秋山みち花のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ中華ファンタジーです。王道の、姫として育てられる受のパターン。昔は好物だった設定です。現在はちょっと食傷気味なので、同じ姫として育てられる話でも、ひねりがきいているものに魅かれてしまいます…すごく痛かったりとか、オチがあるとか、爆笑ものとか。
その点、こちらの話は至って王道。
権力争いの中から逃げ延びて、権力者の養父に保護され姫として育てられた璃炎。一方の耿惺は皇帝の血統でありながら奴僕に落とされた身。
10歳と15歳の二人は、主従として出会い、年月をかけて信頼と愛情を育んでいきます。
幼い二人の様子が生き生きと描かれていて、相手を気遣ったり好きだと思う気持ちがダイレクトに伝わってきます。ほ -
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Posted by ブクログ
愛人ものの、甘めでシリアスなストーリーです。さらっと読むのには好都合。
大学院生の透里は、母親の入院がきっかけで預金が底をついていることを知り途方にくれてしまいます。
仕方なく透里は、母親の入院費や家賃を工面するために恥を忍んで、かつて1年だけ家族として暮らした敷島家の息子である海里の元へ会いに行くのですが。
透里の母親に問題あり、なんですよね。透里の母親と海里の父親は子連れ再婚同士だったのですが、1年ほどで母親は勝手に透里と二人で家を出てしまうのです。幼い海里はわけもわからずついて行きたいと言うのですが、騙されるような形で置き去りにされてしまいます。
そのことを後悔して後ろめたく思っている -
Posted by ブクログ
ネタバレ大学一年にして、由緒ある名家・一条院家の当主である寛人。
美貌と才能を併せ持つ彼は、有能な秘書兼世話係である沢渡高見を憎んでいた。
一見、沢渡は一条院の成功を支え、信頼しあっている二人だが、寛人の仲には沢渡に対するどうしようもない憎しみが潜んでいたのだ。
憎んでいるから、縛り付ける。どこへも行かさない。
その思いから、毎夜、沢渡に欲望を処理させる寛人。
ところが、身内から沢渡の裏切りを知らされた寛人は……?
というような話でした。
寛人は沢渡を憎んでいると思っていて、そのために身体を与えている……
この時点で、随分理論が破綻しているように思えて、読み始めてからずーっと個人的 -
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