英田サキのレビュー一覧
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こういう男臭い小説を楽しめるのはやっぱり男と女でなく男同士の醍醐味だと思わざる負えない。男女だったらこれほどまでに背徳感に苛まれたギリギリの恋愛ではなかったかもしれないし、それは私が腐女子だからかもしれないけれど…。
でもこれほどのハードボイルド小説を萌えMAXで楽しませてくれた英田さん、一巻目を書き終えた頃はまだ単行本デビューしてまだ半年だというあとがきを読んで驚きを隠せません。
宗近と椎葉の魅力は今まで散々語りましたが、五堂も悪役として最期まで存在感を示してくれました。彼の抱えていた闇は生や死を語る上で目を逸らせないほど壮絶なもので、その闇に紀里や東明が惹きつけられたのも分かるし、だからと言って彼のやった事は決して許されない事。善悪はっきりし過ぎている話はつまらないし、実はラスボスがいい人的な展開は大嫌いなので、そういう意味で五堂は最期まで悪役然としていてこの物語に深みを与えていたと思います。
とにかく終わってしまい私はエス廃人です←2013年現在(笑)
SSやスピンオフ、CDを聴いて萌えを補給しております(≧∇≦)これほどまでに萌えと感動を下さった英田さん、宗近、椎葉に感謝です!本当に大好きな作品です。 -
Posted by ブクログ
今回は新たにこの物語の核を握る人物の出現により、二人の愛が試される苦しい展開へと進んでいきます。肉体的にも精神的にもギリギリまで追い詰められた二人、それでも愛し合うことを選んだラストの埠頭のシーンは圧巻。
いつも余裕の強さを誇示してきた宗近が唯一恐れる男、五堂。そのカリスマ性が何から来るのかは次回分かりますが、とにかく不気味な存在感を漂わせています。宗近の弟、東明の存在も新たな駒として二人を苦しめます。
これらの細かい設定とプロットに英田さんの非凡な才能を感じます。グイグイ引き込むストーリーテラーと同時に、脇キャラ一人一人に至るまで設定に隙がない。そして立場上許されない関係での身を削るようなキリキリとした恋愛に胸が痛みながらも共感せずにはいられないのです。
愛する宗近の為自ら罠に飛び込む覚悟の椎葉にはもう迷いがないように見えるが…。次巻クライマックスへ! -
Posted by ブクログ
前回ストーリーの設定と世界観が固まって椎葉と宗近の関係がやっと出来上がったところで終わったのだが、今回はある事件をきっかけに刑事とエスである事の意味に焦点を当ててより深い人間ドラマを創り上げている。
ある事件とは、椎葉の同僚で同じくエスを使っている永倉が起こした事件…椎葉同様手段は違えどエスを愛してしまった彼…もし違う世界にいたらエスである彼と結ばれていたかもしれないと思うと哀しくてやり切れない。
その彼の噛み跡が首筋に又心の奥に深い傷として残った後、宗近に覚悟を決めて向かい合う事を決めた椎葉!刑事とエスとしての関係を守る為共に在りたい為に、決して互いを裏切らない、決して愛さない事を誓う。
二人の間に甘い空気はなく時には暴力さえも厭わない男同士のギリギリのところでの恋愛に痺れます。この関係が今後どうなっていくのか目が離せません! -
Posted by ブクログ
英田さんの小説はBLである前に、緻密に計算し尽くされた設定と背景があるのでハードボイルド小説としても楽しめるし、今回はBL風味というような安易なものではなく極上の男達の生き様と愛の物語としてかなり痺れる展開になっています。
エスとは情報収集におけるスパイの事で、刑事とエスは飼い主と飼い犬のような関係でありながら運命共同体、強い絆で結ばれているというのがこのシリーズの軸。逞しい体躯に不遜な態度の極道、宗近×美人で強気なエリート刑事、椎葉。この二人が刑事とエスという関係で、互いを探りながら対等であろうとするギリギリのところの駆け引きめいた愛情にたまらなく萌えます。
「俺がおまえのものになるんじゃない、おまえが俺のものになるんだ」決して屈しない強気な受に興奮!そんな椎葉が宗近は可愛いくて仕方ない様子でかなりデレてますがそれはあくまでもベッドの中でだけ。普段は甘い言葉など一切はかない二人のストイックな関係性がいいのです。
まだ二人の関係が出来上がったばかりで、これからが楽しみでならないシリーズ第一作目です。 -
購入済み
これはおもしろい( ´艸`)
かなり内容の濃い見応え満載の作品で、なかなかどうしておもしろい( ´艸`)
夜寝る前に読まない方が良いです。
ミステリー要素も含まれているので気になって眠れなくなります。
この作品はBLとしてではなく、一つの作品として見て頂きたいですね。
以下、本作の内容についての感想も含まれます。
FBIはそこまで能なしなわけないだろと苦笑しながらも、実は裏の裏の裏をかいてるのでは?とか想像したり 、FBIとCIAの確執や、不遇な場所での犯人探し、刑務所内部の争い等見所満載です。
BL要素を省いて少し手直しすれば、映画化やドラマ化しても面白い作品だと思います。
今や、まじでこんなものまでドラマ化?これはアニメだから面白いのであって、明らかに人が演じない方が良いだろ?みたいな作品がドラマ化や
映画化される昨今、このような作品こそ映画化して頂きたい。
ディックにはトムクルーズさん、ユウトには速水もこみちさんか松本潤さんが演じて下さればもう最高(*´∀`) -
Posted by ブクログ
ダブルバインドの新藤×葉鳥メインのスピンオフ。すごくこの二人の関係性が好きです。めちゃくちゃ萌えるし、あらゆるシーンでうるっとさせられる。
また、葛西リカコセンセのイラストがいいんですよね。特にカラー口絵!
新藤×葉鳥のエピソードは、キャラ文庫の全サ小冊子収録の「存在理由」に描かれた二人の出会いから始まっています。ジャンキーから足を洗った葉鳥が新藤の押しかけ愛人に立候補するまでの話。これは、まるまる小説Chara vol.26付録でCD化されていて、大川さんとたっつんが名演技でした。
そして、同誌掲載だった小編「名もなき花は」は、その半年後です。愛人候補生だった葉鳥が正式な愛人となった人生の節目の日が描かれています。
もう、身悶えしたくなるほど葉鳥がステキでかっこよくて愛おしいです。それまでの彼の人生とか、そこから生まれてきた感性とか、すべてひっくるめて愛しいと思えます。
ふざけた態度で軽そうに見せて、その実自分の命と引き換えにしてもいいほどの愛を新藤に捧げています。そして驚くほど自分の立場や身の程をわきまえてる。決して愛人だからといっておごり高ぶったりしていません。
いつも、新藤にとって役に立つ人間でありたいと努力しています。
雑草とか名もなき花とか言ってますが、充分鮮やかで誇り高い花だと思います…
「アウトフェイス」は、本編で起きた、あの新藤が襲われた事件のオトシマエをつける話。葉鳥が自分の意思で突き進んでいく姿がステキで、手に汗握りながらも胸がすく思いでした。そこまでするの?するんだ…みたいな。
ただの愛人としてだけではいたくない、いられない葉鳥の真意がはっきり感じられたシーンでした。
そんな息詰まるような攻防から、最後は新藤の激甘やかしHが投入されていて、クラクラしてしまった。葉鳥ともども激流に飲み込まれ翻弄されます。もちろん、葉鳥の甘えっぷりもハンパありません。うるっとさせられながら、もっとイチャコラしてもいいよ?とすごくしあわせな気分にさせられちゃいました。
色んな苦悩を背負って、それを乗り越えて三代目を継いだ新藤もいい。繊細で冷静で、やさしさもあって男の色気を感じさせます。彼の心のうちも知ってみたいなと思ったり。新藤視点のストーリーも読んでみたいですね。
カワッチや、美津香など周囲の人物も魅力があふれています。好きにならずにいられないかんじ。
読み終わった後も、新藤や葉鳥のことが頭から離れず、余韻が強烈に残っています。
今年ベストの1冊になるのは確実! -
Posted by ブクログ
ネタバレ全3巻の3巻目。
2巻でユウト自身がディックの敵の立場に立つ事を決心したことではあるけれど、ロブじゃないけど、ディックに対し
「仲間や恋人の復讐心があるのは分かるけれども、なぜ生きている人間(かつ愛している人)を大切にできないんだ!」とモヤモヤしていた。
だけど、最後はディックの方からユウトを繋ぎとめた(縋った)ことで、ようやくモヤモヤが晴れた。
もしあれがユウトの方が縋ってハッピーエンドというストーリーだったら、後味悪かったかも…と思うくらいには、ディックに対して思うところはあった。
最後コルブスは死ぬことになるんだろうとは思っていた(そうでないとディックの憎しみが消化しきれないため)けれど、切なくなるくらいには、悪人なりに良い死に方で、うまくまとめてあったと思う。
3巻通してそうだけど、いろんな描写がしっかりとしていて、本当に、アメリカンドラマを1シーズン見終わったという感じがする。
実際にQuanticoにも行ったことがあるけれど、なんだかあの町の風景が見えてくるようだった(Quanticoの町並みの描写がしっかりあったと言うことじゃなく、他の描写から連鎖的に)し、FBIやCIAなど機関のことも、「分からないことは作り話で」っていうふうにせずよく調べてあったと思う。
ストーリ・挿絵ともに、文句なしに☆5つです。