成田サトコのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレリリカ、カイ、カリンの3人が主人公の短編集。
個人的にはリリカの話が一番良かった。
血の繋がらない兄妹だけど
キースがリリカに甘くて大事にしている理由が分かった。
黒の王と血が繋がってないのはキースだったんだね。
リリカは紫色の髪だし、キースは黒髪だから
てっきり、キースが実の子かと…。
黒の王はなぜキースを王子として迎入れたのだろう。
まだまだ謎の多い黒の王子キース。
キースはオオカミの森でフウカに会う前から
興味を持っていたんだね。
某第13王子と違って、
フウカに対する想いが読みづらいキースだけれど
思っていたよりもフウカのこと大好きなのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
“「それじゃあ、あんたはどうやって杖から解放されたんだ?」
チトセの問いかけに、シイナはしばらくだまってから、
「べつの男があらわれて、泣きじゃくるあたいのかわりに、杖を手にとったんだ。もう、だいじょうぶだって」
「べつの男……?それってだれなのーー」
なにげなくききかえした言葉。でも信じられないこたえがかえってきた。
「……あんたの父親さ」
「え?」”[P.151]
17巻目。
最後にキースが出てきて、続きが気になる引き。
“「まあ、そういうときもありますよ。ついてないときもあるから、毎日おみくじみたいで楽しいんですよ。幸も不幸も、神さまからのプレゼントみたいなものですよ」
そういって駅員さんがあたしの手をひいて助けおこす。その手にふれたとき、
「あれ……」
「どうしました?」
「あ、ううんっ。なんでもない」
あたしははずかしさをごまかすように、大きく首をふる。なぜか駅員さんの手にふれたら、一瞬パパのことを思いだしてしまった。”[P.188] -
Posted by ブクログ
“彼はすこしてれた顔でほほえんで、
「……リリカは、ボクのはじめての家族になってくれる?」
それは、はじめてあたしのためだけにむけられた笑顔。そして、
"リリカ"。
やっとよんでくれたあたしの名前。
その瞬間、なみだがあふれた。こんなにあたたかいなみだも生まれてはじめてだった。
あたしは思いきりその胸にとびこんで、
「リリカはずっとお兄さまのそばにいる。だから、お兄さまもずっとリリカのそばにいてね」
"お兄さま"なんて、ちょっとてれくさかった。でも、お兄さまはうれしそうに、小さく「うん」とつぶやいた。”[P.57]
16巻と17巻の間。
過去回大好き。
“「だよね。うん、あたしも最後はさすがにヤバイと思った。でもさ、カリンならあたしをたすけてくれるって、信じてたよ」
「え?」
「だって、あたしのためにあんなに一生懸命になってくれてさ。ぜったいにこの子はあたしの手をつかんでくれるんだって、信じてたから。だから、ちょーよゆうだったよ」
フーカちゃんはそういって、ニカッとわらってみせた。
(わたしのこと、信じてた……)
そんな言葉をいわれたのは、はじめてだった。”[P.176] -
Posted by ブクログ
“「案内するって、カイってば、ずいぶんこの国のことにくわしいんだねー?」
「そりゃそうさ。オイラはこの国の生まれだから」
「えっーー……?」
言葉もでないでいるあたしたちをそのままに、カイは「ついてこい」というように手をうごかして、そのままスタスタとあるいていってしまった。”[P.43]
15巻目。
カイくん……これは泣く……。
“『男らは石棺にきざまれたいつわりなき歴史を見せてほしいと申しでた。しかしそれはカンドラの巫女としてゆるしてはならぬこと。けれどわらわはかわりにひとつ条件をだしました。ーーわらわのいちばん大切な者をこの王国からつれだしてほしいと』
「えっ」
巫女のことばに、あたしはドキリと心臓がはねあがる。
巫女のいちばん大切な者、それは弟であるレグルス王にちがいない。でも、もしその男たちが、王をカンドラからのがしたのだとしたらーー
(それってつまり、レグルス王はどこかで生きているってこと……?)”[P.151] -
Posted by ブクログ
“そのよこで、セイラはしずかに壁画を見あげて、
「チトセさまは、この世界をすくう英雄となるおかた。わたしはあなたのために存在しているのですから」
「え?」
かすかにきこえたことばに、けげんな顔を向けると、セイラはるり色のひとみをほそめてニッコリとほほえんだ。
「自信をもってください。チトセさまは時の神に愛されたおかたなのですから」
「……時の神って、またその話か」
なぜか、セイラはオレのことを、そうかたく信じてうたがっていない。
それはオレを元気づけるためのことばなんだろうけど、この状況では、もはや神だのみしかない、といわれているような気もした。”[P.50]
14巻目。
チトセ回……!
こういうシリーズで主人公以外の視点から見れるって珍しい気もする。楽しい。
“「ねえ、どこにいくの!?いつ帰ってくる?」
「いかねーよ。いってたまるか、バカらしい」
あまりのしつこさに、その手をらんぼうにはらっていうと、
「そんなあ……っ」
フウカがきゅうになきだしそうな顔をしたものだから、ギョッとしてあとずさる。
(な、なんでなくんだ?どっかいってほしいのかよ)
あせって立ちあがろうとするオレのマントをギュッとにぎりしめて、
「……よかった」”[P.186] -
Posted by ブクログ
“「これって、あの飛行機ってやつ?」
「そ。でもあんなオモチャとはちがうんだ。これはオレたちが見よう見まねでつくった試作品だけど、とある世界ではこんなものが魔法もつかわずゆうゆうと空をとんでるんだとさ」
「とある世界って……」
そういいかけて「あっ」と声をあげる。そしてあたしたちは顔を見あわせて、
「それって、もしかして人間界ーー!?」
むかし、妖精の森には人間界とつながるトンネルがあったっていわれている。
でも、それもとうのむかしにすべてとじられてしまったってーー。”[P.116]
13巻目。
瓶底眼鏡は美少女と相場が決まっているのです。
“「……こんどはちゃんとむかえにいってやるよ。あんなポンコツの飛行機じゃなくてさ」
ユミルはそっぽをむいたまま、ちょっとはずかしそうにつぶやいた。
「えーー……」
そのとたん、ユキちゃんの顔がパアッと明るくなる。そして、
「ハイ……!」
そのしゅんかん、「わあっ」と砂浜に歓声があがる。リューはユミルの顔をのぞきこんで、
「なになにっ?それってもしかしてプロポーズじゃねえの?」
「なっ、ちがうよ!へんなこというなっ。リューもいっしょにいくんだよ」
ユミルは耳までまっ赤になって、からかうリューの手をはらった。”[P.193] -
Posted by ブクログ
“(すごい、なにここ……!これほんとうに学校の中なの?)
なんと天井からかべに木の根が這い、その根をたながわりにして器用に物がならべられている。
天井には、鳥カゴや色とりどりの液体のはいった試験管やフラスコがくさりでつながりぶらさがっている。
液体はほのかに光を放っていて、見あげた光景は夜の縁日かおまつりみたいだった。
「うへ〜」
へやのようすをものめずらしそうにながめていると、
「き、きみのことはきいていますよ。三日にいちどは校内のどこかがふっとぶというのですから。職員室でも有名ですよ」”[P.19]
12巻目。
セイラの謎が明らかにならないまま、青の城自体にも謎がつきまとう。
最後の悪魔が優しすぎて今後を疑う。
“「……なんだと」
チトセはギョームのすがたをにらみつけたまま、あたしをかばうようにうでをのばす。
「ホホホ。まさかおじょうさんが、予言の書にあった子だとは。ワタシのフランソワ……いえ、魔界の大王鳥を召喚できた理由もわかるのでショ」
「予言の書?」
「そうでショ。世界のはじまりと終わりをよぶものーー」
ギョームがつぶやくようにいったことばに、チトセはサッと顔色をかえる。
「そのことばーー」
(ーーなに?)
チトセのようすが気になったけれど、
「とにかく、あのコを召喚できるのはふつうの魔法使いではありえないのでショ」
ニヤリと笑みをうかべるギョームのいいたいことがすぐにわかった。
(それって、あたしのパパが魔界の人だからーー)”[P.179] -
Posted by ブクログ
“「これがあなたののぞんだ世界でしょ?それでもここからでたいっていうの?」
まだバクバクする心臓をおさえながら、
「あったりまえでしょ!ママもみんなもしんぱいするもん」
「あら、ほんとうにそうかしら?」
春の女神はふと口もとに意味深な笑みをうかべて、あたしを見つめた。
「……どういう意味よ?」
「だって、まさか、あの子のほうがあなたの鏡像だなんて信じられないもの。あなたよりずっとしっかりしていて、ずっとお上品だったわ。それにーー」
と、くぎると、さぐるようなひとみをむけて、
「それに、あの子は銀の城の子だっていっていたし。あなたはなぜ銀色の髪じゃないの?」”[P.70]
11巻目。
チョウチョウさんの正体が結構確信できる巻。
幼い頃に大切にしていた物が〜っていうのは結構好き。
“春の女神のお茶会ででてきたティーカップは、チトセと毎日あそんでいたころの楽しい記憶、ぬいぐるみは、心の奥にしまっていたかなしい記憶。
夏の女神がかなでたオルゴールはママがこもりうたのかわりに、よく口ずさんでいた曲だった。
それはまさしく、あたしのためにつくられた世界だったーー。
あたしはファントムのすがたを見つめて、
「でも、なんで?ファントムは夜ふかしする子を夢の世界にさらう、おそろしい怪人なんじゃないの?」
「怪人にも、大切な子はいるさ。……つらい思いをさせてごめんね、フウカちゃん」
あたしの名まえをよぶ、その声に、大きく目をしばたたいた。
「その声……チョウチョさんの声ににてる」”[P.186] -
Posted by ブクログ
“「おまえっ、なにやってんだよっ」
チトセは顔をこわばらせて、声をあららげた。あたしは思わず耳をふさいで、
「うっ、わかってるよ!あたしだってすごく後悔してるし、なきたいんだよっ」
「オレがいってるのは、そのことだけじゃなくてなあっ。そうか……、あのあと、オレがちゃんと……」
チトセはうなだれてひたいに手をあてて、ひとりでぶつぶついうと、
「おまえ、ほんとひとりで街をふらふらあるくなよ」
「街をふらふらしてたことは問題じゃないのっ。変なおばあさんにつかまったことが問題なのよ」”[P.71]
10巻目。
カルガバールはまた以後にも出てきそうな雰囲気。
“「そのまえに、なにがあったかいえ」
「それは……いえないよ!あたしは、カリンをたすけたいのっ。一生のおねがいだから、協力してっ」
必死にそういうと、
「……オレはそんなにたよりないのか」
「え……」
チトセは顔をふせて、あたしの手をはなした。そして、
「もうすこしだからな。がんばれな」
カリンにそう声をかけると、あたしのよこをスッととおりすぎてしまった。
(なんか、おこってたみたいだけど……。でも、気のせいかな。そうだよね、いまは自分のことより、カリンのことをかんがえなきゃっ)
あわててふたりの背を追って、かけだした。そのとき、
『約束だ、わすれるな』
カルガバールの声が、頭の中にしみわたるようにしてきえていった。”[P.143] -
Posted by ブクログ
“ふとチトセの肩ごしに、その女の子と目があった。あたしが「あっ」と思うよりも早く、その子はチトセの頭に手をのばして、
「ねぐせ、ついてるよ」
という感じに、はねた髪をなでた。
(なっ)
あんぐり口をあけたと同時に、一気にみんなの目が炎のように燃えあがった!あたしのまわりをどす黒いオーラがゆらゆらととりまいている。”[P.33]
9巻目。
最後で泣かせにきてる。
カイくんは動物と話せるのかな。
突如出てきたセイラちゃんはまだ謎だらけ。
“「ボクたちもきみたちが幸せだったらいいなって、ずっと思ってる」
リンのやさしい声が消え入りそうに小さくなっていく。
「あたしも、ずっと思ってる!ふたりがどこかで幸せだったらって、ずっと思ってる!」
そうさけんだ瞬間、鉄格子の窓の外からふたたび部屋にまっ白な稲光がさしこんだ。そのまばゆい光の中で、
「きみにあえてよかった」
リンがそうつぶやいたのがきこえた。そしてもう、部屋のどこにもふたりのすがたはなかった。”[P.189] -
Posted by ブクログ
“あたしは引きかえすと、心配になってチトセの顔をのぞきこんだ。すると、チトセは気まずそうに目をおよがせてから、チラッとあたしを見た。そして、かすれた声で、
「きみ、だれ?」
と、えんりょがちにつぶやいた。
「はっ。だから、つまんない冗談やめてって」
あたしは鼻でわらいとばそうとしたけど、チトセのよそよそしい態度に、どんどん顔が引きつっていく。
「あたしのこと、ほんとうに、わからないの?」
心臓がドックンドックン、脈打つ。チトセはこまったように、視線を落とすと、無言のままコクンとうなずいた。”[P.67]
8巻目。
覚えていないときのことを覚えていて、少し照れたりしても良いと思ったけれど。
“チトセは、キースのすがたを横目に見て、
「けが人に心配されるほど、オレも落ちぶれていない」
「ちょっと、なに、わけわかんないこといってんのっ」
ふりはらおうとすると、あたしの手首をつかむ手が強くなる。
「おまえをまもるのは、このオレだ」
「えーー」
そういったとたん、チトセの目は急に生気を失ったように、光を落とした。そしてうつろな目でザブザスを見あげると、呪文のようなものをブツブツとつぶやきだした。
「チトセ?」”[P.155] -
Posted by ブクログ
“チトセが「おい、まてっ」といったのに、まったく耳にも視界にも入らないみたい。夢中で、なぜかまっすぐ"あたし"にむかってやってくる。
シッポを引きちぎれんばかりにうれしそうにふって、あたしの胸にどびこんできたーー!と思ったら、
「ビアンカさま、おあいしとうございました!」
と犬がいきなり男の子に変わったのぉーーっ!
「え゛っ」
見知らぬ男の子にギュッとだきしめられたあたしは、そのままカッチンコッチンにかたまってしまった。
「お、おまえーっ。何者だっ」
チトセはおこったように、顔をまっ赤にしてわたをかきわけてくると、男の子をあたしから引きはなした。”[P.52]
7巻目。
フウカがキースが自分と似てると思ったのは兄弟フラグだったりしても面白そう……。
新キャラのシロがビアンカに会えるのはいつになるやら。
“「どうしてっ。こんなのまちがってる。みんな、ビアンカちゃんをたすけたいって、シロはぜんぜんわるいことしてないのにーー」
チトセはなにもいわず顔をふせた。
「こんなのまちがってる……ぜったいっ。こんなの」
あたしはうつむいて、両手をいたいほどにぎりしめた。からだがわなわなとふるえだすと、まるであたしと呼応するように、床がガタガタとゆれだした。
「ーー?おい、フウカ、なにをするつもりだ?」
「やだ……こんなの、やだ……」”[P.182] -
Posted by ブクログ
“「え?」
「ビアンカちゃんってさあ。ほんとうはけっこうわがままそうだよね。よかったー、完璧なお人形さんみたいな子なんているわけないよねっ」
あたしは両手をくんで「あたしの心はミクロじゃない、ふつうなんだ」と目をとじた。すると、
「ほんとう?わたしのこと、きらいにならない?」
ビアンカちゃんの大きなひとみがまっすぐにあたしを見つめていた。
「ん?なんで?あたりまえじゃん。せっかくともだちになれそうなのに」
「ほんとうに?わたしの話……なにをきいても、きらいになったりしない?」
「まあ、話にもよるけど、何か話したいことがあるの?」”[P.114]
6巻目。
新キャラが二人。一人は今巻で仲良くなったけれど、もう一人は謎を残しつつ。
“「そうなの。あら、あなた、どこかであったことがあるかしら?」
エリザさまはカイを見て、ふと首をかしげた。
「いえ、はじめてお目にかかります」
カイはふかぶかと頭をさげて、おどろくほどゆうがにおじぎをした。”[P.171]