古屋星斗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「世代」の枠で一括りにしない、データによる変化の有無を見る。多様化と二極化。
人材育成の解像度を上げる。
・可視化された自分の情報のコントロールに関する部分は10代が高いが、他の部分は30代・40代とそれほど大きな差はない。
・大企業とベンチャーとも就職したい人が多い。
※ただしスナップショットでは、いつの時代もある年代による傾向の可能性あり。
・若者雇用促進法の開示の義務により、職場環境を改善するために努力するインセンティブが企業に生まれた。
・自身のキャリアを安定させようと思ったら、自分に経験や知識、ネットワークを蓄積するよりほかないという環境に背中を押される形で成長を求める。
◯ -
Posted by ブクログ
【きっかけ・目的】
50歳の壁の後にこの本を読み終わったのは偶然ではない。今、職場で中途入社なれど若手の教育する立場になった。50歳前後で色々思うところもありつつ、変化に見舞われたわけだ。10年以上、職場で若手に接することもなく来たのだが、そもそも今の職場の特徴とは、20代を受け入れるときの注意とは何かを気にしたのがきっかけだ。
【感想】
勉強するつもりで読んだが、新人教育のヒントは、得られなかった。現状分析とそこから導かれる職場の特性から何故、若手が退職してしまうのかをアカデミックに展開する内容からはやはり中小企業と大企業の職場では求められるものがだいぶ違うことを痛感した。
確かに -
Posted by ブクログ
優秀な若者がどんどん退職していく状況で、人材育成のやり方に悩んでいるマネージャーの方々に読んでいただきたい本。以下、気になったポイントを3点紹介しておく。
①目立ちたくはないけれども「なにものか」になりたい若者
出る杭を打とうとする古臭い考え方は良くないのだが、「目立ちたくない」というのは甘えだと思う。ただし、後悔しない充実した生き方を求めるのであれば、一つの会社(日本企業)に長く居続けることに、ワクワク感を見いだせないのかも知れない。大きな組織で出世して肩書だけを求めるサラリーマンも多いのではないか。そのような生き方が空しいことを、多くの若者が気づいているのだろう。
②入社時点で、もはや -
Posted by ブクログ
昔の新人と今の新人は何が違うか。まずは白紙で入ってくる訳でなく、会社を作ったり、社会に参加したりボランティアや様々なバックグラウンドありきで入っている人が多い。
この会社でやっていけるか?と不安になるのはキャリアがこれだけでは他に転職できないのではないかとの思いからくる。
仕事以外のことを積極的にしている。それが次の仕事に役立っている。
現在の管理職層の苦悩は、自分たちがやってきた方法でないやり方で部下を育てなければならないということ。指導とハラスメントの境界が曖昧で、キツく言えない分放置に傾く。
会社が若者を育てる時代は終わり、若者が会社を使って育つ時代。仕事生活における余白が増え自由度が -
Posted by ブクログ
管理職の人の人に読んでもらいたい本。
私自身、若者として共感できる本。
ブラック企業だから辞めるといった法令違反が原因ではなく、労働に対する価値観、意志、キャリアをどうするかといった「これから」を考える、将来観で悩む若者が多いことをデータを基にしてることで読みやすい。
ただ、データの参加者に偏りがあるのではと思った。
また自分以外の学生の動き(就職に対しての働きかけ)を少しでも知ることができるから学生や就活中の人たちにおすすめ。
ゆるい職場に属している私は共感、理解できる点が多かった。しかし、読者のターゲットが上の世代向けなので、そんな風に思われているのかと知ることができた。