野村高文のレビュー一覧
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本書で扱われているのは「宗教としての仏教」ではなく、「哲学・思考法としての仏教」。苦しみをどう認識し、どう回避・乗り越えるかをロジカルに解説してくれています。
特に印象的だったのは「絶対的なものがない」という考え方。西洋哲学が神や「我思うゆえに我あり」といった絶対を前提とするのに対し、仏教では「私ですら相対的な関係性の中で成立している」と説く。これによって「こうでなければならない」から解放され、変化をただ受け止める心の余裕が生まれるのだと思いました。
また、「欲望=悪」ではないという点も共感しました。
これは本で直接書かれていたわけではなく、読んでいて自分が連想したことですが、たとえば甲子 -
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コテンラジオファンには馴染み深い深井さんの共著ということで楽しく読ませてもらった。ターゲットが異なるのだろうが、正直、単独著書の『歴史思考』よりも断然面白い。コテンラジオ本編でも随所に感じられるように、深井さんの宗教(特に仏教)に対しての熱量が顕著で、該当章の内容が特に興味深かった。
話は少し逸れるが、対談というものは他人の頭を使いながら自分の頭を整理できる有益なツールだとあらためて感じる。近年ではソフトバンクの孫さんがAI同士に議論させたり、NotebookLMでの対話音声化が注目されていたりと、インプットや思考整理の方法に変化が生じてきたように感じる。今後は、(人間同士の)こうした対談形 -
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本書は対談集、めちゃくちゃ面白かった。
2名の著者が、7つの分野の最先端をはしる学者と対談するという内容。
① 物理学
物事の根本まで立ち返る「第一原理主義」の学問。数式などを重んじる物理学が「直感が重要」と言っているのが印象に残った。直感とは日々たくさんの数式を解き続けて残ったもの、だそうだ。量子コンピュータなど最新の話題も。
② 文化人類学
特に印象に残った話。2年間現地の民族と共同生活をしながら、ある意味「それに染まって」研究をする学問らしい。お話をされている先生が研究した民族では「じゃあ君は私の弟な」と血のつながりのない親族関係を構築する民族であったらしい。
転職の多い現代、こ -
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仏教は論理的と言いますが、昨今の世情を見ると、論理的に正しいからと言ってそれが誰でも納得できるものとは限らないと言う状況のように思えます。
すべてのものは関係性のネットワークで成り立ち、流動的で、相対的である。と言う考えは、キリスト教の一神教の考え方よりも正しいと感じますが、すべての人が唯識や利他の考えを理解できるわけではなく、多くの人は唯一の絶対的な価値観を提示してあげなければ、ちゃんと生きれない人がほとんどなのではないでしょうか?
理論は素晴らしいのに実情がそうなっていないのは人々の叡智が足りないと言う筆者のまとめは、今の世の中がまさにその通りになっていると思います。 -
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リベラルアーツがなぜ大事か?昔と今の社会の違い、要は社会がそれを要請しているから。
自分と社会の関係性がどうあるべきか?という根本的な問い。物事をどこから見るか?がリベラルアーツだという主張。リベラルアーツは何か?なぜ必要か?を考え抜いた末のシンプルな主張に感動する。
教養とは、スキル知識だけのことでなく、立ち位置な視点、思考法のこと。歴史的にみると?人類学的にみると?科学的にみると?いろんな視点がある?
歴史上、思考OSの転換は度々あった、今はその転換サイクルが異常なほど早い。
役立てるために学ぼうとすると、リベラルアーツから外れてしまう。こういう視点もあるんだ、という観点で学ぶ姿勢 -
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VUCAの時代やSNSの承認欲求といった現代社会の事象を仏教の視点で読み解いた後、「諸行無常」、「一切皆苦」、「縁起」、「空」といった仏教の核となる概念についてわかりやすい説明がなされている。
最終パートの、他の宗教と比較しての仏教や、哲学思想としての仏教の位置づけ、日本における仏教の解説は非常に鋭い考察で勉強になった。
仏教は神を中心とするいわゆるわかりやすい宗教ではなく、個人が自立して自分の人生をより生きやすく、より善く生きるための指針となるものだと感じた。
私自身、年を取るにつれて物質的なものや世俗的なものに価値を見出すことに疑問を感じることが多くなった。
限られた人生を想うと、仏教 -
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歴史マニアにして、歴史を楽しく学ぶ coten radio のパーソナリティーである深井さんと野村さんが進める対談集。物理学、宗教、教育学など、さまざまな分野のエキスパートと語り合うもの。さまざまな分野の学問や知識を駆使し、新たな価値に気付いたり、創造したりするための手段として、「視点」というスキルは最大限活用したいもの。例えば、「理解する」ということは物理学では予測できたら、数学では分類できたら、工学では実装できたら「理解した」という。一方、経済や宗教や教育ではどうなの、など考えると楽しい。右目と左目の両方で見ることで奥行きというボーナスを得ることができる」。視点って、面白い。これを磨くには
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Podcastを始めるためではなく、何か面白いものを見つける発想や視点が知りたくて拝読。
最近は何かを話すことが好きで、色々な人の考え方を学んでいます。
何かを経験して、学んで、考えて、それを自分なりに解釈した上でアウトプットする。
本は大好きでいつか執筆したいという願望もありつつ、自分が何を人に届けられるのか、という疑問もありました。
その際にこの本を読んで、自分の視点、考えをどうコンテンツに昇華するのか学べました。
具体的には、「人(属性)×テーマ」で考えると、すごく個性的になる。「発見」「理解」「共感」「空間設計」の価値を考えると自然と面白いものができる。
企画力を高めるために、ヒ -
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私がpodcastに嵌ったのはいつのころだったか、、、
TBSラジオの「ストリーム」をpodcastで聴いていたの記憶があるので、
この番組が終わった2009年には聴き始めていたのは間違いない。
てことは20年近い、ってことだ。
当初はパソコンで取り込み、それをUSBレコーダー?にダウンロードし、
2倍速で聴いていたはず。
それがipodtouchになり、iphoneになり、、、
TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、NHK、FM東京、ラジオ日経のpodcast
もあれば、独立系?のものもある。ランニングチャンネルは必聴。
通勤時、ランニング時にかなり聴いてる。
さてこの本。著者は時折TBS