牧野美加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
長編小説ですが、短編のように構成されていて一つずつ読んでは考えてしまい、とても長い時間読んでいたように思います。人生うまくいかないなと悩んでいる時にちょうど読む事ができて良かったです。
本書と同様に本屋さんをやってみたいなとか喫茶店をはじめてみたいなという気持ちはあるにはあるのだけれど、踏み出す勇気がない自分が居たり心の病気になってしまっている自分が居たりしてなかなか前に進む事ができない中これでもいいんだなと背中を押してもらえました。
エッセイストの小説というのを初めて読んでみてこういう類の本を探していたんだと気付かされました。この本を皮切りに色々探してみたくなりました。
じぶんのように -
Posted by ブクログ
じわり、じわり、じわりと沁みる。
登場人物たちの迷いながらも丁寧に今を生きる、無理はせずでも手を抜くことなく、挫折を味わってそれでも日常を考えながらゆっくり歩む。
そんな姿が沁みるーーーー。
最初は本当日常のちょっとしたところを切り取っていたのにそれが積み重なって厚みを増していく楽しさ、美しさがめっちゃ良い
私はスンウが登場した章が1番好きで、その後に来た労働に関する議論の章はなかなか唸らされた。
この作品の登場人物、みんな心優しくて良い。
ただ、名前が混じって、誰が誰か文脈から察する、っていう笑
あと、スンウがタイプすぎた。こんな思慮深い人に出会いたい。
2025.11.22
109 -
Posted by ブクログ
ずっと気になりつつ御縁がなかった本書。
やっと読み始めたものの、翻訳本のせいか読みにくさを感じて何度も読むのをやめようか迷ったのが事実。
でも、半分過ぎたところから共感する会話が次々と展開され、没入。
今、出会えてよかったと思えた。
ヒュナム洞書店は生きづらさを抱えた人々がたくさん登場する。そして、人々との会話を通して少しずつ自分に向き合う。
いつも努力していなければならないと自分自身を追い詰めてしまう毎日。
だけど、疲れて自分がこの世で一番無意味な存在なように思える時も。
でも、だから本を読むんだと店主のヨンジュは言う。
「人間って、自分だけが苦しいんじゃないって気づくだけでも、がんば -
Posted by ブクログ
とても良かった。ヒュナム洞書店通い詰めたい!!
ネトフリの睡眠ガイドの本屋さんすごい好きなんだけど、同じくらいかそれ以上にすきかも!
すごく良かった。生きるとは、生きるを毎日つづけることなんだなぁ。
ならば、ネガティブでいるよりも、少しでも自分の心を満足させられるように自分のために生きていたい。
みんな素敵な人たちで大好きだった。
こうやって自分の居場所を自分で作っていけたらいいなぁ。
優しい気持ちになる本だった。大人気なのは頷けるし世界中で翻訳されてるのも頷ける。
さいごの
1日を豊かに過ごすことは人生を豊かに過ごすことだ
って文章は覚えておきたい。 -
Posted by ブクログ
読んでいると、心の中でゆったりと穏やかな時間が流れるようで、とても好きな本になりました。
休んで、ゆっくり時間をかけて人生を歩んでいいんだよって思わせてくれる。
今の自分にぴったりの優しい本だった。
また読みたい。ちょっと疲れてしまった時、また絶対に読みたい。
・たとえ愚直に見えても慎重に一歩一歩歩んでいけば良いのだ
・本を読むと、誰かのそばに立てるようにしてくれる
・自分は未熟な人間だという思いにばかりとらわれないようにしよう。
未熟な自分もまだ、善い行動をとったり、善い言葉を口にしたりできるんじゃないか。
情けない自分も、ごく、ごくたまには良い人になれるんじゃないかって。
・各自の -
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大好き。
この作者のエッセイ
「毎日読みます」が とても好きで
この人の文章にまた ふれたい。と
思い 小説を手にした。
やっぱり心地よくて
しみじみと
物語の良さが伝わってきて。。。
満足度の高い読書時間を過ごせた
それぞれ個性的で
悩みを抱えていて
実に人間らしい。
そして それぞれが媚びない。
みんな思い思いに自己をしっかり持っている
こういう姿勢に 少し羨ましさを感じた
人の目を、感情を過度に気にせずに
まんま自分で向き合えたら
ストレス減るよなぁって
ちょっとドキドキしたり
哀しんだり
考え込んだり
奮い立ったり
この1冊で たくさん感じた
わざと ゆっくりと、じっくりと読んだ -
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ネタバレ毎日も読む時間はないし、そんなに沢山読んでるわけではないけど刺さりました。付箋だらけ。私にとっては、小さいけど何かのきっかけをくれるような本です。読んでて気持ちいい綺麗な文章…には不思議な魅力があります。
「最近気分が晴れないな....」「ちょっとした息抜きが欲しいな....」そんな時にまた再読したい…
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退屈で、物語が恋しくて虚しくて友達に共感したくて、世の中に希望を持ちたくて、そして究極的にはただただ何かが読みたくて、私は毎日本を読んできた。これからも読み続けるだろう
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本を読んで強くなりたい。より揺らがない、よりどっしりした人間になりたい。傲慢でもなく、無邪気 -
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ネタバレ韓国の本屋にカフェが併設されていることを初めて知った
ミンジュンは&teamのK君で脳内再生されてた
コーヒーも本も好きだから、ヒュナム洞書店に行ってみたいと思った
書店主のトークイベンドでの言葉が印象的だった
「私たちはどんな仕事をしても悩むことになると。書店じゃなくて他の仕事をしても悩みは出てくるはずだし、 それとは違うまた別の仕事をしても悩むことになる。私は今のところまだ、書店を運営しながら悩み続けてみようと思っています」
何かを判断するとき、どちらが正解なのかを考えるけど、どちらを選んでも悩みがなくなることはなくて、それがわかった上で判断できるようになったら、ちょっと大人かなと思っ -
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とてもよかった。
何々の本を読んだ、その感想、ではなくて読書にまつわる色んな体験談の本。
最近、同じファン・ホルムさんの「ヒュナム洞書店へようこそ」を読んだときに書いてあったり、またとある読書家さん(主に小説やエッセイを読まれている方)のVlogを延々と見て、気づかされたことがある。
私はずっとこの年まで読書を
・知識の吸収
・現実逃避
・娯楽、エンタメ
と捉えて読んでいた。
だが自己啓発本でもない小説やエッセイや教養文庫を読み、
「そこに書いてあることを実践する」
という読み方をする人がいるんだ…!と言う事に目からウロコだった。
自己啓発本ならわかるんです。でも小説の登場人物や何気ないエ -
Posted by ブクログ
この本を読んでから、読書のすばらしさを痛感しただけでなく
いろんなジャンルの本を読んでみようかなという気持ちになった。
著者は非常に多くの種類の本を読んでいると感じた。
もちろん著者が、子供のころから本好きで読書の量が圧倒的に
多いので新しいジャンルの本でも読むのに苦労しないのかもと思ったが
そんな著者にとっても読みづらい本や理解するのに時間のかかる本が
紹介されていたので、読書歴の短いわたしでも自分が読んだことのないジャンルの本でも
読もうと思えば読めるのでは?という気持ちにさせてくれた。
読書嫌いの私が25歳の時に読書を開始した時と同様に、
新しい世界にも足を踏み入れてみようかなという
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Posted by ブクログ
これは、
繊細で優しい人たち
家族の問題に悩む人たち
何度も些細なことで迷い立ち止まる人たち
どこにでもいる私たちのような人たちのお話だった。
韓国の小説はもしかしたら初めて読んだかもしれない。翻訳が上手いのだと思うけど、とても読みやすかった。美しい文章。
呼称の使い分けとか親子関係とか韓国ならではと思った部分もあったけど、大部分において、私たちのように悩んだり人を想ったりしているなぁと日本の小説と同じように共感して読めた。
文化が近いからなのか、そもそも現代社会の人類普遍の感覚なのかはわからない。英語翻訳も出てるから、欧米での書評が気になる。
この本を読んで、
(日本では本当に少なく