【感想・ネタバレ】眠れないほど面白い 空海の生涯のレビュー

あらすじ

◎シリーズ累計140万部突破のベストセラー著者が挑む「巨人・空海」空海と最澄、交差する二人の不世出の名僧の人生。天皇家の事情と醜聞。仏教と密教。そして、神と仏。高野山開創に込めた空海の願い。奇跡としか言いようがない空海の万能ぶりと知恵。仏教界のカリスマとして多くの謎に包まれている空海の日常と空海の生きた時代の景色が手にとるように見えてくる――!驚きと感動の物語! 【脱・エリートコース】官僚への道を捨て山林修行 【著作多数】空海初めての著作は24歳。対話形式の物語 【遣唐使】ピンチ!海賊に間違われて上陸できない 【待ってたぞ】中国の高僧・恵果との運命的な出会いと別れ 【平城天皇vs.嵯峨天皇】傾国の美女・藤原薬子の謀略 【捨てられた老人】比叡山を去った弟子への最澄の未練 【最澄と訣別】「お経を貸して」「断る!」空海、最澄を痛罵 ……etc.

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Posted by ブクログ

密教の奥深さ、空海のエネルギーに圧倒された。

何かに突き動かされ、しないではいられない。
そんな人生を送りたい。

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2019年02月21日

Posted by ブクログ

天才的で神聖化された空海像ではなく、挫折を繰り返し、怒りや欲望をもつリアルな空海が描かれており、仏僧で真言宗の開祖にしては、全く悟りを開いていない感じも生々しい。最澄と空海の関係性もほぼ初見のような内容だったので新鮮だった。この本だけ読むと、最澄の頼りなさが目立つが実際にそのような感じだったのだろうか。

浮世での出世を見限らざるを得ず、遣唐使としての渡航に際しての扱いや立場も最澄と大きな差があった。空海は、長安行きの許可名簿からも名前を外された。しかし、それらの苦難を文章力で乗り切る。空海の才能は、主に語学力や作文能力が際立ち、それにより道を切り拓く。科挙制度や貴族文化なんかを見ても、この時代に求められる作文、作詞能力は重要だった。手紙で人を動かす必要性があったからだろう。

空海にとって最澄は雲の上の人だったが、いつからかその見方が変わっていく。空海の主張が正論だろうが、衝突を臆さず、ゆえに関係性は変わっていく。文書で残るものが歴史に刻まれる。そこから想像される物語は、眠れなくはないが、面白い。

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2024年07月13日

Posted by ブクログ

 これは面白かった。日本の仏教というのは、正直よくわからないのですが、空海が日本宗教に与えた功績というのはすごいものがあることがわかりました。それまでは最澄を押し退けて仏教の第一人者となった人で、密教を最澄にきちんと教えてくれない意地悪な坊主くらいに思っていましたが、最長とのやり取りを詳しく追ってみると、そうでも無いことがわかります。
 そもそも密教ってよくわからなかったのですが、この本でわかりました。それだけでもありがたい本でした。

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2024年07月10日

Posted by ブクログ

空海の生涯、そして仏教と密教の本です。
空海が会得した密教と最澄の天台宗の違いもわかりやすく説明されてます。
この手の本にしては大変読みやすい本でした。

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2019年07月24日

Posted by ブクログ

独特の文体がなじまず、前半は読みにくかったけど、空海が唐に行って以降の後半からは、空海自身の人間味と躍動感が感じられて面白かった。
歴史上の人物でなく、空海が本当にその時代に生きて悩みながら己の信念のために行動していたんだと実感できた。

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2025年07月22日

Posted by ブクログ

人間味あふれる空海。
ガッツと学習能力が素晴らしい空海。
真言宗のことだけでなく天皇側近の事務として代筆をしたり、満濃池の改修工事の監督指揮をしたり多才

去年訪れた京都の東寺が空海縁のお寺だったとは!
そういえば御朱印に大きくと「弘法大師」って書いてありました
講堂に並ぶ素晴らしい仏像の数々、空海の手によるものだったのですね!
よく知らないで見ていました

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

眠れないほど面白…くはない。
司馬遼太郎氏の『空海の風景』の方が何倍も好き。
でも、天皇家と藤原家の話はおもしろかった。

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

空海の生涯は、きっと、眠れないほど面白いのだと思いますが、この本が、眠れないほど面白いか、というと、そこには違和感があります。
文体に違和感が覚える部分が多いせいか、今一つ楽しめませんでした。

そして、空海といえば、最澄を忘れてはならないと思いますが、この本の中で、最澄は、結構ひどい書き方をされているように思います。
最澄については、よく知らないのですが、歴史上の偉人として名を残しているからには、それなりに立派な人だったと思うのです。
しかし、この本では、頭が固くて尊大な人物として書かれていて、かなり残念な印象を受けました。

この本には、かなり誇張があるとはしても、とりあえず、空海のすごさは理解できたので、今度は、最澄に焦点を当てた本を読んでみたいと思います。

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2021年08月16日

Posted by ブクログ

わ~、読みにくい!というのが第一印象。
なんでしょうね、難しい熟語の説明を(○○・・・)説明でするのは、翻訳ものですと(○○)の説明は小さな活字ですが、地の文と同じ活字っていうのが画期的ではありましょうが、しかし、一度出てきたその同じ熟語の説明を何度もなんども繰り返すのです。そんなにいらないって!(笑)

司馬遼太郎さんの『空海の風景』で空海というお坊さんのことは、司馬節ともいえる明るい調子の描き方でとても好きですし興味ありましたから、文章が読みにくい欠点もありますが、内容は分かり易く迫力もありましたので、頑張って読み通しましたけれども。

1200年前、平安時代の黎明期に遣唐使として、平底船で危険がいっぱいの日本海を渡って中国まで行きつき、密教の修行をしてきた空海、修行ばかりではなく宗教上の文物もいっぱい持って帰ってきたのです。
天才的語学力で中国語の会話読み書き、当地でサンスクリット語までマスター、並みのお人ではありませんね、というか、いつの世でもなにか興すひとは能力と、人一倍の努力というものがあります。

著者まとめに
「・・・密教というのはものごとの本質に自分から向かっていき、真理を直接、自分で見る教えだという。・・・」と説く空海とあり
有名な
「生まれ生まれ生まれ生まれて生の初めに暗く、死に死に死に死んで死のお終はりに昏し」
で結んでいる。

密教はともかく、この頃わたしは神様に「○○がかないますようお願いします」と祈るのではなく、「○○したいので、それにむかっての努力に力添えをください」と祈っております。

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2020年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

空海についての話。まじめな話なので、ちょっとおもしろみは欠けるが空海についての知識を得るには良いね。
興味があれば是非。

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2019年06月29日

Posted by ブクログ

■空海の生涯と密教の概略
■眠れないほどがどうかは個人それぞれの感じ方があるが、内容は非常に濃く、それが故に何度も読み返さないとわからないことも多かった。空海と最澄の持ち帰った仏教の対照性を明らかにしているのはいいが、最澄のお陰で空海も得をしたところがあるので、その点は少し空海に肩入れしているように感じた。

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2019年06月23日

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