本書「文庫版あとがき」より和嶋さんの「おいしいトマト理論」を引用させてもらいます。
「おいしいトマトになりたいんだったら、そしてそれが生を受けたものの唯一の意義だと信じていますが、苦しみにへこたれず、喜んで苦労すべきだと思うのです。」
和嶋さんのこれまでの人生を綴った本書は、芸術を表現す
...続きを読むることに魅せられた青年の青春譚として、爽やかな読後感をもって「道は己で進め」「道は己で掴め」と諭してくれています。(人間椅子の楽曲「杜子春」の歌詞にもありますね)
人間椅子のことを知らない人にも、人生の困難に直面した時の指南書として本書を手に取ってほしいです。