朱喜哲のレビュー一覧

  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    ジョン・キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」を書名に冠している通り、安易に結論を出さずに、様々なテーマの多面性に光を当てながら三人の哲学者の鼎談が進んでいく。ポラリゼーションや単純化・効率化の加速に違和感を感じていたためか、とても多くの含蓄や示唆を得られた。

    ・ファクトフルであることを手放しに称揚する危うさ
    個人的には、ファクトや真実への立脚や反証可能性を主張するカール・ポパーやハンナ・アーレントの論につい賛同してしまうが、そうではないものを切り捨てることは「愚かさの批判」であるという著者の警鐘は肝に銘じたい。これは、本書中でも引かれている『社会はなぜ左と右にわかれるのか』を読んだ時にも感

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    2023年03月19日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    実験的日常の共有、互いに失敗を恐れないような場を持つこと、素敵だなと思いつつどうすればそれが可能なのかはまだあまりピンときてないので、これからも模索していきたい

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    2023年02月27日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    やっぱり哲学って難しい。筆者は噛み砕いてくれたけれど、それでも途中むむむ…となるところがあった
    私はやっぱり分断されている状況がもどかしく、どうすればいいんだろうと考えていたのだけれど、ローティ哲学に少し興味がわいてきた。
    ”「正しさ」とうまくつきあっていくためにも「正しくなさ」にも目を向ける必要がある”というのは、いまの私にとてもしっくりときた。
    また左派が承認の政治を求めたことでマジョリティが剥奪感をいだいしまうメカニズムにも触れながら、会話をしていくことを諦めない内容に勇気をもらえた

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    2026年08月30日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    前提として知識の少ない私には、難しい箇所も多く、もしかすると本書の半分も理解できていないかもしれません。

    しかし、それでも気付かされることも多く、以下にまとめます。

    1. 正しさを「見つける」のではなく、これからも「問い続ける」ことが大切
    普遍の心理は、存在せず哲学者は「会話」を続けるのが使命である。そして、それは私たちにもあてはまり、「これが正しい」と決めつけるのではなく、「本当に正しいのか?」と疑い続ける必要がある。

    2.公共性と私的性は異なって構わない
    各人に本音と建前があるのは当然。むしろちゃんと「正しくないかもしれないこと」を口にしたり、行動できる私的な空間を確保しておくべきだ

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    2026年08月21日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    時宜を得た好著だ。

    いま、なぜ「リベラル」がこんなに疎まれ、「権威主義国家」が幅を効かせるのかを、実にわかりやすく解きほぐしてくれる。

    トランプ大統領のような「強い男」があらわれ、力による現状変更が国際社会で行われることを30年も前に「予言」していた哲学者がいたことも驚きだ。

    おそらく「分断」はもうなくならないし、たったひとつの「正しさ」でそれを乗り越えることもできないだろう。

    「目の前に、隣に、自分とはちがうひとが、同じ生身の身体を持ってそこにいる」ことにきちんと向き合うこと、そして「会話」を絶やさないことが、「バラバラな世界で共に生きる」術であるという主張に大いに納得。

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    2026年08月12日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    哲学者リチャード・ローティの思想を、言語哲学を中心に据えながら分かりやすく解説した一冊。ローティの生い立ちや彼が置かれていた社会状況にも触れつつ、重要な用語を一つひとつ丁寧に説明し、段階的にその思想へと導いてくれる。もちろん、それでも難解な部分は残るが、ローティが何を問題とし、どこへ向かおうとしたのか、その大筋はつかむことができる。

    個人的に特に共感したのは、「終極の語彙」をめぐる議論と、それを絶えず再定義していくことの重要性である。私たちは、自分にとって疑うことのできない言葉や価値観によって世界を理解しようとする。しかし、それが「これ以上議論する必要はない」という、とどめの語彙になってしま

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    2026年08月12日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    思考の共犯者による対談。対話からではなく観察から。

    ・一問一答的世界観

    ・信仰と陰謀論

    ・アテンションとインテンション

    ・「言葉」に乗っ取られる世界観
     金づちしか使えなければ釘に見える

    ◯(陰謀論やカルトも、フェアネスを求めるリベラルや保守も、区別がつかない)危うさを避けたいなら、「正しきナラティヴへの覚醒」ではなく、自分の体験を吟味する批判的な姿勢が必要となるはずです。自分の経験や行動を、多角的な視点から捉え直し、評価すること、つまり、自己相対化です。

    ・「観察」の役割

    ・イベントではなくエピソード

    ・いつでもどこでも誰とでも成立する言葉ではなく、手触りのある言葉で

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    2026年08月21日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    バラバラな世界でバラバラな人がバラバラにただいる、ということ。
    自らも改訂され続け得るテキストとして(過去の言い訳を行う修正主義のようなものではなく)。

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    2026年08月07日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    私が本書を手に取ったのは、世界で進む分断や対立の潮流を乗り越えるためのヒントを得たいと考えたから。また、意見の異なる相手との対話をあきらめずに続けるためには、どのような姿勢が必要なのかにも関心があった。

    その答えは、とてもシンプル。価値観の異なる相手を論破したり、自分の考えに変えたりすることではなく、互いの違いを認めながら根気強く対話を続けること。その積み重ねこそが、分断を乗り越えるための現実的な道筋であるという。このローティー哲学にどこまで共感できるかで本書への評価は分かれるだろう。

    もっとも、ローティという哲学者を知らない人であっても、彼の対話を通じた共生のメッセージに同調する人はそれ

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    2026年08月03日
  • 増補 ネガティヴ・ケイパビリティで生きる ――答えを急がず立ち止まる力

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    政治のついて積極的にアンテナを張れていないことを恥ずかしく思っていたが、それぞれ関心のある分野は異なるはずで、自分に近いトピックに興味があればいい、みたいな話があって少し安心した。
    でも色々な角度から物事を見て、言い淀むことができるように、
    これからたくさんインプットをしていきたいと思った。
    紹介されていた本も読んでみよう。

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    2026年07月24日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    ローティの理解はできていなかったので入門として良かった コレからしっかりと読み込んでいきたい 本屋でキレイに陳列されており偶然であって嬉しい

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    2026年07月20日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    著者が出演しているYouTubeを見て、関心があったので読んでみましたが、自分の中に、新たな視点を与えてくれる、とてもいい本でした❗️

    哲学は、なにか真理となる回答があると思い、その回答を探求する学問でしたが、回答が一つになったとき、会話は終わる。必要なのは会話を続けることではないか?といった内容でしたが、私には、なかなか全部は理解できなかった感じがしています…

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    2026年07月11日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    「アンチ哲学」の哲学者ローティから学ぶ「バラバラな世界で共に生きる」を読んだ。以下自分のために抜粋と要約。
    共通の足場などないバラバラで誤りうる私たちが出来ることは、どうにか共に生きていかなければいけない、という事実に向き合うこと。
    なんの根拠も保証もないが相手のことばに自分を委ねたり、時には手を携えたり、せめてお互いに降りかかる苦しみや痛みについて、それがとりのぞかれるよう願えること──それをローティは「連帯」と呼んだ。
    必要なことは「自己の偶然性」の認識。自分が相手に影響されたり、相手が自分に影響されたりする可能性があると認識する。つまり、それぞれが変わりうる存在であり、必然に固執するので

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    2026年06月27日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    バラバラなわれわれは偶然の中で獲得する「終極の語彙」を更新し続けるしかない。「われ/なんじ」という関係性の中で。

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    2026年06月25日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    分断の時代といわれる昨今、何でもかんでも二項対立したがるから、政治的にも右とか左とか、経済的にも貧とか富とか、メディアも対立を煽って話題づくりするから世の中ギスギスしてきますね。じゃあ、どのように考えればうまく生きられるのか、というのがアメリカの哲学者リチャード・ローティが考えたことであり、その解説書が出ていたので読んでみた。

    ローティは脱哲学を考えた人で、真理や本質を見つけることではなく、より現実的でより実際的な対応を考えた。個人個人が違うことを考えているのは当然だ。しかしそれを各自が主張したら喧嘩になる。相手を言い負かして黙らせるのは愚策だ。

    個人が私的に考えていることは「偶然性」から

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    2026年06月24日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    ネガティヴケイパビリティについての鼎談。
    SNSでのコミュニケーションや時事問題を例にここでネガティヴケイパビリティを発揮するとしたら…と考えながらすいすいと読める内容。
    ネガティヴケイパビリティを「答えを出さないヤモヤに耐える力」と認識できているなら、その活用法を見ておくのは良いと思う。実に多彩で、思った以上に幅の広い重要な言葉だと思う。

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    2026年06月19日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    公共的なものと私的なものは統一すべきでないが、しかし統一すべきでないものとして1人の人間の中に同時に存在うる。
    ことばの選び方は人間や社会にとって決定的に重要である。
    アイデンティティに訴える「ことばづかい」が、論法として相手を黙らせ、会話を止めるものになるという点については、マイノリティ当事者が悪いのではなく、そのような状況に追い込むのは、いつだって会話の主導権を握っているマジョリティ側である。
    会話を通じて「ことばづかい」を考える。相手を尊重できる表現が、多様化社会に対応していける一つの方法である。

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    2026年06月14日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    即断即決を良しとするビジネス沼にハマっていた自分には雷に打たれた感覚だった。でも、分からないことをそのまま飲み込まず、咀嚼し続けることってとても大事で、時には議論して意見を交わしながら少しずつ咀嚼していくことが大事なのかなと思った。
    個人的には和解や合意に至るためにいったん疲れないといけないという話が、あるある!と共感できた。

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    2026年06月13日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    ゆる言語学ラジオで「バザール」と「クラブ」の話を聞いて気になり購入。
    「われわれ」と「やつら」の対立がルワンダ内戦の例をもとに書かれていて本当に恐ろしかった。恐ろしく感じたのは、身近でも起こりうるとリアルに感じたから。会話を続けて「われわれ」を拡張しながら共に生きること。バラバラだとわかったうえで付き合っていこうと前向きな気持ちになれた。

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    2026年06月09日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    学校に行き、社会に出ると、自分とは異なる視点や考え方をもった人が多くいることに気づきます。

    そして学生時代に学んだ、 絶対的な正解 というのは、この世に意外とないのだなと気づきます。

    本書で取り上げる哲学者のリチャード・ローティは絶対的な真理を追求するよりも、人々が対話をしながら、より良い社会をつくることが大切だと言います。

    つまり、真理は一つではなく、「対話によって育っていく」ということです。

    私たちの社会がバラバラであることから目を逸らさず、正しさもバラバラであることを受け止めつつ、ただそれを冷笑したり嘆いたりするのではなく、それでもどうすれば共にやっていけるか、それを考え抜くこと

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    2026年06月08日