菰野江名のレビュー一覧
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菰野江名さん、3作目。
今作の舞台は「つづきの保育園」私立の認可保育園です。夜間のお泊り保育もしている24時間体制の所です。
主人公は、この保育園に勤務する保育士・内海文乃・29歳の女性です。
彼女が子どもたちと関わり保育をしていくなかで保護者の事情、子供たちの頑張り、保育事情・子育て事情、保育士の頑張り、温かさと様々な事が描かれていました。
24時間体制で子どもを預かる「つづきの保育園」
子どものためではなくて保護者のための保育園
なるほどな〜、そうなんだな〜、と再認識しました。
保育現場で働いていらっしゃる保育士さん、様々なハプニングもあってご苦労されていると思います。でも、きっと、そんな時でも子どもたちを温かい目でみて、保護者のために頑張っていらっしゃるのだろうと、この作品を読んで知ることが出来ました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夜間でもやっている保育園があることを知らなかった。夜勤の仕事があるってことは、夜に子供を預けなきゃいけない親もいるという当たり前の事に気づけていなかった。
私も子供を保育園に預けているので、先生目線で、保護者ってこんな感じなんだ〜と思った。
認可外の保育園は、親にとっては準備するものとかの負担が少ないけど、場所によっては子供にとって良い環境ではなかったりするのか…。そして、保育料が高いのか!とか、考えてみればそうだよなと思うけど、改めてそんな場所があることを考えさせられた。
「保育園は子どものためではなく、働く親のための施設」みたいなところも、はっとさせられた。 -
Posted by ブクログ
ふたりの姉妹が、戦後親戚中をたらい回しにされながら、歯を食いしばって、時にはすれ違い、生きた物語。
香坂さんの姉妹は大きなお屋敷でふたりで住んでいる。桐子さんと百合子さん。桐子さんが元教師。青葉が香坂家を訪れて二週間後、二人の訃報を聞く。桐子さんは心筋症、百合子さんは脳卒中。
夫のDVに千絵は五歳の祐太郎を連れて家を出る。電車を降りる時、祐太郎がリュックを忘れた。香坂桐子が駅員と交渉してくれて、駅まで荷物が戻ってくることになった。そして家に来いと言う。明後日は土曜日だから、明日中に市役所に行って、住む場所の相談をしておいでと言われる。
桐子は社会科の歴史を担当している。祖母が長野に残したボロ屋を、貸別荘にリフォームして不動産投資することにした。百合と夫の洋次は夫の実家からのお手当で暮らしている。
今年は東京オリンピック。百合子は夫を作業所に送る。桐子と百合子は一歳と三歳で両親を亡くしてから、親戚をたらい回しにされていた。二人は家を持ちたかった。最初は桐子に洋次との縁談を持ちかけられたが、百合子が替わりに受けた。
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ヒロはひっこみじあんらしいのだが、客相手にモタモタ声が出せないのとかが、どうにも癇に触ってしまう。それも謎が解けるように最終的には理由がわかる。
ヒロはデリをやっている。兄の晴太が店員さんで、中学3年の蒼は学校に行く。キッチンさんかく。ヒロはお姉さん、蒼が弟。蒼は修学旅行にも高校にも行かないと言い出す。蒼は寮のある専門学校に行きたいらしい。
結局、蒼は修学旅行に行った。東京だ。3人は父の送ってくるお金で生活している。小さい時からずっと親はいない。今までに急に父に蒼を連れ去られたことがあった。修学旅行が終わった後、蒼はふらりと出ていき帰ってこなかった。
蒼はヒロの故郷のハワイに行っていたらしい。ヒロもハワイに行ってみることにした。 -
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老齢の姉妹の人生を20年ずつ振り返って進む物語。
誰だって幸せになっていいはずなのに、どうしてそれを求めるのがこんなに難しいんだと、もどかしく苦しく感じながら読み進めた。
お互いを思いやりながらも、だんだんとすれ違ってしまう。
どちらも間違ってないのにどうしてゴールが違ってしまうのか。
いつの間にか2人の夢は1人の夢になっていた。
それがどうしようもなく切なかった。
けど、切ないけれど、悲しいことなのかな?
月日の流れとともに考え方や矜持、過去の捉え方などは変わるもの。
その時その時を2人は2人なりに一生懸命生きて、なりたかった自分を手の入れたんだと思う。
最後の章で笑い合う登場人物たちにそれが込められてると思った。
どう見えるかはともかく、これが2人の2人なりの人生でどちらもハズレなんかではない。
自分の努力次第で未来は良くできると、限られた範囲ではあってもその中で自由を楽しみ、今ある幸せを享受する百合子は柔軟で素敵だし、
理想の幸せを享受するために、完璧な自由と居場所を手に入れるために、日々を闘うように自分らしくまっすぐに生きる桐子は強くかっこよかった。
幸せは決まった形じゃなくていい。
ずっと追い求めるものだって、そのかたちを変えていいし、そぐわなくなっても変えたくなければ変えなくたっていい。
『間違いを許さないのではなく、どうしたら間違いじゃなくなるかを考える』
懸命に柔軟に自分らしく生きる尊さが詰まった物語だった。