伏見つかさのレビュー一覧
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アニメ1期の10~12話の原作。アニメの原作再現度の高さは相変わらず。
この辺から桐乃がやや普通のツンデレっぽくなり、黒猫を初めとする他のヒロインもキャラが立ち、ハーレムものの色が濃くなってきますね。
発売当初は、この4巻の読者アンケートの結果で翌5巻以降のストーリーが決まる「読者投票型のルート分岐シナリオ」だったとか。
でも、そんなことをしなくても、真のヒロインは黒猫で決まり、だと思いますけれど…。
そして、真のヒロインが存在感を増すのに伴い、桐乃のウザさが際だってくるわけですが…。正直、桐乃をウザくしすぎたのがこのシリーズの最大の難点だと思うわけです。桐乃、邪魔です。
あと、この巻の最後のセリフをしゃべったのが誰なのかを、文章ではなくイラストで示しているわけですが、これってアリなのかなぁ…。 -
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アニメ1期の6~8話の原作。麻奈実の家に遊びに行くエピソードとか、「麻奈実回」のためのオリジナルエピソードかと思っていたら、きっちり原作にありました。
相変わらずアニメは原作をよく再現していて、最初からアニメ化前提で書かれたように思えるぐらいです。
ただ、今回の範囲では、アニメ8話では勝手に改変されそうになった桐乃のケータイ小説は、原作では盗作されそうになっています。アニメ化に当たって「盗作」から「改変」に改変したのは、盗作が生々しすぎるという大人の事情があったのか、それとも、「アニメ化に当たって原作の内容を改変する」という構造をメタ的に持ち込みたかったのか、どちらなんでしょうか。
いずれにしてもこのエピソード、アニメで見ても原作で読んでも、説教臭すぎると思います。かなり鼻に付きます。
あと、この巻あたりから俺妹の真のヒロインは黒猫であることが明らかになってくるのですが、これも黒猫の小説の中でキリノが真のヒロインであった構造を持ち込んでいるのでしょうか…そんなわけないですね。
何にせよヒロインがウザ過ぎるのはちょっと困ったものです。 -
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ネタバレ京介の一人語りは読みやすく会話はテンポがよく、最後まで面白かった。だが、それでいいの!?筆者の書きたかったことは本当にこれなの!?一周して迷走して変な着地しちゃった感じ。「俺」とエロゲーマーな妹のオタクな人生相談の日々じゃなかったのかと。兄妹でガチ恋愛だなんて、そんな物語じゃなかったはずだろ。決着をつけるってそっちじゃないだろ。
桐乃は前巻でお兄ちゃん大好きって過去が明かされたから、まだいい。京介は、夏には黒猫が好きだったんだよね。それが何がどうして桐乃を好きになったの。きっかけは。妹から恋心を寄せられていることに気付いたから?だから応えたの?妹が好きだ、と叫んでいることは分かったけど、きっかけと心の変化が分からない。夏にはあんなに黒猫のことが好きだったのに、あの気持ちはどこへ行ったの。
百歩譲って桐乃実妹ルートに進んだとしても、期間限定の恋人とした理由が分からない。そんな伏線どこに出てきた?京介は告白を全部断っているけれど、春休み限定の恋人だと知ったら再度狙ってくると思うよ。あやせも黒猫も麻奈実も、そんな諦めのいい性格じゃないでしょ。
桐乃が中学生であることを考えると、いつか二人の黒歴史になるんじゃないのかと思う。桐乃はどんびきなくらいブラコンだった自分に、京介は桐乃の気持ちに応えてしまったことに。
登場人物らの行く末を心配してではなく、紡いできた物語の結末として、本当に、それで、いいの?
現実はゲームのようにいかないと言いつつも、妹と街中でキスしちゃう京介は相当気持ち悪いですよ?
今までずっと兄と妹の物語だと思ってて、行き過ぎた憧れを精算して現実の兄妹になる、という流れだと考えていた。それが、兄と妹は愛し合ってました!と言われてもえ?え?となるだけで、勢いには呑まれるけれど、本当にそれでいいの?という思いから逃れられない。裏切られた、というより、本当に?と作者を問いただしたい。
桐乃との気持ちに決着をつけ(俺達は普通の兄妹に戻った、的な)、黒猫に告白し日常エンド、を夢想していた。麻奈実エンドの方がまだマシ。単にやったことのない結末をやってみたかっただけじゃないのかと邪推されても仕方がないだろう。
こんなのってないよ。
こんなの絶対おかしいよ! -
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ネタバレ読み終わってからしばらく考えましたが、これは京介と桐乃の間にあった恋愛感情の帰結を丁寧に描き続けた作品なんだろうなと思います。
はっきり言って、作中の登場人物たちは誰も2人を祝福していません。それは彼女たちがみなオタクである前に常識の中で生きる人間だということでしょう。そしてそれは作者自身の考えでもあるのではないかと私は思っています。
それでも感情を抑えきれず、結果的にタブーを犯してしまう2人ですが、結局は2人自身も最後は両親のこと、世間のことを考えた上で別れるという決断をします。元の木阿弥じゃないかと思うかもしれませんが、2人には気持ちの切り替えどころが必要だったのでしょう。
私自身は兄妹の恋愛を是とはできませんが、それでも好意を持ってくれたすべての女の子たちを振った上で、わずかばかりの望みを叶えた京介を、自分の気持ちにフタをし続けた上で、最後にはケジメをつけた桐乃を私は愚かだとは思いません。
もちろんこの結末を笑い飛ばせる気持ちにはなりませんが、でも2人にとってはこれが最良の選択肢だったのでしょう。彼らの未来はもはやわかりませんが(特典小説は別として)、私はそれでいいとも思います。
これだけの人気を獲得した上で、作品としてブレない結末を描いてくれたことが嬉しいです。次回作にも期待しています。