【感想・ネタバレ】書くことが思いつかない人のための文章教室のレビュー

あらすじ

「文章を書く」とは、長い間の記憶から体験を引き出して描写することだ。自分にはそんな特別な経験はないと考える人でも、うまい引き出し方さえわかれば書ける。また、伝わる文章にしたいなら、くどくどと説明してはいけない。とにかく描写せよ。細部に目をこらして書けば、真に迫る。たとえばさびしい気持ちなら、「さびしい」と書くな。さびしさを表わす「物」を描写してそれを伝えよ――ベテラン記者で名コラムニストの著者が、ありきたりにならない表現法から、書く前の構成メモ術まですぐ使えるコツをやさしく伝授。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 4つの内容構成です。①記憶の描写: 全体・部分・細部、観察力 ②伝わる文章: 共感、五感、比喩、人・物・自然 ③書く手順: 箇条書き、メモ、起承転結、現在・過去・未来 ④推敲: もう一人の自分の目で。

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2023年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 いい文章=「独自の内容」+「伝わる表現」感想だって、既成概念にとらわれたものよりも、独自の視点から見たものの方が、読む人の興味を引くでしょうし、それが伝わるように表わされていたら素晴らしいですよね。

 おそらく2年ほど前に読み終わっていたのに、感想・レビューを登録していなかった…著者の近藤勝重さんは、毎日新聞の論説委員、サンデー毎日と毎日新聞夕刊の編集長を歴任された方。「いい文章とは?内容があるということ、その内容が的確に表現されていること。体験こそが文章の最も大きな源泉、作文というのは、記憶化された自分自身を言葉にする作業。」と書くことを思いつくところから表現する技術までが克明に書かれている。そのため、読んで満足というよりも、要点をノートにとりながら読んだ方が良い、まるで教科書のような内容だった。

 私は、ついつい難しい言葉を(調べてまで)使おうとしてしまいますが、近藤勝重さんは、「文章はやさしい、普通のことばを使うのが一番です。それが一番読みやすく、伝わる文章なのですね。」と書かれています。そうなんです。背伸びして、自分の知性を感じさせるのが目的ではなく、何かを伝えるために書いているんですものね(^^ゞ

 「文章を書くというのは結局のところ人間とは、生きるとは、そして人生とは、と考えつつ、日々のよしなごとを書いて、それらの答えに少しでも近づいていくこと…」という言葉は、文章を書く前に身構えてしまいがちな私たちの方の力を抜いてくれる…

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2017年04月09日

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