英田サキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シリーズ第1作。さすがストーリーテラーだなーと溜息です。ミステリー仕立ての物語に魅了されたまま、あっという間に最後まで読んでしまいました。
ベストセラー作家の渋澤と彼からイラストレーターとして仕事を依頼された旭の出会いから始まる話は、ミステリーながらオカルトちっくなところもあって、興味が尽きません。
登場人物が全員魅力的なのがポイントです。
何といっても、旭がとても等身大で親近感を感じるキャラなのです。彼の感情がごく自然で、喜びも苦しみもすんなり受け入れることができました。しかし、旭は悲惨な事件で母を失い、そのショックから普通の生活ができなくなってしまった弟のミツルを抱え、バイトで日銭を稼いで人一倍苦労している身の上。そして、母に対してずっと後悔している苦しい思いがあるのです。
この兄弟はかなり重いものを背負っていますが、渋澤家の人々とめぐりあう事によって、人生が急転換していきます。
登場人物がたくさん登場して、この後もいろいろ関わっていきそうなので、楽しみ。
事件性があって殺伐としたものも含有しながら、優しさやいたわりの気持ちもあふれていて、読後は穏やかな気持ちになります。
渋澤家の人々がすごく濃いキャラで、もう興味津々。変わり者でちょっと不思議な「恋人を作らない主義」の渋澤はダントツで気になるし、薫も美形な上に女装癖がすごく魅力的です。チャラ男の道朗、そして執事!その息子がシェフとは…もう腐女子の大好物バイキング祭状態といっても過言じゃないです。
読んでいてわくわくするような登場人物多数に、降って湧いたようなホラーな展開。謎解き的には大体見当がついてしまったのですが、それでもそれを上回る面白さでした。
まだ、序盤戦なんですよね?ひとつの事件は解決しましたが、いろいろ伏線が回収されていない気がします。そして、BL的エロ成分も不足気味だったような…それっぽいムードは満点なのがセンセらしいな~と思ったり。
当て馬速水にジャマされず、渋澤と旭がcpになれる日はいつやってくるのでしょうか?これからの展開に期待大です。
奈良千春絵師のイラストが素敵です。旭とミツルがかわいい。 -
Posted by ブクログ
ミツルの存在がなんとなくダブル・バインドの祥を思い出しました。焼きまし、とは思わないんですが、キーパーソンに子供を持ってくるのが続くとあれ?っとなりました。
それを打ち消すぐらい個性的なキャラクターの会話劇が面白かったです。
酔っ払った旭はとても可愛かったですが、会話に自慢を挟んでくる渋澤とそれにきちんと気づく旭のやり取りが面白いなと思いました。
これからきっと、占い通り旭は恋に落ちて苦しむことになるんでしょうが、苦しみながら関係がどう変わるのかが楽しみです。また、母親を殺した犯人は誰なのか?まだきっかけがないものの、いずれ核心に迫っていくのかなと思うので、今回同様な解決に至るのかどうかが気になります。 -
Posted by ブクログ
葉鳥と祥が拉致されて殺人犯が意外な人物だったり、祥の過去の凄惨さが分かったり、内容はすこぶる重かったのですが皆解決への道を辿れて安堵しました。
かなり濃い内容の一冊です、この作品。
祥の背負っていた過去が表に出た事で消化されて、祥が重荷から開放されてゆく時、乗り越える壁は高いけれど超えた時にやっと本当の自分になれて受け入れられる事が素晴らしいと思いました。現実を受け入れられる事が障害からも解き放たれる時なのでしょうね。
上条と瀬名のやり取りも、切ない中に可笑しさがあってとても良かった。
先月終了した某人気アニメの虎と兎の台詞みたいだと思ったのは私だけでしょうか(笑)
毎回発売を楽しみにしていたダブルバインド。
読み終えてすがすがしい気持ちで一杯です☆~ -
Posted by ブクログ
ついに最終巻です。長い物語が終わってしまった一抹の寂寥感と、ままならないと嘆く人生も皆最後は自分自身で決着をつけるものなのだと思いしらされたことで、深く溜息。
BLでありながら、クライムサスペンスとしても読み応えがありました。二度美味しいってやつです。事件にも登場人物にも上辺だけでは読み取ることのできない深淵な闇があって、単純ではないストーリー展開に魅了されました。
犯人探しに関しては、多分皆さんと同様に見当がついていたけど、またその向こう側にいろいろヒネリがきいていてスリリングで面白い展開だったと思います。格闘場面もかなりの迫力。昔とった杵柄ですね。
そして、葉鳥の生死も気にかかるところでしたが…いいシーンでした。
いろいろ登場人物も多くて、あちらこちらに張り巡らされた伏線や謎も膨大でどうなるのかと気にしていましたが、きれいに回収されていてホッと?しました。すごいです。葉鳥のなくしたピアスも出てきた!
気になる上條と瀬名の関係は、相変わらずボケの上條×ツッコミの瀬名で笑えます。もう夫婦漫才風やりとりがたまらなくツボ。ツンデレとデリカシーのなさのコラボが絶妙!
学生時代は純情可憐だった後輩の尻に今や敷かれまくってる上條は、一見形無しの残念な元先輩ですが、あれほど「ホモじゃない」と断言していた頃から比べてはっきりと周囲に「付き合ってる」と言えるまで進化したのには、やはり攻としてのかっこよさを認めざるを得ません。男らしい攻です。…おっさんぽいとも思ったり。
このcp、大好きな某兎虎みたいなイメージかも。
エロ的にはあっさりめですが、二つのcpの本気度と、受二人のせつなくとも気丈な「魂の再生」がダイレクトに伝わってくるので読後の満足度は非常に高いです。
これから、スピンオフとかSSとかたっぷり期待しています。 -
Posted by ブクログ
まず、カラーイラストの海辺を歩く二人に感激。これだけで幸せになりました。そして、ディックの本名が出ないまま終わったことに叫びました。あとがきにも書かれていない!!ショックでした・・・。
ロブの申し出ににぐらつきつつ、ディックを愛し、ロブを大事に想うユウトが好きです。ユウトがコルブスに攫われた所は胸が苦しくなりました。コルブスのユウトへの執着。追っ手から逃げるとき、ユウトを助けたり刑務所での生活を懐かしむ姿。最後にはディックを助けて死ぬなんて、やりきれない。コルブスという人物がはっきりと見え始めた所だったので辛いです。ユウトの「ネイサン、お休み。もうゆっくり眠っていいんだ」は印象的。
そのまま二人はくっつくのかと思いきや、連絡がないまま半年。会いに行っても相手を探りながらで切なかった。「行くな、ユウト」と引き止めた所は嬉しくなった。犬にユウトの名前を付けてる所はかわいいね。それにしても、刑務所で使った偽名をいつまで使い続けるの?使い続ける理由が知りたい! -
Posted by ブクログ
待ちに待った3巻目。複雑に絡み合う糸が段々解けていきます。
じれったい恋模様も、上條×瀬名cpには進展があっていい方向に進みそう。しかし、瀬名のツンデレは一筋縄じゃいきませんね。めちゃくちゃ振り回されて、挙句の果てに犬並みの調教をされている上條は、一体…
上條がいい味出しています。一見瀬名に流されているかもですが、前向き思考で男らしくて、包容力があります。上條のおかげで瀬名はとても救われている気がします。
二人の掛け合いが楽しすぎ。緊張感漂う重苦しい雰囲気が、この二人の会話で一気に払拭されるのは見もの。
よし、ホモになろう!って、前向きな上條が最高です。
高校時代は頼もしい先輩と、はかなげな美少年だった二人が、年を重ねて微妙に関係が変化しているのは、読んでいて感慨深く、何だかくすぐったい気持ちになります。
一方の新藤は、父親の死で次期会長候補として緊迫した立場にあります。その中で瀬名への積年の気持ちを告白した場面には落涙。瀬名に感情移入してすごく胸が締め付けられるシーンです。でも、一応これで落ち着いたかんじ。無口な男はかっこいいけど、誤解されます。
そして事件の真相にも今回かなり迫っています。大勢の登場人物を巻き込んで目まぐるしく展開していくので、息つく暇もナシ。はっきり言って面白い。人間関係だけでも複雑で、しかも関連性を探っていく楽しみもあり、謎解きにも挑戦できて、幾重にもおいしいです。
今回、中でも際立ったのが、葉鳥です。ちょっとライトな口のきき方をする彼の本心が、痛いほど胸に迫りました。彼、ちっとも面倒くさい奴なんかじゃありません。心底新藤を愛している健気な男です。その気持ちを受けとめようとする新藤とのせつない心のすれ違いも、そろそろ結論が出そうな時にそこで続く?てかんじです。
葉鳥には幸せになって欲しいので、どんなピンチでも乗り越えて新藤の元へ生還してほしいです。 -
Posted by ブクログ
なんだこれえええ超萌えたとととっととととっ とと と tt とし 年下攻め!!!!しかも親子丼!!ウワアアアアアアアアア
少々ヤンデレに足を突っ込んだまっすぐガンガン攻めてくる年下攻めくんがかわいいし愛しいしなんだこの子すごくエロいです……
当て馬さんというかセフレの人がフリーダムでさんぴーもおいしくいただきました。ごちそうさまです。
受けさんはなんかぐるぐるして罪悪感いっぱいで大変そうだけど、だからこそ幸せになってほしいなあ!
へんにひねくれたところもなく年下に甘えられるのがまたかわいい。
攻めくんは成長したら大変な包容力があってよいと思います。議題。