野村高文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ元はpodcastの番組で、書籍化したのがこちらの本とのこと。
リベラルアーツとは何か、なぜ今の時代に必要かを説くところから始まり、
新たな視点や思考法を手に入れるため、物理学から始まり、宗教などあまり馴染みのない学問も含め、様々な学問での考え方を専門家との対談の中で紹介していく形式になっている。
どの学問もわかりやすく語られていて面白かったが、個人的には特に文化親類学と教育学の章が興味深かった。
この本だけで教養が身につくわけではないが、こういう考え方、捉え方もあるのだと、視野を広げるきっかけになると思う。読み物として面白かった。 -
Posted by ブクログ
コテンラジオを聴ききって以来、Podcast迷子になったので、
安心と信頼の深井さん…と思って聴き始めたa scope。
物理学、文化人類学、仏教学、歴史学、宗教学、教育学、脳科学、
それぞれの分野の専門家と、番組MCの2人が対談しながらリスナーと一緒にリベラルアーツを学ぶ…という番組で、期待を裏切らない面白さに、すぐさまおかわりした。(なんならa scope資本主義の未来編も続けざまにおかわりした)
そんなめちゃくちゃ面白かったPodcastの対談内容を一冊にまとめて書籍化したもので、そんなに面白くて影響受けまくっていたのに、なんで今まで買ってなかったんだろうと我ながら驚いている。
と、 -
Posted by ブクログ
主体的に生きるためのヒントを与えてくれるのが、教養であるとのこと。
主体的に人生を歩みたい私にとって、そのきっかけになれば良いと思い、読み進めた。
本書は7つの視点を、専門家からいただくという、なんとも贅沢な1冊だ。
歴史学は現存している資料が、どういう立場の人物が書いたのかによって、事実が変わってくる。なるほどなぁと。恥ずかしながら、その視点はなかった。事実と事実の行間を読む力は、歴史学より、国語力だという。確かにそうだ。ひとつのことを学ぶにも、いろんな力や柔軟な視点が必要だと改めて学んだ。
宗教学の神から与えるれた理性の話や、神の前では平等だという視点や、教育学の受験改革の話、脳科学の自分 -
Posted by ブクログ
以前「世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考」を読んでみて面白かったので、同じようなジャンルの本を他にも読んでみました。
各専門分野の研究者を呼び、司会の2人が固定で次々対談していった内容をまとめた本です。
印象に残ったのは物理学と文化人類学です。
私自身は文系人間で物理は中学までしか勉強しておらず、章の見出しを見たときに一番よくわからないだろうな、と感じていましたが思っていたより読みやすかったです。
具体的な物理の話というよりは、物理学者がどういう思考でいるのかという話が中心でした。
文化人類学の話はフィールドワークを2年やるとか、どうやってそのコミュニティに入っていく -
Posted by ブクログ
ポッドキャストを全部聴いていたので、大体の内容はわかっていたけれど、やはり難しい内容に関しては耳ではなく目でインプットした方が分かりやすい。
特に仏教の話などは出てくるワードが難しかったりするので、文字を見ると(その漢字のなどから)理解がしやすい。
ポッドキャストではあまりに物言いが断定的で、ともすれば横柄というか、偉そううというか、、、ちょっと人を小馬鹿にしたような話し方で、聞きながらドキドキしていた橋爪先生のパートは、文字にされるとかなり穏やかになり、会話のイントネーションが与える影響がいかに大きいか実感した。
仏教、キリスト教徒来たら、本当はイスラム教のパートも欲しかったよね、と思う