菰野江名のレビュー一覧

  • さいわい住むと人のいう

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    初めての作家さんです。

    淡々と進んでいく日常の中で
    大きなお屋敷に住む二人の女性
    桐子さんと百合子さん姉妹の一生のお話です。
    二人は
    3歳と1歳で戦争孤児になり、
    親戚や知り合いの方々の家を転々としながら、いつか二人の家を持とう。それを目標に頑張って日々を生きていました。
    その夢を叶える背景には
    二人それぞれの人生模様もいろいろあり、いろいろな葛藤がありながらもお互いを思いやり、貫いていく信念があり、
    それぞれの形を作っていく。

    なんだか、人物像も周りの景色も素敵なお屋敷の様子も、
    ドラマや映画のワンシーンを見ているかのような、そんな気持ちに何度もなりながら読んでいました。
    私は、戦争は知

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    2025年08月20日
  • さいわい住むと人のいう

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    幼い頃戦争で両親を失い、親戚の間を転々とした姉妹がいつか一緒に住むことを夢見た終の棲家。

    姉は教師となり、妹は世話になった親戚の精神薄弱な息子の妻となり20年間を別々に過ごす。
    長女であることを強いられた姉は、妹との約束を果たすべくひたすら働きひたすら蓄財に励む。
    一方の妹は障害を抱える夫との生活に小さな幸せを見出す。

    妹の夫が死に、還暦を過ぎて姉が建てた夢の一軒家に同居する二人。
    全く別の人生を送ってきた二人にとって同居が本当に幸せなのか、との問いは切実だった。
    同居した20年間に、姉を頼ってくる人々に妹は姉の教師としての人生を想い、姉を支え日々の家事をこなす妹に姉は主婦としての妹の人生

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    2025年08月01日
  • さいわい住むと人のいう

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    桐子と百合子の過去を遡っていった先には、戦争孤児として寄り添りあいながら、何軒もの親戚の家を居候して生き続けた姉妹の姿があった。孤児であるが故に意図しない形での結婚を強いられた百合子が夫であり知的障害者の洋次に慈愛の気持ちを持つようになっていく一方、桐子は、勤勉に教職に励み豪邸を建てるまでになるが、気持ちは百合子を背負って戦火を彷徨っていたのかもしれない。戦後復興を果たしていく日本社会の構図の変遷の中、2人の心の変遷も対照的だった。戦後の変遷を生き切った2人は晩年、DVなど今の日本社会下で喘ぐ人達を救う。

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    2025年07月29日
  • さいわい住むと人のいう

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    戦後間もなくからのふたりの姉妹の物語。
    大きなお屋敷に住む高齢のふたりの姉妹を市役所の職員の青年が挨拶に訪れたところから物語が始まる。
    この姉妹はどうやら二人きりだとはわかるが、なぜそうなったのか、彼女達の人生に何があったのか、登場人物の過去に坂戻って明らかにされていく。
    何とも遣り切れない事実が見えてくる。
    特に妹百合子の人生は、どう言っていいのかわからない。でも本人は結果として幸せな人生だったと悟る。
    そして姉の桐子の人生も壮絶だ。何か楽しいことはあってのだろうか、と心配になってくる。いつも背筋を伸ばして、誰からも後ろ指を差されないように必死で生きてきたように見える。
    この姉妹の行き着く先

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    2025年07月26日
  • さいわい住むと人のいう

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    ⭐︎4か5迷うところ。
    淡々としているので、圧倒的に面白いって感じではないけど、読みやすく情景が浮かびやすいので、登場人物に1番近い場所で見守っているような。

    幸せについて考えさせられる。
    置かれた場所で自分なりの幸せを見つけることも大事で、他人がどう思うかは関係ないなと思う。
    そして、自分がこれだ!って思ったら、すぐ行動できるようにしておきたいな、とも思った。

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    2025年07月10日
  • つぎはぐ、さんかく

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    ネタバレ

    喫茶ドードーみたいなほっこり系かと思って読み始めたら、割とヘビーな内容でびっくり。
    個人的に、ハワイに迎えに行った優子が、自分の言葉を訳させる形でヒロの言いたいことを言わせている場面がジーンときました。
    アロワナの空腹も、よかった。お腹が減るのって安心した時なんだなぁ。

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    2025年06月15日
  • つぎはぐ、さんかく

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    惣菜屋「△」を営む三兄弟、末っ子さんが中学卒業後は家を出ると言い出すが、彼彼女らにはそれぞれ抱える過去があった、、、というお話。

    はじめどういう関係性なのかがわからず、物語が進むにつれ明らかになっていく展開。少し寂しいお話でもあった。

    中盤までの家族のあれこれから一転、(意味がないわけではないが)場面変更したあたりで間延びというか冗長というか、を感じてしまったかと。

    3人以外の周囲の人物とも、変に崩れない関係性、はよかったと思います。

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    2025年06月06日
  • つぎはぐ、さんかく

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    3.5くらい。
    冒頭から料理の描写が素晴らしくてお腹が空いてくる。人物描写の表現も素敵。
    内容も面白いが、キャラがたっているわりに特にキーポイントというわけでもない、単なる良い人の花井や優子が少し違和感があった。
    今後の3人も見守りたいし、2人ももっと掘り下げてほしい。

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    2025年06月02日
  • つぎはぐ、さんかく

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    お気楽なグルメ小説かと思いきや割と重目でしたね…血の繋がらない家族の絆…複雑な生い立ち。

    最後は蒼の進路…と言うよりは家を一度出るって選択をキッカケにより一層絆が深まったってとこなんでしょうか…割と消化不良気味ですけど

    花井刑事と主人公のヒロは描き下ろしのラストを見ると最後匂わせが有りますが如何に。

    続刊で伏線を色々回収して欲しい所ですが、面白いのは間違い無いです

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    2025年05月25日
  • さいわい住むと人のいう

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    これは良作。「幸せに生きる」ことのなんと困難で、そして易しいことか。自分も、「間違いを許さないのではなく、どうしたら間違いじゃなくなるかを、一緒に考えてくれるような」存在になりたいな。

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    2025年04月27日
  • つぎはぐ、さんかく

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    おいしそうなご飯もたくさん出てきて、読んでいてお腹が空く。
    途中まで話を読んで、彼らの関係性がわかった時、タイトルの「つぎはぐ、さんかく」が腑に落ちた。確かに彼らの関係性は、普通の家庭を基準に考えたら少し異なるかもしれないけれど、私にとっては、紛れもなく彼らは本物の家族だなと思った。
    すごく素敵なお話だったけれど、終わり方が気になるところで終わってしまって、蒼の進路はどうなったのかな、晴太は今後どうなるのかな、ヒロはどう自分を確立していくのかな、ヒロと花井さんの関係性はどうなるのかな、△はどうなるのかなと様々な疑問が残ったまま終わってしまい、なんとなく不完全燃焼?な感じがしてしまった。読者の想

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    2025年04月25日
  • つぎはぐ、さんかく

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    頂き物。
    読みやすく面白かったです。デビュー作というのがびっくり。続編出せそうな終わり方。
    途中まで名前のせいで、主人公が男の三兄弟だと思って読んでた。こういうお食事小説良い〜。

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    2025年04月13日
  • つぎはぐ、さんかく

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    不器用ながらに3人で家族として暮らしていきたいっていうそれぞれの気持ちがとても丁寧に描かれていて読んでいて苦しくもなり…最後は風が吹いていったみたいにスッキリした終わりでよかった。それぞれが想い合っていて血のつながりなんて関係ないんだって思えるお話

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    2024年06月04日
  • つぎはぐ、さんかく

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    複雑な事情を抱えた三人、きょうだい三人でずっと一緒に暮らして行きたいと強く思う反面、自立しなければという気持ちとの葛藤が書かれている。三人を小さい頃から見守るお母さんのような優しい優子や気に掛けてくれる店の常連さんに見守られながら頑張っているヒロに感動した。

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    2024年02月05日
  • つぎはぐ、さんかく

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    なんとなくで読みはじめたら、あっという間に読み終わってた。
    読み終わった後で、帯を小川糸さんが書かれていることを知り、自分の直感が正しかったのだと思った。
    わたしの癒しの本がまた増えた。

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    2024年01月31日
  • つぎはぐ、さんかく

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    ちょっとわかったような、わからないような不思議な読後感。血縁の家族に恵まれなかった3人が強い絆で結ばれ、自分とは何か、家族とは何か、人生とは何かを、もがきながら探し続けているのかなと感じた。なにせ、中学生と二十代半ばの男女三人。直接的な血のつながりはないけれど、兄弟として身を寄せ合って生きてきた。三人の結びつきが強いがゆえに、その平穏な日常がいつ崩れ去ってしまうのかという怯え、緊張感が常に感じられる。家族って、毎日の生活を同じ空間ですごし、同じものを食べ、同じ部屋で眠り、思い出を積み重ねて出来上がってくるものだと思う。家族の愛情、思いやり、感情のぶつかり、いいことも悪いことも積み重ねて作り上げ

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    2023年12月04日
  • つぎはぐ、さんかく

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    ネタバレ

    きょうだい三人だけで暮らし、△を経営している。三人は複雑な事情を抱えている。

    これと、柔らかそうな表紙と文字をみて、児童書だと思っていたら、複雑な家族関係と中3弟の進路など、決して軽い話ではありませんでした。
    何か、為になったとか、心に響いたなどはありませんが、とにかく、花井さんとヒロのことがずっと気になって仕方ない。

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    2023年11月29日
  • つぎはぐ、さんかく

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    徐々に明らかになっていく歪さと成長の過程を丁寧に描写しつつ、食事などの要素も少し入っているので様々な見所があって面白かった。

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    2023年10月16日
  • つぎはぐ、さんかく

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     3人で肩を寄せあって生きるきょうだいの葛藤と決断を描いたヒューマンドラマ。全10話。ポプラ社小説新人賞受賞作。
              ◇
     街かどにある小さな惣菜屋。イートインコーナーがありコーヒーも飲めるこのお店を切り盛りするのは、24 歳のヒロという女性だ。コーヒーを点てたりヒロを手伝ったりするのが兄の晴太。2人には蒼という中学3年生の弟がいる。

     実は3人には血の繋がりはない。そしてヒロだけ姓が異なる。そんな3人が家族として肩を寄せ合うように暮らしている。それはまるで、別個の端切れをつぎはぎして1枚の布に仕上げたような家族だ。
     3人がそうなったのには複雑な理由があるのだが、今のままの

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    2023年06月18日
  • つぎはぐ、さんかく

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    関わり合うって難しい。ずっと変わらずにいたいって思いと、時間ハマってくれないという現実と、板挟みなのが人間なんだと改めて実感する作品。

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    2026年02月19日