木村紺のレビュー一覧

  • 巨娘(5)

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    迷ったけれど、★5つにはした。本当に評価が難しい作品で、最初の2話のあまりにも見事な「木村紺らしい」人情短編は紛れもなくキャリアハイと言える出来だし、最終回が決まってからちゃんと1キャラづつ回収を始めていく丁寧さも本当に見事で、『巨娘』のクソ馬力ギャグとはまたぜんぜん違う何かがある。それでいて最後の1話はまったく終わり感がない絶妙さだし……。だからこれを、木村紺の軸なのだと思えばいいのか、それともやっぱりこの年月重ねた円熟味を生かしてもう一回『神戸在住』みたいなことをやって欲しいなって気持ちに正直になればいいのか……ほんとに……。/でも、お疲れさまでした。

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    2018年01月20日
  • 神戸在住(10)

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    ネタバレ

    読み終わった
    1人の大学生の出会いや別れがあふれている漫画やった
    主人公が純粋で真面目な目を通して語られるから、色んな人の存在も存分に織り交ぜつつ、卒業までをみることが出来た
    最後の手紙はベタやけど、ウルっと来てまうわ
    新しい生活がある始まるというか、あくまでも大学生という人生の数ページっていう終わり方
    出会い別れ変わっていくのだなぁと言う事
    そんで色んな人が色んな場所に住んでんねやなぁと言う事

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    2015年08月23日
  • 神戸在住(1)

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    東京から親の転勤で神戸に引っ越した美大生の話。
    神戸に集まる様々な人たちの言葉、食べ物、風習、歴史などの文化の違いを丁寧に描いている。

    全10巻

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    2012年06月22日
  • 巨娘(2)

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    4年越しのまさかの2巻。
    相変わらず濃いメンバーを上手く扱い、自分ルールの勧善懲悪でズバズバおバカさんたちをぶっ飛ばしたり立ち直らせたり実力行使していく無敵の巨娘ジョーさんはかっこいいっす!
    スカッとしますね!

    そして成り行きでジョーさんにスペシャルなコンサルタントをしてもらえるアレな同人作家のイナバくんちょっと羨ましいです…
    きっと彼はいつか壁大手の有名サークルになれるであろう…

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    2012年03月12日
  • 巨娘(2)

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    『「トオル、フルスイングだ!」「オッケェェェェイ♪」』

    待ちに待った二巻。もう描かないのかと思っていた。

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    2012年03月10日
  • 巨娘(1)

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    身長180cmの巨大な娘さん、ジョーさんが店長を勤める居酒屋の話。
    人を殺すのは法に触れるから、代わりに鳥を捌いてる気がするトオルさんと
    全く使えない駄目バイトのポン子さんらを交えた、愛と怒号の物語。

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    2012年02月25日
  • 神戸在住(1)

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    こんな学生生活もしたかった。

    大学中退だしなあ。あんま学校に行かなかったし。

    芸術学部?の女子大生の話だが、神戸の震災の話とかもありなかなか勉強になった。

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    2012年02月24日
  • 巨娘(1)

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    面白すぎる!! こんなに、ひどい、ひどい内容なのに(笑)、どうしてか痛快で、ジョーさんどっかに居て欲しいな、と思えてしまう強烈な魅力。タブーに次々と切り込んでいく凄まじさ、それでいて感じさせないあざとさ、見事です。新感覚“世直し絵巻”と読みました。アニメ化すればいいのに。深夜のノイタミナで『放送コード犯したるで!』って感じで。

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    2012年01月15日
  • 神戸在住(1)

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    うわぁ。登録していなかったなんて…!
    (登録していなかった自分に衝撃を受ける)
    全10巻。
    東京から、大学進学と共に神戸へ引っ越したごく普通の女の子が大学を卒業するまでの4年間の暮らしを日記のように綴るお話。
    序盤は、主人公が神戸の暮らしになじむのを一緒に辿るような神戸ガイドっぽい雰囲気。観光名所もちらほら出る。
    それから、学生生活で仲良くなった友達との交流。
    しかしそのうち、主人公は、神戸の「住人」になっていく。
    普段は何気ない日常に隠されている阪神淡路大震災の傷跡が目に見えるようになったり、マイノリティの人たちとの交流もはじまって。

    枠線も影も、すべてフリーハンド(スクリーントーン不使用

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    2012年01月10日
  • からん(7)

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    木村紺という人のマンガは、作品ごとにそのカラーをくるりと変えてしまう。でも、どれを読んでも木村紺だと思う。この人のマンガが大好きです。これからもっと膨らむことも出来た物語を、もっと掘り下げることも出来た愛すべき登場人物たちのこれからと昔をこれ以上知ることが出来ないのは残念だけれど、書き下ろしとなったエピローグのような短編があって、これからこの物語は始まっていく。その始まりまでを7巻という短くはないけれど長くもない時間でしたが、濃密な物語に出会うことが出来て幸せでした。

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    2011年11月27日
  • 神戸在住(7)

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    一般的な「物語」、って、日常的な鑑賞者の体温を一時的に上昇させるもの・・・というか、ほんの短い間でも、その人を熱にうかすような、そういうものだと思っている。で、この「神戸在住」という漫画は、たとえるなら「ずっと平熱」とも言うべき作品で、僕らが普段日常生活を過ごしている間の「平熱」が、ずっとそのまま作中でも流れているという意味で、すごくて、だからこそ僕らが普段の生活の中で、突然起こりうる「平熱」の変化が、より生生しく作中でも見事に再現されている。「震災篇」も傑作だったけれど、7巻で描かれる、かつらちゃん(かわいい!!)の「平熱の変化」は、それこそ彼女の世界のすべてを激変させてしまう、猛烈なもので

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    2011年10月18日
  • からん(7)

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    ネタバレ

    最終巻がまた面白かったんだな、これが。書き下ろしの追加分が穂積さんのエピソードだというのは意外だった。確かに柔道部メンバーでキャラの掘り下げが全くなかったのは彼女だけだった。中松姉妹でさえ一巻分割いてたもんな。兼ねてから用意されていた穂積話だったんだろうな。

    穂積さんの話が最後というのは話の収まりとしては良くないとは思うけど、読み終わって嫌な感じはしなかった。正直、いつも何考えているか分からない穂積さんの内面が見れて結構嬉しかったな。エピソード冒頭の、彼女が他の部員の服装をあれこれ考えるモノローグ・シーンとか大好きだ。

    何だかにキャラの掘り下げが一巡して、これで完結してもいいような気もする

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    2011年09月11日
  • からん(5)

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    第5巻半分程は、5月のある一日を描いている。大石先輩の柔道の試合と京(みやこ)の舞妓お見せ出しを交互に描写していくのだが、その疾走感が素晴らしい。僅か一日で色んな事が起こる十代の時間感覚が、よく出ていると思う。

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    2011年09月04日
  • からん(7)

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    唐突な幕切れの最終巻。この作品はほんと作者の思う通りに最後までやってほしかった!高瀬の行動、柔道の精神のあり方、そして書き下ろしで穗積さんのクローズアップで終わった7巻。ボリュームたっぷり楽しめます!

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    2014年09月06日
  • からん(6)

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    神戸在住では、人物すら作者の愛した神戸という町の風景の一部であった(と私は思ってる)んですが、この作品ではぐっと人物たちに近づいた描写をしています。その分とても臨場感があって、リアルで、面白いです。登場人物たちはみんな巨娘と同様に漫画的フィクションに満ちていて、いわばよりデフォルメされている、と言ってもいいかと思います。そのデフォルメが、キャラクターたちの個性や、そこにある生々しい感情や葛藤をより強調し、あらわにしています。とても読み応えがあります。とても好きです。半ばで終わってしまったのが本当に残念です。

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    2016年02月11日
  • 神戸在住(1)

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    震災後に父の転勤で神戸に引っ越してきた地味めな女子大生・桂の日常を淡々と綴ったマンガ。
    ・・・と書くと退屈そうに見えますが、私にとってはずっと手元に置いておいて、折々で読み返したくなる作品です。
    3巻で、主人公の友人の目を通した阪神大震災が描かれています。
    ほかのエピソードと同様の静かなタッチで、大げさな表現は一切ないけれど、それ故深く伝わるものがあります。
    今だからこそ多くの人に読んでほしいと思います。
    人にやさしく・・・というか、人とのつながりを一層大事に思えるマンガです。

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    2011年03月24日
  • からん(5)

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    既刊一気買い。柔道×京都×女子高。
    柔道なんて高校のとき授業でやっただけですが。超面白れー。
    単行本オマケの充実っぷりもイイね!

    「わしの勝ちもわしの負けも
    みなわし一人のもんや
    1mm 1gたりとも結果を誰かに託したり
    押しつけたりせえへんのじゃ」という圧倒的格好良さの萌先輩をはじめ、それぞれキャラも皆素敵だけど、主人公・雅の人間としての完成ぶりは抜群に素敵。
    ここまで底が見えないキャラはなかなかいない。先輩から理不尽な掌底を喰らっても、あの顔。ちゃらけた態度で隠しつつ、常に柔道部のメンバーやクラスメイトのこと(もしくはそれ以上に何か大きいこと?)を考え、分析。しかし完全な滅私ではなく、た

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    2011年03月31日
  • 神戸在住(9)

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    全10巻だけど2巻から読んでくれるといい(1巻のはじめの方は絵がひどくてなんだか嫌だ.本のカバーを外すと訳のわからない4コマ漫画が表と裏にあって、それは好き)

    震災の話とかあってそれが全体のテーマかと思ったら、初めの方だけで、大体は大学の他愛も無いお話(こんな大学生活送りたいなーって浪人生の頃に読んだ)、最後の方は身体的な障害を抱える人間について、みたいなテーマ。そんなに軽くは無い。

    伏線を張り巡らされたような注意深く読むような話とかでもなくて、ホントにのんびり読めるようなマンガ。セリフの文字も多いしね。絵も全部手書きで和やかな雰囲気。かつらっちが、かわいい。

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    2012年04月03日
  • からん(4)

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    今巻で高瀬の能力や京の能力が明るみに出てきた。どちらもこれまで読んできた“主人公キャラ”にはあまりいないタイプだなぁ。これが今後どのような影響が出てくるのか。更には描き下ろし漫画も丸々1話分ついたりして、木村紺先生は本当にすごい。胸の中が「ざわ…ざわ…」とざわつく作品。気持ちが揺り動かされる。こいつは次巻も見逃せない!

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    2010年04月23日
  • 神戸在住(1)

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    全10巻。漫画ではあるが、漫画と小説の中間の様な、文字列の多い少し変わった本。肝心のストーリーはもとより、間のとり方、空気、画、その他全てが自分の好みに合致。好きです。

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    2010年04月19日