朱喜哲のレビュー一覧

  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    「私たち」という言葉づかいには、常に逡巡をともないます。そこには誰が含まれて、誰が含まれていないのだろう。最近そんな事をよく考えます。

    本書を友人に薦める際、ポイントにしている事があります。「正しさ」で殴り合っている渦中の人には届かないとしても、「殴り合っていたかも…?」と顔が浮かんだ人には薦めようと。後者は案外周りにたくさんいます。私たちの周りはそれらでしか成り立っていないのです。
    「どうせ」「やっぱり」と、シニカルで諦念に満ちた言葉を使う前に、彼ら彼女たちがどうしてその言葉づかいを獲得し捻り出したのか、思い浮かべながら会話を楽しみたい。自分の底に本書を置き、バランスを取るための支えにでき

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    2026年06月07日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    ずっと「中庸」でありたいと思っていた自分にとって、とても頷ける理論ばかりで読んでよかった。
    ローティの哲学についてもっと知りたいと思った。

    思想を知ったところですぐに実践に移すのは難しいし、それで社会が直ちに変わるわけでもないと思うが、それでも少しだけ今の社会への希望を捨てずにいさせてくれる本。

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    2026年05月31日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    100分de名著では理解しづらかったことが分かったような気がした、特に4章の連帯の章についてはいろいろ考えた。それぞれ個別の被害、残酷さの中の当事者にあるものたちがなぜ孤立してしまうのかあるいは時には対立してしまうのかということを考えた。

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    2026年05月22日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    ローティの思想には初めて触れたが、
    非常に面白かった。
    自分の言っていることが100%正義で普遍的だと思っている哲学者に比べたらよっぽどまとも。

    可愛らしいカバーに惹かれて手に取ったがかなりガッツリ哲学書でした。

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    2026年05月21日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    取り上げられる話題は豊富だが、語り口も丁寧な3人の鼎談ということで読みやすかった。
    身近な問題から丁寧に考えていく。身の回りにいる近しい人に対し、まず大切に接していく。本書籍の主題では無いが、そんなことを考えた。

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    2026年04月04日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    イベントではなくストーリーで考える(紋切り型にはめるのではなく)
    対話は対立を深める、相手の話を聞く前に、相手を観察してみる、わからなさを抱えながら、相手を見てみる
    サードプレイス的な中間集団がなく、プライベートとパブリックが直接つながると、方言や自分の言葉がないから強いナラティブに絡め取られる

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    2026年03月19日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    ネガティブ・ケイパビリティ、知らない概念だった
    すぐ正解とか回答を求めたくなるけれど、あえてすぐに答えを出さない、じっくり考える、それに耐えられる力、許容する力のように解釈しました
    自分の中のナラティブ(物語)を持つ、流されない気持ちも大事だし、何もかもを自分ごとにしなくても良い、読んでいてそんな目線もあるのか〜と目から鱗な場面も多々、読めて良かった、構成考えて話の中心にいた谷川さんのpodcastをききはじめました!

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    2026年03月17日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    めちゃくちゃ面白い。
    谷川さん、朱さんの著書を齧ってから読んでいるので、各々の研究・思考というベースがあり、それを対談で発揮するとこういう展開になるのかと感動。

    『アイデンティティ』『社会秩序』『社会通念』は仮固定的なものであり、いくつかのノイズに晒されながら絶えず己を変化させつつある。という現代思想の立場を踏まえた上で読み解くべき一冊かと思う。


    以下、印象に残った箇所。
    【対話は自分の能力以上の力を発揮させる】
    人間の能力は「脳」単体ではなく、状況や周囲との相互作用の結果のパフォーマンスとして考えるべき。
    人との対話の中ではじめて浮かんでくるボキャブラリーもある。

    【諍いを生み出す「

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    2026年02月23日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    あなたがいることでこの会話ができる・この発言ができる。
    対話ってこうありたいなと思える3人の会話だった。ボキャブラリー自体を引き出し、引き出される関係で柔軟に展開される語りに非常に引き込まれたり、引き出されて視点を調節しなおしたりされる本だった。本書はネガティブケイパビリティというワードから創発される様々な論点(陰謀論、言葉遣い、アテンションエコノミー、SNS、ethic、中間共同体、観察、エピソード)で自由に話されている。
    終盤の、「イベントよりエピソードに焦点を当てる」という話は本当に腑に落ちた。別に目立たなくてもいい、自分自身がそこにアテンションを当てて手触りがある、他の人にはあまりアテ

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    2026年02月11日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    3人の哲学者たちが、ネガティブ・ケイパビリティにまつわるテーマについて、熱く対話を重ねる一冊。

    「あぁ、対話ってこんな感じで行われるのか~」
    話が広がり、深まることが、知的好奇心をくすぐる。
    本を読んでいると、自分もこの対話に参加したくなる。
    (3人の議論についていける自信はないけど汗)

    このような対話の場が現実にも広がると、なんだか日常がスッキリしそうだなと感じた。

    知的興奮にあふれる一冊であった。

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    2025年11月10日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    短絡的な理解、紋切り型の言葉遣い、敵味方思考、バカと言う優越。
    この時代をめぐる悪弊の流れに棹さす試み。
    たくさんの抜き書きをしました。

    願わくば、ネガティブ・ケイパビリティそのものをもっと掘り下げて欲しかった。
    しかし、それは自分に託された部分かも知れない。

    対話の面白さと限界も感じた。

    <ネガティブ・ケイパビリティについての思索>
    *どんどん決めて物事を進めていく。進まないのはつらい。ゴールが見えないのもつらい。そんなとき、強権的なリーダーが欲しいと思うが、現れたら現れたで、「自己」への抑圧は本当に苦しい。

    *ポジティブ・ケイパビリティの特質を列挙してみる。
    ・スピード感
    ・集約的

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    2023年12月18日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    付箋ぺたぺたして読んで、とっても感化されてしまった本でした……笑

    一問一答型への警句があるように、本書を手にとってしっかり読み込んだとしても、
    そんなにネガティヴ・ケイパビリティについての安直な回答は一切ないですね。

    鼎談テイストの構成が面白くて、
    陰謀論からSNS、アテンションエコノミーから倫理、公私とそのあいだの中間集団の意義まで、ほかにも幅広く話されていて、社会に関心がある方にはグイッと掴まれてしまうのではないでしょうか。

    面白かったです。

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    2023年06月10日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    ジョン・キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」を書名に冠している通り、安易に結論を出さずに、様々なテーマの多面性に光を当てながら三人の哲学者の鼎談が進んでいく。ポラリゼーションや単純化・効率化の加速に違和感を感じていたためか、とても多くの含蓄や示唆を得られた。

    ・ファクトフルであることを手放しに称揚する危うさ
    個人的には、ファクトや真実への立脚や反証可能性を主張するカール・ポパーやハンナ・アーレントの論につい賛同してしまうが、そうではないものを切り捨てることは「愚かさの批判」であるという著者の警鐘は肝に銘じたい。これは、本書中でも引かれている『社会はなぜ左と右にわかれるのか』を読んだ時にも感

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    2023年03月19日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    実験的日常の共有、互いに失敗を恐れないような場を持つこと、素敵だなと思いつつどうすればそれが可能なのかはまだあまりピンときてないので、これからも模索していきたい

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    2023年02月27日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    公共的なものと私的なものは統一すべきでないが、しかし統一すべきでないものとして1人の人間の中に同時に存在うる。
    ことばの選び方は人間や社会にとって決定的に重要である。
    アイデンティティに訴える「ことばづかい」が、論法として相手を黙らせ、会話を止めるものになるという点については、マイノリティ当事者が悪いのではなく、そのような状況に追い込むのは、いつだって会話の主導権を握っているマジョリティ側である。
    会話を通じて「ことばづかい」を考える。相手を尊重できる表現が、多様化社会に対応していける一つの方法である。

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    2026年06月14日
  • ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

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    即断即決を良しとするビジネス沼にハマっていた自分には雷に打たれた感覚だった。でも、分からないことをそのまま飲み込まず、咀嚼し続けることってとても大事で、時には議論して意見を交わしながら少しずつ咀嚼していくことが大事なのかなと思った。
    個人的には和解や合意に至るためにいったん疲れないといけないという話が、あるある!と共感できた。

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    2026年06月13日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    ゆる言語学ラジオで「バザール」と「クラブ」の話を聞いて気になり購入。
    「われわれ」と「やつら」の対立がルワンダ内戦の例をもとに書かれていて本当に恐ろしかった。恐ろしく感じたのは、身近でも起こりうるとリアルに感じたから。会話を続けて「われわれ」を拡張しながら共に生きること。バラバラだとわかったうえで付き合っていこうと前向きな気持ちになれた。

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    2026年06月09日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    学校に行き、社会に出ると、自分とは異なる視点や考え方をもった人が多くいることに気づきます。

    そして学生時代に学んだ、 絶対的な正解 というのは、この世に意外とないのだなと気づきます。

    本書で取り上げる哲学者のリチャード・ローティは絶対的な真理を追求するよりも、人々が対話をしながら、より良い社会をつくることが大切だと言います。

    つまり、真理は一つではなく、「対話によって育っていく」ということです。

    私たちの社会がバラバラであることから目を逸らさず、正しさもバラバラであることを受け止めつつ、ただそれを冷笑したり嘆いたりするのではなく、それでもどうすれば共にやっていけるか、それを考え抜くこと

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    2026年06月08日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    バラバラな人たちを統一しようと正しさで黙らすのは無理ゲー。隣人と会話を続けるためにはどうすればよいのかという問い。人を記号化する語彙の危うさ、個々への想像力で〝われわれ〟を拡張する必要性。にしてもトランプのような人物の出現を20年以上前に予見していたのすごい。リチャードローティ知らなかったけどいろいろ読んでみたいな

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    2026年05月31日
  • バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学

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    ローティの入門書として最適。法による支配より、力による支配が強く感じてしまう今のような時代を予見していた。力強くはないが、大切な反哲学の思想。

    内容)基礎付け主義批判、終極的な語彙の改訂性、文学やルポを重視する文化政治の視点、残酷さを避けると言う意味でのリベラリズム、公私の二元論、小さな断片を手がかりに構築される連帯。

    力強さがないため、ローティの哲学は確固たる処方箋にはならない。しかし、この思想が広がることに希望はある。ある種の実践性をともなっていることが彼の哲学の特徴だ。

    『人類の会話のための哲学』の内容と重複があった。

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    2026年05月26日