【感想・ネタバレ】書くことが思いつかない人のための文章教室のレビュー

あらすじ

「文章を書く」とは、長い間の記憶から体験を引き出して描写することだ。自分にはそんな特別な経験はないと考える人でも、うまい引き出し方さえわかれば書ける。また、伝わる文章にしたいなら、くどくどと説明してはいけない。とにかく描写せよ。細部に目をこらして書けば、真に迫る。たとえばさびしい気持ちなら、「さびしい」と書くな。さびしさを表わす「物」を描写してそれを伝えよ――ベテラン記者で名コラムニストの著者が、ありきたりにならない表現法から、書く前の構成メモ術まですぐ使えるコツをやさしく伝授。

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片づけコンサルタントこんまりさんが、片付け方を習っていない・知らないから片付けられないと著書に書かれていたのを思い出した。小学生の時に読書感想文が書けなかったのも、何をどう書いていいかが分からなかったんだろう。
テーマの見つけ方、書き方、推敲の仕方が書いてあって、文章を書くコツがよく分かった。
日常で「あ」っと思ったことを蓄積していき、独自の視点・問いを持つことを心がける。

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2021年03月20日

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文章の中でも作文の書き方の本でした。
就活のエントリーシートや小説まで応用が効きそうな内容です。
論文ならともかく、作文の良し悪しなど好みも大きいし、その文章が人の心を動かすかなどわからない。具体的な方法論などない、と思っていました。
けれど、本を読んでみると、なるほど、確かにこっちの方がよいな、と思う添削前後の文章がでてきたり、確かにこの文章は心を動かされる、という例がたくさんでてくるため、すんなりと心に入ってきました。
辛い、悲しい、ではなく、夫を亡くした人が、亡き夫が使っていた歯ブラシを見て思い出したこと、など、直接的な心情よりも、物や事実を具体的に書くことで共感を呼ぶ、など。
納得の書き方が満載でした。

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2021年02月26日

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いつも心の中に思うことはあるのに、うまく文章に出来ないのが悩みでした。

この本を読んで、第1章から「なるほど!」と頷くことばかりでとてもおもしろかったです。
ところどころ問題文が出されていて、国語の授業を思い出し懐かしくなりました。

ずっとそばに置いておきたい一冊です。

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2012年07月02日

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 書いて削るか、推敲しながら書くか、結局書いた文章は一度寝かせて読み直し修正しなければならないものだということがよく分かった。

 特に最終章は参考になる。文章を直すところまでには気が回らないものだ。

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2012年06月20日

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作文や小説、エッセイはじめ幅広い文章活動の役に立つ本です。

辛いことや楽しいを書くとしても、「思う」ことではなく、記憶を手繰って「思い出す」ことを書くのだと言う点が非常に参考になりました。

本書には適宜設問が記されています。
ページを捲る手を止め、考え、実際に文章に起こしてみることで、とても良いトレーニングになりました。

一方で、描写の元となる記憶がない場合や、思ったり感じ取ったりした内容を言語に落とし込めない場合については、如何様に表現すれば良いのかわからない、すなわち「書くことが思いつかない」という表題の疑問が解消されないのではないかと疑念を抱きました。

例えば、本書の設問には「子どものころ、母は病弱だった」という文章に様子や状態を付記するものがあります。母が病弱だった記憶はないので記憶を引っ張り出せる実体験がありません。
わたしは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のジョバンニをイメージして情景を描写しました。

実体験にせよ本を読むにせよ、何らかの経験や文体を自身の記憶として蓄積していくことが文章を書く上で肝要なのであり、それしか道はないのではないか、というのがわたしなりの答えです。

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2025年08月09日

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作文の書き方、情緒的な文の書き方のポイントが学べます。

ビジネス文章ではないです。

感想文やエッセイを書く参考になります。

書くことは、
「考える」でなく「思い出す」というのが印象的な内容でした。

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2023年12月02日

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文章を書くことにカジュアルに手を貸してくれる一冊。
近藤勝重さんは、学生との触れ合いの場数の多さと、新聞社で鍛えられた言葉に対する感性とその組立てはラジオの中で感じていました。
新書の分量で、気楽に要領良く、自分の文章の悪癖を修正できそう。

〜〜はたして、この文章はこの本を読んだ効果が出ていると言えるのだろうか?

えへん。これからです。学ばせていただき、身につけさせていただきます。
近藤さんからのアドバイスは無駄にしませんよ。

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2019年03月10日

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・描写力を上げるには、人と物をうまく取り入れる
・原稿が行き詰った時は、最初から読みなおし文章の流れに乗っかる。または、散歩
・現在→過去→未来の順で書いていく
・「思う」「考える」「感じる」を使わない
・なくても意味の通じる「私」は取る

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2018年11月04日

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読み終わって早速のレビューですが、もうすでに本書の内容を意識してしまい、キーを打つ手がもたついています。
それだけわかりやすく、また、実践してみたくなる本です。
筆者の言葉にもあった「共感と共鳴」が、一冊を通して続きました。
文章を書くという行為そのものの意味も考えさせてくれる、やさしくもディープな一冊です。

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2014年09月09日

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全体的に平易な文で、例が多く書かれていたため読みやすかった。
どの章も参考になるのだが、個人的にはもう少しばかり書き出しと締めの書き方を書いてくれたら嬉しかった。
また、課題がいちいち深いものだったため、練習には良かったが、とても時間を食ってしまった。

とったメモを、文を書くときの参考にさせていただきます。

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2014年07月03日

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タイトル通りの本。

著者の所感 → 問題 → 回答例
のパターンで文章の書き方を練習する。
何を書くか?から始まり、文章の推敲についてまで説明されている。

ノウハウ本は繰り返し読む事で成長する。私もこれからもう一度読み返します。

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2013年07月27日

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文章を書く機会が増えてきたが、なかなか書くことができません。
そんな悩みに、質問形式でわかりやすく答えてくれる一冊です。

「何を書けばいいのか」の問いに対して、「記憶の描写」など、具体的に解説しています。
「思う」「考える」「感じる」を使わない文章を書くことは、文章力が上達しそうです。
これからの文章を書く機会に、実践していきたいです。

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2013年03月10日

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書くことが思いつかないと言うよりは、思うことを書いてしまって、
それを自分が読んだ時の違和感をどう直して良いかが分からない。
どう思ったのかを書くとか、伝わりやすい文章はどこが違うのか、
ということについて具体的に理解できた。

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2012年04月30日

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【気付き】心に残る文章のコツは「感情」にある。
エピソードのように自分が「体験」したことが人の耳を引き付ける。また、物に込められた「想い」が伝わった時、人の心を揺さぶる強さを持つ。大切なことはうまく書くことより、どんな「気持ち」を伝えたいかだ。

【感想】
文章を上達させる訓練が、そのまま自分で考える訓練にもなっている。面白い話、さみしい話、それらを読みつつ自分の言葉を引き出していく。なかなか面白い。

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2012年04月25日

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大学時代 文章表現法 手紙の書き方 →実用的
社会人 作家の文章教室(入門) →作家の表現論、抽象的
本書 ジャーナリスト、文筆家 実践的 こういう本を待っていた。

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2012年04月08日

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主に学生たちからの質問に答える形式で
書くことについて学べます。

・説明はいらない描写する
・経験したことは書ける
・とにかく細部を見ていく
・比喩やオノマトペは通説にとらわれず見たまま聞こえたままを書く
・なるべく簡単な言葉にする

などなどの具体的なテクニックが回答とともに
受け取れます。内容が濃いめでスピーディなので結局どうするんだっけ?に陥りそうです。購入して読み返すか、メモをとりながらで読むことをお勧めします!

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2023年12月29日

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ネタバレ

 4つの内容構成です。①記憶の描写: 全体・部分・細部、観察力 ②伝わる文章: 共感、五感、比喩、人・物・自然 ③書く手順: 箇条書き、メモ、起承転結、現在・過去・未来 ④推敲: もう一人の自分の目で。

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2023年06月07日

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作文などの課題で「何をどう書いていけばいいか分からない」「書き方が分からない」と悩んでしまう人にヒントを与えてくれる本。
分かりやすい説明なのだけれど、数学のように明確な順序や答えがあるものではないので、感覚として捉えていかなければならないところもある。
けれども具体例が豊富で、「なるほど、そういうことか」と納得できた。すぐに実践できそう。
同時に、言葉というものは繊細で、乱暴に扱っては正しく伝わらないことがあるということも学べる。

「思う」「考える」や「共感」「共鳴」のニュアンスの違いについても面白かった。

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2020年12月25日

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良い文章とは、読み手に伝わる表現で独自の世界を作り上げるコト。
文章の書き方、考え方、表現方法について網羅されています。

他の文章の本とは一風変わった作りで、小説家など、本格的に文章と向き合うような姿勢の人間を志そうとしている人の入門書としても最適だなと思いました。

自分が見たもの聞いたものを、相手にどう伝えるか。
そんな「目的意識」をはっきり持つことの重要性と具体的なhowto随所にちりばめられていて、一緒に例文を作りながら勉強できる構成が気に入りました。

先ほど小説家の入門書に最適と書きましたが、手紙やブログなどを書く人の表現上達にも役立つ本なので、そういった方にもおすすめします。
ただし、実用書のようにテンポが単調なので読み物として読むには少々退屈さも感じるかもしれません。

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2020年05月01日

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著者の文章を書くためのテクニックが素晴らしかった

ただそれ以上に引用されている文章が美しい
言葉の可能性を感じさせる一冊だった

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2020年03月11日

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文章の書き方全般に触れられているが、「書くことが思いつかない人のため」と言われると物足りないか。が、日々の日記にも意識しながら書くようにしようと思わせた、、

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2018年10月14日

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ネタバレ

 いい文章=「独自の内容」+「伝わる表現」感想だって、既成概念にとらわれたものよりも、独自の視点から見たものの方が、読む人の興味を引くでしょうし、それが伝わるように表わされていたら素晴らしいですよね。

 おそらく2年ほど前に読み終わっていたのに、感想・レビューを登録していなかった…著者の近藤勝重さんは、毎日新聞の論説委員、サンデー毎日と毎日新聞夕刊の編集長を歴任された方。「いい文章とは?内容があるということ、その内容が的確に表現されていること。体験こそが文章の最も大きな源泉、作文というのは、記憶化された自分自身を言葉にする作業。」と書くことを思いつくところから表現する技術までが克明に書かれている。そのため、読んで満足というよりも、要点をノートにとりながら読んだ方が良い、まるで教科書のような内容だった。

 私は、ついつい難しい言葉を(調べてまで)使おうとしてしまいますが、近藤勝重さんは、「文章はやさしい、普通のことばを使うのが一番です。それが一番読みやすく、伝わる文章なのですね。」と書かれています。そうなんです。背伸びして、自分の知性を感じさせるのが目的ではなく、何かを伝えるために書いているんですものね(^^ゞ

 「文章を書くというのは結局のところ人間とは、生きるとは、そして人生とは、と考えつつ、日々のよしなごとを書いて、それらの答えに少しでも近づいていくこと…」という言葉は、文章を書く前に身構えてしまいがちな私たちの方の力を抜いてくれる…

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2017年04月09日

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学生が書く作文寄りの文章術の本。描写的な文章を書くことに重点をおいているので、読み手を惹きつける文章を書くときには参考になるかも。

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2017年02月27日

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作文のテーマ選定、表現方法、文法等、文章を書くための基本的なノウハウがつまっています。学生から多く寄せられた質問を元に書かれていますが、社会人にとっても新しい発見や役立つノウハウがたくさんありました。
また単に質問の回答解説をするだけではなく、それぞれの章で設問があり、実践できる点が良かったです。しかし、設問が難しい割には解説があっさりしすぎていて、理解できるようなできないような、すっきりしないものもありました。

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2016年07月24日

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学生の質問や文章例を多用し、ドリルを取り入れて、
文章を書きながら学ぶようにされた一冊。

内容としてはなかなか良いが、
著者の言いたいことがよくわからない。

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2015年05月30日

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FB、blog等文章を人にさらす事が多くなってきた。出来れば、読む人に面白いねと思われる文章作りをしていきたい。この本を読むことで速効性のあるアドバイスと言うのは難しいが、文章に気を使ってみようと言う気持ちにはなる。

・作文を作る時は題材に対し「思う」のではなく「思い出す」
・心情吐露や説明はいらない。描写が大切だ。大切な場面で、かつ描写できるのに説明で簡単にすませるのは良くない。
・作文を作る前にメモ書きを作れ、起承転結
・「思う」「考える」「感じる」を使わないで文を作る→客観的になる

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2014年02月04日

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著者は毎日新聞の専門編集委員でコラムニスト。記憶を描写する、という文章の書き方の根本的な方法論に関心を持った。

・思うことより思い出すことを書く。思いを感じたできごとを細かく描写して、読んだ人に胸中を察してもらう。
・描写だけでは伝わらない由来や経過、事のあらましなどは説明して補う。
・文章を現在、過去、未来で構成する。
・説教の効果は、その長さと反比例する(河合隼雄)

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2018年10月31日

Posted by ブクログ

作文を書く上で困ることをテーマに大学院生と中学3年生からとったアンケート結果をもとにQ&Aで文章作法を学ぶ。驚いたのは大学院生と中学3年生の疑問点がほぼかぶっていること。著者曰く日本の教育課程では文章作法の時間がないからとのこと。確かに。しかも自分のような大人でさえ結構悩みがかぶっており、これはさすがに恥じ入るばかり。理論だけでなく秀逸な引用がふんだんに盛り込まれており理解を大いに助けた。引用の中には涙腺を刺激するものさえあり、勉強になるうえ感動までさせてもらった。

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2012年08月21日

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独自の内容+伝わる文章表現とは?完璧な正解はないが、著者自らの経験とノウハウ、そして、学生に教えながら試行錯誤して編み出したノウハウが、ここに凝縮されている。

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2012年04月14日

Posted by ブクログ

だいたい学校で習っていることを書いている感じで、復習がてら楽しく読めた。例題は、難しすぎたり易しすぎたり、バランスが緩慢…。でも、これをテキストに勉強会を開いたりするのは良いと思う。

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2012年04月09日

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