あらすじ
ある事情から夜に眠れなくなってしまい、休職していた保育士の文乃。
昼夜逆転した生活リズムであれば眠れるようになり、夜間勤務のある24 時間営業保育園「つづきの保育園」に転職する。
厳しい現代社会の中でも懸命に子育てする親と、親をひたむきに愛する子どもたち。文乃はそんな親子の力になりたいと願い、真摯に向き合っていく――。
暗闇にあたたかな光を灯す傑作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私たちは無意識のうちに子どもファーストを押し付けていないか。
24時間保育園のつづき園で働き始める文乃先生が、子供や両親、園のやり方を知りながら成長したり、自分の抱える問題と向き合ったりする話。
自分と重なる部分は『こどもがいる』ってことだけなのに、なぜか共感する部分が多くて、おそらく親には多かれ少なかれ、子供に対する罪悪感があって、また他の親子を見るともっと子供に対してこうしたらいいと勝手に思ってしまうところがあるのだと思う。事情は本当に人それぞれなのに。
文乃先生もはじめは自分の思い込みから、相手を徐々に知っていくことでより良い保育や、人間として成長しているように見えた。そして彼女の行動力が物語を面白くしている。
子供達が幸せでいるためには、周りの人達が親も含めて理解しないといけないと思った。
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ずっと気になってた作品。保育園児の母としては、リアルな描写もありつつ適度なフィクション制もあって読みやすくすごく良い物語だったと思いました。
夜間保育というのは実際に利用したことはなく、YouTubeのドキュメントで見たくらい。本当はこの物語よりもたくさんの背景があるんだろうなぁと想像します。
働く親としては、保育士さんや保育園には頭が上がらない。この園長先生や文乃先生のような先生がいると心からありがたいなぁと思います。
Posted by ブクログ
新宿の夜に預かってもらえる保育園で働き始めた主人公の目線で描かれた物語。
社会が抱える重い問題を 子どもへのあたたかい眼差しで包み読み心地を辛くさせない、だがしっかりと確かに胸に刺さった。
保育師さんの愛を感じ、ラストのひと展開も良く この本に出会えて良かった。人におすすめしたい1冊。
Posted by ブクログ
東京、新宿で認可保育園でありながら夜間保育を行う「つづきの保育園」内海文乃はこの保育園の夜間保育「ほしの子部屋」に勤めている。子どもたちは保育園で夕食を食べ、お風呂に入り、親が迎えにくるまで、布団を並べてみんなで眠る。そこには様々な事情をかかえた親が、子どもたちを預けにやってくる。夜間コンビニで働いている外国人、看護師と医者で夜間勤務がある家庭、キャバクラで働く母親など、子どもと一緒に生きるために働いている。連絡帳を書かない、大声でクレームを言う、子どもを迎えに来ないなど…保育園からすると一見「問題のある保護者」は実は心の中にたくさんの葛藤や悩みを抱えている…保護者の悩みと文乃先生は向き合いながら、頭を悩ませる。
泣いた。最後の方は苦しくて胸がいっぱい。夜間保育と聞くと、子供が可哀想だなとか思ってた自分をしばきたい。そこには子どものために必死に自分を削って戦っている保護者の姿が書かれていて、生きるためにそうするしかなくて、すごく切ない。どんな親だって夜は子どもと一緒に眠りたいに決まってる。どんな時だって子どもたちは、親が迎えにくるのを、ワクワクしながら待っている。ずっとずっとお利口に待っている。そんな姿も健気で泣ける。来年は自分の子も保育園。自分の心配ばかりだけど、親とはなれて心細い子どもの心を忘れてはいけないと思った。めちゃくちゃ心に残る一冊でした。
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感情移入して少しの間、読み進められなかった。
子を持つ親御さん、それに関わる全ての人に本当に感謝の気持ちでいっぱいになった。私は早い段階で子どもを持つことを諦めたが、その分何かの形で育児もして働きに出ている方の力になりたいなと感じた。エゴかも知れないけど、自分が手を差し伸べるだけで、悩みに直面している方の支えになるのであれば出来るだけ手を差し伸べたいなと感じた。
それを主人公は自分の意思や直感に従って出来ているのは素晴らしいと感じた。お節介じゃない?やり過ぎじゃない?って感じる部分もあったが、自分がしたいと思ったことはした方がいいよな。とも感じた。園長先生の件も然り。数学のように答えが絶対に出るような問題じゃないし、AIからのアドバイスはもらえても現場ではいろんな事が起こるから、永遠の問題としてこれからも保育の現場にいる人が悩み続けるんだと思った。悩みや悲しみ怒りが子ども達の笑顔でで昇華してくれたらいいな。
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母になって保育士さんの気持ちが知りたいと思う。また育児って甘いパステルカラーではなく、子供の笑顔で毎日のカオスが浄化されるような複雑さがある。
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子供を育てている身としては、他人事ではない。園長先生や保育士さんたちの心に響くセリフもあったし、子供達もきっと保育園で頑張っているから仕事終わったらたくさん抱きしめてあげたいと思えるお話だった。預けるなら認可保育園一択!と思っていたけど、そもそも認可保育園に入るための手続きもできない人たちがいたり認可外の方が親にとって楽な面があったり、そういったことも、この小説を読んでもしかしたら現実でもそうなのかなと想像を膨らませることができた。アヌシェリーちゃんも夜寝られるようになってほしいし、祥くんもママとパパのお仕事を誇りに思ってどこの保育園に行っても真っ直ぐ成長してほしいし、真栄城さんと成也くんが幸せに生活してほしいと願わずにはいられなかった。
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保育園に子どもを預けなければならない状況になり、読み始めました。
家族以外の人たちが、自分の知らない世界でこんなにも子どものことを考えてくれるのならば、大事な我が子を安心して預けられる、、本を読みながら心があたたかくなりました。きっとそのような世界で我が子も過ごしているだろう、、そう思うと救われる気がします。
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東京の夜間認可保育園「つづきの保育園」が舞台。文乃は、夜になかなか寝られず、自分のリズムに合った夜の泊まり保育のシフト中心に入っている保育士。そこに預けられている乳幼児たちの姿は、健気で可愛いのひとこと。様々な事情を抱えて、懸命に働き子育てをしている親達の姿には、時にはいらだちを感じながらも、だんだんと応援したくなっていった。親それぞれの事情や想いを汲み取って、子どもに寄り添う園長夫妻をはじめ、そこで働く保育士の先生方はとても素敵だった。特に文乃は、自分の生育歴とも関わって、とことん子ども達に優しく温かい。働くうちに、子どもだけでなく、その後ろにいる保護者にも寄り添そうことが、結局は子ども達のためになるのだと知らず知らずのうちに成長していく文乃。子育て中の親にとって、とても心強い頼りがいのあるつづきの保育園のような保育園や幼稚園がたくさん合ってほしいと願わずにはいられない。今年読んだ本の中でも特に心に残る読み応えのある物語だった。
作者は、現職の裁判所書記官として働きながら作家としても活動されているとか。すごすぎる!
Posted by ブクログ
ふみの先生の子どもと保護者を思う気持ち、各々悩みがあってそれを解決しようともがく姿にすごく共感した。
仕事だけじゃなくても、夜に子どもを預かってもらえるっていうことを知っているだけでもお母さんたちの救いになるし孤立にならずにすむのかなと思った。
創立時のつづきの保育園の由来
今日のつづきになりますように。そうすれば保護者は安心して働くことができる、子どもたちは今日のつづきを保育園で過ごして眠る。そういう保育園にしたい。という願いがとても素敵だった。
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どの子もかわいくて、夢中で読んだ。
保育園で働く人たちがみんな素敵だった。
子どもを預かる覚悟のようなものを持っていた。
子育てって、子どもはかわいいし楽しいけど、大変で失うものも多い。
子育て真っ最中の頃を思い出してしまった。
Posted by ブクログ
初めの物語が不穏な感じだったので、引っかかって読み進めるのにちょっと時間がかかったけど、全然そんなことなくて、後半はスルスル読めた。子ども…そんなに得意じゃないんだけど、読み終わった後は小さな子を抱きしめたい気持ちになった。
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すばらしかった。
ちょうど娘を保育園に通わせ始めて、モヤモヤすることが多かったため、これを読んで保育園側の解像度が上がった。
保育士は、保育園にいる時の子供のことを1番に考えている。保育士にとって子供はある意味クライアントで、どうしたらその子たちが快適に過ごせるかが一番大事だから。
でも親には親の仕事があり、それぞれのクライアントや責任がある。
お金のために働いている人もいるし、自分の夢のために働いている人もいる。
保育士の辛さと、働く親の辛さ、お互いがそれを理解し合おうとすることが大切なんだと思った。
私にとってはこの小説が、保育士側の大変さを想像させてくれる大事な存在となった。
Posted by ブクログ
自分も保育園利用してる身だから、園の先生ってどんな気持ちで働いてるんだろうっていうのが垣間見れてよかった。色んな親や子がいる中で働く保育士さんはもっと尊敬される人だと私は思う。大事な子供を親の代わりに世話するって大変だし、もっと感謝しなくてはと改めて思った。
そしてなぜか保育士さんに心の中見透かされてるんじゃないかなって思ってるのは私だけ?でもそれだけ保育士さんも親がどう思ってるのかとか考えたりして日々働いてるんだろうなっていうのはこのお話からも見てとれた。親のため子のためと行動する文乃先生に拍手。
そして子供のため生活のためと働いて子供の世話もしてと頑張ることもすごいことだなと。
表紙も可愛いし、話もとっても好みな感じだった。
Posted by ブクログ
あー、すごく良かった。じんわりくる。
夜間の保育園てどんなだろう、と思ってたけど、夜中に働いている人はたくさんいるのだから、子どもを抱えて預ける場所に困っている人もそりゃいるよね。わかっているようで、わかっていなかったなと思った。
子どもたちは、一生懸命でかわいい。尊い。
Posted by ブクログ
面白かったなぁって言うか。
感動して、最近緩い涙腺が崩壊しかけ。
ちょうど孫が生まれたこともあり、自分がいかに育児してなかったと痛感しているところに、読んだものだから、みんな苦しみながらも頑張ってるんだなぁと
人それぞれ事情は抱えてても、周りはみんな見てる。
そして、いざとなれば手を差し伸べてくれる。
心がほっこりしました。
Posted by ブクログ
夜間保育園の話
夜間保育園なんて利用したことないし、私には子どももいないし、そんな私がこんな本を読んで、これは良い本って思えるのだろうか
そんな風にも思っていたけれど、そんなことはなかったです
自分の親も、こんなふうに思いながら私を育てたんだろうかって
そう思いながら読むことで、私は愛されて育ったなぁって思います
それぞれに家庭では抱えてる事情があって
生活もある、でも子どももいる
自分だけで手一杯なのに、子どものことを考えなければならない
大人も子どもも、どちらもが『良い』と思えるように考えながら生きていく
うん、勧めたくなる本ですね
Posted by ブクログ
この本、読んで良かった!と読んでる途中から感じていた本でした。
24時間の認定保育園。色んな子どもやお母さんたちのドラマがある。
育児に葛藤しているお母さん、子どもを育てるために慣れない環境で必死に働いているお母さん、奥さんの仕事のために育児頑張っているお父さん。登場人物のみ〜んなの気持ちよく分かる。
お父さんもお母さんも子どもたちも文乃先生も杏子さんもみ〜んな幸せになってほしいと思わず願わずにはいられない本でした。
続編、出来たらいいな〜。
Posted by ブクログ
おはよう、おやすみが言える事が当たり前じゃない
「困っているから」の園長のひとこと。
動く動機がその気持ちだけでシンプルに生きれたら、どんなに生きやすい世の中だろう。
生まれてからのほんの数年、誰かの手を借りれば親子でできることが増えるのに、借りる手がないからと諦めることのなんと多いこと。
スタートダッシュで躓いてしまったら、その後はガタガタである
子どもを誰かに預けるということは、
たとえ身内だとしてもとても怖い
何かあった時に子どもを失うのも辛いし
相手を責めることもできない
出先でもずっと子どものことを考える
しかし、働かなければ生きていけない
育児に関して、
「子どもがかわいそうだね」という言葉が
なによりも家庭にダメージを与えると思っている。
保育園に預けようが夜職だろうが働いているという時点で、子どもと生きる未来を諦めていないし何がいい悪いはないんだろうな、と思う。
登場人物たちがみんな保育士という職業が好きで、
士気が高いお話だったな〜
大人の事情のスキマにいる子どもたちの状況を読みながら泣いてしまうシーンもあり、ラストはそこに繋がるのか!!!!と。
保育園という枠を超えているのかもしれないけど
物語では救いがあって心が洗われる!!
Posted by ブクログ
4.2
夜間保育を舞台としたお話
保育園って、子供たちだけじゃなくて生きていくための家族のためにあるんだなぁとしみじみ
夜に預けざる終えない人たちもいるし
保育士の仕事がリアルに、丁寧に描かれていてよかったです
Posted by ブクログ
リアルすぎる…
保育園にいる子供たちも、その子供を預ける親も、保育士さんもみんな一生懸命だと。
自分のキャリアと家計と子育てを、いろいろ悩み考えながら、時には誰かに頼りながら私自身も成長していきたいと思った。
Posted by ブクログ
この小説で初めて24時間営業の保育園の存在を知った。夜働く親にとってはこういうところがあると助かるよな。
主人公は夜寝ることができなくなって、夜勤がある保育園で働くことになったのだけれど、働くうちに保護者にもいろいろな事情があることを実感として学んでいく。
保育園が今日の「つづき」になりますように。すごく素敵だと思う。子供は世界の宝。それだけは間違いない。
まとめるとものすごく良かった。最高。
Posted by ブクログ
24時間営業の保育園の現状と、預ける親御さんの状況が交差する現実味を帯びた小説だった。
その現状を自分が親を亡くして育った環境とリンクさせて描かれているところが心に突き刺さりました。
いろいろな現状があり、とても面白く読ませていただきました。
Posted by ブクログ
新宿にある、24時間営業の保育園のお話。
ここに子どもを預けるのは、外国人だったりキャバ嬢だったり医療関係者だったり、それぞれ事情があります。
そこで、夜眠れなくなった事情を抱えた文乃が保育士として働き始めるところから物語は始まります。
前半は育児に慣れない母親達の問題を文乃が解決していく様な爽やかな物語が続いたのですが、後半は雰囲気が変わってきます。
どうしても母親達の至らなさが目についてしまう文乃が、自宅で子どもを預かることになり、子どもを一人で育てるのがいかに大変か、そして心細いものかということを体感していきます。子どもは親だけで育てるものではない、サポートするのが園の役目、親も頼っていいんだ!ということが伝わってきて、グッとなりました。
そして何よりも、うまくできないと悩むのは頑張ってる証拠、子どもはそれを分かってるよって言ってくれる先生‥‥こんな園に預けたいよね。
夜、働く皆さんに敬意を払いたくなる一冊でした。
Posted by ブクログ
早くに両親を亡くした文乃先生が働く、24時間保育の認定保育園が舞台となったお話。
途中ハラハラする場面もありつつ、先生たちが子どものことを深く考え、でもお母さんたちの味方でもある、素敵な保育園なんだなと心が温まった。
現実にはなかなかなさそう。
Posted by ブクログ
新宿にある夜間保育園に預けられる子供たちと、親と先生の話。夜間保育園の存在自体知らなかったが、親と子供たちを救おうとする保育士さんたちに心打たれた。こんな保育士さんばかりではないとは分かってはいるけれど、自分の子供もこんな風に先生方に大切に思われているといいなと思った。