由良弥生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
天才的で神聖化された空海像ではなく、挫折を繰り返し、怒りや欲望をもつリアルな空海が描かれており、仏僧で真言宗の開祖にしては、全く悟りを開いていない感じも生々しい。最澄と空海の関係性もほぼ初見のような内容だったので新鮮だった。この本だけ読むと、最澄の頼りなさが目立つが実際にそのような感じだったのだろうか。
浮世での出世を見限らざるを得ず、遣唐使としての渡航に際しての扱いや立場も最澄と大きな差があった。空海は、長安行きの許可名簿からも名前を外された。しかし、それらの苦難を文章力で乗り切る。空海の才能は、主に語学力や作文能力が際立ち、それにより道を切り拓く。科挙制度や貴族文化なんかを見ても、この時 -
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Posted by ブクログ
面白かった〜!!
古事記を読んだのは初めて。上巻、中巻、下巻の3部構成になっている。
有名な話は見聞きしたことがあったけど、上巻の神々の誕生から神武天皇の誕生までの話がとても面白い。
中巻からは歴代の天皇の物語で舞台となった場所や地名が出てくる。馴染みのない場所だと途中で退屈してしまうかも…。 15⚪︎歳まで生きた天皇もいて驚き。
こうして古事記の内容を知ると、これまで自分が読んできた本が古事記をもとに描かれていたり、大人気のアニメに出てくるキャラや設定が古事記がモデルになっていることに気づく。
フィクションとノンフィクションの境界線が曖昧なのもまた古事記の魅力なのかな?
素人だからその辺 -
Posted by ブクログ
源氏物語に登場するヒロイン毎の章になっているので、ヒロインへの感情移入がしやすく読みやすかった。ただ、時系列はややこしいので、自分で整理して読むとよい。
私は元々は、紫の上を推していたが、本書を読んで明石の上も推したくなった。賢いが故に、田舎出身であることの自身を卑下し、後ろ向きな正確だが、源氏の寵愛を受けてシンデレラストーリーのような展開が良かった。
源氏は、末摘花のようなブサイクや明石の上のような田舎出身にも寵愛を与えるので、人物像を何とも掴めていない。
この時代の風習や文でのやり取りも分かりやすく書かれているので、世界観も理解できて面白かった。
この物語の内容を子供の頃に習わないのは、色