牧野美加のレビュー一覧

  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    韓国の作家さんの小説を読むのは初めてでした。
    エッセイと小説が混ざったような心地良い文章が綴られています。
    ヒュナム洞書店に訪れる人々は様々な悩み、揺らぎ、挫折を抱えていて、もがきながらも自分を信じ成長していく姿が描かれている。
    心にじんわりと柔らかく優しさが染み込んでいくような素敵なお話でした。
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  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    それぞれの悩みを抱えた人たちが書店を舞台として関わっていく。

    悩みはとても等身大のもので、共感できる人物が多くのひとにいるのではないかと思う

    自分も仕事での悩みの部分で共感できるところがあった。あとがきにもあるが、少し休んで、また歩き始めるというスタンスが大事なのではないかと思う。

    日々の追い...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    読んでよかった。
    自分と似てる環境や気持ちの人がいて感情移入して読んだ。励まされた!
    優しい話で読みやすかった。
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    韓国の著者の翻訳本は初めて読みました。
    慣れないためか、名前と人物の一致がなかなかできず…何度も始めのページに記載されてた登場人物を見直して読み進めました。

    ヒュナム洞書店のような本屋さん、行ってみたいなって気分になりました。様々なイベントが開かれていて楽しそうだったり、本好きな方との出会いがあっ...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    自分のせいではない胸の痛みを知る人達。
    でも、その痛みを人のせいにしない人達。
    生きていける「筈」や生きる「力」を丁寧に否定しながらもその可能性を伝える書。

    競争競争常に走り続け無ければ生き残れない国風は知っていたが、ミンジュンが友人とボタンの穴について語る場面や、母からの電話の場面は吐くほど胸が...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    め、名作だァーーー!!!

    とりあえず話題になった本は出来るだけ読むようにしてるんだけど、ここまでドストライクなものが出るとは…。侮りがたし、韓国…。

    情報過多と言われる現代。良い大学へ行って大企業に勤めれば人生安泰ではないと誰もが分かってる。
    でもじゃあ実際、どう生きるのが正しいのかは誰も答えら...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    ずっと読んでいたい小説がある。
    これもまたその一つだった。
    この書店の仲間として自分がそこにいるような気がしていた。読み終わるのが惜しかった。

    しかし、韓国と日本のよく似ていること!生きづらさの質が同じで、なるほど出生率がニ国とも低いはずだよね、と思った。
    ニ国とも儒教の国だから、家父長的なプレッ...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    ずっと気になっていて読みたかった作品。
    本屋大賞翻訳小説部門1位を受賞したのをきっかけに。
    ヒュナム洞書店の店主ヨンジュ、バリスタのミンジュン、個性的な常連客、焙煎士、作家など書店に関わる人たちの物語。
    章が細かく区切られているので(40章ほどある)隙間時間に読みやすい本だった。
    店主をはじめ、登場...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    人生の幸福は仕事のどういう所によるものなのか。主人公の書店の店長とその仲間たちが、それぞれ考え、答えを探していく話です。
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    とても良かった。素敵。
    こんな書店があったら良いな~、
    私自身、10キロ走って、編み物をひたすら編んで、絵を描いてみて、本を読みつづけ…急に同時進行させて、思考を止めてるような、逆に思考し続けてるようななんか変な感じで、ジョンソの気持ちがよくわかり、ヨンジュの生き方に憧れる。
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    東京駅の書店で買いたい本の隣にあったのを間違えて購入。韓国の小説を読んだことないし、価格も高いので意気消沈。もったいないから読み始めると、
    なんと、なんと、面白いじゃないか。
    生き方に悩む姿に国籍は関係ない。競争が激しく、家族の結束が強い韓国だからと思いながら、待てよ自分たちが育った60年代から80...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」に集う人々の群像劇。

    独立書店の日常を見ている様な静かな空気感。
    独立系書店を継続させるための試行錯誤がリアリティがあり、本と本屋が好きな自分にはたまらない。
    何かしら悩みを抱えた人たちは踏み込みすぎないがただ受け入れて寄り添ってくれる関係性が心地よい。...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    とても好きな物語だった。
    分厚い…と最初思ったが、登場人物や語り口調も良く、穏やかな気持ちで読み進めることができた。ほっとする本だった
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    かつてこれほど、読んでいる途中でフレーズをメモした本はない気がする。
    私は次の本、次の本、とどんどん新しい本を求めてしまう性分だが、この本を読んで一冊の本とその本について考える時間をしっかり取ってみたいと思った。
    ヒュナム洞書店の店主のヨンジュはこう言う
    「本で読んだいい話を、本の中だけにとどまらせ...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    「完璧な人生なんてないけれど、これでいいと思える今日はある」
    本帯のその言葉に惹かれて読みました。これでいいと思える今日の先に、完璧ではないけれど、これでいいと思える未来を積み上げてゆける、そんな希望がもてる本でした。
  • サイボーグになる テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて
    障害当事者の2人が語る話はとても読み応えのあるもので、今まで気付いていなかった様々なことに気付かせてくれた。「完全」って何だろう、「欠如」って何だろう、どの目線で考えればいいんだろう。まあ、深いとても深い作品だった。
  • サイボーグになる テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて
    障害に対する社会的スティグマのせいで、わたしたちは「充分に障害者になる」ことをためらった。

    健常者が、作り出した「こうだろう」という枠にハマりたくないという抗い。ありのままの自分として「障害者になる」ことをしたいのに、できない。

    わたしたち健常者は、知らずに障害者の「ありのままで、在りたい」とい...続きを読む
  • サイボーグになる テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて
    伊藤亜紗さんが絶賛するTweetから検索してみると「世界が注目するSF作家キム・チョヨプと作家・弁護士・パフォーマーでもあるキム・ウォニョン」の共著とあり、おふたりそれぞれ「障害当事者」であるとの紹介文にも興味をそそられ読み始めた本書。
    2019年韓国の週刊誌連載(加筆修正したもの)と対談、日本語版...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    居心地がいい。自分の部屋みたいな本。
    現実をまっすぐ受けとめて、自分の歩幅で踏み出してゆく自然体な登場人物。
    相手の悩みにうまいこと言おうとするんじゃなくて、さらっとそばにいてくれる雰囲気。
    翻訳本は日本語が分かりにくくて苦手だったけど、あまりに読みやすくて翻訳者さんのお名前を序盤に確認してしまった...続きを読む
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ
    韓国で25万部を突破した本ということで、手にとってみました。
    会社を辞め、離婚し、傷心したまま本屋を立ち上げるヨンジュ。アルバイトのバリスタ ミンジュンと悩み試行錯誤しながら運営していく。
    韓国も日本と同じ、いやそれ以上に正社員にはなれない過酷な状況。
    仕事の出来る人にはどんどん仕事がきて、回りきら...続きを読む