高木幸一のレビュー一覧
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購入済み
奇を衒わない正統派青春ラブコメ
気付けばこの先生の著作を全て読んでいて、
自分はこの物語達の何が好きなんだろうと考えると、(前作は一寸違うと思いますが)青春なるものを、茶化さず、冷笑せず、とても真摯に描いている所だと思いました。
心が汚れてきたなぁ。と感じてきた時にお勧めします。
あと、独特な読点の多さが妙に好き。 -
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購入済み
本作品の後作である「放課後四重奏」を読まさせていただいた後に読みました。
作品の基盤に性善説があることもあり、夏に飲み干すラムネのような、
読後の清涼感がスバラしい作品でした。
キャラクターの体裁説明がくどかったりと、文体の細かな点は好き嫌いがあるかも知れませんが、それはほんの些細なことで、
読む、読み返すに値する素敵な作品でした。
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購入済み
そこそこ?
まぁ、それなりに読めたけど絶賛する程かと言われると悩む。
普通のラブコメとしか言えない。
残念なのが、メインヒロインの名前。
何故そうなのかは2巻を読んでみなきゃ解らないかな?
一人だけ捻りを入れてる意味がまだ解らん。 -
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Posted by ブクログ
1巻にもましてキュウリにハチミツをかけたような珍妙な味わい
とは言いすぎだけれど
キャラクタとか描き方とかお話とかの向いている方が
何かズレているところの味わい深い作品
ファミ通文庫の『短編小説を愛してる』みたいな普通の仕上がりにすれば良いものを
「中高生向け娯楽小説」化をいわゆるライトノベルのらいとのべらないずと違って
どうしてこうなったな方向にむりやりでなく迷走して
なんとなくそれなりにまとまっていて
GA文庫らしい趣きな作品
キュウリは味噌や塩やサラダドレッシングのほうが美味しいと思うが
それは知っているので変な味付けもたまには良い -
Posted by ブクログ
「放課後四重奏」シリーズの作者の新作。GA文庫でファンタジーへ転向というところでイヤな予感がしたが、主人公が天然ジゴロという特性は失われず、ハーレムを作りつつもちゃんとファンタジーしてて素直に面白かった。人の長所を認め照れずに本人をはじめとする前に言葉にすることができるという主人公力は流石。ところどころ前作の主人公を思い出させたが、作者の持ち味だと思えば気にならない。ファンタジー設定も無理なくチートを感じさせず、戦闘も引っかからず読めた。ファンタジーと戦闘要素が入った分、人間関係の描写に費やすページが減ったのが残念。あとがきを見るに評判が悪くなければ続刊が出るといったところなのだろうか。既にハ
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Posted by ブクログ
ネタバレハーレム展開からどう落ち着くのかと思ったら、これは理想の締め方に近い。主人公・灰堂は私のイチオシヒロイン心月ちゃんと結ばれ、SL会も継続する。
カラー口絵より2人がくっつくのが分かり安心して読み始めたが、地の文から灰堂が心月を想っていることが自然と伝わってきた。他のヒロインからアプローチを受けているのに、灰堂が気にしているのは心月なんだもの。はじめに登場したヒロインだからとかそんな理由でなく、言葉で「~なところが好き」「~という出来事をきっかけに好きになった」と説明するのでもなく、物語の中で自然に感情が滲み出る。灰堂が心月を憎からず思っていることが3巻の旅行で非常に伝わってきた。これは作者の -
Posted by ブクログ
ネタバレ3巻は、3巻まだかー!!
ハーレム状態なのに嫌味が全くなく素晴らしく楽しい。登場人物が魅力的で、いたらいいなと思わせる。
主人公の灰堂。マジいい男。皆が惚れるのも分かる。正直者でそのためにくさい台詞もさらっと言えてしまう。人嫌いで友達づきあいをしたことがないためかどこか純真さをもつ。諦観というか人とは違うことを意識しているためか謙虚で先入観なく、醜い嫉妬や葛藤とは縁がない。いい男だわ、本当に。
イチオシヒロイン・菜花。女の子らしく反応も可愛らしい。人体模型相手に告白の練習をしていたとは思えないほどだw
ヒロインその2・詩織。アニメのキャラクターに本気で恋をしているという彼女にも心の変化が -
Posted by ブクログ
ネタバレリアルに人間嫌いな灰堂が、しぶしぶつくった同好会に集まった気の合う仲間とわいわいやる話。端から見るとハーレム状態なのだけれど、灰堂のかっこよさがチャラく見せない。赤の他人が屋上から飛び降りて、下にプールがあるとは言え、一緒に飛び降りれる人間がどれだけいることか。飾らない言葉も、率直でいい。真顔で褒められたら惚れちゃうよ。昨今のチャラチャラした鈍くて女の子にリードされている男と一線を画す。身近にいたら惚れるだろうな~。
菜花の告白もいい感じ。目にリアルキラキラが入ってんのね。告白の文句も、その後の一言もとても菜花らしい。
あとがきにある「人間を肯定し、前向きにする話」はその通りだと思った。最 -
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