明神翼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
淡路先生3冊目の新刊。
攻め・研修医:成川
受け・薬剤師:千明
千明が救急で搬送された病院はかつての職場の大学病院だった。そこで働いている医師の恋人からDVを受けていたので逃げるように退職したのにその病院に運ばれてしまい、その元恋人と再会してしまう。だが主治医の成川が偽の恋人を買って出てくれたので入院生活中、そこまで大変なことにはならなかった。
そして成川は本気で千明を好きと言ってくれたけれど、、、。
DVを受けていた受け、ということで理不尽な元恋人の要求につい屈してしまうのが少しイラッとしたけど、DV被害者ってそういうものなのよね。
医者と薬剤師なので同僚かな?と思っていたら薬剤師は個人薬局勤務でその薬局の話も少し書いてあって興味深かった。
元恋人が、そんなに受けに執着してたなら逃げられた時に探さなかったのかな?とか、最後懲戒免職になったあととか逮捕されたこのあととかに、更に付き纏ったりしないのかな?と今後が心配という感じだけど。
それと、ノンケの彼が一目惚れする理由が若干弱いけど。
でも。切なさとか、最初の導入部分とか、引き込む力が強くてグイグイ読ませてくれました。
明神先生の挿絵もとっても良かったです。 -
Posted by ブクログ
ラブコメ調だった前作とは一転して、シリアスなストーリーでした。
年下わんこな研修医と、過去のひどい恋愛で後ろ向きになっている薬剤師の強がりラブです。
外科医である元カレのDVから逃れるために辞めたその病院に、救急車で運ばれてしまった千明。
よりにもよって、行きたくないところに運ばれてしまうって怖いですね。
白衣ものは好きですが、病気とかDVがリアルに絡んでいてちょっとどんよりする部分もありました。
担当の研修医の成川から好意を寄せられ、元カレの澤井から自分を守るために偽装恋人を買って出てくれても、素直に気持ちを受け入れることができない千明の意固地さにも焦れ焦れさせられました。ほんとうはすごく成川のことが好きなのに、彼がゲイではないこととか、自分が男で年上だとかでネガティブになっているんです。
…成川はそんなこと前提で告白してると思うんだけどw
とても臆病になってるせいで、かわいげのない態度を取ってしまう千明の本心に気づいてくれて粘ってくれた成川は、ほんとにいい攻でした。
最後の最後で千秋が前向きになってくれたのは、成川の努力のたまものです。そして、いとこの稔が味方してくれたからこそですね。
悪役澤井が酷かったせいで、二人が恋人同士になったことを素直に受け止めることができました。
エロ的にはもの足りないものもあったけど、できる年下わんこ成川が頼もしかったので、これからの二人の幸せを確信できました。
お仕事ものとしても面白かったです。 -
Posted by ブクログ
切ないファンタジー系のとても好きな設定でした。ただ、一冊でまとめるには手に余るストーリーだったかなと。
人からの好意を夢の中で食べてしまう「夢喰い」という能力を伯父から受け継いでしまった大学生の志信は、そのせいで自分が密かに想っている浅見に嫌われてしまうことに。
不思議で、切ない話。
自分のことを気にかけてくれたり親切にしてくれていた大好きな相手が、夢を食べたせいで突然冷たい態度になってしまうなんて、理不尽であまりにも辛いです。
志信は浅見が好きでたまらないので、何とかして元どおりになりたいと一生懸命頑張るのですが、その度に夢喰いの力に敗退してしまいます。志信のひたむきな想いが叶うことを願わずにはいられませんでした。
但し、志信と浅見は出来上がった恋人同士ではなかったので、それほど強烈な執着や恋情がわくものかどうかとちょっと疑問に思ったりもしました。
ページの都合もあるのだろうけれど、加瀬と浅見だけしか夢喰いの状況が具体的に描かれていなかったので、もっと他の例も見てみたかった気がします。
夢喰いに巻き込まれた二人の周囲の動揺や心配する様子ももっと知りたかったです。
壮大な設定なので、簡単にはおさまらないだろうというのは察しましたが…
ラストの描き方は妄想させるものがあり、しかも明るさを感じさせてくれる余韻があってよかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【※BL注意】
両親を亡くして、親戚に引き取られたけれど、そこでもうまく行かなかった景は、両親の友人であった細小路に後見人として引き取られることになる。
細小路は、同性愛者として有名ではあったけれど、景の父とは本当にただの友人関係で、景にも、後見人として接してくれていた。
そんな細小路が景を連れていったのが、一流のセレブだけしか入れないという紳士クラブ『ヴィッラ・ロワイヤーレ』。
当然、そこでも細小路の噂は広まっていて、見た目も美しい景は注目の的となる。
そんな景に細小路が紹介したのが、欧州社交界のプリンスとも言われる大富豪・ロメオ。
見た目も中身も完璧な彼に、ときめく景だったが、ロメオの方は、景のことを「細小路の恋人」と思っていて、見た目の美しさに息を飲んだものの、余り相手にしまいと考えていた。
けれど、ロメオの友人であるジョナサンが景をローマ観光に連れ出そうとしたところから、話の流れが変わってしまう。
自分自身も不慣れである土地を、景の美しさから案内を買って出たジョナサンに呆れつつも、ロメオも同行する事になってしまったのだ。
ロメオは自分の気持ちがわからないままに、景のローマ観光に一日付き合うが、景への好感度は上がって行くばかりで……。
一方の王子様然とした様子のロメオに景も徐々に惹かれていって……
という話でした。
水上先生特有の攻め受け両方の視点を行き来する書き方なので、どちらの気持ちがどれだけ進んで行ったのかがとても良く分かる書き方なので、面白く読めると思いますが、好き嫌いは別れるかなあ……と。
自然にやってくれた方がいいのか、はっきりと登場人物の名前を書いて「こっからはこっちの視点だよー」って教えてくれた方がいいのか、については趣味が別れるところだよねー……というのは、水上先生の本を読む度に、私が毎回書いていることなので、そろそろ割愛しましょう。
今回は、欧州社交界が舞台。
相変わらずキラびやかな世界が舞台の物語を書かれる方で、今回の攻め様も、これでもかと、キラキラをまとっておられます。
そこに迷い込んで来たのは、自分の美しさを自覚してない純粋無垢な子羊ちゃんって感じですけど、この子羊はただの食べられるのを待つ子羊じゃなくて、自分の言いたい事はしっかり主張出来るし、自分はともかく、自分がいいと思っている人のことを悪く言われると、牙を向いて反論出来る、賢い子羊です。
そんな二人が徐々に惹かれあって行く……。
まさしくシンデレラストーリーですね。
でも、それがBLの王道の一つでもあるので、楽しく読めると思います。
ただ、王道過ぎて突出するところがなかったので、この評価になっていますが、普通に読む分には楽しめると思いますよー。 -
購入済み
あれあれあれ〜?
「5人の王」が劇的な秀作!で恵庭さんラブになり本作にも過剰な期待をもって挑んでみたら、おや?と拍子抜けするほど超ドタバタなコメディ。こちらもある意味でファンタジックです。。いるか、こんな大学生(笑)天然超えの鈍さのピヨ(若干イラっとくる)とルックスはイケてるのに恋するヘタレな乙メンの荒瀬、個人の趣向と被らず萌えどころ探しましたが残念ながらピントが合わないまま終わってしまいました。何だろう、コメディじゃなく単にバカっぽい?(すいません!)「5人の王」みたいな壮大な世界観ではないので仕方ないにしてもハラハラ感がなく、あちらはあんなにキラッキラとした魅力的なメンズ揃いだったのに本作は人物像も個々に凡庸とゆーかこの人好きって思ったキャラなし。筆力ある作家さんなのでそれこそ飽きずに読ませて頂きましたが感慨深さはなく再読はないでしょうね。んん〜辛口ですかね?好みの問題でしょうか?次作期待してます。