牧野美加のレビュー一覧
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物語の前半はヒュナム洞書店を始めたヨンジュの日常が淡々と語られ、特に大きな出来事は起こらない。登場人物は店主のヨンジュ、バリスタのアルバイトのミンジュン、常連客のジョンソ、高校生のミンチョル、ミンチョルの母、コーヒー焙煎士のジミなど。次第にそれぞれの過去が少しずつわかってくると、会話の言葉が意味を持ってくる。
後半、作家のスンウが登場すると物語は展開し始め、それぞれの関係も深まっていく。
この小説には、人が自分の人生を生きるとはどういうことか、幸せって何なんだろうとか、幸せに生きるには何が必要かとか、何かとても大事なことが書かれているような気がする。
韓ドラもよく見るのだけれど、時々見ていて涙 -
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めちゃくちゃ良かった。
これからも折に触れて読み返すような1冊になりそう。
面白い本ではなく良い本。
人生への向き合い方、自分を受け入れ肯定するということ、礼儀を持って人に接し信頼し合える関係を作ること。
そんな大事なことが詰まってる。
本屋が舞台で、本を読む人なら共感できる描写が多いのも良かった。
作中で読んだ本の内容を忘れることについて、“記憶を超えたところに残る”というような表現をしていて、私も忘れてしまう人間だからわかるという共感と同時に安心もした。
働くことのしんどさと楽しさのバランスや、期待を寄せてくる家族との距離感などに主人公たちが悩みつつ“今の”正解を見つける過程が、その -
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最初は日常の変化のない話でしたが、読み進めていくと、仕事の事や経済のこと、韓国の文化…生活圏が変わっても、同じような紆余曲折や、人としての気遣いやプライド、謙虚さなどが見れて新鮮でした。
この本を読んで、自分を大切にすることを真剣に考えさせられました。自分が傷つく事も受け入れた中に、他人との関係性があるんですね。
書店のオーナーのヨンジュの「根を下ろす」事ができたら、とても豊かになれると思うけど、蛇行してる道があるから、幸せの感動も日常に感じるんだなと思わせられた本です。ジワジワっと「違っても良いんだな」と温かい気持ちにさせられました。 -
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ネタバレようこそ、ヒュナム洞書店へ
韓国の作家の方が書かれて本をはじめて読んだ気がします。
ヒュナム洞書店は郊外の住宅地にあります。通りすがりに入るような書店ではなく、ここに行くことを目的とした人しか来ない書店です。あることがきっかけでこの書店を開くことになった店主のヨンジュが、ひょんなことからそこでコーヒーを淹れる仕事を引き受けることになったミンジュンをはじめ個性的な人たちと交流しつつ、書店を独り立ちできるようにするための過程を描いた小説です。
韓国ドラマを見たり、仕事で関係した人たちの話をきいたりすると、韓国が通貨危機によりIMFから支援を受けた時期に人々受けたダメージはとても大きかったことは知 -
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長編小説ですが、短編のように構成されていて一つずつ読んでは考えてしまい、とても長い時間読んでいたように思います。人生うまくいかないなと悩んでいる時にちょうど読む事ができて良かったです。
本書と同様に本屋さんをやってみたいなとか喫茶店をはじめてみたいなという気持ちはあるにはあるのだけれど、踏み出す勇気がない自分が居たり心の病気になってしまっている自分が居たりしてなかなか前に進む事ができない中これでもいいんだなと背中を押してもらえました。
エッセイストの小説というのを初めて読んでみてこういう類の本を探していたんだと気付かされました。この本を皮切りに色々探してみたくなりました。
じぶんのように -
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じわり、じわり、じわりと沁みる。
登場人物たちの迷いながらも丁寧に今を生きる、無理はせずでも手を抜くことなく、挫折を味わってそれでも日常を考えながらゆっくり歩む。
そんな姿が沁みるーーーー。
最初は本当日常のちょっとしたところを切り取っていたのにそれが積み重なって厚みを増していく楽しさ、美しさがめっちゃ良い
私はスンウが登場した章が1番好きで、その後に来た労働に関する議論の章はなかなか唸らされた。
この作品の登場人物、みんな心優しくて良い。
ただ、名前が混じって、誰が誰か文脈から察する、っていう笑
あと、スンウがタイプすぎた。こんな思慮深い人に出会いたい。
2025.11.22
109 -
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ずっと気になりつつ御縁がなかった本書。
やっと読み始めたものの、翻訳本のせいか読みにくさを感じて何度も読むのをやめようか迷ったのが事実。
でも、半分過ぎたところから共感する会話が次々と展開され、没入。
今、出会えてよかったと思えた。
ヒュナム洞書店は生きづらさを抱えた人々がたくさん登場する。そして、人々との会話を通して少しずつ自分に向き合う。
いつも努力していなければならないと自分自身を追い詰めてしまう毎日。
だけど、疲れて自分がこの世で一番無意味な存在なように思える時も。
でも、だから本を読むんだと店主のヨンジュは言う。
「人間って、自分だけが苦しいんじゃないって気づくだけでも、がんば -
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とても良かった。ヒュナム洞書店通い詰めたい!!
ネトフリの睡眠ガイドの本屋さんすごい好きなんだけど、同じくらいかそれ以上にすきかも!
すごく良かった。生きるとは、生きるを毎日つづけることなんだなぁ。
ならば、ネガティブでいるよりも、少しでも自分の心を満足させられるように自分のために生きていたい。
みんな素敵な人たちで大好きだった。
こうやって自分の居場所を自分で作っていけたらいいなぁ。
優しい気持ちになる本だった。大人気なのは頷けるし世界中で翻訳されてるのも頷ける。
さいごの
1日を豊かに過ごすことは人生を豊かに過ごすことだ
って文章は覚えておきたい。 -
Posted by ブクログ
読んでいると、心の中でゆったりと穏やかな時間が流れるようで、とても好きな本になりました。
休んで、ゆっくり時間をかけて人生を歩んでいいんだよって思わせてくれる。
今の自分にぴったりの優しい本だった。
また読みたい。ちょっと疲れてしまった時、また絶対に読みたい。
・たとえ愚直に見えても慎重に一歩一歩歩んでいけば良いのだ
・本を読むと、誰かのそばに立てるようにしてくれる
・自分は未熟な人間だという思いにばかりとらわれないようにしよう。
未熟な自分もまだ、善い行動をとったり、善い言葉を口にしたりできるんじゃないか。
情けない自分も、ごく、ごくたまには良い人になれるんじゃないかって。
・各自の -
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大好き。
この作者のエッセイ
「毎日読みます」が とても好きで
この人の文章にまた ふれたい。と
思い 小説を手にした。
やっぱり心地よくて
しみじみと
物語の良さが伝わってきて。。。
満足度の高い読書時間を過ごせた
それぞれ個性的で
悩みを抱えていて
実に人間らしい。
そして それぞれが媚びない。
みんな思い思いに自己をしっかり持っている
こういう姿勢に 少し羨ましさを感じた
人の目を、感情を過度に気にせずに
まんま自分で向き合えたら
ストレス減るよなぁって
ちょっとドキドキしたり
哀しんだり
考え込んだり
奮い立ったり
この1冊で たくさん感じた
わざと ゆっくりと、じっくりと読んだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎日も読む時間はないし、そんなに沢山読んでるわけではないけど刺さりました。付箋だらけ。私にとっては、小さいけど何かのきっかけをくれるような本です。読んでて気持ちいい綺麗な文章…には不思議な魅力があります。
「最近気分が晴れないな....」「ちょっとした息抜きが欲しいな....」そんな時にまた再読したい…
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退屈で、物語が恋しくて虚しくて友達に共感したくて、世の中に希望を持ちたくて、そして究極的にはただただ何かが読みたくて、私は毎日本を読んできた。これからも読み続けるだろう
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本を読んで強くなりたい。より揺らがない、よりどっしりした人間になりたい。傲慢でもなく、無邪気