木村紺のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ身長181cmの巨大女子・ジョーさんによる、痛快ラブ&ワーキングコメディ。
この漫画の中では、とにかくジョーさんが正義。焼き鳥店の店長として、生意気なバイトを教育したり、クレームを力づくで処理したり、赤字店の経営を立て直したり。また姉として弟に家事一切をさせて姉天下だったり。女としては合コンにいけば一瞬で場を我が物にし男喰い放題、今まで付き合った男の数は20人。おまけに絶倫。
矛盾も憤りも全てその拳で小気味よく解決してくれる様が本当に気持ちいいです。
脇を固めるキャラクターたちもジョーさんに負けず劣らず本当に個性的で、とにかく濃い!!!
作者のナレーションで進む形式、情報量の多い画 -
Posted by ブクログ
強引な総登場人物紹介のイントロダクションといい、物語の骨格を徐々に見せていく手法といい、勢いで読ませる週刊連載的手法の対極。マンガというよりは小説のような物語の作り方だな、なんてことも思う。
舞台の京都、言葉遣いや風景・風俗が中々生々しい。最初は読んでいて馴染まなかった京都弁も、登場人物のキャラを覚えるにつれ、段々快感になってくる。もっと京都弁使ってくれなはれ、みたいな。キミのハンナリ系京都弁もいいし、キミのシャキシャキ系京都弁も、ソッチの汎関西弁的京都弁もよろしおますなぁ、みたいな。
色々なタイプの登場人物で溢れかえっていますが、「ケンシロー的風貌」と描写されている大石先輩(女性)がお気 -
Posted by ブクログ
「わざとか?」と思うほど絵が雑だが、全体的な内容は絶好調。汚い字で書かれた吹き出し外のセリフ、擬音、説明なんかがかなり研ぎ澄まされている感じ。
相変わらず、むき出しの京都弁や地元民しか分からないようなローカル要素もちりばめてあり、いいなと。
人間関係の軋轢が前面に出た前巻に比べ、いくつか不穏な要素を抱えつつも、本巻は雅・比嘉・京の平常運転の楽しい柔道部・学園生活の印象が強い。特に休日に雅に連れられて比嘉がジムに行く話がよかったな。
雅が自分の完璧性について自己言及する件があり、この作者はどこまでキャラクターを掘り下げるつもりなんだろうと、軽くゾッとした。