あらすじ
ある事情から夜に眠れなくなってしまい、休職していた保育士の文乃。
昼夜逆転した生活リズムであれば眠れるようになり、夜間勤務のある24 時間営業保育園「つづきの保育園」に転職する。
厳しい現代社会の中でも懸命に子育てする親と、親をひたむきに愛する子どもたち。文乃はそんな親子の力になりたいと願い、真摯に向き合っていく――。
暗闇にあたたかな光を灯す傑作。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
新宿にあり、夜働くママ達を助けるためお泊まりできる保育園のお話し。
主人公の文乃は夜眠れない体質。
昼間の保育園で働いていたけれど夜中の勤務ができる保育園に転職してきた。
文乃は幼少期に両親をなくした辛い思いもあり、園児達の問題に悩みながらも細かく対処していく。
お話の中だのことだけれど、こういう夜中に預かってくれる保育園が本当にあるのでしょうか?
それならばもっと沢山夜中にママと眠れない寂しい子供たちが安らげる場所できればいいな…と思います。
Posted by ブクログ
子供が苦手だ。
そもそも、うっすらとすべての人間が苦手で、大の大人とのコミュニケーションでさえままならない私にとって、それ以上に予測不能な行動をする小さな存在なんてもってのほか、という感じである。学生時代に行った教育実習で、(数歳しか変わらない、そこそこ意思疎通できるはずの)高校生との数週間の関わりにさえ四苦八苦したことを今でも夢に見る。
だからこそ、子供たち、そして彼らと関わる全ての人間は、この世で最も尊重されるべき存在であると思う。私がどんなに勉強しても、仕事ができるようになっても、けして立ち向かえなかったことと日々戦う人。そして、希望や未来そのもの。だから、小さな子供がいる先輩が急に休みになったら仕事を代わるようにしているし、電車にいる親子にはなるべく席を譲る。背負うもののない私にできることはそれくらいだ。
と、いう信念を更に深めた読書体験だった。深夜に働く大人たちと共に育つ子どもたち。それを支える保育園。実際はもっと地味に真摯に、苦しさも辛さもある環境なのだろうけれど、どうか少しでも安らかに幸せにいてほしいと思う。私ができることなんて上に書いたものくらいで心苦しいのだが……
「深夜に子供を預かる保育園の話」というふんわりしたあらすじしか知らずに読んだので、思わぬ良シスターフッド?疑似親子?関係も味わえて嬉しすぎた。なんだかんだ、いちばんいいから。そういうのが。←?
しかし、まさかこんなところで遠き故郷の名前を目にするとは思わなかった。こんなお寺がある記憶はないけれど、モデルはあるのかな? 私の親も、あの町で幼い子供を失った経験を経て私を産んだので、偶然とはいえなんだか他人事とは思えなかったな。
中之条、私が住んでいた頃でさえ教育機関が少なかったのに、今では学校もどんどんなくなって、私が通っていた幼稚園も間もなく閉園になりそうなので、安らぐ子供たちにとって少し寂しい場所かもしれない。
けれど、確かに星が綺麗な町だった。
Posted by ブクログ
ここは夜間保育園__。
「諦めないで。大丈夫。代わりに私たち保育士がいるんですよ」
「夜間保育園」とは知っていますか?
夜間保育園とは、夜に働く人のための保育園。
(ex)外国から来た人、飲食、医療従事者、シングルの親、夜の仕事
私は、子育て経験もないので、本作で、初めて夜間保育園を知りました。
本作は、24時間体制の保育園で夜間保育士として働く文乃が主人公として描かれている。
実際、保護者や子どもなどの問題はたくさんあり、厳しい現実の描写もあった。
かなり細かい描写があって、これは取材の賜物だなと圧巻されました。
本作は、連作短編集で読みやすい作品です!
最後の章 「ほし組 内海文乃」は、読んでて涙が止まらない感動の1冊でした!
「あなたは1人じゃない」。
寄り添ってくれる人がいることを知る作品。
読後は、とても優しく温かい気持ちになった!
あれ、まだ4月だけど、本屋大賞候補なのでは!?と思うほど素晴らしい作品でした!
是非、オススメの1冊です!
Posted by ブクログ
眠れない子供達を眠らせた成功体験と思いきや
まったく違いました。いろいろ事情で夜中子供預けなければならないおとなたちや、保育を可能にしている保母さんの物語。と思いきや。
言葉で並べると文乃さんは結構辛い人生を歩んできているのだが、あまり感じさせない。それより今で悩んで眠れなくなっている辺りはそうだなあっって共感したり、成くんの話は悲しくない物語なのに「ウルッと」きたり。
なんだか不思議な小説でした。あまりにも意外性がなかったので星4としましたが5でおかしくなかったなと思っています。
Posted by ブクログ
良すぎた。
夜の世界も保育経験もないから
自分ごとに落とすというか、客観的に眺めてる感じで読めた。
子どもを育てるって、悩みの集約だと思う。笑
「妊娠」とか「出産」「子育て」を意識し始めた瞬間から悩みスタート。笑
それは、多分自分が死ぬまで続くし、なんなら死んでも
現世に残した子どもを心配する。
親ってすごいよなー
この作品も、そもそも夜に子どもを園に預ける
とか
夜泣き問題
とか
色々な悩みに直面する。
この作品を読んだら、夜泣き解消しますよ!
夜子どもを預けることに、正当性を感じられますよ!
って、そんなことじゃなくて。
すっきり解決しないのがいい。
だってきっと
本当の子育てだって、悩みは解決しないから。
そこがめちゃくちゃリアルで。
今はこれで落着かな?また問題が起きたら考えよう。
っていう、100%ゴールじゃないのに
次に進む感じが
「ああ、こんなもんだよね。」
「肩肘張っても自分が潰れるだけだよね。」
「まあ、いっか。大丈夫!」
みたいな、1人で完璧にしなくてもいいんだよなーって
なんとなーく、感じられる。
真面目に頑張りすぎているときこそ、読みたいなって思えた作品。
1人の人を必ず正しくて、安全な方向に向かわせるなんて絶対にむり。
全部背負うんじゃなくて、できることだけちょっとやってみる。
あとは、子ども本人に任せる。
そしてそれをサポートする、抱きしめる。
そうやってやっていこっかなーって思いました。