あらすじ
ある事情から夜に眠れなくなってしまい、休職していた保育士の文乃。
昼夜逆転した生活リズムであれば眠れるようになり、夜間勤務のある24 時間営業保育園「つづきの保育園」に転職する。
厳しい現代社会の中でも懸命に子育てする親と、親をひたむきに愛する子どもたち。文乃はそんな親子の力になりたいと願い、真摯に向き合っていく――。
暗闇にあたたかな光を灯す傑作。
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Posted by ブクログ
どの子もかわいくて、夢中で読んだ。
保育園で働く人たちがみんな素敵だった。
子どもを預かる覚悟のようなものを持っていた。
子育てって、子どもはかわいいし楽しいけど、大変で失うものも多い。
子育て真っ最中の頃を思い出してしまった。
Posted by ブクログ
初めの物語が不穏な感じだったので、引っかかって読み進めるのにちょっと時間がかかったけど、全然そんなことなくて、後半はスルスル読めた。子ども…そんなに得意じゃないんだけど、読み終わった後は小さな子を抱きしめたい気持ちになった。
Posted by ブクログ
すばらしかった。
ちょうど娘を保育園に通わせ始めて、モヤモヤすることが多かったため、これを読んで保育園側の解像度が上がった。
保育士は、保育園にいる時の子供のことを1番に考えている。保育士にとって子供はある意味クライアントで、どうしたらその子たちが快適に過ごせるかが一番大事だから。
でも親には親の仕事があり、それぞれのクライアントや責任がある。
お金のために働いている人もいるし、自分の夢のために働いている人もいる。
保育士の辛さと、働く親の辛さ、お互いがそれを理解し合おうとすることが大切なんだと思った。
私にとってはこの小説が、保育士側の大変さを想像させてくれる大事な存在となった。
Posted by ブクログ
自分も保育園利用してる身だから、園の先生ってどんな気持ちで働いてるんだろうっていうのが垣間見れてよかった。色んな親や子がいる中で働く保育士さんはもっと尊敬される人だと私は思う。大事な子供を親の代わりに世話するって大変だし、もっと感謝しなくてはと改めて思った。
そしてなぜか保育士さんに心の中見透かされてるんじゃないかなって思ってるのは私だけ?でもそれだけ保育士さんも親がどう思ってるのかとか考えたりして日々働いてるんだろうなっていうのはこのお話からも見てとれた。親のため子のためと行動する文乃先生に拍手。
そして子供のため生活のためと働いて子供の世話もしてと頑張ることもすごいことだなと。
表紙も可愛いし、話もとっても好みな感じだった。
Posted by ブクログ
あー、すごく良かった。じんわりくる。
夜間の保育園てどんなだろう、と思ってたけど、夜中に働いている人はたくさんいるのだから、子どもを抱えて預ける場所に困っている人もそりゃいるよね。わかっているようで、わかっていなかったなと思った。
子どもたちは、一生懸命でかわいい。尊い。
Posted by ブクログ
面白かったなぁって言うか。
感動して、最近緩い涙腺が崩壊しかけ。
ちょうど孫が生まれたこともあり、自分がいかに育児してなかったと痛感しているところに、読んだものだから、みんな苦しみながらも頑張ってるんだなぁと
人それぞれ事情は抱えてても、周りはみんな見てる。
そして、いざとなれば手を差し伸べてくれる。
心がほっこりしました。
Posted by ブクログ
夜間保育園の話
夜間保育園なんて利用したことないし、私には子どももいないし、そんな私がこんな本を読んで、これは良い本って思えるのだろうか
そんな風にも思っていたけれど、そんなことはなかったです
自分の親も、こんなふうに思いながら私を育てたんだろうかって
そう思いながら読むことで、私は愛されて育ったなぁって思います
それぞれに家庭では抱えてる事情があって
生活もある、でも子どももいる
自分だけで手一杯なのに、子どものことを考えなければならない
大人も子どもも、どちらもが『良い』と思えるように考えながら生きていく
うん、勧めたくなる本ですね
Posted by ブクログ
この本、読んで良かった!と読んでる途中から感じていた本でした。
24時間の認定保育園。色んな子どもやお母さんたちのドラマがある。
育児に葛藤しているお母さん、子どもを育てるために慣れない環境で必死に働いているお母さん、奥さんの仕事のために育児頑張っているお父さん。登場人物のみ〜んなの気持ちよく分かる。
お父さんもお母さんも子どもたちも文乃先生も杏子さんもみ〜んな幸せになってほしいと思わず願わずにはいられない本でした。
続編、出来たらいいな〜。
Posted by ブクログ
保育園に預ける親として、保育園に預けていることを申し訳なく思う瞬間がたくさんあるけど、こうやって思ってくれる先生が1人でもいるなら、子供は幸せだよなと思った。
Posted by ブクログ
新宿にあり、夜働くママ達を助けるためお泊まりできる保育園のお話し。
主人公の文乃は夜眠れない体質。
昼間の保育園で働いていたけれど夜中の勤務ができる保育園に転職してきた。
文乃は幼少期に両親をなくした辛い思いもあり、園児達の問題に悩みながらも細かく対処していく。
お話の中だのことだけれど、こういう夜中に預かってくれる保育園が本当にあるのでしょうか?
それならばもっと沢山夜中にママと眠れない寂しい子供たちが安らげる場所できればいいな…と思います。
Posted by ブクログ
すごく良かった。
24時間営業のつづきの保育園、夜間シフトの文乃。アヌシュリーちゃんが夜泣きをする。インド人でコンビニ勤務のお母さんクマラさんに伝えて、預かりを減らして欲しいと頼むが、難しいらしい。クマラさんが連絡帳を最近書いてくれない。文乃はアヌシュリーちゃんの夜泣きの原因が夜の日本食の刺激のなさによるものじゃないかと思い当たる。
祥くんのお父さんは看護師でお母さんは医師。プールに入った日に鼻垂れていたので、次の日はプールに入らないようお父さんに言うと、医学的に入れると強弁される。天気の都合でプールのなかった日に、入れてくれないとは!と怒られる。
成也くんのお母さんが迎えに来なかった。園長には予定があり、文乃が家に連れて帰って朝ごはんを食べさせて経過を見ていたが、園長に成也くんを預けた。お母さんを探しにいく。
Posted by ブクログ
夜間保育のある保育園で働く保育士、預ける親、預けられる子の話。夜間保育園は馴染みがなくて、仕事のシフトや、寝かしつけやらの問題がリアルに感じられた。
寝れないアヌシュリーちゃんのためを思って伝えてること、でもよくよく自分の業務がスムーズにいかないことへの苛立ちがあると気づくところ。自分の仕事でも言えるなぁ。
Posted by ブクログ
この春一番感動した本、更新。
重そうなテーマでこんなに読みやすいなんて。この作家さんの本、もっと読みたい。
毎日保育園に子を預けているのに、保育士さんの心の機微に触れたのは初めてで、園や保育士さんへの解像度が上がった気がする。
第四章は感動で涙が止まらなかった。
Posted by ブクログ
✾まどろみの星たち
✾菰野江名
✾ポプラ社
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私たち保育士と子どもと保護者を、
書いてくれてありがとう。
到底言語化できなかったものが、
小説となって生きている。
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“根気よく揺れ続けて腕の筋が張ってきたとき、アヌシュリーちゃんが溶けるように脱力し、寝入ったのがわかった。”
おお!そうなんですよ!
0歳児保育は特にそうで、現場の雰囲気が滲み出てる✨️
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“困らせてしまった、とこういうときにいつも感じる苦さが口の中に残る。しかし伝えなければならないことは、たとえどんなに保護者が忙しそうで臆したとしても言わなければならない。”
⋯そうなんですよ。困らせたくなんかない。悩ませたくなんかない。
保護者にはいい気持ちで仕事をして来て欲しい。
安心して預けて欲しい。
でも、お子さまのために伝えなきゃいけないこともあって、しんどい気持ち。
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“見るべきところは、ありもしない保護者の不出来ではない。”
そうなんです。私たちが行うことは子どもたちに何ができるか。保護者のために何ができるか。
子どもの最善の利益を追求すること。
保護者の働きを支え、子どもたちを共に育てること。
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ひとつひとつの文章に頷きながら、
読んでいった。
同意をしたり、それ違うって思ったり。
でも、保育では『違う』って思うことも含めて、現場なんです。
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人がいればその人の数分、考え方や思いがあり、価値観がある。
同じにはなりません。
保育には『正解』がないから。
だから、話をするんです。
『子どものために』
何を『大切にする』のかを。
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ここは『つづきの保育園』
それは、”毎日のつづき。
保育園が、今日の『つづき』になりますように。“と願いが込められた保育園。
夜間保育園とその保育士、子ども、保護者の姿を描いた本作は
共感と感動が全編に渡り散りばめられていました。
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みなさまにどうぞお手に取ってほしい、
私の推し本です✧
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根気よく揺れ続けて腕の筋が張ってきたとき、アヌシュリーちゃんが溶けるように脱力し、寝入ったのがわかった。
困らせてしまった、とこういうときにいつも感じる苦さが口の中に残る。しかし伝えなければならないことは、たとえどんなに保護者が忙しそうで臆したとしても言わなければならない。
見るべきところは、ありもしない保護者の不出来ではない。
私がすべきなのは、保護者をぐちぐちと責めることではなくて、アヌシュリーちゃんにとっての高級マットレスを探してあげることだった。
私は彼女に、優しくされたわけでも、許されたわけでもない。クマラさんはただやり過ごそうとしているだけだ。放った言葉は取り返せない。謝罪しても、異国で働きこを育てようとしている人を不用意に傷つけたことは変わらない。
むり。今日はダメ。タープだけ張ろうか。朝から屋上の床に直射日光が当たらなければ、明日は曇りだから入れるかもしれない。
どれくらいが負担かは人それぞれだよ。
プールかぁ。単純な活動だけど、実はハードルが高いこと、保護者の側からはあまり見えないから
キッズルームは、認可みたいな決まりごとが本当に少ないのよ。
調べたり考えたりする時間も余裕もなくて、ただ毎日働かなきゃ食べることもできないからとにかく子どもをどこかに預けなきゃいけない。
あるべき姿じゃないだろうけど、親たちもそれをわかってここに預けてる。それに、ここがなくなったら困るのは親たちだからな。おれがやらなきゃ、あの親子たちみんな野垂れ死ぬんだぞ
でも、わかってないのは私の方だった
保育所って、もっと、明るくて、ほんわりしてて、ピンクやオレンジで、お花が咲いてて……そんなイメージでしかなかったけど、違うのよ。働いて生きるための、手段なのよ
子どもファーストって押し付けられがちだけど、全然そんな必要ないんだよ。そもそも保育園は、子どもを育てるための場所じゃなくて、大人が働くために利用するところなんだから。僕は大人ファースト推奨だよ。
男性育児休業取得率
……100パーセントがすごいっていう感覚って、子育てよりも仕事がしたい人には息苦しいよね
でも、つづきのは、本当に忙しい家庭には優しくないんですよ。
高所得世帯は比例して保育料も高くなる。
もしも眞栄城さんが成也くんから逃げたくなったのだとしても、成也くんは僕たちが守っているから大丈夫だと示してあげたい。今度こそ頼っていいって
手放しに愛し愛される親子を、それを人前でも惜しげなく表現する人たちを、ずっといいなと思って見ていた。
自分のものなのに、自分のものじゃない。生まれたときからの私の記録が残されているということ自体、考えたこともなかった。
毎日のつづき。保育園が、今日の『つづき』になりますように。
成也くんの最後の日まで、きちんと彼を保育する。保護者の選択は応援する。
Posted by ブクログ
おはよう、おやすみが言える事が当たり前じゃない
「困っているから」の園長のひとこと。
動く動機がその気持ちだけでシンプルに生きれたら、どんなに生きやすい世の中だろう。
生まれてからのほんの数年、誰かの手を借りれば親子でできることが増えるのに、借りる手がないからと諦めることのなんと多いこと。
スタートダッシュで躓いてしまったら、その後はガタガタである
子どもを誰かに預けるということは、
たとえ身内だとしてもとても怖い
何かあった時に子どもを失うのも辛いし
相手を責めることもできない
出先でもずっと子どものことを考える
しかし、働かなければ生きていけない
育児に関して、
「子どもがかわいそうだね」という言葉が
なによりも家庭にダメージを与えると思っている。
保育園に預けようが夜職だろうが働いているという時点で、子どもと生きる未来を諦めていないし何がいい悪いはないんだろうな、と思う。
登場人物たちがみんな保育士という職業が好きで、
士気が高いお話だったな〜
大人の事情のスキマにいる子どもたちの状況を読みながら泣いてしまうシーンもあり、ラストはそこに繋がるのか!!!!と。
保育園という枠を超えているのかもしれないけど
物語では救いがあって心が洗われる!!
Posted by ブクログ
大規模園で働いていた保育士の文乃は、体調を崩して退職するが、24時間営業の「つづきの保育園」で働くことになる。
外国人や医療関係者やシングルで夜の仕事をしている親たちのために子どもを預かる夜間保育が、どれだけ助かっているのがよくわかる。
夜泣きする理由を考えたり、理不尽なことで言い負かされたり、引き取りの時間を守らないままの親の行方を探したり…と文乃の奮闘に保育士の凄さを感じる。
懸命に生きる親子に寄り添う保育士の姿は、とても尊敬できる。
毎日のつづき。保育園が、今日の『つづき』になりますように。お父さんやお母さんが夜でも安心して預けて一生懸命働ける。子どもたちは、今日の『つづき』を保育園で過ごして眠る。そういう保育園である『つづきの保育園』。
とても安心できる保育園だと感じた。
文乃が「つづきの保育園」に通っていたことにも驚いたが、何よりも文乃の亡き父の『20歳になったあなたへ』の『お母さんが文乃ちゃんのことをどれだけ好きでいたかみんなで覚えていたいから、杏子さんに託しました』という母子手帳に書かれていた一文に親子の愛を感じた。
杏子さんも母子手帳のこの書き込みを知らないまま、預かっていたことに衝撃を受けたのだろうと察せられた。
文乃自身は、両親と過ごした思い出は少ないかもしれないが、それでもしっかりと愛されていたと思えるだろう。
Posted by ブクログ
子どもが保育園に通ってた時、連絡帳を書く時にイライラがピークに達してしまって殴り書きの汚い字で書いてしまったことがあった。先生たちはあんなにも優しかったのに本当に申し訳なかった。丁寧な子育て、余裕のある子育てができたらどんなに良かっただろう。いつも迎えは延長保育の最後になってしまってポツンと残された我が子を見るのは辛かった。9時4時で働くパートのママさんが羨ましかったな。初めての菰野先生の作品だったが、様々な事情を抱える親子をリアルに描いていて、胸が締め付けられてボロボロ泣いた。
Posted by ブクログ
子供が苦手だ。
そもそも、うっすらとすべての人間が苦手で、大の大人とのコミュニケーションでさえままならない私にとって、それ以上に予測不能な行動をする小さな存在なんてもってのほか、という感じである。学生時代に行った教育実習で、(数歳しか変わらない、そこそこ意思疎通できるはずの)高校生との数週間の関わりにさえ四苦八苦したことを今でも夢に見る。
だからこそ、子供たち、そして彼らと関わる全ての人間は、この世で最も尊重されるべき存在であると思う。私がどんなに勉強しても、仕事ができるようになっても、けして立ち向かえなかったことと日々戦う人。そして、希望や未来そのもの。だから、小さな子供がいる先輩が急に休みになったら仕事を代わるようにしているし、電車にいる親子にはなるべく席を譲る。背負うもののない私にできることはそれくらいだ。
と、いう信念を更に深めた読書体験だった。深夜に働く大人たちと共に育つ子どもたち。それを支える保育園。実際はもっと地味に真摯に、苦しさも辛さもある環境なのだろうけれど、どうか少しでも安らかに幸せにいてほしいと思う。私ができることなんて上に書いたものくらいで心苦しいのだが……
「深夜に子供を預かる保育園の話」というふんわりしたあらすじしか知らずに読んだので、思わぬ良シスターフッド?疑似親子?関係も味わえて嬉しすぎた。なんだかんだ、いちばんいいから。そういうのが。←?
しかし、まさかこんなところで遠き故郷の名前を目にするとは思わなかった。こんなお寺がある記憶はないけれど、モデルはあるのかな? 私の親も、あの町で幼い子供を失った経験を経て私を産んだので、偶然とはいえなんだか他人事とは思えなかったな。
中之条、私が住んでいた頃でさえ教育機関が少なかったのに、今では学校もどんどんなくなって、私が通っていた幼稚園も間もなく閉園になりそうなので、安らぐ子供たちにとって少し寂しい場所かもしれない。
けれど、確かに星が綺麗な町だった。
Posted by ブクログ
リアルすぎる…
保育園にいる子供たちも、その子供を預ける親も、保育士さんもみんな一生懸命だと。
自分のキャリアと家計と子育てを、いろいろ悩み考えながら、時には誰かに頼りながら私自身も成長していきたいと思った。
Posted by ブクログ
この小説で初めて24時間営業の保育園の存在を知った。夜働く親にとってはこういうところがあると助かるよな。
主人公は夜寝ることができなくなって、夜勤がある保育園で働くことになったのだけれど、働くうちに保護者にもいろいろな事情があることを実感として学んでいく。
保育園が今日の「つづき」になりますように。すごく素敵だと思う。子供は世界の宝。それだけは間違いない。
まとめるとものすごく良かった。最高。
Posted by ブクログ
24時間営業の保育園の現状と、預ける親御さんの状況が交差する現実味を帯びた小説だった。
その現状を自分が親を亡くして育った環境とリンクさせて描かれているところが心に突き刺さりました。
いろいろな現状があり、とても面白く読ませていただきました。
Posted by ブクログ
新宿にある、24時間営業の保育園のお話。
ここに子どもを預けるのは、外国人だったりキャバ嬢だったり医療関係者だったり、それぞれ事情があります。
そこで、夜眠れなくなった事情を抱えた文乃が保育士として働き始めるところから物語は始まります。
前半は育児に慣れない母親達の問題を文乃が解決していく様な爽やかな物語が続いたのですが、後半は雰囲気が変わってきます。
どうしても母親達の至らなさが目についてしまう文乃が、自宅で子どもを預かることになり、子どもを一人で育てるのがいかに大変か、そして心細いものかということを体感していきます。子どもは親だけで育てるものではない、サポートするのが園の役目、親も頼っていいんだ!ということが伝わってきて、グッとなりました。
そして何よりも、うまくできないと悩むのは頑張ってる証拠、子どもはそれを分かってるよって言ってくれる先生‥‥こんな園に預けたいよね。
夜、働く皆さんに敬意を払いたくなる一冊でした。
Posted by ブクログ
早くに両親を亡くした文乃先生が働く、24時間保育の認定保育園が舞台となったお話。
途中ハラハラする場面もありつつ、先生たちが子どものことを深く考え、でもお母さんたちの味方でもある、素敵な保育園なんだなと心が温まった。
現実にはなかなかなさそう。
Posted by ブクログ
眠れない子供達を眠らせた成功体験と思いきや
まったく違いました。いろいろ事情で夜中子供預けなければならないおとなたちや、保育を可能にしている保母さんの物語。と思いきや。
言葉で並べると文乃さんは結構辛い人生を歩んできているのだが、あまり感じさせない。それより今で悩んで眠れなくなっている辺りはそうだなあっって共感したり、成くんの話は悲しくない物語なのに「ウルッと」きたり。
なんだか不思議な小説でした。あまりにも意外性がなかったので星4としましたが5でおかしくなかったなと思っています。
Posted by ブクログ
苛立ちや戸惑いを抑えるためにわかりやすい安易な答えに飛びつくのではなく、納得いくまで目を背けない主人公の真っ直ぐさに引き込まれた。
文化の違い、共働き夫婦間のコミュニケーション不足、シングルマザー。
それぞれの家庭で環境は異なるから、正しさの基準をどこに定めればいいのかって本当に難しい。
そのはずなのに、子育てってひとくくりにされがち。
主人公だけでなく、ルールを外れてもできるだけフォローしようとする園長先生や、働きやすさを二の次にして夜間保育のある保育園で働く先輩保育士。
ぽっかりあいた穴の縁で懸命にバランスを取ってなんとか耐えるような生活を送る子育て世帯ってきっと想像以上に多い。
そんな人達に手を差し伸べてくれるような登場人物たちに心が温かくなった。
現実が詰まっているからこそ、安易に丸くおさまる結末にはならない。
誰かの苦しみが綺麗に消えるわけでもなく、明確な答えが与えられるわけでもない。
そのどうしようもなさが、すごく“現実”だった。
けれど、求めれば応じてくれるものがちゃんとあると、希望を信じられる物語だった。
Posted by ブクログ
新宿の夜間保育園を舞台に、様々な事情を抱えながら生きる親子と、懸命に寄り添う保育士たちを描いた物語です。夜間保育園の実情を縦軸、主人公の保育士・文乃の物語を横軸にし、優しい感動作になっています。
まずは、夜間保育園の存在と実情を知る機会となりました。公立か私立か、認可か認可外か、親に選択する余力があるか否か…。明るくほんわかイメージで片付けられない実態を浮き彫りにしますが、決して説明度合が強いわけではありません。
そして、主人公・文乃もまた、背景にいろいろなことを抱えているのでした。悩みながら真摯に仕事に向き合う姿勢に好感がもてますし、彼女の成長譚でもあります。文乃はその行動にやや行き過ぎの感もありますが、劇的な変化や問題解決に至るわけでもなく、バランスの取れた描かれ方です。
夜間保育園そのものや子どもを預ける親への偏見など、自分の視野の狭さを痛感した次第で、様々な事情への想像性なしに正義を振りかざす危険性を思い知ります。子育てに正解はなく、保育士は手助けする立場をわきまえながらも、静かに奮闘する姿をていねいに描き、余韻が残る秀作でした。
菰野江名(こもの・えな)さん初読でした。保育士経験者?と思ったら、裁判所で書記官として働きながら小説を執筆している方だそう。本作が3作目とのことで、今後がさらに楽しみな作家の一人と感じました。
Posted by ブクログ
内容は知らず、表紙が可愛らしかったので興味を惹かれて読んでみた。
可愛らしいストーリーではなかったけれど、とても良かった。
特に後半。心が温かくなった。
Posted by ブクログ
新宿にある夜間対応の認可保育園。
夜の接客業の方から、医療関係者まで、
夜に働いている保護者が子供を早朝まで預けていく。
朝4時に仕事が明けてから迎えにきて、電車で帰宅していく
そしてお昼前にはもう預けに来る人も。
親は相当大変。
それに寄りそう保育園。
子どもを第一にすることを
一緒に考えてくれる保育園があることは
親にとって本当に心強い。
そんなことを思い出しました。(実体験)
すべての子と親が
絶望せずに生活していける世界でありますように。