牧野美加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ毎日も読む時間はないし、そんなに沢山読んでるわけではないけど刺さりました。付箋だらけ。私にとっては、小さいけど何かのきっかけをくれるような本です。読んでて気持ちいい綺麗な文章…には不思議な魅力があります。
「最近気分が晴れないな....」「ちょっとした息抜きが欲しいな....」そんな時にまた再読したい…
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退屈で、物語が恋しくて虚しくて友達に共感したくて、世の中に希望を持ちたくて、そして究極的にはただただ何かが読みたくて、私は毎日本を読んできた。これからも読み続けるだろう
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本を読んで強くなりたい。より揺らがない、よりどっしりした人間になりたい。傲慢でもなく、無邪気でもない人間になりたい。自分の感情に率直でありながらも、感情に振り回されないようになりたい。大げさに言えば知恵を得たい、日常生活では賢明になりたい。世の中を理解し、人間のことがわかるようになりたい。
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「君は君の人生を変化させなければならない」それが、パトリック・ジュースキントが結論づけた、わたしたちが本を読む理由だ。わたしはその文章を頭の中で何度もつぶやきながら、もし一冊の本を読む前の自分と読んだあとの自分が少しでも変化していたなら、たとえその本を読んだことすら覚えていなくても問題ないのだと自分を慰めた。 -
Posted by ブクログ
とてもよかった。
何々の本を読んだ、その感想、ではなくて読書にまつわる色んな体験談の本。
最近、同じファン・ホルムさんの「ヒュナム洞書店へようこそ」を読んだときに書いてあったり、またとある読書家さん(主に小説やエッセイを読まれている方)のVlogを延々と見て、気づかされたことがある。
私はずっとこの年まで読書を
・知識の吸収
・現実逃避
・娯楽、エンタメ
と捉えて読んでいた。
だが自己啓発本でもない小説やエッセイや教養文庫を読み、
「そこに書いてあることを実践する」
という読み方をする人がいるんだ…!と言う事に目からウロコだった。
自己啓発本ならわかるんです。でも小説の登場人物や何気ないエッセイの著者のちょっとしたTipsや生き方で「いいな」と思ったことを実践するというようなことがあるんだ…!って。
そしてこの本にもとあるページに
「私たちは本を読み終えると、まるで読書感想文のようにあらすじや中心テーマを要約することに集中しがちだが、実は各ページに何気なく潜むちょっとしたアイデアや考えや意味を見出し、それを人生に取り込む作業も大事だ」
と直接書いてあり、やっぱりそうなんだなと。(ヒュナム洞にも同じようなことを主人公が言っている箇所がある)
もちろん読書をエンタメとして面白く読んだり、リラックスのために読んだり、教養の摂取をしたりでも全然構わないと思うが、自分の内面に蓄積するものはあったけど、あまり自分の人生に影響がない気がしてたのは人生へのアウトプットが足りなかったんだなーと。
この本は読書にまつわる色んな体験が書かれているので、へえ〜著者はそういう事もする人なんだなーで終わらせず、これからの読書はこの本の中で真似できそうな事をやって、アウトプットして行きたい。
あとこの本でも出てくるが海外の作家さんたちは文章講座の開講、受講やグループワークをよくやっている印象。
この本にもあるような「個人的に書評を書くための文章講座」みたいなやつ。
日本はウェブライター講座とか作家になるためシナリオ書くための文章講座はあるっぽいが、そういうのでなく個人的な目的のためのものってやってるのかなあ。 -
Posted by ブクログ
この本を読んでから、読書のすばらしさを痛感しただけでなく
いろんなジャンルの本を読んでみようかなという気持ちになった。
著者は非常に多くの種類の本を読んでいると感じた。
もちろん著者が、子供のころから本好きで読書の量が圧倒的に
多いので新しいジャンルの本でも読むのに苦労しないのかもと思ったが
そんな著者にとっても読みづらい本や理解するのに時間のかかる本が
紹介されていたので、読書歴の短いわたしでも自分が読んだことのないジャンルの本でも
読もうと思えば読めるのでは?という気持ちにさせてくれた。
読書嫌いの私が25歳の時に読書を開始した時と同様に、
新しい世界にも足を踏み入れてみようかなという
後押しをしてくれた。
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Posted by ブクログ
衝撃を受けました。
どれだけ自分視点で物事を見ているのか気付かされました。
そして、出逢えて本当に良かったと思わせてくれる一冊でした。
障害は欠如なのか?はたまたアイデンティティなのか?
「欠如」という言葉に抵抗をおぼえる人は多いと思うが、障がいを矯正や治療で治すという考え方自体、「欠如」だと捉えている事に他ならないのではないか。
非障がい者は障害を根絶する事又は目立たなくする事に重きを置くが、当事者は本当にそれを必要としているのか。
現在の技術で障害者の不自由を一切取り除く事は不可能である。それを理解した上で、多方向からのアプローチが必要なのだと思う。
本書で取り上げられた事例の多くは、障害自体に問題があるのではなく、非障がい者の偏見や決めつけが新たな障害を生んでいるという事、当事者の声が届いていないという事が大きな問題であると感じた。 -
Posted by ブクログ
長く静かな、良質の映画を見ているような物語。
物語のひとりひとりが問題を抱えていて、人生の休憩をとりながら前に進んで行く感じが暖かい。
本(書店)という媒体を通して、みんなが繋がって、そっと変化が生じる瞬間がキラキラと輝いてるよう。
細かい章に分かれていて、そのキラキラを見つけるような気分で読み終えた。
ヒュナム洞のヒュが「休」という解説があるが、書店の雰囲気を醸し出していて、書店の描写とともに居心地の良さを感じさせる。
いつかこんな書店に巡り会いたい。
物語の中でたくさんの書籍・映画も登場しており、読みたい本が増えた。
『栗どら焼き』 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読み始めたのは、旅先のとあるブックカフェだった。選んだ理由は「本」の本だから。何ともシンプル。でも、360pほどもったのでとうていその場では読みきれず、後半のほとんどは別途に読むことになったのだけれど、読み続けようと思った理由は、そのブックカフェのコーヒーが久しぶりにおいしいと思えるものだったからだ。そしてこの本なら、ある人に久しぶりにメッセージが書けると思ったことだ。
韓国の現代小説を読むのは初めてだけれど、意外と自然に入り込んでいくことができた。日常の風景や「オンニ」や「イモ」といった人称名で巧みに描写される人と人との距離感などがとてもあたりまえに見える。ひと昔前なら「等身大」という表現が為された「あの感覚」だ。
そして取り上げられているテーマも、まさに今のこの国のあちらこちらで起きている、旧い家族=社会からの脱皮に起するもので、自分の周りに重なるような情景がきっと多くの日本人のは共感できるのだと思う。
自分の「親」に代表される旧い家族観からひっそりと脱しようとする人たち、あるいはパートナーとしての複数の人間の関わりが、少しずつ形を変えていく様。
登場人物がそういった自分にまとわりついた「関係性」を、新しい人たちとの出会いによって、身に纏い直していく過程が、コーヒーや編み物といった小道具によって、静かに、柔らかな彩りで描かれていくように読めた。
あと、ちょっと笑えたのが「店」のSNSに挙げられる文章とそこに付けられるタグの内容。なるほどねぇ、こういうふうに付けるんだ、変に感心してしまった箇所でした。 -
Posted by ブクログ
本屋大賞ということで、
読書の片手間に採算度外視でやってるこだわりの書店、主人公は穏やかで意識高く、薦める本はもれなく相手の心にビビッときて心ほんわか、なんか明日もガンバれそう!
…系の話を予想してました。
ですので、書店を開業したての主人公・ヨンジュがのっけから情緒不安定で心配だし、お客さんにしっかりトンチンカンな本を薦めてたりもして、あれれ。思ってたのと違って面白そうじゃないの!
その後、バリスタとして雇われたミンジュンが加わり、ヨンジュの書店奮闘記にコーヒーの香りが漂うように。
韓国の若者代表のようなミンジュンの、ボタンの穴理論にはウンウンと納得。
書店に集まる人たちも増え、一人ひとりがが抱えてるモヤモヤもわかってくる。それがこの書店でゆっくり回復していくような。誰かが何かしてくれるというより、書店で過ごす時間と周りの人たちの存在によって自分の意識が変わっていくような。
登場人物がみんないい人だし、ちゃんとジタバタしているところに共感! -
Posted by ブクログ
最初の章を読んだ時にもう「ああこの感じ、好きだ」と直感で思った。現実は忙しなくて、仕事でへとへとになったり、悩みが絶えず浮かんでは消えたりする。だけど、自分の胸にこの物語があるだけで明日からも頑張ってもう少し生きてみようかと思えた。私にとってこの本は安らぎ、癒し、息抜き、お守りのようだ。出会えたことに感謝したい。主人公を含め、登場人物が生きていく途中で悩み、立ち止まり、これからどう生きていこう?自分にとって夢ってなんだろう?幸せとは?仕事とは。そんな風に考えているときに、ヒュナム洞書店に巡り合う、関わっていく。物語の中の人が、悩みに対して自分なりの答えを出して、立ち上がったり、これで良いんだと胸を張ったりする様を見ているだけでこういう考え方もあるんだな、と学びを得たり、自分の心がすぅっと楽になる感覚があった。自分の住む町にもこんな書店があれば良いのに、そしたら通うのにと思うが、残念ながら今のところそういう存在の書店はないので、恋しくなったらまたこの本を開きたいと思う。余談だが、主人公ヨンジュの恋愛も本当にささやかに描かれているのが良くって、韓国ドラマを見ているような感じもして、胸キュンした。