牧野美加のレビュー一覧
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とてもよかった。
何々の本を読んだ、その感想、ではなくて読書にまつわる色んな体験談の本。
最近、同じファン・ホルムさんの「ヒュナム洞書店へようこそ」を読んだときに書いてあったり、またとある読書家さん(主に小説やエッセイを読まれている方)のVlogを延々と見て、気づかされたことがある。
私はずっとこの年まで読書を
・知識の吸収
・現実逃避
・娯楽、エンタメ
と捉えて読んでいた。
だが自己啓発本でもない小説やエッセイや教養文庫を読み、
「そこに書いてあることを実践する」
という読み方をする人がいるんだ…!と言う事に目からウロコだった。
自己啓発本ならわかるんです。でも小説の登場人物や何気ないエ -
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この本を読んでから、読書のすばらしさを痛感しただけでなく
いろんなジャンルの本を読んでみようかなという気持ちになった。
著者は非常に多くの種類の本を読んでいると感じた。
もちろん著者が、子供のころから本好きで読書の量が圧倒的に
多いので新しいジャンルの本でも読むのに苦労しないのかもと思ったが
そんな著者にとっても読みづらい本や理解するのに時間のかかる本が
紹介されていたので、読書歴の短いわたしでも自分が読んだことのないジャンルの本でも
読もうと思えば読めるのでは?という気持ちにさせてくれた。
読書嫌いの私が25歳の時に読書を開始した時と同様に、
新しい世界にも足を踏み入れてみようかなという
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読書と人との関わりを作者の実体験と絡めて解説しているエッセイです。
自分としてはp208の『読書はわたしにとって余興であり、休息であり、癒やしであり、わたしのささやかな自殺なのです。世の中に耐えられないときは、本を手に取り、丸くなって横たわるのです。』(ジョナサン・コット)という引用文に深い感銘を受けました。辛い現実からの逃避。自分にもそういう目的で読書をすることが何度もあります。多くの人の中にもそういった人たちもいるんだろうなぁとボンヤリと思っていましたが、いざ言葉にされるとドキリとします。
とても面白く読み応えのあるエッセイでした。オススメです。 -
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ネタバレ思わずわたしだ!とさけんだ。わたしがいる。
「心がざわつくときは本という部屋に入ってゴロゴロしていた」
という序章から始まるこの言葉でもう仲良くなりたい!と思ってしまった。
韓国人の方だけど日本の作家も読んでいるし、それだけでなく世界中の名著をあげるので、同志だ!と仲間を見つけたようで嬉しくなりつつも私の百倍くらい読んでる。
51.自分を守る読書 が特に感銘を受けた。
広告画像が、幸せになりたければ脱毛しダイエットして、美人になって、流行に乗り、金を稼げと脅してくる。私たちの思考を鈍らせる。
わたしの幸せはわたしのもので、その信念を読書を通して育てていくのだ。暴力性のある「提案された幸せ」 -
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「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」の著者さん。
読みながら「うわ〜」って何度も感嘆の声が出た。
あちらこちらに読み返したくなる文章が散りばめられていました。
わたし、好きな一文に出会うと、すぐにもう一度読んでじっくり味わわずにはいられないんです。
またしても、「本好きのための、本好きによる作品」といった印象。
先日読んだ、「夜更けより静かな場所」もいたく感動しましたが、こちらも共感と思考と思い出の海にただよっているような素敵な読書時間でした。
ファン・ボル厶さん、小説もエッセイもいいなぁ。
本を読む人なら共感も多いと思う。
著者の言葉に自分の思考や感情を重ね合わせてしまうし、耳を傾けずにはいら -
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ふらっと暇つぶしに寄った本屋さんで見つけ、装画に惹かれて手に取り、パラリと目次を見てビビっときて、すぐにレジへ。
あっという間に読み終え、付箋だらけに。
とっても大切な一冊になった。
本の楽しみ方や向き合い方、自分と本の距離感、本の存在‥そんなことを改めて考え、また、自分にとっての読書のあり方を答え合わせしていくような、そんな一冊だった。
決して堅苦しい読書指南書的な書き方ではなくて、読書の魅力や価値を優しく伝えてくれ、良く本を読む人にとっては共感したりさらなる読書ステップの参考になるだろうし、読書が苦手な人にとっては、だから本って大事なんだな!って気付かされるのではないかと思う。
著 -
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衝撃を受けました。
どれだけ自分視点で物事を見ているのか気付かされました。
そして、出逢えて本当に良かったと思わせてくれる一冊でした。
障害は欠如なのか?はたまたアイデンティティなのか?
「欠如」という言葉に抵抗をおぼえる人は多いと思うが、障がいを矯正や治療で治すという考え方自体、「欠如」だと捉えている事に他ならないのではないか。
非障がい者は障害を根絶する事又は目立たなくする事に重きを置くが、当事者は本当にそれを必要としているのか。
現在の技術で障害者の不自由を一切取り除く事は不可能である。それを理解した上で、多方向からのアプローチが必要なのだと思う。
本書で取り上げられた事例の多 -
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コーヒーを入れるときはコーヒーの事だけを考えると言う章すごく良かった。現在過去未来を考えてしまうけれど、コーヒーを入れる時だけは目の前の、今のコーヒーに集中する。
よく聞くフレーズだけど、コーヒー1杯が現実と未来の間の人生をつなぐものなんだという意識で集中していったら、周りがみんなそのコーヒーの味を褒めてくれて、今度はコーヒーを入れながらこれからの何かを願い始めたと言う流れがとっても哲学的で美しかった。
韓国人の名前を常に聞いてて慣れてる自分でさえも、読みながら登場人物の名前や特徴がわからなくなってしまうけど、キャラクター紹介(相関図まではいかない)が巻頭に載っているのがすごく親切だった。
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2026.6
毎日少しずつ読んだ。
面白いブックガイドだった。
毎日読書したい。
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P7 より勇気ある、より揺らがない人間
P17 相手がこれまでどういう本を読んできた人かわからないのに、その人にぴったりの良書を薦めるなんて、どんなに難しいか!
P19 哲人 そして、刹那としての「いま、ここ」を真剣に踊り、真剣に生きましょう。過去も見ないし、未来も見ない。完結した刹那を、ダンスするように生きるのです。誰かと競争する必要もなく、目的地もいりません。踊っていれば、どこかにたどり着くでしょう。青年 誰も知らない「どこか」に!(嫌われる勇気)
P57 小説を読む人は、誰よりも「自分の人生」 -
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2024年本屋大賞翻訳小説部門第一位を受賞した小説。会社を辞めた書店主であるヨンジュがソウル市内の住宅地ヒュナム洞に書店を立ち上げて、一緒に働くバリスタのミンジョンや友人兼コーヒー業者のジミ、書店にやってくる方々との交流を描く。前書きにもある通り、登場人物のみなが、「どこか自分と重なる」存在として描かれていて読者に寄り添う温かさを感じる。こうして本を読んだ感想を書くときに、書店主ヨンジュのように、自分が好きな本ではなく、「客観的な目で本を見てみよう」という視点は忘れないように自戒できた。本が好きな方ならヒュナム洞書店のような場が欲しいと思うことは少なくないはずなので気になった方はぜひ。