近藤勝重のレビュー一覧
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事件記者としての鋭い視点と吉本興業を間近にされ、温かな言葉で多くの人を魅了し川柳の師匠としても慕われた。人と人、男と女、そして一人の人間として選ばれた名言、深い洞察と笑い飛ばしてエエねんという生きざまが確かに刻まれている。2024年5月10日惜しまれつつ世を去られたが私たちに生きる喜びや川柳を通して見直そうとする市井の人々の生きざまを拾い上げ、各人に詠むという希望を与え続けられた。ラジオから響く懐かしい声とともに涙と笑いそして学びを届ける言葉の数々は時を超え私たちの心に生き続けるであろう。
今年も多くの方々がお亡くなりになり年齢が近いゆえに遠くで降る雨でなくまだ温かな涙雨が肩を濡らす
レクイエム肩を濡らすや涙雨
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Posted by ブクログ
毎日新聞客員編集委員で、論説委員や「サンデー毎日」編集長も勤めた近藤氏が、取材体験やタレントとのやり取りなどから「聞き出す力」について解説する。
高倉健、阿川佐和子など有名人への話しの切り出し方、事件記者時代に経験した聞き出すための雑談力の大切さ、司馬遼太郎、吉村昭ら巨匠が残した言葉やエピソードの紹介など興味深い話が満載されている。
特に印象に残ったのは以下の記述
・NHKラジオ「とんち教室」の司会、青木一雄さんが言い出した話題を切り出す材料を列挙した言葉「木戸にたちかけし衣食住」(木=気候、戸=道楽、趣味、に=ニュース、た=旅、ち=知人、有名人、か=家族、け=健康、し=仕事)
・郷土史家の牧村史陽氏の「大阪ことば事典」の引用 「阿保は、花曇りのようにぽうっと暖かい感じがあり、馬鹿は、夏の光線のように明快で、はっきりしている」
・被疑者や不義を働いた人に対し、「魔が差したんやな」という一言は心に響く
・文章は現在-過去-未来と話が流れていかないと、聞いていても全体がぼんやりしていて要領を得ない
・話す場合は「簡にして要であれ」
・良寛さんの「戒語」
「ことばの多き」
「口のはやき」
「さしで口」
「手がら話」
「人の物いひきらぬ中に物いふ」
「能く心得ぬことを人に教ふる」
「ことごとく(大げさに)物いふ」
「人のはなしのじゃまする」
「親切らしく物いふ」
・タモリの細やかな観察が生む深い質問「自然の湧水ですか?」の次に「こうした湧き水がこの掘を潤している?」と使い分ける力 -
Posted by ブクログ
良い文章とは、読み手に伝わる表現で独自の世界を作り上げるコト。
文章の書き方、考え方、表現方法について網羅されています。
他の文章の本とは一風変わった作りで、小説家など、本格的に文章と向き合うような姿勢の人間を志そうとしている人の入門書としても最適だなと思いました。
自分が見たもの聞いたものを、相手にどう伝えるか。
そんな「目的意識」をはっきり持つことの重要性と具体的なhowto随所にちりばめられていて、一緒に例文を作りながら勉強できる構成が気に入りました。
先ほど小説家の入門書に最適と書きましたが、手紙やブログなどを書く人の表現上達にも役立つ本なので、そういった方にもおすすめします。
ただし、実用書のようにテンポが単調なので読み物として読むには少々退屈さも感じるかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレいい文章=「独自の内容」+「伝わる表現」感想だって、既成概念にとらわれたものよりも、独自の視点から見たものの方が、読む人の興味を引くでしょうし、それが伝わるように表わされていたら素晴らしいですよね。
おそらく2年ほど前に読み終わっていたのに、感想・レビューを登録していなかった…著者の近藤勝重さんは、毎日新聞の論説委員、サンデー毎日と毎日新聞夕刊の編集長を歴任された方。「いい文章とは?内容があるということ、その内容が的確に表現されていること。体験こそが文章の最も大きな源泉、作文というのは、記憶化された自分自身を言葉にする作業。」と書くことを思いつくところから表現する技術までが克明に書かれている。そのため、読んで満足というよりも、要点をノートにとりながら読んだ方が良い、まるで教科書のような内容だった。
私は、ついつい難しい言葉を(調べてまで)使おうとしてしまいますが、近藤勝重さんは、「文章はやさしい、普通のことばを使うのが一番です。それが一番読みやすく、伝わる文章なのですね。」と書かれています。そうなんです。背伸びして、自分の知性を感じさせるのが目的ではなく、何かを伝えるために書いているんですものね(^^ゞ
「文章を書くというのは結局のところ人間とは、生きるとは、そして人生とは、と考えつつ、日々のよしなごとを書いて、それらの答えに少しでも近づいていくこと…」という言葉は、文章を書く前に身構えてしまいがちな私たちの方の力を抜いてくれる…