川沙央さんにしか描けない作品を読みたくて。
    楽しい時間が過ごせる本じゃないから⭐️3つだけど、この本でしか感じられない気持ちの分⭐️2つをプラス

    「ああ、きれい」と誰もが感じられる印象派の絵画ではなく、「何故、こんな気持ちになる絵を観に来たんだろう?」と自分に問いかけながら現代抽象画の展覧会に居るような気持ちで1作目を。
    会場から出て一息つくように、一晩おいてから2作目を。
    「お兄ちゃま」が「お姉ちゃま」になり、理解し合えない家族の日常が続く。
    家族でも理解し合ってはいないように、同じ社会で暮らしていたって理解はしていない。
    自分以外の世界を知ろうとできるか。

    「心地よさ」は「慣れ」と自分にとっての「あたり前」
    ジャガーやグアムのコンドミニアムにも慣れている人といない人、心地よさと違和感があるように。

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    2026年01月13日
  • GOAT

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    新しい文芸誌
    表紙可愛い。
    キャラクター(表紙の子)可愛い
    毎刊テーマが決まってる(今回は愛)
    紙の本の価値について熟考されている。
    紙という素材にもこだわっている
    識字困難な人も読める対応をとっている
    ジャンル多彩
    投稿作家多彩

    等々とにかくてんこ盛りに盛りに盛った体制に携わった人たちの鼻息が聞こえそう。

    値段が510円ってのが安すぎて気になるけど、四方八方から手にとって貰えるような配慮なのかも。頑張って欲しい。

    とにかくビックリするくらい沢山の作家さんが投稿してるのに驚いた。業界のことはわからないし、小説しか読まないけど売れっ子作家さんがずいずいと並ぶ様は圧巻。一月に数冊読む位の自分だけど、お、この人の本他にも読んでみようかな。とか、え、こんな物も書くのか。とか気付きはめちゃくちゃあった。あと合間に挟まれる座談会的なのも(例えば哲学とか)へーーみたいな腑に落ちあったり。作家さんによる短歌合宿とか(おもしろい!)モー色々がてんこ盛りの忙しい誌だったよ。巻末に識字困難者のための本についてがあってこれは興味深かった、シリーズ化されてるのかも、、、。

    こういう鼻息荒い新しい文芸試、長く続くことを祈ります!!

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    2025年12月26日
  • 女の子の背骨

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     市川沙央さんの「ハンチバック」以来の新作には二つの中編が収められており、いずれもある意味特殊と思われそうな家庭環境が影響しているように感じられました。

     一つ目の「オフィーリア23号」、タイトルは本編を読めば何となく想像できそうな中で、三島由紀夫の生き様や、オットー・ヴァイニンガーの「性と性格」を引っ提げたミソジニーに、『まともな人間は戦争で死んだ』等々、多くの刺激的な言葉が登場するけれども、あまり不快とは感じなかったことが印象に残り、それは登場人物達がそれぞれに何派であるとか信念や持論のようなものを唱えていても、その人自身の本質は見えてこなかった点にあるのではないかと思い、そこには誰かの言葉に縋らないと不安でならないという潜在的意識や、人間の本質というのは当然自分自身の中にあるはずだと信じながらも、時には自ら選ぶことのできない家族という檻に囚われてしまうこともあり、そんな嘆きを訴えていたのではないかと思ったのは、主人公那緒が自分自身と葛藤する中で何度も登場する言葉が、『塵』『空白』『不在』『断片』だったことも、きっとあるのではないかと思う。

     二つ目の表題作「女の子の背骨」、このワードが本編に登場するのが意外なところからという点には、こうしたエピソードもあるのだということを痛感することによって、人それぞれが抱える事情には想像も及ばないような部分もあるんだよという、そんな決して目には見えない痛みを、姉妹共に生まれつき筋肉の病気を持つ、十歳(?)のガゼルの視点で展開していることには胸が痛む思いとなりそうなところを、シニカルで乾いたユーモアまで感じさせる点が独特。


     本書では、前作「ハンチバック」のような、市川さん自身の叫びが潜まれたような鬼気迫るものを感じず、寧ろ、一歩引いた視点で物語を創作しましたという印象が強かったが、そうした中でも物語に於ける一つ一つのエピソードを詳細に書かれていることには、まるで市川さんから、「こんな人生も、もしかしたらあるのかもしれないということを想像できますか?」と問われているようで、衝撃作というよりは、そうした伝えたい思いを確かに受け止めましたという読後感でした。

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    2025年12月18日
  • 女の子の背骨

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    ハンチバックが強烈な印象だったので手に取りました。こういうことかなと考えながら読み進めましたが、私には内容が難しかったです

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    2025年12月03日
  • 女の子の背骨

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    表題作、ままならない身体を持つ10歳の少女が同じ病気をもつ姉を思いながらすべてぶち壊したい衝動を持て余す
    大人もそれなりに頑張ってるけど子供から見たら全部ずるくて欺瞞に見えるんだろうな

    オフィーリア23号、裕福で恵まれてるように見える大学生も実際は機能不全家族の一員で女性蔑視を掲げることで、無力なのは自分だけではない、としたかったのかな
    情報量が多く難解だけどググッと読まされた

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    2025年11月17日
  • 女の子の背骨

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    表題作の短編と、
    「オフェーリア23号」という中編。

    「ハンチバック」の衝撃は超えなかった、
    という印象。

    特に「オフェーリア23号」は、
    詰め込みすぎ、衒学的すぎて、
    どこかで読んだかのような文体が。
    人を選びそうです。

    それでも著者の毒性は、継続して魅力的です。

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    2025年11月11日
  • 女の子の背骨

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    ハンチバックの衝撃は超えないけど…それでもやはりリズミカルで読みやすい、言葉選びや運び方も良くて面白かった。表題作はまた筋肉の病気の子の話だったけど、それ以外も書けるし面白いんだなとびっくりさせられた。次作も楽しみ

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    2025年11月04日
  • 女の子の背骨

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    中編『オフィーリア23号』と短編『女の子の背骨』収録。
    ワードセンスや言い回しのテンポが良くて、文章をただ読んでいるだけでも楽しい、という読書の醍醐味を味わえている感覚になったのは久しぶり。
    ただ両作とも、もうちょい結末に強度が欲しかったかも。

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    2025年10月25日
  • 女の子の背骨

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    芥川賞を受賞した『ハンチバック』から2年振りとなる第二作品集。「オフィーリア23号」 と「女の子の背骨」の2篇を収録している。
    「オフィーリア23号」は、哲学者オットー・ヴァイニンガーの生まれ変わりと称する女子大学院生が、恋人の劇団主宰者と共に三島由紀夫の「憂国」を無修正ポルノとして映像化しポルノサイトで配信しようとする話。ぼくは『ハンチバック』のレビューに「文学的になんちゃら」と偉そうに書いたが、本作のほうがよほど純文学っぽいなと思った。芥川賞候補になるかはわからないが。
    「女の子の背骨」は、難病を患う主人公とさらに症状の重い姉の家族を描いた作品。
    両作品とも一読してすんなりと腑に落ちるというものではなかった。

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    2025年10月05日