菰野江名のレビュー一覧

  • まどろみの星たち

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    《保育・教育の場は、親子を生かす場所》

    SNSで見掛けて気になっていた作品。

    舞台は夜間保育園。日々懸命に生きる親子と、見守り寄り添う保育士たちの物語。

    夜間保育園とは保護者が仕事などで夜に子どもをみられないとき、夕方〜夜間に代わりに保育を行う施設のこと。
    実際に都内に一箇所だけあるみたいですね。

    様々な事情からまだまだ働くことが現実的ではない日々を送っている私ですが、そんな私が読んでも胸にグッときた。

    本作では保育士の文乃先生が子どもだけでなく、保護者に寄り添う姿がとても印象的だったし、保育士も保護者も完璧な人間として描かれていないところが好感を持てた。

    保護者で一番印象的だった

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    2026年08月26日
  • まどろみの星たち

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    昼夜逆転体質が原因で勤務していた保育園を辞職、その後24時間認可保育園で働き始めた保育士文乃。文乃は積極的に深夜勤務に取り組む。ほしの子は深夜保育対象の子どもたちのことだ。夜泣きが止まない子、父親と母親の育児への捉え方が噛み合っていないままの親子、お迎えに来なかった母親、そして文乃自身の父に対する思い、見守り続けてくれた杏子さんとの関係。
    子ども自身より、親の子供への関わり、もしくは親と社会との関わりが描かれる。子どもファーストではなく大人ファーストで良い。保育園は大人が働くために利用するところ。つづきの保育園の園長のスタンスがこの物語のベースにある。
    当事者でなければ日常的に触れることはまず

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    2026年08月24日
  • まどろみの星たち

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    「ドキュメント72時間」でも舞台になっていて、存在は知っていた夜間保育園。この作品を通して様々な立場から夜間保育園に光を当てることで、その解像度がぐっと上がった。認可外の存在を知られたのも良かった。「つづきの」の精神が様々な場所に宿りますように。

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    2026年08月23日
  • まどろみの星たち

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    ネタバレ

    夜間保育園を舞台に、そこで働く保育士と、さまざまな事情を抱えた親子を描いた物語。

    読み終えて残ったのは、物事の表と裏をずっと見せられていた、という感覚だった。一つの出来事ですべてが解決するわけではなく、少し良くなることと、それでも変わらない現実が同時に描かれている。

    簡単には割り切れない子育ての現実を描いた作品だった。

    自分が夜間保育を利用する姿は想像しにくい。それでも、本当に追い詰められ、ほかに頼れる場所がないときの選択肢が存在すると知ることは、親の心の安定にもつながるのかもしれない。

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    2026年08月19日
  • まどろみの星たち

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    子供持っていて保育園に預けている立場からするとかなりささる内容だった

    早く迎えに行って抱っこしてあげたいと思う

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    2026年08月14日
  • まどろみの星たち

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    主人公がどんな思いで、保育士として子どもたちや保護者たちと向きあっているのか、園長先生はどんな思いで夜間保育園を立ち上げたのか読んでいくうちにわかってくる。「つづきの保育園」という名前の意味、温かい気持ちにさせてくれた物語だった。

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    2026年08月11日
  • さいわい住むと人のいう

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    2人の姉妹のお話。こんな豪邸でなぜ亡くなってしまったのか。1人の男性が2人に出会うことで物語が始まります。読み進めていくと、2人の姉妹の生き方について考えさせられます。なんだか孤独に見えてきたり、、でも2人にとっては幸せだったり、、。いろいろ考えちゃいました。

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    2026年06月29日
  • つぎはぐ、さんかく

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    あまり多くを語らない主人公の目線で進んでいく。謎が多くてもどかしいけど読んでいくうちに少しずつ明らかに。周りの人に恵まれたね。幸せになってほしい。

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    2026年03月15日
  • さいわい住むと人のいう

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    豪邸に住む、高齢な姉妹。何不自由ない暮らしをその齢まで続けてきたのかと思いきや。。

    姉妹の一生を20年ごとに振り返っています。千絵の章では、姉妹の強さや優しさがよく伝わってきて、なぜここまで皆に慕われているのかが垣間見えます。

    その強さや優しさがどんな風に形成されてきたかが、読み進めるにつれわかってきます。恵まれた環境とは言えない中で必死にもがき、どうにか自分なりの信念や幸せを見いだしていく。

    姉妹に課された究極の選択には絶句しました。昔だったら、けっこうあり得る話だったんだろうと納得できるくらいなのが、リアルで残酷でした。私だったらどうしたのだろうと考えました。どうにか姉妹に押し付けて

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    2026年01月18日
  • さいわい住むと人のいう

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    2024年をスタートに、その後20年ずつ3回遡りながら進められる二人の姉妹の物語です。最初に結果が有って、その原因が少しづつ明らかになって行くミステリー的手法。「まだ若い作家さんがこのようなテクニックに頼るのは如何なものか」と思いながら読み進めて居ました。その位、序盤はあまり見るべきところが無い。
    ところが終盤、姉妹の心理的葛藤が描かれ始めたところから、グッと締まってきます。自分の為に妹を犠牲にした姉と、意外にもその生活に安逸を見出した妹、という表層から一歩踏み込めば、"妹の為"という隠れ蓑の下で結局は自分の希望を追い求めた姉。そしてさらにその裏には・・・・そんな葛藤が見事

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    2025年12月20日
  • さいわい住むと人のいう

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    戦争孤児の姉妹の物語。
    厳格な姉と素直な妹。時代が違えば屈託のない人生が送れたであろう二人。でも、苦労の多い人生が幸せではなかった、とは言い難く。厳しい生活ゆえに得られた幸せというものが丁寧に描かれており、じわじわと胸に迫ってくる。現代でもDVに苦しむ女性を描き、時代が変わっても女性を取り巻く困難に目を向けている。しかし、作中の人物に語らせているように、フェミニスト的な視点ではなく、不当な扱いを受けている人がいることが許せない。という根源的な感情から物語が出発している。そして最後にはかっこいい生き様だった、と二人の生き方を肯定しており、読後感もよい。
    時間の切り取りも上手く、読み応えのある作品

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    2025年11月26日
  • さいわい住むと人のいう

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    2人姉妹の人生に寄り添った物語。

    桐子さんと百合子さんは、お互い相手のしあわせを願いながらも、きちんと自分の人生を生きていたと思う。
    自分が生きている日常は、自分で気づいていないだけで、ちょっとしたしあわせの積み重ねで成り立っているのかもしれない。

    青葉くんととこんな繋がりがあったんだと、とても気持ちが暖かくなった。

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    2025年10月10日
  • さいわい住むと人のいう

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    豪邸で静かに暮らし、同じ時期に亡くなったふたりの高齢女性。
    幼い頃は戦争孤児として辛い生活を送った姉妹でもありました。その体験が、姉の幸せを頑なにして、妹は姉の頑なさが枷でもあり励みでもあり。
    それぞれの「幸せのかたち」を描く優しい物語です。

    さいわい住むと人のいう―空の彼方ではなく、積み重ねてきた日々の足元にこそ幸せはあったのだと、静かに気づきます。

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    2025年09月06日
  • さいわい住むと人のいう

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    読み終わって
    なるほどそういう作品構造なのか‥時系列で話が進まなくてもより物語が立体的に構成されていて感心した。確かに人生まっすぐな時の流れで生活してるけれど、頭の中では、あっあの時のはこれか?とかいまさらながらあのことはどういう意味だったのだろうと、時間が過去と現在、未来、行ったりきたりしながら思考しつつ生きている。顔、性格、しぐさ、生活習慣全てに過去と本人が願う未来が錯綜し現れてる。浮遊する時間を楽しめる作品でもあった。

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    2025年08月28日
  • さいわい住むと人のいう

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    初めての作家さんです。

    淡々と進んでいく日常の中で
    大きなお屋敷に住む二人の女性
    桐子さんと百合子さん姉妹の一生のお話です。
    二人は
    3歳と1歳で戦争孤児になり、
    親戚や知り合いの方々の家を転々としながら、いつか二人の家を持とう。それを目標に頑張って日々を生きていました。
    その夢を叶える背景には
    二人それぞれの人生模様もいろいろあり、いろいろな葛藤がありながらもお互いを思いやり、貫いていく信念があり、
    それぞれの形を作っていく。

    なんだか、人物像も周りの景色も素敵なお屋敷の様子も、
    ドラマや映画のワンシーンを見ているかのような、そんな気持ちに何度もなりながら読んでいました。
    私は、戦争は知

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    2025年08月20日
  • さいわい住むと人のいう

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    幼い頃戦争で両親を失い、親戚の間を転々とした姉妹がいつか一緒に住むことを夢見た終の棲家。

    姉は教師となり、妹は世話になった親戚の精神薄弱な息子の妻となり20年間を別々に過ごす。
    長女であることを強いられた姉は、妹との約束を果たすべくひたすら働きひたすら蓄財に励む。
    一方の妹は障害を抱える夫との生活に小さな幸せを見出す。

    妹の夫が死に、還暦を過ぎて姉が建てた夢の一軒家に同居する二人。
    全く別の人生を送ってきた二人にとって同居が本当に幸せなのか、との問いは切実だった。
    同居した20年間に、姉を頼ってくる人々に妹は姉の教師としての人生を想い、姉を支え日々の家事をこなす妹に姉は主婦としての妹の人生

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    2025年08月01日
  • さいわい住むと人のいう

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    桐子と百合子の過去を遡っていった先には、戦争孤児として寄り添りあいながら、何軒もの親戚の家を居候して生き続けた姉妹の姿があった。孤児であるが故に意図しない形での結婚を強いられた百合子が夫であり知的障害者の洋次に慈愛の気持ちを持つようになっていく一方、桐子は、勤勉に教職に励み豪邸を建てるまでになるが、気持ちは百合子を背負って戦火を彷徨っていたのかもしれない。戦後復興を果たしていく日本社会の構図の変遷の中、2人の心の変遷も対照的だった。戦後の変遷を生き切った2人は晩年、DVなど今の日本社会下で喘ぐ人達を救う。

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    2025年07月29日
  • つぎはぐ、さんかく

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    ネタバレ

    喫茶ドードーみたいなほっこり系かと思って読み始めたら、割とヘビーな内容でびっくり。
    個人的に、ハワイに迎えに行った優子が、自分の言葉を訳させる形でヒロの言いたいことを言わせている場面がジーンときました。
    アロワナの空腹も、よかった。お腹が減るのって安心した時なんだなぁ。

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    2025年06月15日
  • つぎはぐ、さんかく

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    惣菜屋「△」を営む三兄弟、末っ子さんが中学卒業後は家を出ると言い出すが、彼彼女らにはそれぞれ抱える過去があった、、、というお話。

    はじめどういう関係性なのかがわからず、物語が進むにつれ明らかになっていく展開。少し寂しいお話でもあった。

    中盤までの家族のあれこれから一転、(意味がないわけではないが)場面変更したあたりで間延びというか冗長というか、を感じてしまったかと。

    3人以外の周囲の人物とも、変に崩れない関係性、はよかったと思います。

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    2025年06月06日
  • つぎはぐ、さんかく

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    3.5くらい。
    冒頭から料理の描写が素晴らしくてお腹が空いてくる。人物描写の表現も素敵。
    内容も面白いが、キャラがたっているわりに特にキーポイントというわけでもない、単なる良い人の花井や優子が少し違和感があった。
    今後の3人も見守りたいし、2人ももっと掘り下げてほしい。

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    2025年06月02日