あらすじ
アテンション過剰時代に求められる「じっくり聴かれる」メディア
現代は情報過多の時代です。SNSやショート動画など、刺激的なコンテンツが溢れる中で、人々の注意を1秒で引きつけようとする演出が当たり前になっています。しかし、そんな血みどろのアテンション争奪戦の中で、ポッドキャストは異色の存在です。視覚インパクトに乏しく、じっくりと聴いてもらう必要があるにもかかわらず、リスナーと長く深い関係を築ける稀有なメディアなのです。
ポッドキャストの最大の強みは「ながら聴き」ができること。画面を見続ける必要がないため、通勤中、家事中、運動中など、これまでインプットに充てられなかった時間を有効活用できます。また、30分のコンテンツでも7~8割近くが最後まで聴かれ、リピート率も非常に高いという特徴があります。発信者の人間性や息遣いまで伝わる音声の特性により、リスナーとの深いエンゲージメントが生まれやすいのです。
プロが実践する制作ノウハウを完全公開
本書では、著者が年間1000本のポッドキャスト制作で培った実践的なノウハウを余すところなく公開しています。企画段階では「人×テーマ」の掛け合わせから始まり、「発見」「理解」「共感」「空間設計」という4つの価値を意識した番組設計を解説。収録では機材選びから場所の確保、話し方・聞き方のコツまで、編集では音質向上から会話のテンポ調整まで、プロレベルの品質を実現する技術を段階的に説明しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
数年前から聞いているニュース系ポッドキャスト「ニュースコネクト」の野村高文さんの著書。
私自身はポッドキャストを作るつもりはないけれど、野村さんについてもっと知りたいなーと思ったことと、あとは、ポッドキャストの活動を応援する意味も込めて、予約して購入しました。
内容は、ポッドキャストを始めるための秘訣が満載。
企画、台本のつくり方、話し方・聞き方、収録のコツ、編集、そしてマネタイズまで。
今聞いているさまざまなポッドキャストを思い浮かべながら、なるほど、なるほどーと思いながら読みました。
全体の話だけではなく、使うべき機器などの細かいことも書かれているので、本当に、ポッドキャストに挑戦したいと思う人にはとてもためになる本だと思いました。
そして、ワタクシ的には、普段声を聞いている野村さんという人のキャリアや心持などをたっぷり読むことができてよかったです。
国際情勢が微妙な今日この頃、ニュースを知るためにと聞き始めたポッドキャストだったので、作っている野村さんのことはあまり知らずにずっと聞いていたんですが、これで、彼のバックグラウンドがわかって、さらに応援したくなりました。
Posted by ブクログ
2025/11/06
p.238
食事の質を変えていくように、これまで下を向いてスクリーンを凝視していた時間を、歩きながら音声コンテンツを聴く時間に少しだけ変えることで、生活に大きな変化がもたらされると確信しています。
そして私自身は、ポッドキャストのそうした特徴に惹かれたひとりであり、この魅力をさたに多くの日本人に伝えたいと心から願っています。時間を忘れて聴いてしまうような音声コンテンツが、今後次々に生まれていくはずです。そのきっかけに本書がなっていれば、嬉しく思います。
Posted by ブクログ
「プロ目線のPodcastのつくり方」面白かった。Podcast企画や良き聞き手になるためのノウハウは、対話スキルやファシリテーションにも資すると思う。普段聴く番組がどんな風に作られてるか知りたいPodcastリスナーにもおススメ。個人的に著者がTBSセッションのリスナーだったのが嬉しい。
Posted by ブクログ
2ヵ月ほど前から「Podcastやりてぇ〜」とたまに口にするようになった。そんな折に本屋を歩いていて見かけたのが本書。
読んでみると、初心者にとってノウハウの宝庫だった。これ一冊読んで、機材を揃えるとはじめられそう。
私の場合は単独でなくユニットで配信したいので、まずは相方探しからだ。