木村紺のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
既刊は全部あり。
神戸の大学に通う女の子、辰木桂が主人公のエッセイ調漫画。
彼女と、彼女を取り巻く友人や知り合い、家族の様子が神戸を舞台に丁寧に描かれている。
漫画の中で使われる言葉が一つ一つ慎重に選ばれていて、時々ぞくっとするほど綺麗な文章に出会う。
独特の構成とトーンを使わない絵柄がゆったりとした空気に合っていて、一つ一つの事柄にふと懐かしさを感じる。
全体的にほのぼのとした日常的なお話が多いのだが
時々差し入れられる「震災」や「別れ」「死」のエピソードなどが
淡々と語られるだけにより強く残酷に心に響く。
インパクトは無いが、一度読むと手放せなくなる、何度も読み返したくなる。 -
Posted by ブクログ
主人公ジョーさんは巨娘です。
やることすべてが豪快で、体も大きくて態度もでかい。
そんなジョーさんと愉快な仲間達のお話。
ジョーさんだけじゃなく、仕事先のお店のバイトさんの話とか。
弟とその彼女の話とか、ジョーさんにできた彼女のような彼氏の話とか。
大人な内容とかもちょろちょろと入ります。けどすんごいライト。
内容がかっ飛んでいても、シンプルですっきりした絵柄で見せてくれるのですごく読みやすいです。
ただ、ナレーション的な心の声のようなセリフを、コマとコマの間につねに入れる作者の手法が苦手な人居そう。
私はその部分あまり読んでませんが。一度読んでから読み返すと見やすいです。