あらすじ
誰の心の奥底にもある、残忍性と禁断──。それは理性の力でどんなに蓋をしようとしても、隙間から漏れ出し、生き延びてしまう……。『日本昔ばなし』の中の子殺しや子捨て、山姥の子ども食いの話、そして奔放な性の匂い……表立って語るのがはばかられるような人間の暗い面を炙り出す話には、『グリム童話』同様、人間の深層心理として世界に共通する面があります。日本の風土にじっとりとしみ込んだ人間の本性の恐ろしさと巧みな知恵、その豊かな「泉」を心ゆくまで堪能してください。収録内容手なし娘人魚と八百比丘尼食わず女房蛇の婿入りかぐや姫赤い髪の娘姥捨て山天道さんの金の鎖糠福米福六部殺し俵薬師
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Posted by ブクログ
大人もぞっとする原典日本昔ばなし―「毒消し」されてきた残忍と性虐と狂気。由良弥生先生の著書。日本昔ばなしがこんなに残忍、残酷で恐怖を覚える狂気に満ちた内容だったなんて驚き。そういえばグリム童話も実は残忍、残酷で恐怖を覚える内容だし、どこか共通している点が多いのかもしれません。
Posted by ブクログ
これを怖いか恐くないかで判断するのが良くない。
どんな物語にも残虐性は必ず潜んでいるもの。それをあからさまに隠すことが後々のマイナス要因となりうるのではないかと考える。
だからこそ、このようなおとぎ話や昔話の希少性をみなおさなければならない時期に来たのかもしれない。
Posted by ブクログ
手なし娘、八百比丘尼、食わず女房、蛇の婿入り、かぐや姫、赤い神の娘、姥捨て山、天道さんの金の鎖、糠福米福、六部殺し、俵薬師
さらりと読むものではなく、ゆっくり語るもの。
聞き手の年齢によって話を変えたり、ということもあったのかも。
Posted by ブクログ
昔話を作者の解説こみでかいてくれてる。
知らない話もあった!
昔話って今読むと意外と面白かったりするよね!
まあまあたのしめた!
解説はまぁこういう考え方もありますわなぁみたいな感じで。
でもぞっとはしなかったなぁw