菰野江名のレビュー一覧

  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子供が苦手だ。
    そもそも、うっすらとすべての人間が苦手で、大の大人とのコミュニケーションでさえままならない私にとって、それ以上に予測不能な行動をする小さな存在なんてもってのほか、という感じである。学生時代に行った教育実習で、(数歳しか変わらない、そこそこ意思疎通できるはずの)高校生との数週間の関わりにさえ四苦八苦したことを今でも夢に見る。

    だからこそ、子供たち、そして彼らと関わる全ての人間は、この世で最も尊重されるべき存在であると思う。私がどんなに勉強しても、仕事ができるようになっても、けして立ち向かえなかったことと日々戦う人。そして、希望や未来そのもの。だから、小さな子供がいる先輩が急に休

    0
    2026年04月24日
  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    初めての、菰野江名さん。
    読書YouTuberさんオススメで、書評がとても良かったので買いました。

    主人公・文乃は公立保育園に働いてたが休職し、再就職先に選んだのが新宿にある24時間体制の保育園『つづきの保育園』に勤務することになる。
    そこで出会うパパ・ママたちは共働きや在日外国人、シングルマザー…と様々な事情を抱えている。子どもといっしょにたくさんの時間を過ごしたい。だけど一緒に過ごすだけだと生きていけない。だから働く。そんなジレンマを抱えながら仕事をしている彼らを見ると、時間にもお金にも余裕がない時代なんだなぁと悲しくなる。

    印象深い、成也くんのママ・真栄城さん。大切な人を亡くした状態

    0
    2026年04月23日
  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    いやぁ~〜良書。心があったかくなった。
    他の方の感想が素晴らしくて、残念ながら何も書けない…
    でも最近、シングルマザーや連れ子家庭など、自分の知らなかった家庭の方々と接することがあり、いろんな苦労されてる話しを聞いていたタイミングでの、偶然この本との出会いだったので、それには本当に驚いた。

    0
    2026年04月22日
  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    殺伐とした事件ばかりの今、本当に読めて良かった。
    そして、保育士さんのお仕事の大変さ、尊さに改めて感謝です
    つづきの保育園に通う子供達皆健気で愛おしい。読み終えた後再びカバーを見るとなんだかじんわり温かくなった。

    0
    2026年04月18日
  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    ある事情から夜に眠れなくなってしまい、休職していた保育士の文乃。昼夜逆転した生活リズムであれば眠れるようになり、東京新宿にある24 時間営業の「つづきの保育園」で働くことに。この保育園では、飲食業界、医療関係者、夜の仕事、シングル、深夜手当で生計を立てる外国人など、さまざまな事情から夜に働かなければならない親たちのために子どもを預かる、“夜間保育” を行っていた。

    デビュー作からずっと追い続けている菰野さん。1年間に1作品と出版される本は少ないけれど、確実に上達している(上から目線で申し訳ないけれど)気がするし、どんどん読み手心をくすぐる作品を出してくる。

    今回の舞台は24時間営業の認可保

    0
    2026年04月10日
  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    小さい子どものいる(もしくは育てた)親御さんに強くお勧めしたい。

    尊い日々だと理解していながら、感情任せに怒ってしまうことが続いて、後悔したり悩んだりしてた時にこの本に出会って、一晩で読み切った。

    多様な家庭の事情を色眼鏡で見ず、
    多角的に丁寧に掘り下げることで見えてくるあたらしい世界。
    親も子も、みんな生きるためにがむしゃらだ。
    第三者からの助言は、時に厳しくて、時にありがたい。



    「でもさ、大人は夜が素敵って知ってるじゃない。いずれ勝手に知るんだとしても、たまにはこっそり、子どもにこういう世界もあるよって教えてあげてもいいと思うのよね。夜って怖くないよとか、静かに過ごす時間の楽しさ

    0
    2026年04月10日
  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    ポプラ社新人賞の作品を読んでから注目していた菰野さんの新刊!!
    今回もとても良かったです涙

    主人公文乃が各章の預かりをする子どもの親とのやりとりがせつなかったです。
    最終章の文乃本人が実はつづきの保育園の出身だったとは、、、
    杏子さんとの関係も母子手帳をきっかけにもっとより良くなるとよいな、、、

    とても読みやすかったです!

    0
    2026年04月08日
  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここは夜間保育園__。
    「諦めないで。大丈夫。代わりに私たち保育士がいるんですよ」

    「夜間保育園」とは知っていますか?

    夜間保育園とは、夜に働く人のための保育園。
    (ex)外国から来た人、飲食、医療従事者、シングルの親、夜の仕事

    私は、子育て経験もないので、本作で、初めて夜間保育園を知りました。

    本作は、24時間体制の保育園で夜間保育士として働く文乃が主人公として描かれている。

    実際、保護者や子どもなどの問題はたくさんあり、厳しい現実の描写もあった。
    かなり細かい描写があって、これは取材の賜物だなと圧巻されました。

    本作は、連作短編集で読みやすい作品です!

    最後の章 「ほし組 内

    0
    2026年04月04日
  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    子供が保育園へ行く気持ち、働く親としての責任、優しい保育士さん。すべて一冊に凝縮されています。入園されている方はもちろん、子どもが産まれたばかりの方にもおすすめです。
    読みやすく、時に心に刺さるようなことばがあり必ず読んだ方の心に響く言葉があると思います。
    私はいま育児で悩んでいたので、うまくいかなくてもいいんだなと前向きな気持ちになりました。
    オススメです

    0
    2026年03月25日
  • まどろみの星たち

    Posted by ブクログ

    こんなに登場人物の心情や人物像をはっきりと思い浮かべながら読書をしたのはいつぶりだろう…
    実直さ、誠実さ、目には映らないし分からないけれど確かにそこにあるさまざまな気持ちの欠片が、すごく丁寧にそれでいてテンポ良く物語が描かれていた。
    小さな子供とその家庭、当事者にしか分かりえないこと等、昨今の社会問題にも触れられていて、それが主人公を通して紐解かれる展開が面白かった。この先私の心に深く残る作品のひとつだと思う。

    0
    2026年03月25日
  • さいわい住むと人のいう

    Posted by ブクログ

    これは2人の夢のお家だったんだ
    ただの豪邸じゃない
    2人の姉妹の時にすれ違いでも心が通じ合っている
    姉妹って素敵だなと感じた

    0
    2026年03月23日
  • さいわい住むと人のいう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いわゆる心の柔らかい部分に触れてくるような本だった。
    語り手が章ごとに入れ替わり全部で4人いるのかな。
    時代は60年前から現代の話まで。
    主に女性が共感する本だと思うけど、どの世代でもいけそう。
    30代の著者がどんな課題感をもって描き始めた本なのかな?前から気になってた本だけど、
    気軽に読み始めるのはNGだったかも。

    私に沁みてきたのは主人公たちに
    ぶつけられる思想や言葉が辛いよなってこと。
    例えば百合子の義母やご近所の田口さんの視線。
    ちゃっかり田口さんとは仲良くやっているから良いのかもだけど。

    0
    2026年03月21日
  • つぎはぐ、さんかく

    Posted by ブクログ

    2026の一月ですでにベストバイなのでは!?と思うような作品に出会えました。
    お惣菜屋さんを経営している仲良し3人家族のほんわか人情小説かと思いきや、3人とも意外な人間関係の繋がりで…?謎が気になってミステリーのようにグイグイと読ませてくれる作品でした。
    もちろんミステリーやサスペンスじゃないので人は死にませんし、なによりお惣菜のが美味しそうなのは間違いなし。
    きっとこの作者さんは、食事や、その支度、生活音に愛情持っている方なのかな、と思わせる文章が「読んでいる」のに「耳に心地よい」ように思えて実に素敵でした。次回作も楽しみです。

    0
    2026年02月28日
  • さいわい住むと人のいう

    Posted by ブクログ


    老齢の姉妹の人生を20年ずつ振り返って進む物語。
    誰だって幸せになっていいはずなのに、どうしてそれを求めるのがこんなに難しいんだと、もどかしく苦しく感じながら読み進めた。
    お互いを思いやりながらも、だんだんとすれ違ってしまう。
    どちらも間違ってないのにどうしてゴールが違ってしまうのか。

    いつの間にか2人の夢は1人の夢になっていた。
    それがどうしようもなく切なかった。
    けど、切ないけれど、悲しいことなのかな?
    月日の流れとともに考え方や矜持、過去の捉え方などは変わるもの。
    その時その時を2人は2人なりに一生懸命生きて、なりたかった自分を手の入れたんだと思う。
    最後の章で笑い合う登場人物たちに

    0
    2026年02月25日
  • さいわい住むと人のいう

    Posted by ブクログ

     強い人ってどんな人だろう。どんな側面でもいい、自分に対して、自由である自分を、見つけたいと思えた作品。

    0
    2026年02月19日
  • さいわい住むと人のいう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とっても良かった...
    押し付けられた結婚でも、しっかりと愛があった百合子さんと洋次さんに涙止まらない...
    孤独ではあれど、人を助け、人に頼られる桐子さんの生き方も素晴らしいし、お互い覚えていない頃にも千絵さんと重要な交流があった下りにも痺れたし、ずっと目に涙溜めながら読みました。
    素晴らしい物語をありがとう...

    0
    2026年02月08日
  • さいわい住むと人のいう

    Posted by ブクログ

    面白かった。時代をさかのぼって視点が変わって、二人の姉妹の人生とそれに関わった人生が少し交差して。お互いを支えるつもりで、がんじがらめになったのかな。親子ならそのうち子供は巣立つと思えるけど、姉妹だとなあ。あの時桐子が結婚していたら、また違う人生があったろうに。自力で暮らせる力を持てるまで、守ってくれる誰かがいないと、なんて心細いのか。でも千絵母子の人生を救ったのはあなたたちだよ。この人生もきっと悪く無かった。

    0
    2026年02月04日
  • さいわい住むと人のいう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ひっさびさに、表紙とタイトルに惹かれて。
    前情報なんて何も入れずに、作者の菰野さんという方も知らずに読んだ。
    とっても泣いた。
    すごく魅力的なキャラクターばかり。
    少しさみしいけれど、悲しくはない。不思議な話。
    素敵なお話を、ありがとうございました。

    0
    2026年01月25日
  • さいわい住むと人のいう

    Posted by ブクログ

    御殿のような大きな家の庭に立つ二人の女性が、暖かな春の陽射しの中、満開の桜を見上げている。

    これは一瞬で目を奪われた表紙に描かれているイラスト。

    二人の女性は香坂桐子と百合子、高齢の姉妹だ。
    姉の桐子は元教師らしく厳しさがあり、妹の百合子は柔和でお茶目な雰囲気がある。

    この見た目も性格も違う姉妹は、いったいどんな人生を歩んできたのだろう。



    二〇二四年の初夏、二人の姉妹がこの御殿で同時に亡くなる場面から物語は始まり、時を遡って姉妹の過去が描かれていく。
    戦後という時代背景もあり、辛く厳しい人生ではあるけれど、幸せになることを夢見て…

    同じ夢を見ていた桐子と百合子はそれぞれの人生を歩

    0
    2026年01月11日
  • さいわい住むと人のいう

    Posted by ブクログ

    全然存じ上げなかった作家さんでしたが、可愛い表紙に惹かれて♡

    地域福祉課に赴任してきた青年の青葉が この人には会っておくといいと紹介されたのは豪邸に住む、老齢の桐子と百合子姉妹だった。
    来た事なんかないはずなのに なんとなくこの豪邸に懐かしさを覚える青葉。
    そんな出会いの後すぐ、桐子と百合子が2人揃って同じ日に亡くなっているのが見つかった。

    え?ミステリー?と思ったけど、そうではなかった。
    戦争孤児であった2人の人生を20年毎に 遡って紐解いていく物語。
    夢を追いかけて飛び出し、人の幸せのお手伝いばかりして生きてきた姉、決められた道でささやかな幸せを見つけ生きてきた妹。
    淡々と穏やかに

    0
    2025年10月15日