奥真也のレビュー一覧

  • 医療貧国ニッポン 「より手厚く、より安く」が国を滅ぼす

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    現代日本が抱える医療の問題点を解説した本。

    少子高齢化が進行する中、日本の医療・社会福祉を今後どうしていくかは喫緊の課題のひとつ。これは国民的な議論になるべき話。

    日本の医療が今、どんな問題を抱えているかを知るためにも、本書は全国民が読むべき一冊。

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    2024年05月16日
  • 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

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    専門家が読んだとき、見解は分かれる話のような気はするが、全体的な説得力はあった。iPS細胞は意外とうまくいってないというのが現在のメインの意見だという知見を得た。

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    2021年08月31日
  • 「生存格差」時代を勝ち抜く 世界最先端の健康戦略

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    奥先生の3冊目の本です.良く言えば読みやすく,悪く言えばインパクトが弱いと言うことになるのですが,誰でもすっと読めるというところに価値があると思いました.インパクトが弱いと感じるのは,前2冊を読んでしまったからかも知れません.これを最初に読むべきだった.

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    2020年12月08日
  • 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

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    日本では珍しい,医療未来学の専門家による一般向けの解説.
    歯切れ良く,予測を言い切っているところが,独特のジョークと共に小気味良い.
    著者はラジオ放送でも講師を務め,啓蒙活動に注力している.

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    2020年10月17日
  • Die革命~医療完成時代の生き方

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    医師でもあり,ビジネスや大学やその他複数の経歴を通して医療に造詣が深い著者が,「死ななくなる」将来を語った本.各所に著者の深い洞察が表れており,興味をかき立てられる.

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    2019年04月15日
  • AIに看取られる日 2035年の「医療と介護」

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    AIは医療と相性が良く、今後急速に進歩し、医療従事者も患者も大きな恩恵を受けることになる。それは診断や治療領域だけでなく、看取りなどの人生の終焉にまで及ぶだろう、というテーマ。以下、トピック。

    診療ガイドラインというものがあり、日本では国際ガイドラインを日本版ガイドラインとして調整して利用している。様々な診療情報を組み合わせて診断を判断するためのもの。年配の医師より若い医師、また地方より都市部の方が活用されており、AIが診断するための土台になると考えられる。

    ガイドラインにない希少な疾患の診断も人間よりAIに分がある。多くの医師が診ているのはいわゆるよくある病気で、診たことのない病気の診断

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    2025年10月23日
  • 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

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    AI、ビッグデータ、遺伝子解析などが技術的ブレイクスルーのきっかけになるようだ。
    イン・シリコ(コンピューター上で薬の臨床試験の候補品をスクリーニングできる)とか、リキッド・バイオプシー(体液中の疾患成分を分析したガン遺伝子の同時検査)など聞きなれないワードに、へぇと思った。
    その他にも人工角膜、皮膚培養、分子標的薬などなど。治療よりも予防が進みそうだ。
    医学の分野でも情報技術が重要になってくるんだなあ。最優秀な頭脳の若者たちは、医学部ばかり目指さずに理工学系に進んでもらいたいものだ。

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    2023年01月11日
  • 医療貧国ニッポン 「より手厚く、より安く」が国を滅ぼす

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    様々な立場で医療に携わってきた作者が、日本医療の問題点やこれからどうあるべきかという対策について考えを述べている本。

    日本の誰もが低負担で医療にアクセスできる国民皆保険制度の仕組みは素晴らしいと褒めつつも、今の制度のままでは、医療費や介護費などの社会保障に必要なお金が増え続け、破綻してしまうと警鐘を鳴らしている。

    一人ひとりが医療変革を起こすためにできることについて提案されていた。
    ・セルフメディケーション
    自分の健康状態に関心を持ち、自覚的に向き合う力を身につけてセルフケアに努めること。
    →現代人に多い生活習慣病は、自分自身できちんと管理できるかが問われているため

    ・予防に対する意識

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    2022年10月16日
  • 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

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    未来の医療年表 奥信也

    東大で医学博士を取得し、MBAホルダーでもある著者の医療における未来展望。
    医学の最新情報とともに、医療×ビジネスで展開される未来予測は非常に引き込まれる。
    面白かったポイントは下記の通り。
    ・新型コロナで公衆衛生意識が伸長?
    公衆衛生という考え方自体の重要性を改めて認識した。公衆衛生とは個人一人ひとりの医療と社会全体の医療のバランスを取ることであり、ワクチン接種やウイルスへの対応策の基本的な考え方。
    ・2030年にはほとんどのがんが治癒可能に?
    分子標的薬と免疫チェックポイント阻害剤により、がん治療は極めて進展しており、2030年までにはほとんどのがんが治癒可能にな

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    2021年01月30日
  • 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

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    2035年にはほとんどの癌が治療可能になる。
    医療の未来、日本の医療制度、健康の常識、予防など、現代に生きる我々が知っておかなければならない最新事情が書かれている。
    2020年9月20日発行。

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    2020年09月26日
  • Die革命~医療完成時代の生き方

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    ネタバレ

    「医療技術✕ロボティクス(Ai、サイボーグ工学、ニューロロボット工学など)」を広く横断的に、しかもそれらを利用する側(消費者・患者など)の視点でわかりやすく、一気に理解する方法を探してた。
    これまではそれぞれのキーワードでアンテナ張っていた(ニュースを拾って未知の用語をその都度理解していく)が、この本がその目的を満たしてくれた。

    著者はこの領域の池上彰さんのような存在だと思う。

    先端分野に職を得ると、立場上、何かと公言しづらくなってしまうので、筆者にはぜひとも今の特異なポジションで情報発信を続けていただきたいと願う(Facebookグループで読者らと対話もしている!)。この本を池上さんの「

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    2019年05月05日
  • Die革命~医療完成時代の生き方

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    近い将来実現するであろう「不死の時代」を見据え、それをもたらすべく進化し続ける様々な医療関連技術の内容と、その恩恵を受けるはずの我々が直面するであろう課題がまとめられた一冊。

    著者は、iPS細胞の実用化やAI、ビッグデータ分析、ロボティクスといった技術の活用などにより、予防・診断・治療の全てにおいて劇的に進化している今日の医療は、その「完成」に向けて「山の9合目」まで来ており、難病や急死といった「病気のラスボス」を突破すれば、人類は実質的に不死、即ち病気によって志半ばで不慮の死を遂げることが無くなり、一部の学説で寿命の理論上の限界とされる120歳まで生きることも可能になる一方、我々自身の意識

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    2019年03月31日
  • Die革命~医療完成時代の生き方

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    「あらゆる人はすべからくいつか必ず死ぬ」という絶対的な命題のもと、医療のできることは何か、医療の可能性は何か、そして医療の限界は何かを論じた一冊。
    色々な医療者に話を聞くと、まだ人間の身体のメカニズムには解明されていないことだらけだという人が多い。
    この本では「医療の完成は山の9合目」と言う。「9割」ではなくあくまでも「9合目」なのである。9合目から頂上までの道程はきつく厳しい。しかし頂上は見えかけている。
    また「9割の病気は治らない」とも言う。つまり「病気との共存」こそが医療の本質だと言う。
    ビッグデータやAIを用いた医療の未来、臓器代替、ナノ医療、遠隔医療など最新のトピックスにも触れ、独自

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    2019年03月20日
  • AIに看取られる日 2035年の「医療と介護」

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    医療従事者も患者もAIを活用して医療危機に立ち向かえ。

    医療に関するAI活用がどのような分野で行われ、どういったことに役立つか。医者への影響面に着いて書いている部分が多いが、結構具体的な事例を出しており、あまり聞く機会のないミスが起きた際の責任の所在をどこに持っていくかといった点への意見は、参考になった。

    また医者だけでなく、患者も活用していくことが大事というのは、自分も常々考えていた点でありOTC薬の利用も含めて、関心を持って読んでいけた。

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    2025年10月11日
  • 人は死ねない

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    現在までとこれからの医学の進歩を、たいそう楽観的にとらえているかと思えば、公的医療制度の改変による金銭面での負担増に言及するなど、全体的に何を主張したいのかがはっきりしない印象であった。
    表題の内容については第4章に言い尽くされているので、第5章は蛇足であったろう。

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    2023年05月14日
  • 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

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    医療について全く疎いのですが、現代と未来の医療技術が幅広く且つ素人にも分かりやすくまとめられている良書と感じました。(日本の未来は?だけど)もっと病に怯えなくて済む世界になっているんだろうと希望を持たせてくれる内容でした。

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    2022年05月05日
  • 「生存格差」時代を勝ち抜く 世界最先端の健康戦略

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    AI活用による診断や、スマートウォッチ等から個々の病気予測など、未来の医療の話から、健康をお金に置き換えて、如何に臓器の消耗を抑えるか(節約するか)まで、わかりやすくかかれている。
    自分が考えていたことと似ていたこともあり共感はする……が、その医学的根拠を知りたかった。
    脳の消耗については医学的根拠がないが……などと書かれているので逆に他の項目では医学的根拠はあるのだろうし、いくつかの本でも似たようなことが書かれているので、正しいのだと思けれど……。
    根拠やそのエビデンスレベルが示されていない医学知識は実践するか否かの判断がつかず、あまり活用できない。

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    2021年06月08日
  • 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

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    医療は完成期に入りつつある。
    2025本格的認知症薬
    2030感染症の脅威から解放
    2035ほとんどのがんが治療可能に
    2040人工臓器、糖尿病解決、神経難病克服

    がん治療は分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤、の組み合わせ。ALSも分子標的薬で。SMAの治療薬ゾルゲンスマ。高価なので抽選になった。
    指定難病は、増えている。なんとかなりそうだ、というものが難病に指定される。増えるのは悪いことではない。

    ips細胞は、実用的ではない。ES細胞は再生医療に成功事例が多い。
    認知症はアミロイドベータに注目しすぎて10年遅れた。タウタンパク質に注目されている。

    2022スマホウェアラブル端末

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    2021年05月10日
  • 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

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    人生100年時代という言葉は、私が記憶するに数年前から言われ出したように思います。年金支給時期を遅くするための宣伝文句と理解していたのですが、この本を読んで考え方が少し変わりました。医療技術が進んで、今までに治らないとされていた病気である癌が治癒可能になり将来的には平均寿命が上がることが予想されているからの様です。

    この本のタイトルでもあり、本の帯に書かれていますが、未来の医療年表によれば、認知症薬の誕生、AI治療の進展、癌・感染症・糖尿病を克服することが予想されているようです。また2032年を目処に日本においても安楽死法が制定される模様です。

    長生きできることは確かに良いことだと思います

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    2021年01月23日
  • 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと

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    新聞書評で気になったもの。未来を論じている以上、当たり前のことなんだけど、自分の想定以上に机上の空論感が感じられてしまい、何だか白けた気分を脱することが、終始出来なかった。現場の意見は、あくまで現在の事象に基づくものだから、臨床を離れている立場で何言うものぞ、っていう批評は当たらないのかもしれない。現状、宇宙旅行は可能なのかもしれないけど、それが人口に膾炙するのはいったい何年先?的な、現実と最先端の乖離を感じさせられる描写がとても目立つ気がしました。あと、実際に証明されていることと、自分がそう考えていることが、そこかしこでごっちゃになっている印象も…。期待した内容には届かない一冊でした。

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    2020年11月05日