菰野江名のレビュー一覧
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ネタバレここは夜間保育園__。
「諦めないで。大丈夫。代わりに私たち保育士がいるんですよ」
「夜間保育園」とは知っていますか?
夜間保育園とは、夜に働く人のための保育園。
(ex)外国から来た人、飲食、医療従事者、シングルの親、夜の仕事
私は、子育て経験もないので、本作で、初めて夜間保育園を知りました。
本作は、24時間体制の保育園で夜間保育士として働く文乃が主人公として描かれている。
実際、保護者や子どもなどの問題はたくさんあり、厳しい現実の描写もあった。
かなり細かい描写があって、これは取材の賜物だなと圧巻されました。
本作は、連作短編集で読みやすい作品です!
最後の章 「ほし組 内 -
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老齢の姉妹の人生を20年ずつ振り返って進む物語。
誰だって幸せになっていいはずなのに、どうしてそれを求めるのがこんなに難しいんだと、もどかしく苦しく感じながら読み進めた。
お互いを思いやりながらも、だんだんとすれ違ってしまう。
どちらも間違ってないのにどうしてゴールが違ってしまうのか。
いつの間にか2人の夢は1人の夢になっていた。
それがどうしようもなく切なかった。
けど、切ないけれど、悲しいことなのかな?
月日の流れとともに考え方や矜持、過去の捉え方などは変わるもの。
その時その時を2人は2人なりに一生懸命生きて、なりたかった自分を手の入れたんだと思う。
最後の章で笑い合う登場人物たちに -
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Posted by ブクログ
御殿のような大きな家の庭に立つ二人の女性が、暖かな春の陽射しの中、満開の桜を見上げている。
これは一瞬で目を奪われた表紙に描かれているイラスト。
二人の女性は香坂桐子と百合子、高齢の姉妹だ。
姉の桐子は元教師らしく厳しさがあり、妹の百合子は柔和でお茶目な雰囲気がある。
この見た目も性格も違う姉妹は、いったいどんな人生を歩んできたのだろう。
二〇二四年の初夏、二人の姉妹がこの御殿で同時に亡くなる場面から物語は始まり、時を遡って姉妹の過去が描かれていく。
戦後という時代背景もあり、辛く厳しい人生ではあるけれど、幸せになることを夢見て…
同じ夢を見ていた桐子と百合子はそれぞれの人生を歩 -
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全然存じ上げなかった作家さんでしたが、可愛い表紙に惹かれて♡
地域福祉課に赴任してきた青年の青葉が この人には会っておくといいと紹介されたのは豪邸に住む、老齢の桐子と百合子姉妹だった。
来た事なんかないはずなのに なんとなくこの豪邸に懐かしさを覚える青葉。
そんな出会いの後すぐ、桐子と百合子が2人揃って同じ日に亡くなっているのが見つかった。
え?ミステリー?と思ったけど、そうではなかった。
戦争孤児であった2人の人生を20年毎に 遡って紐解いていく物語。
夢を追いかけて飛び出し、人の幸せのお手伝いばかりして生きてきた姉、決められた道でささやかな幸せを見つけ生きてきた妹。
淡々と穏やかに -
Posted by ブクログ
戦争孤児で親戚中を転々とし、ひっそりと力を合わせてきた姉妹。
世話をしてもらった家の障がいのある次男との結婚を促される姉、だがその代わりに妹が結婚することに
姉は身代わりになった妹とその不幸から逃れる為に教師として自立しお金を貯めて理想の家を建てる事を目標とする。
可哀想に思っていた妹は実は夫との生活の中で幸せも見出せるようになると、理想の家の為に走り続ける姉と歪みが…
不遇な子供時代を取り戻す事が目的だった理想の家、と姉妹、その姉妹を取り巻く人々。
それぞれにみんなが幸せになる事を目指し、思いを寄せて、妹の百合子の作るいなり寿司も良い味が出ていると感じた。
姉の桐子、妹の百合子、タイプは違う -
Posted by ブクログ
2024年、豪邸に住む老姉妹。2人の死から物語は始まる。そこから20年、更に20年、又20年、と時代は遡り、姉妹の歴史が明かされる。幼い頃の数年の記憶や経験はその後の人生にかなりの影響を与えるんだなぁと、自分自身を振り返っても共感するところが多かった。けど、例え苦しい時代を共に過ごした姉妹であっても、人生はそれぞれ。環境や生き方が異なってしまえば、価値観も変化してくる。それでも姉妹それぞれがお互いを大切に思いながら、自分自身の幸せを模索していく。姉妹がお互いを思う気持ち、姉妹だからこそ言えない言葉、気持ち。姉という責任、妹という役割。あぁ、もどかしい。
ご縁のあった親子が絡んで、とても興味深く -
Posted by ブクログ
ネタバレすごいな。ファンシーな表紙、ミステリアスなあらすじから想像した何倍も重たかった。飛行機の中で暇つぶしに読んでたんだけど、もう中盤から数ページに1回涙が出てしまって全然進められなかったし。笑
運命なんてクソ喰らえ、絶対この生き様を変えて高めて反撃してやる、と思い続けた姉/それもまた運命、巡り巡った気持ちと共に生きていくことを選んだ妹、でもどっちにも変わらず愛があり続けたんだと思うだけで胸がいっぱいになった。その糸がまた人を救って、誰かの運命を変えたり助けたりしたことも含めて、素晴らしい人間賛歌だと思った。
飛行機と電車乗り継いで行った旅先の温泉に入ったあと、涼しい風にあたりながら地元のお店に