手塚プロダクションのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「鉄腕アトム」の中の「地上最大のロボット」を原作として描かれた作品。
イラン戦争を題材にしたと思われる「中央アジア戦争」に参加した、世界最高水準の能力を持ったロボットが次々と破壊されるという事件が起こる。自らもその世界最高水準のロボットである刑事のゲジヒトを中心に、真相に迫っていく。
ここで描かれているのは「憎しみ」が持つ強大な負の力だ。愛する人を亡くした深い悲しみ。そこから死へ追いやったものに向けられていく強い憎しみ。その憎しみはどんどん大きく強くなっていく。
「憎しみがなくなる日は来ますか?」
「わからない。そういう日が来るのを願うだけだ。」
「人間の憎悪は消えますか?消去しても消去しても消えないものですか?私が一番恐れていたのは...憎しみを持ってしまった自分自身なんです。」
何度読んでも泣けてくる場面がたくさんある。
ひとつは破壊された巡査ロボットの妻の悲しむ様子に、ゲジヒトが その巡査ロボットについての記憶データを消しましょうか、というと妻が答える。
「あの人の思い出...。消さないで。」
ノース2号。「早く帰っといで。ピアノの練習の時間だよ。」
ゲジヒトのメモリーチップで目覚めたアトムに ゲジヒトの妻ヘレナの言葉「あなたの中に......ゲジヒトがいるのね。」その時の表情。
ゲジヒトが自分の子供として連れ帰ったロボットが旧型の壊れたロボットだったのもジーンときた。この子の死で「憎しみ」を持ってしまったゲジヒトをもっと詳しく描いてほしかった。
これからも何度も読み返していくと思う。 -
Posted by ブクログ
息子へ)
めずらしく漫画を紹介したい。
浦沢直樹の「Pluto」。鉄腕アトムのあるシリーズを取り出して、浦沢直樹風にリメークしたものだ。
浦沢直樹の代表作
YAWARA、HAPPY、マスターキートン、は、若い頃、お父さんは大好きだった。そこから、ここ10年の浦沢作品は、雰囲気ががらりと変わった。
モンスター、20世紀少年。
この2作品は、びっくりするぐらいドキドキしながら読んだ。
その流れをくんだ、Pluto。
なぞがなぞを呼び、つぎの展開にずーっとハラハラドキドキ。ロボットの人間味に涙するし、戦争をおかしてしまう人間のおろかさに落胆する。
いろんな感情を揺さぶりつづける作品だ。
原作の鉄腕アトムが気になるところだが、浦沢直樹によって、洗練されているに間違いない。
じっくり、そして一気に読まないと、内容についていけない。Plutoは、8巻で完結。(ダラダラつづかない。)
ちなみに、なんとBOOK・OFF 108円も半額セールのときに大人買い。全部で、432円。
お買い得を通り越した格安の感動作品。まだまだデフレ???名作との出会いを常に追い求めていれば、格安で感動をかえるということだ。
10歳になったばかりの君も、なんとかこれを読めると思う。是非、感動を共有しよう!!!
(お父さんの本の買い方)
BOOK・OFF 全8冊 \432円
(読め、もしくは、読むな)
必ず読め!
(君が・・・歳のころに)
小学校高学年で -
Posted by ブクログ
再読。全8巻。『20世紀少年』や『YAWARA!』などの作品で有名な浦沢直樹さんが描いた『鉄腕アトム』「地上最大のロボット」のリメイク。浦沢直樹さんの作品として浦沢さんの絵柄で描くことを条件に手塚眞さんが快諾したという。主人公がアトムではなくドイツのロボット刑事ゲジヒトであることにびっくり。モンブラン、ノース2号、ブランド、ヘラクレス、エプシロン、アトム、ゲジヒト、プルートゥ、それぞれのエピソードが切なく悲しい。最後のアトムとプルートゥとの対決、身を挺して地球を救う姿に感動した。アトムとお茶の水博士の最後の会話が印象的。
「博士......憎しみがなくなる日は来ますか?」
「わからない............そういう日が来るのを願うだけだ......」
「きっとみんな 祈っています......そんな日が来ることを......みんなが......」
心に残った言葉
・断ち切らなければならない!憎しみの連鎖を......
(エプシロン)
・人を殺すかもしれないほどの強い憎悪こそが......人工知能を育てるのだ。(天馬博士)
・アトムは......失敗作だよ。(天馬博士)
・ロボットも人間と同じように悲しみ、涙を流すんだ。(伴校長先生)
・心に、高性能もへったくれもあるか‼︎
(伴校長先生)
・ゲジヒトの言った通りです。日本の空気には、ほんの少しお醤油の成分が含まれているって。
(ヘレナ)
・憎悪からは............何も......生まれないよ......
(ゲジヒト)
・一番大好きな人のことを考えるんだ。
そうすれば勇気がわく。 (ゲジヒト)
・地球が終わっても............おまえを離さないぞ。
(ゲジヒト)
・どうせ死ぬとわかっていても、最後まで希望を捨てないのが人間だ。アトムのようにね。
(お茶の水博士) -
ネタバレ 無料版購入済み
見事なリメイク!
Netflixでアニメ化されていることもあり、読んでみました。
原作、は学生時代にセットで購入した古書で読んでいます。非常に人気の高いエピソードで、鉄腕アトムも壊れてしまう(その後100万馬力にチューンアップされる)話です。元々は中編くらいなのに、見事に別作品になっています。
そのアトムもこの1巻の最後に出てきますし、ノース2号のエピソードに出てくる盲目の音楽家を手術したモグリの医者って、絶対BJでしょう?というあたりも心憎いばかりです。
見事なアップデートで、手塚プロ社長氏のあとがきも良かったですよ。 -
購入済み
名作
シリーズ5巻目であるが、相変わらず面白かった。天馬博士のような他人にはどうすることもできない問題をひたすら語ってくるやつは実際にいたら相当ダルいやつだ、そんなやつの相手もしなければいけないアトムは可哀想である。