櫻庭由紀子のレビュー一覧
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とても面白かったです。
ハーン(小泉八雲)さんってこんな人だったのか、こんな物語り、仕事をした人だったのか…セツさん(妻)との夫婦の歴史、関係性、家族愛…とても癒されて、久しぶりに元気を頂ける話しだったかな。
後期のNHK朝ドラにもなるそうで。
プラス、幕末から明治へ、近代国家を目指して突き進む日本の様子、激変する暮らし、翻弄される人々の生き様が描かれていて、歴史を知ることもできました。
ハーンの物語り…
怪談ものとしては勿論だけれど、そこに描かれている人の業、愛憎、裏切り、、、そういった情念の世界がなぜ生まれたのか、一方で、ハーンが愛した古き良き日本とは何だったのか、がわかると一層深みがもてますね。ハーンさんとセツさんの出会いは、奇跡的なものだったと思いながら、その裏では互いに努力した様子もわかり、夫婦愛を教えられました。
素敵なお話しです。 -
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ネタバレ「昭和元禄落語心中」のドラマをNHKで放送された時に、岡田将生目当てで見て‥落語って面白そう!となってからもう、5、6年?生で落語を聴きたいと思いつつ、全然行けてない( ̄▽ ̄;)
今年の目標は、近くの市民ホールで時々やる落語会に行くこと。
そんな折に、この本を発見。「はじめての」「超簡単」と謳っている通り、読みやすいしわかりやすい。落語の成り立ちから、上方と江戸の違い、亭号の意味、寄席を支える人達の紹介、などなど。とても丁寧に解説してくれる。真打ちや二ツ目という言葉は知ってても、それがなんなのか、どうしたらなれるのか、とかは知らない人(だいたいは 、そうだと思う)でも、一通りの知識は身につく感じ。浅く広く、かもだけど。
落語によく出てくる、与太郎とか、八っつあん、熊さん、という名前の登場人物はどんな人?とか、江戸時代の庶民の暮らしぶり、など、実際に落語を聴く時には役立つであろう、知識も満載。有名な落語のあらすじ紹介もある。イラストも多いし、ふりがなも振ってあるので、どちらかというと子ども向け?と思わないでもないけど、大人の私が読んでも十分楽しめた。
落語に興味あるけど、よくわからない、という人(私がそう)におススメ! -
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二葉亭四迷が言文一致体の文章で悩んでいたと時に、圓朝の落語速記を参考にあみだした、というエピソードは割と有名ですが、本書は、その「演芸速記」側の受容・発展の変遷と、それが文学側にどのように波及していったか、という落語(+講談)側からみた流れの考察で、とっても面白かった。
落語の速記本の黎明期から、その当時、江戸時代の草双紙などで慣れ親しんだ文語体の文体から如何に口語筆記が受け入れられていったのか、という点や、世の中、大半の人はこういう速記本を読んで高座の様子を楽しんでいたということなど、録音や録画のない時代の記録メディアとしてはそうなるよな!という納得感。(今で言う、円盤のかわりですよね)
文字で如何に高座を記録するのかの試行錯誤の様子や、最終的に、最初から高座にかけるのではなく「書いて雑誌に掲載する講談作品」の登場 → 大衆文学、探偵小説への流れ まで触れられていて、所謂、「文学史」とは違う、市井の人々の間での文字媒体エンタメの変遷みたいなのがざざっと理解できて、私の知りたい範囲だったのでとても参考になりました。(そして、読んでみたい本が増えました!) -
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今やっているドラマ「ばけばけ」につられて読んだ。
黒人との結婚で会社をクビになったなど、ドラマには出てきそうにない話も盛り沢山。
2人だけでなく家族の遠隔を知るのに最適。優しい文体で読みやすい。
小泉セツとハーン、出会いから亡くなるまで。
ハーンは53で、セツは64で。
ハーンの生い立ちや経験を読みながら、その好みや考えががどこから来るのか、セツについても同様に面白い。
アイルランド、ロンドン、アメリカのシンシナティ、ニューオリンズ、メキシコ湾グランド島、カリブ海マルティニーク島、ニューヨーク、横浜、松江、熊本、東京。
各地の話や物語、セツの語りと怪談などの再話。 -
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令和の大学三年女子がタイムスリップして、江戸でバイト?
2冊目は寛政期で、蔦重のもとで生活してゆくことになる。
当時の仕事や暮らしぶりが分かる、エンタメな物語。
・人物相関図 ・発端
第1章 耕書堂 第2章 通と洒落
第3章 美人の首、役者の顔
第4章 大衆の笑いと物書きの業
第5章 近日開幕 第6章 本屋の仇討
解説図鑑~17有り。
・あとがき
参考文献有り。
明治期に三条の教憲で作家として苦悩する信房が、
同じく現代でオリジナル改変に悩む直之とリンクし、
七緒と共に寛政期の江戸へタイムスリップ。
同様に戯作と浮世絵で苦悩する版元・蔦屋重三郎の元に
現れる。時は寛政の改革。そして事件が起こることに。
「戯作を、止めてはなりませぬ」「嘘の中に真があります」
読み始めはラノベ。
恋愛やミステリー、SFなどが盛り込まれたエンタメなのですが、
実は江戸時代の文化の知識が満載。画像や写真での出版関係、
戯作者、浮世絵師、黄表紙、場所などの解説が豊富です。
でもね、自分としてはこの本が出るタイミングが悪かったと
いうか・・・大河ドラマ「べらぼう」の登場人物たちのドラマでの
印象が強すぎて、脳内で変換されてしまうんですw
特に蔦重の横浜流星さんがステキ過ぎて、
この本でのおっさん顔がどうにも馴染めませんでした。
ドラマよりも前に読めたらよかったのになぁ。 -
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令和の高二女子がタイムスリップして、
嘉永年間の江戸でバイト?
当時の仕事や暮らしぶりが分かる、エンタメな物語。
・発端 令和の女子高生・七緒
嘉永年間の江戸へタイムスリップ
第1章 日本橋北・内神田 第2章 浅草・下谷
第3章 本所深川 第4章 内藤新宿・四ツ谷・赤坂
第5章 芝・三田・高輪・芝口 第6章 巣鴨・板橋
第7章 京橋・築地・霊岸島
終局 嘉永から令和へ 信房と直之
・跋文 主な参考文献有り。
読み始めはラノベ。
令和JKの悩みに、恋愛やミステリー、SFなどが盛り込まれた
エンタメなのですが、実は江戸時代の職業の知識が満載。
多少無理はありますが、うまく物語に絡めています。
また、江戸で培った体験から七緒が成長してゆく過程も良い。
そして、古地図や画像、写真、職業の解説が豊富で、
こぼれ話も面白い。但し、江戸初心者には少々難しいかな。
誤字も気になったけれど、箱屋・箱丁など知らなかった
仕事などの知識を得たのは良かったです。