近藤勝重のレビュー一覧
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毎日新聞客員編集委員で、論説委員や「サンデー毎日」編集長も勤めた近藤氏が、取材体験やタレントとのやり取りなどから「聞き出す力」について解説する。
高倉健、阿川佐和子など有名人への話しの切り出し方、事件記者時代に経験した聞き出すための雑談力の大切さ、司馬遼太郎、吉村昭ら巨匠が残した言葉やエピソードの紹介など興味深い話が満載されている。
特に印象に残ったのは以下の記述
・NHKラジオ「とんち教室」の司会、青木一雄さんが言い出した話題を切り出す材料を列挙した言葉「木戸にたちかけし衣食住」(木=気候、戸=道楽、趣味、に=ニュース、た=旅、ち=知人、有名人、か=家族、け=健康、し=仕事)
・郷土史家の牧 -
Posted by ブクログ
良い文章とは、読み手に伝わる表現で独自の世界を作り上げるコト。
文章の書き方、考え方、表現方法について網羅されています。
他の文章の本とは一風変わった作りで、小説家など、本格的に文章と向き合うような姿勢の人間を志そうとしている人の入門書としても最適だなと思いました。
自分が見たもの聞いたものを、相手にどう伝えるか。
そんな「目的意識」をはっきり持つことの重要性と具体的なhowto随所にちりばめられていて、一緒に例文を作りながら勉強できる構成が気に入りました。
先ほど小説家の入門書に最適と書きましたが、手紙やブログなどを書く人の表現上達にも役立つ本なので、そういった方にもおすすめします。
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Posted by ブクログ
ネタバレいい文章=「独自の内容」+「伝わる表現」感想だって、既成概念にとらわれたものよりも、独自の視点から見たものの方が、読む人の興味を引くでしょうし、それが伝わるように表わされていたら素晴らしいですよね。
おそらく2年ほど前に読み終わっていたのに、感想・レビューを登録していなかった…著者の近藤勝重さんは、毎日新聞の論説委員、サンデー毎日と毎日新聞夕刊の編集長を歴任された方。「いい文章とは?内容があるということ、その内容が的確に表現されていること。体験こそが文章の最も大きな源泉、作文というのは、記憶化された自分自身を言葉にする作業。」と書くことを思いつくところから表現する技術までが克明に書かれて -
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ネタバレコミュケーション術本の一種。
この手のこういう場面ではこう言えば、こうすればいい、というハウツウは効く場合、効かない場合ある。むしろ逆に出ることもある。
人望は人気とは違う。言葉ではなく、心で向き合ってくれる人には人望が集まる。しかし、世の中は目先口先だけの大きい人に惑わされがち。ほんとうに人望ある人を見抜ける人がいてこその人望なのだと思う。
後半は読むのがかったるい。体験談も交えてはいるが、すべて作者から見た好感度のいい人のものさしでしかない。
親身になってくれる世話焼きおばさん、いつのまにか相手の立場が自分よりも上になって、こころが離れていく。これってよくあることだと思う。