菰野江名のレビュー一覧

  • つぎはぐ、さんかく

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    2026の一月ですでにベストバイなのでは!?と思うような作品に出会えました。
    お惣菜屋さんを経営している仲良し3人家族のほんわか人情小説かと思いきや、3人とも意外な人間関係の繋がりで…?謎が気になってミステリーのようにグイグイと読ませてくれる作品でした。
    もちろんミステリーやサスペンスじゃないので人は死にませんし、なによりお惣菜のが美味しそうなのは間違いなし。
    きっとこの作者さんは、食事や、その支度、生活音に愛情持っている方なのかな、と思わせる文章が「読んでいる」のに「耳に心地よい」ように思えて実に素敵でした。次回作も楽しみです。

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    2026年02月28日
  • さいわい住むと人のいう

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    老齢の姉妹の人生を20年ずつ振り返って進む物語。
    誰だって幸せになっていいはずなのに、どうしてそれを求めるのがこんなに難しいんだと、もどかしく苦しく感じながら読み進めた。
    お互いを思いやりながらも、だんだんとすれ違ってしまう。
    どちらも間違ってないのにどうしてゴールが違ってしまうのか。

    いつの間にか2人の夢は1人の夢になっていた。
    それがどうしようもなく切なかった。
    けど、切ないけれど、悲しいことなのかな?
    月日の流れとともに考え方や矜持、過去の捉え方などは変わるもの。
    その時その時を2人は2人なりに一生懸命生きて、なりたかった自分を手の入れたんだと思う。
    最後の章で笑い合う登場人物たちに

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    2026年02月25日
  • さいわい住むと人のいう

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     強い人ってどんな人だろう。どんな側面でもいい、自分に対して、自由である自分を、見つけたいと思えた作品。

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    2026年02月19日
  • さいわい住むと人のいう

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    ネタバレ

    とっても良かった...
    押し付けられた結婚でも、しっかりと愛があった百合子さんと洋次さんに涙止まらない...
    孤独ではあれど、人を助け、人に頼られる桐子さんの生き方も素晴らしいし、お互い覚えていない頃にも千絵さんと重要な交流があった下りにも痺れたし、ずっと目に涙溜めながら読みました。
    素晴らしい物語をありがとう...

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    2026年02月08日
  • さいわい住むと人のいう

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    面白かった。時代をさかのぼって視点が変わって、二人の姉妹の人生とそれに関わった人生が少し交差して。お互いを支えるつもりで、がんじがらめになったのかな。親子ならそのうち子供は巣立つと思えるけど、姉妹だとなあ。あの時桐子が結婚していたら、また違う人生があったろうに。自力で暮らせる力を持てるまで、守ってくれる誰かがいないと、なんて心細いのか。でも千絵母子の人生を救ったのはあなたたちだよ。この人生もきっと悪く無かった。

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    2026年02月04日
  • さいわい住むと人のいう

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    ネタバレ

    ひっさびさに、表紙とタイトルに惹かれて。
    前情報なんて何も入れずに、作者の菰野さんという方も知らずに読んだ。
    とっても泣いた。
    すごく魅力的なキャラクターばかり。
    少しさみしいけれど、悲しくはない。不思議な話。
    素敵なお話を、ありがとうございました。

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    2026年01月25日
  • さいわい住むと人のいう

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    御殿のような大きな家の庭に立つ二人の女性が、暖かな春の陽射しの中、満開の桜を見上げている。

    これは一瞬で目を奪われた表紙に描かれているイラスト。

    二人の女性は香坂桐子と百合子、高齢の姉妹だ。
    姉の桐子は元教師らしく厳しさがあり、妹の百合子は柔和でお茶目な雰囲気がある。

    この見た目も性格も違う姉妹は、いったいどんな人生を歩んできたのだろう。



    二〇二四年の初夏、二人の姉妹がこの御殿で同時に亡くなる場面から物語は始まり、時を遡って姉妹の過去が描かれていく。
    戦後という時代背景もあり、辛く厳しい人生ではあるけれど、幸せになることを夢見て…

    同じ夢を見ていた桐子と百合子はそれぞれの人生を歩

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    2026年01月11日
  • さいわい住むと人のいう

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    全然存じ上げなかった作家さんでしたが、可愛い表紙に惹かれて♡

    地域福祉課に赴任してきた青年の青葉が この人には会っておくといいと紹介されたのは豪邸に住む、老齢の桐子と百合子姉妹だった。
    来た事なんかないはずなのに なんとなくこの豪邸に懐かしさを覚える青葉。
    そんな出会いの後すぐ、桐子と百合子が2人揃って同じ日に亡くなっているのが見つかった。

    え?ミステリー?と思ったけど、そうではなかった。
    戦争孤児であった2人の人生を20年毎に 遡って紐解いていく物語。
    夢を追いかけて飛び出し、人の幸せのお手伝いばかりして生きてきた姉、決められた道でささやかな幸せを見つけ生きてきた妹。
    淡々と穏やかに

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    2025年10月15日
  • さいわい住むと人のいう

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    戦争孤児で親戚中を転々とし、ひっそりと力を合わせてきた姉妹。
    世話をしてもらった家の障がいのある次男との結婚を促される姉、だがその代わりに妹が結婚することに
    姉は身代わりになった妹とその不幸から逃れる為に教師として自立しお金を貯めて理想の家を建てる事を目標とする。
    可哀想に思っていた妹は実は夫との生活の中で幸せも見出せるようになると、理想の家の為に走り続ける姉と歪みが…
    不遇な子供時代を取り戻す事が目的だった理想の家、と姉妹、その姉妹を取り巻く人々。
    それぞれにみんなが幸せになる事を目指し、思いを寄せて、妹の百合子の作るいなり寿司も良い味が出ていると感じた。
    姉の桐子、妹の百合子、タイプは違う

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    2025年09月25日
  • さいわい住むと人のいう

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    2024年、豪邸に住む老姉妹。2人の死から物語は始まる。そこから20年、更に20年、又20年、と時代は遡り、姉妹の歴史が明かされる。幼い頃の数年の記憶や経験はその後の人生にかなりの影響を与えるんだなぁと、自分自身を振り返っても共感するところが多かった。けど、例え苦しい時代を共に過ごした姉妹であっても、人生はそれぞれ。環境や生き方が異なってしまえば、価値観も変化してくる。それでも姉妹それぞれがお互いを大切に思いながら、自分自身の幸せを模索していく。姉妹がお互いを思う気持ち、姉妹だからこそ言えない言葉、気持ち。姉という責任、妹という役割。あぁ、もどかしい。
    ご縁のあった親子が絡んで、とても興味深く

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    2025年09月15日
  • さいわい住むと人のいう

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    ネタバレ

    すごいな。ファンシーな表紙、ミステリアスなあらすじから想像した何倍も重たかった。飛行機の中で暇つぶしに読んでたんだけど、もう中盤から数ページに1回涙が出てしまって全然進められなかったし。笑

    運命なんてクソ喰らえ、絶対この生き様を変えて高めて反撃してやる、と思い続けた姉/それもまた運命、巡り巡った気持ちと共に生きていくことを選んだ妹、でもどっちにも変わらず愛があり続けたんだと思うだけで胸がいっぱいになった。その糸がまた人を救って、誰かの運命を変えたり助けたりしたことも含めて、素晴らしい人間賛歌だと思った。

    飛行機と電車乗り継いで行った旅先の温泉に入ったあと、涼しい風にあたりながら地元のお店に

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    2025年05月09日
  • さいわい住むと人のいう

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    読みやすい文体で、全体的に春の季節感が漂う心地よい空気感だった。

    自分自身と、人から見た自分と、身内から見た自分では、人格も行動の意味違ってて、それに人は付かないもんだよ、と前編を通してやんわりと断言された感じ。

    姉妹の想いは重なっていたのか、すれ違っていたのか。お互いを思いやり、同じ方向へ向かってはいたものの、その背景となる思考は想像できてなくて、でもできていないことも結局わからないままだったんじゃないかな、と、私は受け取った。

    作者が絶望を描きたかったのか、希望を残したかったのかわからないけど、状況だけがそこにあって、それをどちらと捉えるかは読者に委ねられている。
    読む人によって、視

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    2025年05月01日
  • つぎはぐ、さんかく

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    最近にしては珍しく一気読み。

    おにぎりの話じゃなかった。
    自分を自分として受け入れること。嫌だったことに向き合うのも、それを許すのも義務じゃなくて、自分が感じたままの気持ちを肯定するだけでいい。

    マァずっと優子ちゃんがいい人すぎて。本当に。なんか焦点当たって欲しいというか報われて欲しいというか。

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    2025年03月09日
  • つぎはぐ、さんかく

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    弁当やを営む3人の兄妹が主人公。3人でうまく家庭を回しているが、進路などでぶつかったり。ほのぼのだけど成長もあり、面白かった。

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    2024年02月13日
  • つぎはぐ、さんかく

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    人の優しさが溢れた作品。小さな時からつらい境遇でこうするしかなかった3人が、きちんと悲しさと向き合って自立していく様に胸が熱くなった。

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    2025年12月28日
  • つぎはぐ、さんかく

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    あまり多くを語らない主人公の目線で進んでいく。謎が多くてもどかしいけど読んでいくうちに少しずつ明らかに。周りの人に恵まれたね。幸せになってほしい。

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    2026年03月15日
  • さいわい住むと人のいう

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    豪邸に住む、高齢な姉妹。何不自由ない暮らしをその齢まで続けてきたのかと思いきや。。

    姉妹の一生を20年ごとに振り返っています。千絵の章では、姉妹の強さや優しさがよく伝わってきて、なぜここまで皆に慕われているのかが垣間見えます。

    その強さや優しさがどんな風に形成されてきたかが、読み進めるにつれわかってきます。恵まれた環境とは言えない中で必死にもがき、どうにか自分なりの信念や幸せを見いだしていく。

    姉妹に課された究極の選択には絶句しました。昔だったら、けっこうあり得る話だったんだろうと納得できるくらいなのが、リアルで残酷でした。私だったらどうしたのだろうと考えました。どうにか姉妹に押し付けて

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    2026年01月18日
  • さいわい住むと人のいう

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    2024年をスタートに、その後20年ずつ3回遡りながら進められる二人の姉妹の物語です。最初に結果が有って、その原因が少しづつ明らかになって行くミステリー的手法。「まだ若い作家さんがこのようなテクニックに頼るのは如何なものか」と思いながら読み進めて居ました。その位、序盤はあまり見るべきところが無い。
    ところが終盤、姉妹の心理的葛藤が描かれ始めたところから、グッと締まってきます。自分の為に妹を犠牲にした姉と、意外にもその生活に安逸を見出した妹、という表層から一歩踏み込めば、"妹の為"という隠れ蓑の下で結局は自分の希望を追い求めた姉。そしてさらにその裏には・・・・そんな葛藤が見事

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    2025年12月20日
  • さいわい住むと人のいう

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    戦争孤児の姉妹の物語。
    厳格な姉と素直な妹。時代が違えば屈託のない人生が送れたであろう二人。でも、苦労の多い人生が幸せではなかった、とは言い難く。厳しい生活ゆえに得られた幸せというものが丁寧に描かれており、じわじわと胸に迫ってくる。現代でもDVに苦しむ女性を描き、時代が変わっても女性を取り巻く困難に目を向けている。しかし、作中の人物に語らせているように、フェミニスト的な視点ではなく、不当な扱いを受けている人がいることが許せない。という根源的な感情から物語が出発している。そして最後にはかっこいい生き様だった、と二人の生き方を肯定しており、読後感もよい。
    時間の切り取りも上手く、読み応えのある作品

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    2025年11月26日
  • さいわい住むと人のいう

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    2人姉妹の人生に寄り添った物語。

    桐子さんと百合子さんは、お互い相手のしあわせを願いながらも、きちんと自分の人生を生きていたと思う。
    自分が生きている日常は、自分で気づいていないだけで、ちょっとしたしあわせの積み重ねで成り立っているのかもしれない。

    青葉くんととこんな繋がりがあったんだと、とても気持ちが暖かくなった。

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    2025年10月10日